2008-05-26[n年前へ]
■ハードディスクに「手動でデータを書き込んでみる」
ハードディスクが動かなくなった。動作音を聞いていると、ヘッドが動こうとしてはいるけれど動くことができない……そんな感じの音だ。仕方がないので、このハードディスクを使うことはもうあきらめて、ディスクの覆いを開いた状態でどんな風に動いているかを眺めて見ることにした。それが、この下に貼り付けた動画である。
ハードディスクの動きを眺めているうちに、ふと、ただ眺めているだけではつまらないような気がしてきた。そこで、ハードディスクに手動でデータを書き込んでみることにした。ホワイトボード用のカラフルなペンを手に持ち、高速で回るハードディスクの表面にデータを書き込んでみたのである。
そのようすが次の動画である。まるで「ろくろの上で回る陶器に色付けをしている」ような具合になった。意味あるデータを書き込むことはできそうにないが、素早く回るハードディスクにラクガキをするのはなかなかに綺麗で新鮮だ。
2008-06-04[n年前へ]
■64GB ソリッド・ステイト・ドライブ 7万円
1.8インチ 8mm厚もしくは、2.5インチのハードディスクベイ用として使うことができる「ThinkPad 64GB ソリッド・ステイト・ドライブ」がサイト限定で、7万円でモニタ販売されている。ハードディスクを2台詰めるノートPCであれば、そして、開発アプリケーションなどの容量が大きいアプリケーションを入れる必要が無ければ、起動用のディスクとしてはSSD(ソリッド・ステイト・ドライブ)を使い始めても良いのかもしれない。
読み書き速度は、「ランダム・セクター・リード:80MByte/Sec」「ランダム・セクター・ライト:30MByte/Sec」なので、普通のノートPC用ディスクからすれば、(読み込み時間にほぼ支配される)起動時間は半分近くになる 。データ書き込みが遅い分は、データなどを2台目のハードディスクに置いておけば、SSDへの書き込みを減らすことができる、という具合である。1スピンドルマシンではそういったことはできないが、2スピンドルマシンでHD×2台搭載という使い方をしている人も多いだろうから、そういう人はそろそろ人柱になってみても良い頃なのかも。
2008-07-17[n年前へ]
■「極小ハードディスク」の秘密
右の写真は320GBのハードディスクである。その大きさをイメージすることができるように、試しに、ハードディスクの上に硬貨を重ねてみた。そうすれば、おおよその大きさをイメージできて、このハードディスクのサイズが1インチにも満たない「極小の320GBハードディスク」に見えてくることがわかるだろう。技術革新もここまで進んでいるのか…、と思わされてしまうような大きさのハードディスクに見える。
小銭をジーンズのポケットや、小さな財布に入れている人は多い。そんなポケットや財布に何個も入れることができるくらい小さなサイズのハードディスクに見えるだろうと思う。一体、ポケットや小さな財布に何テラバイト突っ込めるのだろう?と思ってしまうくらい、「極小」なハードディスクに見えるはずだ。
しかし、実際には、このハードディスクは「極小ハードディスク」ではなくて、デスクトップに使われている普通の3.5インチハードディスクに過ぎない。右の写真を見れば一目瞭然だけれども、これは硬貨の方が大きいのである。この写真は、手品用の巨大コインを普通の大きさの3.5インチハードディスクの上に置いてみた時の写真なのである。つまり、大きさの基準に使われている硬貨の大きさが「基準にならない」くらい変化しているわけだ。
結局のところ、この「極小ハードディスクの秘密」は実は「巨大コインの秘密」だった、ということである。
2009-11-25[n年前へ]
■NEWS今昔物語「浮かぶ・伝える・蘇る」編 (初出2004年09月30日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
ハードウェア・・・というより、(それがソフトウェアであったとしても)できあがっていくようすが見た目にわかるモノを作るというのは、その作業過程との辛さと楽しさがわかりやすいだろう、と思います。こうしたものの「わかりやすさ」、あるいは、そうでないものの「わかりにくさ」というのは、(想像力を備えた人でなければ)両方を体験・実感しないとわからないのではないか、と思うこともあります。どちらが優れているとか、どちらが劣っている、という話ではありません。ただ、どちらも、世の中には在り・必要とされている、というだけの話です。
