hirax.net::Keywords::「エントロピー」のブログ



2004-04-22[n年前へ]

偽善者度診断 

 偽善者度診断をやってみる。半分をほんの少し越えるくらいの偽善者と診断になる。それはほとんど、私の行動の半分が「善」で半分が「偽善」ということだろうか。なんだか、とてもそんな自分がイヤになる。

【あなたは 51 % 〜です】あなたは少しいい人のふりをしています。あなたは若干疑い深い性質なので、見えない他人の心の中が気になって仕方がないのです。人に裏切られた苦い経験があなたをそんな風にさせたのかもしれません。他人の前で偽りの自分を演じて、時々自己嫌悪に陥ることがあります。もう少し自分の欠点を他人の前にさらけ出すことができれば、とても生きやすくなるはずです。どうぞがんばって下さい。

 ところで、もしもいつも真実を言う人がいたならば、とても信頼できる人だろう。あるいは、いつも真実を言わない人がいたならば、それまた信頼できる人に違いない。半分真実を言い半分嘘を言う、それが一番困ってしまう。そんな相手をどう信じたらよいのだろうか。その判断は、いつも二択のサイコロになってしまい、信頼性がまるでおけなかったりするかもしれない。

 「真実」も「嘘」も、あるいは、「善」も「偽善」も等確率であれば、それはシャノンが定義するエントロピーが最大であるということになるだろうか。どんな状況で「真実」もしくは「善」を吐き、どんなものに対して「嘘」もしくは「偽善」を吐くのか、そんな情報は確かに「その人」を表す情報量に違いない。もしかしたら、それこそが「その人となり」なのかもしれない。そして、人間はエントロピーを減少させる存在だとも言われるが、実はやはりエントロピーを最大にしようとしてしまっているの可能性もある。さらに、それこそが人間なのかもしれない。

 であるとするならば、いつも「真実」「善」もしくはいつも「嘘」「偽善」の人間がいたならば、その人に対する情報量はいつもゼロになってしまうのかもしれない。そう考えてみるならば、「偽善者度診断」はあなたの人間情報量診断としても使うことができる。人間は決して「善人」ではないのだから、人間としての情報量が多いということは、決して良いことではないのだけれど。

弱い者達が夕暮れ さらに弱い者を叩くここは天国じゃないんだ かと言って地獄でもないいい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない
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2009-02-13[n年前へ]

「同じだけの長さのエピソード」と「感情のエントロピー」 

 香山リカの「乱読パラダイス」を読んで、読書ノートに書き写したのが「同じだけの長さのエピソード」という章だ。

 世の中には、エピソードを語ることでしか伝えられない感情もある。
 この章では、香山リカの「小さな物語」が書かれ、そしてそのエピソードから表される感情は、そこに込められた情報は、そのエピソードの長さを介してしか伝えようがないのではないか、ということが書かれている。
 しかし気持ちがわかる、とは本来、こういう話をすることでしか人に伝えられないものではないか。
 もしかしたら、そのエピソードの長さ、というものが、気持ち・感情の「情報量」なのかもしれない、とふと思う。ということは、感情や気持ちを伝えるためには、それに至るまでの時間と同じだけの時間が、結局の所必要となるのかもしれない。そして、それは、実際問題としては得られそうにないものでもある。

2010-02-10[n年前へ]

「激安!中国DTP」と「賃金エントロピー」 

 「画像切り抜き」「図面(イラスト)トレース」「文字組版」「文字入力」「多言語翻訳」を、格安の値段で行ってくれる 「激安!中国DTP」トレース1点150円~といった価格設定を眺めていると、とても魅力的で使ってみたくなる人たちも多いのではないだろうか。

 さまざまな技術躍進を通じて、国と国の間の「距離」が近くなっていく。そのとき、自然と「賃金」は平均化していくのだろうか。世界が変わっていく中で、人が作る世界の「エントロピー」はどのような変化をしてくものなのだろうか。

2014-02-19[n年前へ]

エントロピー的に見た「100点満点」と「0点」の価値 

 「100点満点より0点の方が価値がある(わかってない箇所を確認することができるから)」といった内容が書かれたポスター、予備校か塾か何かの広告を駅で見かけました。

100点より0点の方がいいとかいうZ会の広告を見かけて…
 そしてまた、こんな記事を見かけました。
 僕の中では、「100点のテスト」ってほとんど意味がないもので、「0点のテスト」があったら、最高ジャン!!!!と思ってしまいます。なぜなら、100点という結果だったテストからは、その後何も得られないのです。

 しかし、少し腑に落ちないような気もします。なぜかというと、100点満点も0点も、どちらも同じ程度の情報量しか持っていなかったりしそう、にも思えるからです。得られるものの大きさを、情報理論におけるエントロピー(情報量)で考えるなら、100点満点中の50点あたりの時が一番価値(情報)がありそうな気もします。そして、100点満点も0点も、どちらも同じような程度の情報量を持っていないかも…と思ったりします。

2014-05-24[n年前へ]

情報理論で「胸」の「CG光源レンダリング」や「陰影の付け方」を学んでみよう! 

