2008-06-13[n年前へ]
2008-07-07[n年前へ]
■「25年前に宇宙人へ送信した画像添付メール」の原画
今日は7月7日、七夕の日だ。そういえば、一月と少し前に、「25年前に電波送信した宇宙人へのメッセージ画像の原画が見つかった」というニュースを読んだ。6年前、「七夕の夜に願うこと」で書いた 「スタンフォードの46mのパラボラ・アンテナからアルタイルに向けて送り出された、13枚の画像添付メール」の原画だ。
地球からアルタイルまでの距離は約16光年。メッセージを乗せた電波信号は99年に到着している。知的生命体が住む惑星が存在し、すぐに返事を送ったとすると、2015年に地球へ届くことになる。
この原画だったか、あるいは、そのためのラフスケッチだったか、そんな画像を見たことがある。「少年ジャンプの企画中で、電波に載せて宇宙人へメッセージを送信してみるんだ」と、父が描いたラクガキを見せながら、父は愉快げな顔で話をしてくれたように思う。
宇宙人から返事がくる可能性はほとんどない。宇宙人へのメッセージは、生物の進化を示す画像群は、なぜかエタノールの分子式で終わる。ビールか何かを飲みながらそんな「低解像度のエタノールの分子式」について語る送信者の話を聞いていた覚えがある。
「でも、それでいい」
西暦2000年に送られた、アルタイルへの電波メールが宇宙空間をこの瞬間も秒速30万kmで伝播し続けている途中かもしれないと夢想してみるのも、とてつもなく楽しいことだと思う。
これから続く夏の空を眺めつつ、ビールでも飲みながら、天の川とベガとアルタイルのことや、酔っぱらい二人が送ったそんなメールのことを思い浮かべてみるのも、きっと気持ちが良いと思う。星空が綺麗な高原で、あるいは、星も見えないビル屋上のビアガーデンで。
2012-06-19[n年前へ]
■1984年から「未来に送ったメッセージ(現在進行形)」
「1984」という数字を見ると、ジョージ・オーウェルの小説から、そしてまた最近では村上春樹の「1Q84」という小説から、「何かに支配された世界」を連想してしまいます。
「月刊星ナビ 2012年7月号」を読み、そんな「支配された世界」とは少しベクトルが異なる、少し違う1984年を思い出しました(下のエピソードは1983年のことではないか…とも思いますが)。
平林さんが森本雅樹さんと、アルタイルに向けてメッセージを送ったのが1984年のこと。往復で33年。
5年後ひょっとして…。
1984年、それはグリコ森永事件が発生した年で(犯人が残した車には雑誌「ラジオライフ」が残されていて)、AppleがMacintoshを発売した年で、次の年には「つくば科学万博」が開催され・映画"Back to the future"が公開された、…そんな年でした(上のエピソードは1983年のことではないか…とも思いますけど、ね)。
「少年ジャンプ」が、「こどもたちに夢を」という夢を掲げ、二人の天文学者が描いたメッセージが、カリフォルニアのスタンフォード大学天文台のアンテナから、わし座アルタイル(彦星)に向けて,送信し続けられました。
かつて、地球から光速でアルタイルに向けて発せられた電磁波のメッセージは、もしかしたら、今は逆向きに宇宙空間を走り続けているのかもしれません。秒速30万Kmで、一日24時間・3600秒…ありとあらゆる瞬間に、かつてメッセージが発せられた地球を目指しているのかもしれません。
2012-06-23[n年前へ]
■夏の夜空を見上げれば「偏微分方程式が大好き!」になる!?
『夏の夜空を見上げれば「偏微分方程式が大好き!」になる!?』を書きました。
だから、ハミルトンの演算子が使われ始めた年に生まれた24歳のスミスは、マクスウェルに「∇はナブラと呼びべきだよ」アドバイスしたというわけです。
黒板に描かれた∇(ナブラ)を見たら、その名前の由来となった、夏の夜空に浮かぶ「こと座」や、織り姫や彦星が描く「夏の大三角形」を思い浮かべると良いかもしれません。小難しいように見えた形の向こうに、魅力的な歴史が浮かび上がり、そして黒板に描かれた数式が好きになるはずです。
2012-07-06[n年前へ]
■「きみが見つける物語」
「n年前へ」から。 「PowerPointでアクションゲームを作ってみる(コントローラはRuby編)」「「物語」と「市場経済」」「宇宙の仲間を求めて」など。
アルタイルに向けて電波でメッセージを送った話。(中略)「もちろん、宇宙人に電波を送ったなんて考えているわけでなくて、私たち自身の心に送ったと思っている」と、送信者の1人から聞いた。
宇宙の仲間を求めて
幸か不幸か、社会はこの現実社会にはないものを物語という形で流布する。「かけがえのない私」というのも、こういった物語の一つである。
「物語」と「市場経済」