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2007-11-25[n年前へ]

「海面に写る太陽」の不思議  share on Tumblr 

初日の出と足元に広がるミステリー

 新年の代表的な景色が「初日の出」だ。海の向こう、水平線の向こうから太陽が姿を現す。空に太陽が昇ると、太陽に照らされ水面が静かに光りだす。そんな景色を見ているとき、ふと「あること」が気になりだし、とても不思議に思えてきた。

 海面に太陽が写っているようなのだが、海面に写った太陽はまるで「道」のように水平線から足元まで続いている。よく考えてみると、これは少し不思議に思える。海面に反射した、つまり、海面という鏡に映った太陽の姿がなぜ「上下反転した太陽」でなく「輝く道」のように見えるのだろうか。

 昔学校で習った理科の教科書の中には、確かこんな図が描いてあった。そして、太陽の光が水面で反射するときには、「入射角と反射角が同じになるように(海面からの太陽の反射光が)進む」ということだったように思う。そして、その結果、水面には上下さかさまになった太陽の姿が見える、はずだった。

実際、夕暮れ時に風やんだ静かな河口で夕日を眺めた時を思い出せば、それは川面に写る太陽は教科書通りの「上下さかさまの姿」そのままだった。なぜ、目の前の海面にうつる太陽は逆さの点光源ではなく、輝く道のように見えるのだろう?その理由を考えていくうちに、「海面が波立っていること」「太陽に対する(微小)海面の向き」「海面でのフレネル反射率」が原因だということがわかってきた。

 まずはじめに確実なことは、海面は平らでも滑らかでもない、ということだ。風や色々なものが原因で、海面は波立っている。海面はその場所ごとに、数限りない色々な方向を向いている。だから、「入射角と反射角が同じになるように(海面からの太陽の反射光が)進む」のだとしても、海面に写り込む太陽は、決して一点だけに見えるわけでなく、さまざまな海面上に写って見えることになる。

 実際、表面が粗く波立った海面に太陽光が入射した時の反射光の分布を計算してみると、右の図のようになる(Modified - Blinn - Phong Model)。海面が微視的に色々な方向を向いているので、海面からの太陽光の反射は一方向のみに照射されるのでなく、色々な方向に向く。しかも、右の図は、まだ比較的表面が平らな場合の計算結果なので、実際の海面からの反射光はもっとさまざまな方向に広がる。

 

 そして、重要なことは(微小領域ごとの)海面の向きにより海面からの反射光強度が等方的に分布するのではない、ということである。海面が太陽の方向を向いているときには、その(海面から見た)海面単位面積辺りに入射する太陽光強度が強くなる。そういった効果は、太陽の反射光強度を強める方向に働く。また、海面が私たちの方向に向いている(傾いている)箇所では、(微小海面から見た)水平に近い角度で太陽光が入射・反射することになる。すると、海面でのフレネル反射率が高くなり、これまた、太陽の反射光強度を強める方向に働く(右図は太陽光の入射角に対する海面での反射率を示したもの)。特にフレネル反射率は入射角度が海面に対して、水平に近くなればなるほど非常に高くなり、最後には全反射になる。そのため、「太陽光が私たちの目に反射するような角度になる微小海面」がそれほど多くなかったとしても、反射光は非常に強く見えるのである。

 

 これらの効果が合わさった結果、太陽光の反射光が眩しく映り込むような箇所はどのようになるかを図示して考えてみると、「自分の足元の海面から太陽の方向へ延びる線上」となることがわかる。太陽と私たちを結ぶ線以外の方向は、海面での太陽光の反射率が低くなるので、太陽の姿はほとんど写らず、波立った海面に映り込む太陽の姿が見えるのは、自分の足先の海面から水平線まで光り輝く道状の領域ということになるのである。


 私たちが眺めている景色には、「たくさんの不思議」が満ち溢れている。私たちの目の前に転がっている小さなミステリーを解決しようと、その未知のものに一歩足を踏み入れた途端、ただひとつの例外もなく、その奥にはさらに未知の大きな世界が続いている。それは、何だか元旦と新年の関係に似ているように思う。元旦になった今日、新しい未知の一年が始まる。私たちの足元から水平線の先へ、未知の道が続いている。


河口河口河口海辺海辺海辺ホワイトボードMod-Blinn-PhongPhongSurfaceFresnel全反射






2008-01-01[n年前へ]

