2001-04-04[n年前へ]
■漱石という名前の由来
漱石は26才の時に、分家し北海道岩内村浅岡方へ「送籍」し、徴兵免除のために北海道市民になった。また、「吾輩は猫である」中には「送籍」という名の作家のことを自虐的に書いている。
丸谷才一は「徴兵忌避者としての夏目漱石」に「日清戦争下にあたって、漱石がその送籍に対する自責の念から、精神的に不安定になってそれを執筆活動で癒そうとした」と書いた。確かに、前線に行く兵士がいる中で自分が「送籍」によって残っているということは耐え難いことに違いない。
この話が真実であるかは誰にもわからないだろう。しかし、少なくともそれが部分的にでも真実でない、ということもやはり誰にもできないだろう。
2001-08-17[n年前へ]
■スタジアム 虹の事件簿 青井夏海
創元推理文庫 at マルサン書店仲見世店。北村薫、加納朋子が大好きな私は当然買った。落語や他の物語を重ねながら別の謎を解いていく「私シリーズ」や、別の童話の謎を語りながら日常の謎を解いていく「ななつのこ」とよく似ている。いや、その二つよりは今ひとつな「覆面作家シリーズ」に似ているかもしれない。この二人が好きな人は間違いなく買いだろう。
だけど、ちょっともったいない。私の趣味としては、(デビュー作は)もっとキレイすぎるくらいに大団円に持っていってしまっていた方が好きだなぁ。
2002-10-27[n年前へ]
■今日の思い出し笑い 「ひろくんの悩みごと」編
もちろん、ロボ鈴木さんは他のサイトの日記なんかあまり読まない人(ロボット)なわけである。で、ある朝こうワタシに呟くのだった。「誰かプロの作家か評論家が、わきさんの読書日記をけなしたり批評したりしたのかなぁ。へんなの〜。」 思い出したきっかけはもちろん「わきめも&お笑いパソコン日誌」(リンク)
2003-05-26[n年前へ]
■講談社文庫 v.s. はてなダイアリーヘッダの色占い
じゃぁ、というわけで、講談社文庫の作家達を「はてなダイアリーヘッダの色占い」してみました。さてさて、どんな対応になっているでしょう…。
蔵前仁一、下川祐二、阿部穣二 →頑固で古風な一面を持つあなた。 あるひとつのサブカルチャーに強いこだわりをみせる 傾向があるようです京極夏彦、高村薫、森博嗣 →厭世的なあなた。ついつい後ろ向きなことを書いて しまう。けれど独自の着眼点が多く、ありがちなことを 言わない傾向藤沢周平、井沢元彦、司馬遼太郎→達観したあなた。大人の意見で悠々自適。 後ろ向きというほどではないけれど、日常での「グチ」を こぼしやすい本田勝一、田原総一郎、大前研一→人から大人びて見られるあなた。風雅で知的で、ちょっと 自省的な面があるようです。他人との関係に悩みすぎて いませんか?この色のほとんどの方が、戦争について 書かれています。内田康夫、原田宗典、伊集院静 →理知的なあなた。好奇心旺盛で、それをうまく人に伝える のがお上手です。見出しのつけかたが適切で、知らない人 でも何が書いてあるのかわかりやすくなっています。田辺聖子、平岩弓枝、山村美砂 →かわいらしいあなた。ネットの上では幸せな空間を作って いきたいとお考えの方が多いようですし、 だいたい成功しています。東海林さだお、椎名誠、村上春樹→ひかえめなあなた。「自分の日記がそれほど面白いはずも ないし、マイペースで行こう。」そういうスタンスが、 いい方向に出ています。見る人がみれば面白いとか、 ためになる日記が多いようです。 きっと私生活でもひそかに頼られる存在なのでしょう。当たっている当たっていないはさておき、面白いかも。
■講談社文庫色占い
行きの新幹線の中で週刊文春の堀井憲一郎の「ホリイのずんずん調査道」を読む。すると、ちょっと豆知識のことがら書いてある。何でも、「講談社文庫の背表紙の色は著者が選ぶ」というのである。ナルホド、そうだったのか。いくつか、眺めるとなるほどー。~
茶色 蔵前仁一、下川祐二、阿部穣二灰色 京極夏彦、高村薫、森博嗣明るいオレンジ 赤川次郎、栗本薫、東野圭吾藤色 黒柳徹子、永六輔、宮本輝緑色 藤沢周平、井沢元彦、司馬遼太郎桃色 田辺聖子、平岩弓枝、山村美砂若草色 本田勝一、田原総一郎、大前研一空色 内田康夫、原田宗典、伊集院静明るいオレンジ 北方謙三、宮部みゆき、大沢在昌黄色 東海林さだお、椎名誠、村上春樹はてなのヘッダ色占いではないけれど、作家を確かに分類できるようなー。