2006-03-02[n年前へ]
■最近のメディア事情 - iPodは世界を変える? -
日本画像学会主催の特別講演会「最近のメディア事情 - iPodは世界を変える? -」画像学会がなぜにiPodを?と沸く疑問の答えは、田中裕子さんの大ファンが画像学会に多く生息しているからに違いない。
(フリーのテクニカルライタ)田中様はキヤノンにてレーザープリンタの開発者として業績を残された後、テクニカルライターに転身され、ご経験を生かされて最新プリンタのテスト記事の執筆等に多方面でご活躍中です。
2007-06-08[n年前へ]
■世界の何処かで響く音
アメリカからきた知人に「民族音楽を聴きたいと思う?」と聞いた。すると、「いや、そうは思わない」と彼は答えた。確か先週は、「季節が変わる頃には、ベトナムやカンボジアに行ってみたい」と言っていたはずだ。とりたてて奇妙だというほどではないけれども、その言葉はやはり意外に聞こえた。そして、民族音楽が好きな私には、その言葉が少し引っかかった。だから、「何で民族音楽を聴きたくないの?」と聞いた。
すると、彼はとてもシンプルに言った。
民族音楽は、ぼくの小さな部屋で、小さな音で聞く音楽でもないし 電車の中で、ヘッドホンをかけて聞くものでもないからそして、こんなことを話し出した。
民族音楽は、土地に根付く植物みたいなものだと思う。 大地に息づく草や木は、その芽を育んだ水や土や空気から離れて存在できるものではないのと同じように、民族音楽も、生まれ育った場所から切り取って、他の土地に持っていくことはできないだろう?もしも、他の場所へ持って行った時には、フリーズドライされたインスタント食品みたいなモノに変わってしまうんじゃないだろうか。
確かにそうかもしれない。旅する場所、その先々で聴く音楽、街に流れている音楽が、私は好きだ。あの音は、その場所で、その空気に浸かっているからこそ素敵に感じるのだろう。そこで聞くからこそ、生き生きと新鮮に、そして、奥深く感じるのだろう。
いつか、「民族音楽は聴かないの?」と聞かれたら、私も真似して言ってみよう。
通勤電車の中で、iPodで聞く音楽じゃないから。
色んな場所に行ってみる。その土地を包む音楽を肌で聴き、土地の空気に響く音に振り返り、空気に染みこむ匂いを鼻の奥で嗅ぎ、その場所を包むものを味わいに行く。私は色んな場所に行ってみる。
2008-02-07[n年前へ]
■美しい「太陽電池」で色づいたPCバッグ
美しい「太陽電池」で色づいたバッグが、JUICE BAGSだ。ペットボトルを原料にして、(車についているのと同じシガーソケットから)6Wの電力を供給することができるソーラーパネル(太陽電池)で飾り付けら、太陽が出ていれば3時間ほどで、携帯用の電子機器を充電することができる。ビニールの部分などの耐久性は気にかかるけれど、実物を見た感じはとても綺麗だ。
「太陽が空に浮かぶ時間には、太陽電池で発電をしながら道を歩き、日暮れた頃からiPodに入れた音楽を聴く」なんていう「ザ!鉄腕!DASH!!」"ソーラーカー 一筆書きで日本一周"的生活も楽しいかも。
2008-03-12[n年前へ]
■私たちが乗った魔法の「ライブ・トレイン」
(高層ビルを消したり・出現させたりすることができる、という)「高層ビル消滅(消灯)マジック」を読んだ人から、メールを頂きました。そこに書かれていた風景・その人 たちが見た出来事がとても素敵だったので、そのメールを(許可を得て)書き写させて頂きます。
「高層ビルを消すマジック」を読み、不思議なほどそれと似た景色を眺めたので、その出来事を書かせて頂き ます。1990年代初頭、つまり、15年くらい前の曲が詰まったR35は私のiPodにも入っています。
私たちは、ライブ(Live) R35という コンサートを、名古屋から東京国際フォーラムにまで見に行きました。1990年代初頭のヒット曲を集めたコンピ レーションアルバム R35 のヒットを記念して行われたコンサートを見に行きました。
開演時間が過ぎても、空席もあちらこちらに見える中、深くリバーブがかかったストリングスと堅い音色のシ ンセサイザが奏でるclassの「夏の日の1993」の前奏が鳴り出しました。東京国際フォーラムという大きな会場で したが、一人の観客も立ち上がったりしませんでした。私もそうでしたが、音楽を聴きながら・その時代を感じ 、そこで立ち上がる必要も、立ち上がることもできなかったのだと思います。何しろ、R35=35歳以下禁止の、あ の時代を共有する人たちですから。
中西圭三がWomanを歌い始めた頃には、空席も既になくなっていました。そんな席は、仕事場から駆けつけた背広姿の人たちや、急いで駆けつけたことが目に見える女性たちが、そんな席を埋めていました。そして、ステージの上の人たちも会場に座る人たちも、あの頃の唄を歌っていました。当時、中西圭三は久保田利伸に似ていたような気がするのですが、今では「オーラの泉の人」にそっくりになっていました。私も、当時は中西圭三と久保田利伸との区別がよくわからなかったような気がします。それにしても、「オーラの泉の人」似というのは本当でしょうか。「まるで別人のプロポーション…」ですね。
Woman
君が探してる未来は
君の中にあるよ
中西圭三 Woman
ライブの最後は、槇原敬之でした。彼が、30代後半、40代の人たちといっても、みんな、若い頃にChoo Choo TRAINを聞いているんですものね。それにしても、Choo Choo TRAINは、中西圭三が作曲されていたとは知りませんでした。ぼくが唄の好きなところの一つは、”唄は変わらない”ってことだと思うんだよね。時代が、歌う人が、色ん なものが変わったように感じられても、唄は変わらないじゃない?それって、すごいことだと思うんだよね。そ んな変わらない唄に、僕は励まされたりして、だから、唄を歌おうって思うんだよね。と(あぁ高槻出身だなぁ)と感じさせる関西弁で喋っているのを聞きながら、その少し前に演奏された中西圭三 作曲のChoo Choo TRAIN、ZOOやEXILEが何度かヒットさせたChoo Choo TRAINの興奮が蘇りました。
