2002-11-05[n年前へ]
■hirax.net内のユーザーページご紹介
サーバーwww.hirax.net内には実はユーザーページとして黒谷明美さんが作成しているDr.Hiraxのページがあるわけです。で、そちらのページを知らない方のためにそこへのリンクを貼っておきます。
横に貼り付けてみた絵は黒谷明美さんが描いた「少女時代の黒谷明美さん」です。だんごむしと戯れているようです。小さい頃から生物が好きだったわけですね。これは、「絵でわかる細胞の世界」(講談社)の中で使われた挿絵です。
2003-03-23[n年前へ]
■今日見た景色
「写真の極点がポルノグラフィと戦争報道であるとするなら、すべての写真はいかに抵抗しようとしてもそれらの二極間のいずれかに位置するだろう」「バグダッドの官邸から立ち昇るボリューメトリックな爆煙も、風に舞うコンビニ袋も、少女の性器も、高速道路の植え込みの萎れた花々も、すべて撮られたものは等価であると思いたいし、そういった写真を撮りたい」
私もそんな一次元の曲線の上で「今日見た景色」を眺め続けて行こうかな、と。
2003-04-28[n年前へ]
■出張授業「できるかな?」
してきました、ハイ。題目は「メガネの科学 - 少女マンガの方程式 -」と「"Colors"」です。「メガネの科学」の方はもちろん「めがねっこ大好き」を高校一年生用にアレンジしてみました。女子生徒が過半数以上と言うことで、ちょっと少女マンガをメインに上品に扱いつつ真面目な科学の授業プレゼン風のテイストで。そして、"Colors"の方はお笑い + Scraps + 教訓風?な書き下ろし?です。
結局、面白科学とちょっと真面目な言葉の話の二本立て45分授業でした。授業の方はまぁまぁ良かったんじゃないか、と。しかし、まさか教壇で「めがねっこ大好き」を話すことがあるとは…。
授業で使ったPowerPointのファイルを置いてみたいけれど、インターネットから集めた画像を結構使ったので、できないかな。ちょっと残念。
2003-09-20[n年前へ]
■昨日の空と今日の空
昨日見上げた空を眺めながら、ふと「空の色だってきっと空を眺める人が見つけ出していくのだろう」なんて考えていると、「今日見た景色」に景色でなくて詩が送られてきた。
カムチャツカの若者がきりんの夢をみているときメキシコの娘は朝もやの中でバスを待っているニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつときローマの少年は柱頭を染める朝日にウインクするこの地球ではいつでもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ経度から経度へとそうしていわば交替で地球を守る眠る前のひととき耳をすますとどこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってるそれはあなたの送った朝を誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ「朝のリレー」 谷川俊太郎
そうか、私が「今日見た景色」を眺めたかったのは、そんなリレーの様子を眺めたかったからなんですね、きっと。
朝、ネスカフェのコーヒーでも飲みながら(500K,56K)、「象徴的な『空』のビジュアルが語るのは、たとえどこにいようとも、見上げれば、そこには世界とひとつにつながり気持ちをリレーできる空が広がっている・・・というメッセージです。この空を見て感じることは、きっとひとりひとりちがうはず。みなさまは、何を感じるでしょうか?」という言葉を聴きつつ、そんなリレーの様子を眺めてみたいですね。
というわけで、あなたの眺めた「今日見た景色」をいつでもp@hirax.netで募集しています。
2003-10-25[n年前へ]
■Live on Earth
Night and day
カムチャツカの若者が色んな朝の空を背景にして、谷川俊太郎の詩「朝のリレー」が朗読されるCMがTVで流れている。ネスカフェのコーヒーのCMである。丸い地球を太陽の光が照らして、その地球の回転に合わせて次々と世界中が朝を迎えていく様子を生き生きと描写する谷川俊太郎の詩は、地球全体を遠くから眺めつつも同時に地球上の何処かにいる一人一人の生活を近くで眺めている。遠いところからだけでなくて、近くからも地球を眺めまわす視点で「朝のリレー」の様子が謳われると、丸い地球がたくさんの人を乗せて、そして太陽に照らされながら回っている様子が心の中に浮かび上がって来るに違いない。
きりんの夢をみているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っているニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウインクする
この詩をTVで眺めていて思い出したのがNIGHTAND DAYというサイトである。これは、世界各地のウェブカムを経度方向一周分のサークルに並べ、いま地球に落ちている太陽の影や日向・夜や昼を見てみよう、というプロジェクト・ページである。今では、ウェブカムの画像が取得できていないらしく、残念ながら太陽の光が次々と地球上を照らしていくさまを眺めることはできない。かつて動いていた頃の様子を眺めることができるのみである。
そこで、「朝のリレー」を自分の目で眺めてみたくなった私は自分用に世界各地のウェブカムを経度方向一周分のサークルに並べてみることにした。それがこの"Liveon Earth"だ。24時間で一回りする地球上のウェブカムを24(今のところ-1)個並べて、夜と昼が地球上を駆け抜けていく様子を眺めてみることにしたのである。ただ、世界中の街の景色が貼り付けてあるだけの、だけど世界の街中を遠くから近くから眺めることのできるページを作ってみることにしたのである。
40 Moscow | 30 HELSINKI | 20 Thessaloniki | 10 Koeln | 10 DUBLIUN | |
50 Tehran | 60 Prince Edward | ||||
70 Karachi | 24 hours a day | 70 New York | |||
100 Nong Khai | Live on Earth | 80 UF | |||
110 HongKong | 90 UM | ||||
120 Taiwang | 24 views an earth | hirax.net | 100 SiouxFalls | ||
130 Fukuoka | 110 SaltLake | ||||
140 Sappro | 150 Melbourne | 170 Dunedin | 160 Hawai | 180 | 20 San Francisco |
このページを色んな時間に眺めてみれば、丸い地球が回転していくと同時に太陽の光が照らす領域が次々と動いていくさまを目にすることができる。
もちろん、世界には街の灯りが見えない地域があるように、この"Liveon Earth"の上には実はアフリカや南米はないし、人のいない地域だってこの"Liveon Earth"の上では眺めることはできない。それでも、朝起きてコーヒーを飲みながら、せわしく人が歩き回る何処かの昼の街並みを眺め、昼に一息つきながら、眠りについている地球の裏側の街を眺めてみる。そして、夜眠る前のひとときに朝コーヒーを飲んでいる誰かの街を眺めてみる。地球が回っている様子を遠くから眺めつつ、生き生きとした何処かの街の誰かの様子を眺めてみるのもきっと面白いんじゃないか、と思う。
この地球では
いつでもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってるそれはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