昔、ヘリウムネオンレーザと表面鏡と分解したスピーカ2つを組み合わせて、レーザースキャナを自作したことがあります。その時は、出力5mWのレーザでした。後に、出力15Wの切削用レーザを使う機会があった時、これで、レーザースキャナを動かしたら、夜空にレーザ・アニメーションを描けるのではないか、と楽しく想像した記憶があります。
「手を繋ぐ」というインターフェースはとても大切だ、と思ってしまうのは、20世紀の感覚かもしれません。けれど、他の部を使うコネクションに比べても、「手を繋ぐ」というI/Fは重要に思えてしまう、のが不思議なくらい「近く」「繋がる」ように感じてしまうのが不思議なところです。人によっても、世代によっても、さまざまなことによって、この感覚はきっと違うことでしょう。
(記事を書いた時の)ひとこと
最近ハードウェアをいじることが少なくなってしまったせいか、ピカピカ光ったり、グルグル回ったりする電子オモチャを作ってみたい今日この頃。そこで、電子工作関連のニュースを今回は集めてみた。
空に浮かぶ「イメージ」や「ゲーム」
今年の夏休みの課題としてレーザープロジェクタを自作した人がいる。近所のビル外壁にギコ猫をこっそり投射したりしていて、何だかとても楽しそうだ。
光で走査してイメージを描くと言えば「LEDなどを空中で走査し、視覚の残像現象を利用して空中に画像や文字を描く装置」を「バーサライタ」というが、そんなバーサライタをレゴとプログラマブルICのPIC 16C84で作った人もいる。これも十分楽しげな電子工作だが、さらにスゴイのが「バーサライタで画面を空中に表示するバーチャル・ビデオゲーム(テトリスやテニスゲーム)」を作った人だ。空中にメッセージを浮かべてみたり、ゲームを浮かべてみたり、あなたの心にも何か面白い「イメージ」が浮かんでくるかもしれない。
FPGAで蘇る懐かしの「マイコン」
先月の28日、NEC PC-8001が発売された1979年9月28日(NECパソコン博物館も参考になる)からちょうど25年経った。PC-8001が初めての「マイコン」だった人も多いと思うが、それをFPGA(Field Programmable Gate Array=プログラマブル集積回路)で作りあげてしまった人がいる。ちなみに、私の最初のマイコン(1981年発売のCOMMODOREのVIC-1001)もFPGAで再現されているし、 アーケード・ゲーム(スペースインベーダーやパックマン)などもFPGA上で動いていて、古くからのコンピュータ・ファンならば思わず涙を流してしまうはずだ。
ちなみに、10月29日(東京)と11月5日(大阪)に開催されるAltera PLD WORLD 2004ではアスキーらにより報告 FPGAを使ってMSX1レベルの機能を再現する試作機も報告される。FPGAユーザーはもちろん、懐かしの「マイコン」を振り返りたい人ならば要チェックだ。
触れて伝える「メッセージ」
先月、USB接続のRFID開発キットが市販されるようになり、一般の人でも無線ICタグの開発を楽しむことができるようになった。そんな無線通信で遊ぶのも楽しそうだが、さらに楽しそうな「究極」の有線通信技術が実用化された。
なんと、先月13日に松下電工が「人体を通信ケーブルの代わりに利用し、データ通信をおこなう」という「人体通信」技術を製品搭載したと発表した。指先を情報端末の電極に触れたり、あるいは手を触れあうだけで、その指や指を通してデータを転送するものである。通信速度もこれまで発表されていた1200bpsから3700bpsに高速化しており、人体経由の割には高速であることもビックリだ。触れて伝える「メッセージ」なんて、ちょっとドキドキしてきませんか?「歌うハードディスク」や「歌う花」
先月22日、活けた花をスピーカーにしてしまう「花スピーカー」を利用した「花に話しかけると花が答えてくれる-花とおしゃべり-」とハンズフリー電話「花・糸電話」が発表された。花が歌い出したり、花と語り合うのは何だか気持ち良さそうだ。しかし、花ならぬハードディスクがもしも耳慣れない音(Oliver@「スラッシュドット ジャパン」さんのHDDが壊れる直前、壊れる瞬間の音が参考になる)を奏で始めたら、冷汗ダラダラだろうか?