35歳以上の会場の人たちが、みんな立って手を叩いたり、体を揺らしていた瞬間を思い出しました。ヒットした時代も、それを歌う人も変わったりもしつつ、けれど、やっぱり、変わっていないものもあるのかもしれない、と思ったのです。
Fun Fun We hit the step step確かに、Zooが歌うChoo Choo TRAINや、同じ風や、一言で言えば、同じ時代を私たちは歩いてましたね。
同じ風の中 We know We love Oh
Heat Heat (The) beat's like a skip skip
ときめきを運ぶよ Choo Choo TRAIN
Choo Choo TRAIN
槇原敬之が、本当に、「どんなときも」のイントロが流れてくると、当時のカラオケボックスを思い出しますね。「あまりにも、バラード過ぎて」歌いづらかったような気もしつつ、それでもやっぱり歌ってしまったりもしたあの頃を思い出しますね。このコンサート・このアルバムは「あの頃に帰りたい」というものじゃ決してない、と思ってる。「あの頃と同じように前に進んで行こう」というものだと、思ってる。ねぇそうだよね?というようなことを言って、コンサートの最後の最後は、全員による「どんなときも」で終わりました。
どんなときも どんなときも
迷い探し続ける日々が
答えになること僕は知ってるから
槇原敬之 どんなときも
名古屋に戻るために、私たちは東京駅へ急ぎ、名古屋行きの最終22:00発「ひかり」433号に乗り込みました。乗り込んだ席は、1号車の向かって右側の席です。一言で言ってしまえば、ライブ(Live) R35が行われていた東京国際フォーラムが見える方の席です。余韻を感じたかったので、そんな席を選んだのです。
そして、最終「ひかり」433号が発車するベルが鳴り始めました。そして、その発車ベルが鳴り終わった瞬間に、不思議なことが起こりました。もうおわかりだと思いますが、目の前の高層ビルが消え始めたのです。そして、不思議に消滅した後に、チラチラと再び点灯し現れるビルの光に送られながら、新幹線は走り出しました。私は正確な時計も、ビルの消灯時間も知らなかったわけですが(記事を読む前でしたから)、偶然にもその「魔法」を素晴らしいタイミングで見ることができたわけです。今、調べてみると、東京駅始発で22:00ちょうどに発車する列車は最終の名古屋行き「ひかり」433号だけなんですね。高層ビル消滅(消灯)マジックに合わせて鳴るアラーム・同時に発車する列車は広い東京駅でもただ一本だけなんですね。しかも、その先頭(の方の)列車の右窓側シートでないと、きっとあの消滅マジックを見ることはできないでしょうね。それはまるで、松本清張の「点と線」のような、ほんの一瞬の「そこだけで起こる魔法」ですね。
その後は、すぐに寝てしまったこともあり、終点の名古屋に着くまでの記憶はありません。名古屋に着く直前に流れたチャイム音、TOKIOのAMBITIOUS JAPAN!を聞いて目が覚めたのですが、何だかそれはライブ(Live)の続きのような、あるいはライブ(Live)の最後のようにも感じました。そういえば、東海道新幹線は終着駅に着く前に、TOKIOのAMBITIOUS JAPAN!が流れますね。 (その前に使われていたチャイムメロディから)あのチャイムに変わった頃は、TOKIOもまだ若かった気がします。今では、彼らもR35になっているんですね。
たとえて言えばロング・トレイン「時は流れていく、と君は言うかもしれない。けれど、動いていくのは時間でなく私たちの方なんだ」という言葉を、何かのSFか、あるいは物理学の本で読んだことがあるような気がします。その日、東京国際フォーラムにいた人たちは、みんなそれぞれ時間の中を走り続ける、そんな長距離列車に乗っているんでしょうね。
風切り裂いて走るように
未来に向かってまっしぐら
TOKIO AMBITIOUS JAPAN!
2010-06-03[n年前へ]
■.NET/Monoクロスプラットフォーム開発環境「Delphi Prism 2011」発表
「"KYLIX"再び」という感じの、.NET/Monoクロスプラットフォーム開発環境「Delphi Prism 2011」発表。
Delphi Prismは、Delphi言語をベースとし、最新の.NET開発に対応した開発ツールです。IDEとしては、Microsoft Visual Studio 2010を採用。標準で、Visual Studio 2010 IDE Shellが搭載されているので、別途Visual Studioを購入することなく、最新の.NET開発環境を利用可能。もちろん、既存のVisual Studio環境にもプラグインとしてインストールできます。ところで、"Novell Mono Touch"は、最近のAppleの開発環境制限の動きの中で、どのような存在なのだろう?
Delphi Prismは、最新の.NET開発をサポートしているだけでなく、Monoによるクロスプラットフォーム開発にも対応しています。.NET互換のオープンソースプラットフォームを活用することで、Linux、Mac OS向けの開発もサポート。今回のバージョンでは、Novell Mono Touch(別途購入が必要)を使って、iPhone、iPod touch、iPad向けアプリケーションの開発が可能になりました。