上部直交2方向から照らすのが情報量=エントロピー最大のバスト盛り上がり最大条件です!?

 胸(バスト)をバッチリ盛り上げて、立体的な存在感を出そうとしたなら、一体どんな風に描き出せば良いでしょう? たとえば、コンピュータ・グラフィクス(CG)なら、どんな風に光源配置をすれば良いものでしょう?あるいは、イラストで描くのであれば、胸にどのような陰影を付ければ良いものなのでしょうか?…今回は、情報理論を使い、胸の「CG光源レンダリング」や「陰影の付け方」を行う際の「最適解」を考えてみることにします。

 まず、冒頭右上に貼り付けた「バストモデル」に対して、360度全方位から等しい強度の光が差し込んでくる「環境光」だけで、レンダリングを行ってみたのが、右の画像です。完全に真っ平らな「平面バスト」に見えてしまいますが、実はこれはれっきとした3次元バストです。完全に四方からの光で照らすと、陰影が全くつかないため、盛り上がりに欠ける超扁平バストになってしまいます。

 そこで、方向性を持った光でバストを照らすと、たとえば右画像のようになります。こうするとバストに陰影がついて、ようやく「盛り上がり」を感じられるようになってきます。バストは盛り上がってナンボですから(個人の感想です)、バストを照らし出す光源配置や陰影の付け方は重要だと、今更ながらに意識させられます。…それでは、バストの凹凸を最大限に感じさせるには、どんな光源配置にして、いかなる陰影を付ければ良いのでしょう?

 実は、情報理論を使うと「バストの魅力を最大限に引き出すための光の当て方・陰影の付け方」を導き出すことができます。

 まず、「バストの凹凸」も所詮は「情報」に過ぎない、という当たり前のことを考えます。そして、「バストの凹凸」という情報量を最大限にする最適化問題として捉えてみるのです。…つまり、バストを映し出す・描き出した画像の「シャノンの情報量(エントロピー)」を最大化する問題として捉えてみるわけです。

 画像に含まれる情報量(エントロピー)を増大させたければ、画像に含まれる輝度の頻度分布を均等・等確率に近づけるということになります(参考:続々ACIIアートの秘密)。画像を描き出す画素の輝度頻度分布が平坦になればなるほど、画像の情報量(エントロピー)は増大します。つまり、バストに陰影が付いたとき、その輝度頻度分布が平坦なるようにすれば、モリモリ盛り上がるバストの凹凸情報が増えていくわけです。

 それでは、たとえば半球バストの場合、一体どの方向に光源を置けば、(眺めた際の)陰影の輝度頻度分布が平坦になるのでしょうか?…その答えは、実は単純に求めることができます。たとえば、半球バストを(単純のために)2次元断面で考えると、「バストを真上方向から」照らすと、陰影の輝度頻度分布を完全に平坦にする=情報量を最大にすることができます(おっぱいとエントロピー(動画比較と式変形過程)参照のこと)*。また、バストを3次元半球モデルとして捉えると、上部の直交する2方向からバストを照らす、つまり、バストを左右上部から45度の角度で照らすように光源を配置すると、正面方向からバストを眺めた際の陰影輝度頻度分布を平坦に近くする、つまり、情報量(エントロピー)を大きくすることができるのです**。

 実際に、直交2方向の上部左右に光源(+ごくわずかな環境光)を配置し、正面からからバストを眺めてみたのが右の画像です。このエントロピー最大条件にすると、手前方向に迫りくる立体的なバストを、力強く感じられるはずです。盛り上がってナンボの胸の魅力が非常に高まることがわかります(動画による表示例はおっぱいとエントロピー(動画比較と式変形過程)参照のこと)。

 ちなみに、こういう状態の胸の陰影をイラスト風に単純化すると、右の画像のようになります。陰影の境界が、胸の先っぽを一番上にして、そこから左右下方にぶらさがるような状態です。…そう、意外にバストを描いたイラストで多く見られる表現です。

 こうした陰影表現のイラストを見たとき、「半球に近いバストにこんな陰影が付くわけないよね?」とか感じたりするかもしれません。しかし、実はバストの魅力を最大限に引き出す「直交2方向上部から照らすエントロピー最大条件」にすると、まさにそんな風な陰影がバストを描き出す…ということがわかるのです。


*陰影が光源方向とバスト法線のなす角のコサインで表されること、そして、正面からバストを眺めた際の 各部分に対する)面積比も、視線ベクトルとバスト法線のやはりコサインで表されることを考えることで、視線に対して直交する方向から光が当たる時に輝度頻度分布を完全に等確率になることが導き出されます。

**一般的には、バストの3次元形状と視線方向を入力値として用いた最適化問題として取り扱われます。

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