2005-01-07[n年前へ]
■「夫婦の間の距離」は「一寸 = ちょっと」
「恋人から夫婦への3.3cm」というタイトルが、「夫婦の距離は3cm≒一寸」に見えた、というツッコミが。さらに、「だから、夫婦の間の距離は近くて遠い」のかも、という指摘。
なるほど、確かに「夫婦への距離」は「一寸(ちょっと)」なのかもしれませんね。「一寸(ちょっと)」が近いのか遠いのか…、難しくてよくわかりませんけど、「近くて遠い」っていうようなものなのかもしれませんね。試しに辞書を引いてみると、二つの意味が書いてあります。一つめは「ささやかなわずかなもの」、二つめは「最高級とは言いかねるが、とるに足りないものではない、相当のもの」…。奥が深いですね…。素晴らしいツッコミ&指摘です。どうもありがとうございます。
『一寸』
1 物事がわずかで、大げさでないさま。ささやかな。わずかな。
例「ちょっとした用件」
2 最高級とは言いかねるが、とるに足りないものではない。かなりの。相当の。
例 「ちょっとした腕前」
国語大辞典(新装版)小学館 1988
2005-05-05[n年前へ]
■水戸黄門大学
水戸黄門大学. 地理学部・社会学部・音楽学部・理学部・美術学部・物理学部・史学部・文学部・家政学部・人間科学部・外国語学部・特別公開講座…と、充実しまくり。ちなみに、理学部では黄門さま御一行の移動続度の時速を算出していたりします。えっ?平均時速30km…だって!? えぇ、GPSで進路研究だってぇ…!?~
2005-08-26[n年前へ]
■韓国語版「できるかな?」出版…!?
この本を出した当時、周囲から一番言われた台詞が「北朝鮮対策は大丈夫か?」でした。北朝鮮と日本の問題が大きくクローズアップされていた頃で、しかも本の内容は北の国に関する内容も含まれていたので…そんな心配をされました。「海岸沿いの散歩が好きだっていうけど、掠われないように気をつけろよ」などとよく言われたものです。
そんな本に、「韓国語に翻訳して出版」というオファーがきました。お隣の国は大丈夫なんでしょうか…?
2005-09-26[n年前へ]
■教科書に準拠した副教材の「著作権・使用料」問題
Tech総研ブログ 平林純@「hirax.net」の科学と技術と男と女に2055年までの教科書に準拠した副教材の「著作権・使用料」問題 - 国語教育の副教材から、長い文章が消えていく!? - を書きました。
教科書会社側の団体へわたる)一年間で1億8900万円の使用料」や、「(著作権者に届く)一年間で13円の使用料金」や、「一年間で400万円の(文部省からの)天下り会長の年俸」という辺りの話です。
そういえば、「火星に生命をさぐる」という私の父(天文学者)の文章が「小学校6年生の国語教科書」に昨年まで掲載されていました。その文章を読んで…
2006-04-08[n年前へ]
■「幸福論」
小倉千加子・中村うさぎが書いた「幸福論」を読んだ。「なるほど」と頷くところは多いのだけれど、「モテ・非モテ論」と同じく、「興味を惹かない箱」に入れた。いや、少し違う。「そんなことは考えてもしょうがない、の箱」だ。頷くところはとても多いのだけれど、その結果を不毛に感じたからだ。そして、「未来はどうなっているんだろう?」という質問にムッっとしたアランケイの「未来を予測したい?なら未来を作ってしまえばいいだろ?」というセリフをふと連想した。
彼女らが持つ背景・環境・価値観を共有できる人たちは、とても興味深く読むに違いない。その背景・環境・価値観を実におぼろげに想像することしかできない私ですら、頷くところは多かったのだから。とはいえ、この本のどのページも破り撮り残すこともせず、そのままゴミ箱へ入れようと思う。そして、限られた時間を他のことに費やしたいと思う。この本には、(特に他者に対する意識が強かったり、物事に意味をつけたくなるタイプには)たくさん面白いことが詰まっている。しかし、「未来論」を語るくらいなら、ほんの少しでも「未来」を作った方が好みに合うのと同じく、この「幸福論」という本を長く読み返すくらいなら、他のことをしたい。
そういえば、「幸福」って何だっけ?と思い、新明解国語辞典をひいてみた。なるほど、「幸福」という状態は、「進化を続けてきたことで現在がある生物の世界」とは相反するものなのかもしれない。
「幸福」現在の環境に十分満足出来て、あえてそれ以上を望もうという気持を起こさないこと。また、その状態。 「新明解国語辞典」
外へ外へと向かっていくそういうエネルギーがなかったら、人類はいまだに洞窟の中で暮らしてたんだろうか。 「イラクと幕末」