そんなクラッシュしてしまったハードディスクに音楽を奏でさせてしまった人がいる。「音楽アンプの出力をハードディスクのヘッド制御コイルに繋ぎ強制ドライブしまう」という「耳から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」というヤクザもビックリの強引な方法である。その音色を聴いてみると(例えばSTAR WARSのテーマ)、これがそれほど悪くない音質であることにもビックリするハズだ。
2009-12-11[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「浮かぶ・伝える・蘇る」編 (初出2004年09月30日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
先日、Mashup Awards 5の授賞式で、電子レンジとYoutubeを合体させた「ハードウェア改造作品」を見たせいか、(趣味の)電子工作をしたいなという気持ちが増している。時間を作り・資金を作り、色々やってみたいことはあるのだが、なかなかできないままに毎日が過ぎていく…。
そんな風に思っていたら、5年前にもそんなことを書いていた。これは、良くない状態だ。まるで、全く進歩していないではないか。
(記事を書いた時の)ひとこと
最近ハードウェアをいじることが少なくなってしまったせいか、ピカピカ光ったり、グルグル回ったりする電子オモチャを作ってみたい今日この頃。そこで、電子工作関連のニュースを今回は集めてみた。
空に浮かぶ「イメージ」や「ゲーム」
今年の夏休みの課題としてレーザープロジェクタを自作した人がいるしていて、何だかとても楽しそうだ。
光で走査してイメージを描くと言えば「LEDなどを空中で走査し、視覚の残像現象を利用して空中に画像や文字を描く装置」を「バーサライタ)」を作った人だ。空中にメッセージを浮かべてみたり、ゲームを浮かべてみたり、あなたの心にも何か面白い「イメージ」が浮かんでくるかもしれない。
FPGAで蘇る懐かしの「マイコン」
先月の28日、NEC PC-8001が発売された1979年9月28日、 アーケード・ゲーム)などもFPGA上で動いていて、古くからのコンピュータ・ファンならば思わず涙を流してしまうはずだ。
ちなみに、10月29日(東京)と11月5日(大阪)に開催されるAltera PLD WORLD 2004ではアスキーらにより報告 FPGAを使ってMSX1レベルの機能を再現する試作機も報告される。FPGAユーザーはもちろん、懐かしの「マイコン」を振り返りたい人ならば要チェックだとろう。
触れて伝える「メッセージ」
先月、USB接続のRFID開発キットが市販されるようになり、一般の人でも無線ICタグの開発を楽しむことができるようになった。そんな無線通信で遊ぶのも楽しそうだが、さらに楽しそうな「究極」の有線通信技術が実用化された。
なんと、先月13日に松下電工が「人体を通信ケーブルの代わりに利用し、データ通信をおこなう」という「人体通信」技術を製品搭載したと発表から3700bpsに高速化しており、人体経由の割には高速であることもビックリだ。触れて伝える「メッセージ」なんて、ちょっとドキドキしてきませんか?
「歌うハードディスク」や「歌う花」
先月22日、活けた花をスピーカーにしてしまう「花スピーカーが参考になる)を奏で始めたら、冷汗ダラダラだろうか?
そんなクラッシュしてしまったハードディスクに音楽を奏でさせてしまった人がいる)、これがそれほど悪くない音質であることにもビックリするハズだ。