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2004-06-15[n年前へ]

サイモン&ガーファンクルの新曲 

 Simon and Garfunkel, The Interview.三十年振りの新曲Citizen Of The Planetの一部を聴くこともできる。

Who am I to denyWhat my eyes can clearly see

2004-07-26[n年前へ]

「二十年前の過去」の未来 

 先日GRAPHICATION(グラフィケーション)の紹介をした。紹介するのは実は二回目だ。前回は、

一言で言うなら、富士ゼロックスの企業広報誌ということになります。ただ、多分その一言で伝わるイメージは間違っていると思います。 もし、手に取ったことがなければぜひ一読してみるべきだと思います。もしかしたら、いえもしかしなくても、きっと気に入る人がとても多いと思います。一言で言えば、「とてもお勧めの雑誌」です。
なんていう風に書いた。ほんの二年弱前からの愛読者であるわけだが、そんな私の手元にはグラフィケーション編集部編「科学技術を考える」なんていう本もあったりする。1985年発行、つまりほぼ二十年前に発行されたこの本には、「グラフィケーション」で連載されていた(坂村健、渡辺茂、村上陽一郎、竹内啓ら19人による)対談11編が収録されている。

 1985年というとつくば科学万博が開かれていた頃だが、その内容は決して古くない。例えば、前書きを少し引用をすると「万博会場の自動翻訳機を使って、エスキモーとケニア人が対話している。いまや、世界中が科学の力で結ばれている。ロボットにピアノを弾かせたり、似顔絵を描かせることが流行している。しかし、そんなことができたからといって、世界中に渦巻いている異民族間、異文化間の問題が何か一つでも解決したわけでもない」というような感じだ。これは、二十年前の話ではなくて、ほんの少し前のATRやソニーの発表のことだと言われても納得するような風景だ。

 この中に、二十年と一月前に行われた坂村健と端山貢明の対談の中で、「二十年」に言及した部分がある。
技術の進歩が早い、早いとよく言われますがそんなに早まってはいないんですよ。 というのは、いまパソコンが世の中でたくさん使われていますが、パソコンが発明されたのはもう二十年くらい前の話なんです。新技術が研究されてから一般化するまでに二十年かかる。
「いまパソコンが世の中でたくさん使われていますが、パソコンが発明されたのはもう二十年くらい前の話なんです」というこの言葉は今から二十年前に交わされた会話である。

 プロジェクトXを好きな人達やキライな人達、あるいは二十歳そこそこの人達、あるいは八十年代を懐かしく思い出す年代の人達も、昔の本を読んだりして「二十年前の過去」の未来を振り返ってみるのも良いかもしれない。「二十年前の過去」の未来はまさに今現在であるのだから。

2004-09-20[n年前へ]

広重とゴッホのモーフィング 

広重とゴッホのモーフィング 歌川広重の「名所江戸百景 大はし阿たけの夕立」とゴッホの「Bridge in the Rain (after Hiroshige)」でモーフィング動画を作ってみる。サイズが大きいけれど、AVI版(9MB)フラッシュ版(12MB)をとりあえず置いてみる。

 歌川広重の「名所江戸百景 大はし阿たけの夕立」から、ちょうど三十年の時を経てゴッホがパリで「Bridge in the Rain (after Hiroshige)」を描く。「その二枚の絵を行き来きしつつ眺めること」ができるように動画を作ってみた。

 三十年の時間の違いも、江戸とパリの遠い距離も、モーフィングのアニメーションGIFではほんの一秒になる。

2004-10-13[n年前へ]

月刊うちゅう 

 大阪市立科学館友の会発行「月刊うちゅう」 最後に大阪市立科学館に行ったのはもう十年前なんだなぁ。というわけで、大阪ローカルで手に入る「コーラの科学とナニワのおかん」です。

月刊うちゅう月刊うちゅう月刊うちゅう






2005-01-08[n年前へ]

「二十年後の未来」 

 「つくば科学万博クロニクル」という本を買った。今から二十年前に開催されたつくば科学万国博覧会についてかかれた本だ。二十年前のあの頃を懐かしく思い出す人たちはもちろん、二十年前の過去に描かれた未来を知らない人たちも一度手にとってページをめくってみると良いと思う。例えば、高さ42メートル幅48メートル、(閉会式後に)2000インチ超大型ディスプレイの「ジャンボトロン」で"We are the world."を上映した「関係者10人だけの閉会式」の話など、「二十年前に描かれた未来の舞台裏」は間違いなく読む価値がある。

「科学技術を考える」 そういえば、つくば科学万博が開催された二十年前の1985年に発行された本が「科学技術を考える」だ。「万博会場の自動翻訳機を使って、エスキモーとケニア人が対話している。いまや、世界中が科学の力で結ばれている。ロボットにピアノを弾かせたり、似顔絵を描かせることが流行している。しかし、そんなことができたからといって、世界中に渦巻いている異民族間、異文化間の問題が何か一つでも解決したわけでもない」という書き出しで始まるこの本には科学技術の(その当時の)現状や未来(特に科学技術が人に対して何をなしていくか)が描かれている。

 この本の中で、坂村健は「新技術が研究されてから一般化するまでに二十年かかる」と言う。つまり、その当時の新技術が今現在2005年の世界を支えている(あるいは近い未来に支えていく)ことになる。科学技術の発展はそんなに速くない。科学技術を作っている側も使っている側も速いように思えるかもしれないけれど、実はそんなに速くない。車輪の再発明でない新しいことがたくさんあるわけではないのだから、二十年前の過去の未来を眺めてみると、今の未来が見えてくるかもしれない。二十年前に作り出された夢を振り返ってみると、自分たちの未来の方向が蜃気楼のように(だけど明瞭に)見えてくるはずだと思う。



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