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1999-01-03[n年前へ]

オシロスコープソフトを作る 

PCを2Ch高性能オシロスコープにしたい

 オシロスコープがあると便利だが、家で使うには敷居が高いし、値段も高い。まして、FFTアナライザーがついて周波数解析も行うことができるような機械になると、遊びで買うという値段ではなくなってしまう。そこで、PCを2Ch高性能オシロスコープにするソフトを作ってみたい。

 以前、音階を調べた時に、SoundBlaster互換I/Fを使ったLabViewのサウンド入出力のViを使用してみる。目標はとにかくオシロスコープと同じ使い勝手であること、使うのが簡単であること、そして、周波数解析などが簡単に行うことができること、である。入力として、音声入力を使用しているので、たいていのPCで使うことができるし、音声入力マイクが着いているPC(たいていのノートPCは着いているだろう)なら、マイク(あるいは入力端子)を用意する必要すらない。

 というわけで、下がそのアプリケーションの画面。

作ったアプリケーションの画面 (口笛を吹いて、周波数解析を行ったところ)
 22kHzで2Ch(ステレオ)サンプリングを行っている。また、リアルタイムで任意のウィンドー処理をかけた上で、FFTをかけて周波数解析を行い、ピーク周波数の検出、表示を行うことができる。オシロスコープの表地周りは通常のオシロスコープとほぼ同じであり、使うのも簡単である。

 20KHz(ナイキスト周波数で言えば正確には10KHzか)までしか、使うことはできないが、ちょっと使いたい時には便利だ。特に、音声を解析したいならば、必要十分である。上の画面では口笛を吹いて、その音声波形を表示させ、周波数解析を同時に行っている。周波数ピークが表示され、1120Hzであるという表示がされる。

 内蔵マイクを使用すると、ただアプリケーションを走らせれば、音声周波数解析が行える。もしも、比較的高性能なマイクがPCに着いているならば、リアルタイム振動解析すら行うことができる。もちろん、マイク入力端子に何らかの入力をすれば、どんな解析もできるわけだが、何の用意もせずにできるというのは便利である。例えば、うるさいデスクトップPCの近くへこのアプリケーションを走らせたノートPCを近づけると、デスクトップPCがなぜうるさいかを簡単に調べることができる。うるさいのは、ハードディスクの周波数なのか、ファンの周波数なのかすぐにわかる。
 
 今回、作成したアプリケーションはここにおいておく。動作させたら、レンジを調整することを忘れずに。
Ocilo.lzh LZH形式 1,259kB (打ち止めです。あしからず。)
LabViewのアプリケーションライセンス上、ダウンロード数は50回までで、その数近くになったら削除することにする。

2000-01-17[n年前へ]

夜のバットマン 

超音波を可視化しよう

  どんなものに対しても、「超」という文字をつけるという安易な手段はよく使われる。「超人ハルク」、「超常現象」、「超能力少年」、「超解像」等々である。「超Ultra」+「人 Man」ならば「超人 Ultra-Man」、すなわち、ウルトラマンだ。こういう風に並べてみると、何かアヤシげなものが多いような気がするが、それは私の気のせいだろう。

  「超」をつければ、「モノスゴイ」という印象を受けるかというと、必ずしもそういうわけでもない。最近、「お笑いパソコン日誌」でよく取り上げられているBTRON仕様OS「超漢字」などは、その最たるものである。個人的には好きなネーミングなのだが、その名前を聞くと昔の「超兄貴」というゲームを思い出してしまうのだ。筋肉ムキムキなマッスルな兄貴達が動き回るゲームが思い出されるのだ。そして、そんなマッスルなデスクトップのイメージが連想されてしまうのである。困ったものである。

  「超」の発音は同じ日本人でも一定というわけではない。あまりものを考えないタイプの人の場合、「超」でなくて「チョー」という発音するらしい。その使用例が、「チョー、ムカツクー」などである。これらの人を「チョー人」と呼ぶべきである(既に誰かが言っていそうな気がするが...)。

  何故、こんな話になるのだ。話がずれた。

  本題である。今回遊んでみるのは「超 Ultra」+「音波 Sonic」=「超音波UltraSonic」である。色々な応用はあると思うが、まずは基礎から始めたい。そういった場合、色々やり方はあるのだろうが、まずは実感するのが「できるかな?」のやり方である。そこで、まずは超音波を実際に聞いてみることにした。

  普通は聞こえない周波数の音波を超音波というわけであるから、超音波を聞くというのは何ともスリリングである。参考までに、色々な動物の可聴域を以下に示す。
 人間は大抵20kHz前後が上限であり、コオロギと同じくらいである。超音波と言えば、コウモリであり、コウモリは200kHz弱位が上限のようである。

色々な動物のの可聴域
(立体視の不思議を探る 井上弘著 オプトロニクス社より)

   まずは、超音波を聴くための情報を探してみた。すると、何とも素晴らしいサイトがあった。

である。超音波を可聴域に変換する回路の話が掲載されている。超音波を聞こえるようにする機械は、一般的にバットディテクターと呼ばれるらしい。しかもこのサイトの中のバットディテクターを作る話の所には「メーターの変化、デジタル数値やオシロスコープの波形ではなくて実感したい。」と書かれている。本当に、その通りである。

  また、コウモリ探知器である。バットディテクターに関しては、

などにも詳しい情報がある。

  迷わず、先の「がーさんとたぬさんのホームページ」の「釜利谷東ミックスシーズ」から、バットディテクターを購入することにした。こういう楽しいオモチャはすぐに手に入れるに限る。これが、購入したバットディテクターである。

釜利谷東ミックスシーズ バットディテクター

  このバットディテクターは超音波マイクからの入力を40kHz程度の周波数の信号と合成するものである。そして、その結果得られるビート音、うなり音を耳で聞くものである。

  わからない人はほとんどいないと思うが、一応書いておく。例えば、10Hz周波数の音があるとしよう。

10Hzの音の10秒間の波形

  この波形は細かすぎて、この画面では目に見えないだろう。しかし、この波形と11kHzの周波数の音を合成してみる。

10Hzの音と11kHzの音の合成音の10秒間の波形

  すると、10kHzと11kHzの周波数の差である1Hzのうなりが発生する。この1Hzのビート音の波形は目に見えるだろう。こういう原理である。
 しかし、これでは実は説明が不十分であると思うのだが、今回はこれだけの説明で終わらせておくことにする。

  さて、どんな超音波を聴くかであるが、「できるかな?」の実験を行うときには、大抵ビールを飲んでいるのである。今日もビールとお好み焼きがそばにある。そこで、お好み焼きを焼く音を

  • 可聴域
  • 超音波領域
で可視化してみることにした。

  もちろん、私自身は自分の耳で実感しているわけである。しかし、WEBページ上であれば、可視化した方が良いだろう。waveファイルはサイズが大きいし...

お好み焼きを焼く音を可聴域で可視化したもの

  途中のスパイク部はお好み焼きをひっくり返した時の音である。レベルを合わせているわけではないし、実験は実に大雑把なものであるが、そんなに真剣に行う実験でもないのでこれで良いことにしておく。

お好み焼きを焼く音を超音波領域で可視化したもの(実際はビート音)

  硬いものと何かを擦ると超音波が実に多く発生するが、絨毯みたいな柔らかいもの相手ではあまり超音波が発生しなかったりして実に面白い。衣擦れの音などは実にリアルである。何か色っぽい音ですらあるように感じる。(それは私だけかもしれないが...)

  超音波に関してはまだまだ色々とやってみたい実験がある。実は以前秋月で買った超音波マイク・スピーカセットが家に転がっていたりする。これを使って、次回は超音波オモチャを作成してみたいと思う。

  さて、今日はTVで「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」を放映するようだ。バットマンの映画は何故か夜の街が舞台である。
 バットマンと言えば、Bat(コウモリ)+Man(男) = コウモリ男だ。このTVを見たあとの私はきっとバットマンになりきっているだろう。バットディティターを耳に差せば、私だって堂々たるバットマンだ。
 
 というわけで、バットディテクターを耳に差し若葉マークをつけたバットマンは、夜の街へ出撃するのであった。夜のバットマンは眠らないのである(下品なギャグ禁止)。

2001-02-22[n年前へ]

Having Lost Kittens 

デスクトップの隣に


  夢を見た。たいていの夢がそうであるように、夢の内容をほとんど思い出すことができないのだけれど、何故か迷子の子ネコたちが泣いてばかりいる夢だった。夢の中では、童謡そのままに、子ネコたちを前にしていぬのおまわりさんが困ってしまっていたような気もする。つまりは、夢を見ていた人以外にはわけのわからない話だろう。
 その日、2月22日が「猫の日」だったことを知ったのは、たぶんその次の日だ。あるいは、知ったのはもっと後だったかもしれない。とにかく、その夢を見ていた時、私はそんなことは全然知らなかった。
 

 そういえば、私はネコを飼っている。といっても、そのネコが暮らしている世界は私のデスクトップの中である。一言で言ってしまえば、そのネコは誰でも知ってるnekoだ。いつもバックグラウンドで動かしているので、私の汚いデスクトップではなかなか見ることができなかったりするのだけれど、このkonekoたちはいつもいつも「私が作業している画面の後ろ」にいるのである。
 
 

 ところで、私の職場のデスクトップにはこんな風に二つの液晶画面が並んでいる。片方はデスクトップPCに繋がった普通の液晶ディスプレイで、もう片方はノートPCの液晶画面だ。結局、二つのPCの画面が並んでいるわけだけど、どこドアでキーボードとマウスを共有している。

 共有しているなんて言ってしまうと堅苦しく聞こえるのだけれど、マウスが画面の端にくると隣の液晶の画面へマウスのコントロールが移るようになっているだけだ。例えば、左のデスクトップPCに繋がった液晶ディスプレイの中でマウスを右端に持っていくと、カーソルがいつの間にか右のノートPCの液晶の中に移動していくのである。マウスは二つの隣り合った液晶画面の間を自由自在に動くのである。

 それに加えて、LANクリップボードで両者のクリップボードも共有しているので、こうなるともう二つのPCを使っているという意識が消えてしまいそうな程、とてもシームレスな二つのデスクトップを使って私は作業していることになる。

 そんな風にして、私が操るマウスの方は二つの液晶画面の間を自由自在に動くわけだけれど、私が飼っているネコたちは同じようにはいかない。一つの液晶画面の中、つまりは一台のPCに繋がったPCの中でしか動けないのである。マウスを追いかけて、左の液晶画面の中から右のノートPC液晶画面の方へ行こうとしても、隣の画面の中に入っていくなんてことはできずに、ただ画面の端をガリガリと爪でひっかいているだけなのである。

 迷子の子ネコたちの夢を見てから数日後、何故か上手く回らない頭でこのデスクトップを眺めていると、その中のネコたちがまるで夢の中で泣いていた子ネコたちのように見えた。迷子になって、自分の居場所から遠く離れて泣いていた子ネコたちのように見えたのである。

 その時ふと、このnekoをどこドアと同じようにネットワーク対応にしてみよう、と思い始めたのである。ネットワークに繋がっているPCのデスクトップの中を駆けめぐることのできるようにすれば、このkoneko達は画面の端をガリガリと爪でひっかくなんてことはしなくて済むかもしれない。そうすれば、私のデスクトップの上では、konekoたちは二つの液晶画面、二つのPCの中を自由自在に走り回るだろう。

 そうなれば、もうそのkonekoたちにとっては、離れたデスクトップであっても、それはもうすぐ隣みたいなものになるかもしれない。
 
 
 

2001-09-29[n年前へ]

PopUp Icons Version 4.1 

 デスクトップ上に配置されているアイコンを瞬時に浮き上がらすことができる。最高に便利。もう手放せないぞ、と。アイコンの移動もできればもっと良いなぁ。(リンク

2002-02-16[n年前へ]

今日思い出したこと 

 日々の雑記帳の'02/02/12のCNNの話を読んで、「今日のできごと」を思い出した。そういえば、きょうNさんに「WEB更新復帰のこんな話どう思う?」と聞かれ、そのページの原案を読んだ。
 下丸子にいた頃、私のデスクトップでこっそり動かしはじめたhttpサーバーもいつのまにか公式なサーバーに変わり管理者も代わり、そして部署名やいろいろなことが変わった今は「公式なんだろうけど、なんかよくわからないサーバー」になっている。
 そういえば、「できるかな?」をこっそり書きはじめたのもあのサーバーの中だった。最初の頃の話は今でもあのサーバーの中で見ることができる。うーん、社内の何人かの同僚にメールで更新報告を送りつけていた頃が懐かしいぞ、と。
 それにしても、リコー有志による「英語技術文献の日本語要約」はまだまだ続く。えらいのである。ということで、今日のポストイットは変更してみよう。(リンク)(リンク



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