未知の道が続いている  share on Tumblr 

久々のできるかな?を書きました。『「海面に写る太陽」の不思議 -初日の出と足元に広がるミステリー-』です。

 私たちが眺めている景色には、「たくさんの不思議」が満ち溢れている。私たちの目の前に転がっている小さなミステリーを解決しようと、その未知のものに一歩足を踏み入れた途端、ただひとつの例外もなく、その奥にはさらに未知の大きな世界が続いている。それは、何だか元旦と新年の関係に似ているように思う。元旦になった今日、新しい未知の一年が始まる。私たちの足元から水平線の先へ、未知の道が続いている。

2008-05-04[n年前へ]

空想生活  share on Tumblr 

 「ほしいものがほしい!」シンプルだけれどもとても大事なこと=ユーザーが本当に望んでいる商品をつくっていく「空想生活

2009-10-23[n年前へ]

2700円以下で泊まれるベスト宿はどこだ!?  share on Tumblr 

 以前、「3500円以下で泊まる!東京の格安ホテル」という記事を読み、その記事に挙げられていた宿のいくつかに、何度か泊まってみました。その時は、3泊以上連泊するなら「ホテル アクセラ」、そうでないなら、「ホテル丸忠 CLASSICO」というのが、私の感じたベストな選択だと感じました。ちなみに、前者は3連泊以上なら一泊3150円、後者は3500円です。非常に綺麗なので、男性でも女性でも、とてもお勧めできる宿です。高速インターネットも室内のLANケーブルから使うことができます。

 けれど、あなたが旅行・放浪が好きな男性なら(女性でも大浴場に浸かりたいと思うのでなければ)、私の一番のお勧め・お気に入りは「ホテルほていや携帯電話用)」です。

ここは、一人用の個室でも2,700円で泊まれる格安宿です(しかも、楽天経由で予約すれば、楽天ポイントもたまります)。男性用の大浴場は、午後4時から~午後10時まで、自由にゆったりと広い湯船に浸ることができる宿です。こういった宿の大浴場は、男女交代制のところが多く、しかも女性が入ることができる時間のほうが長いのが普通だったりするので(風呂に入る時間からしたら、それが公平なやり方でしょう)、大浴場でゆったりとしたい男性にとってはいつの時間でも入浴することができるというのは、結構大きなメリットです。女性でも、男女共用の大浴場にはあまり入りたくないという人も多いかもしれませんから、こういう割り切り方は以外に良い選択かもしれません。ちなみに、シャワー室は男女問わず24時間使うことができます。

 もちろん、門限などはなく(部屋のカギがあれば、入口のカギを開けることができるのです)、一回にある読書室(世界各国向けのさまざまな本が置いてあります)ではインターネット接続(無線LAN)も利用できるという、21世紀にもまだまだ生息し続ける放浪者タイプ人間には最高の環境です。(特にチェックインカウンター辺りのつくりが、一見マンション風なので、洋室タイプなら自転車も持ち込みやすいので、街中散策大好き人間には最高だと思います)

 ちなみに、専用の携帯電話用サイトを使うと、2600円の部屋もありますが、煙草愛好者以外は(楽天ポイントもつきますし)最初に書いたリンクから「禁煙 『小洋室』(個室)無料テレビ・エアコン・冷蔵庫完備」を予約するのがお勧めです。煙草愛好者なら、2600円の部屋でも2700円の部屋でも、どちらでも良いかもしれませんが、私は喫煙しないので(その点については)よくわかりません。

 さて、右にいくつかの格安宿一覧パンフレットを張り付けてみました。旅好き・色々な街が好きな方は、試しにちょっと泊まってみると良いと思います。私のように、とても気に入る人も少なからずいるのではないでしょうか。・・・責任は持てませんが、ためしに泊まってみるのも良いと思います。不思議にインターナショナル感あふれる、アジアの街角にふと迷い込んだような気になったりするかも、しれません。

2010-01-27[n年前へ]

「フロー」と「ストック」と「豊か」ということ  share on Tumblr 

  塩沢修平「デフレを楽しむ熟年生活 (講談社プラスアルファ新書) 」から。

 これまで説明してきたように、GDPや国民福祉指標などのフローの指標で豊かさをはかることは、適切とも言えないし、難しくもある。
 ヨーロッパでは何百年も前に作られた建物や道路がいまでも立派に使われている。人々はそれらを利用して豊かに暮らしているのであるが、それらを利用してもGDPには換算されない。
 あなたが今年、家を建てて、そこに住み始めたとしよう。その家の建築費は今年のGDPに含まれるが、来年以降のGDPには含まれない。建物や道路あるいは耐久消費財などは、つくられた年のGDPには含まれるが、その後は何人使われても、家賃などを除いてGDPには換算されないのである。
 ただしそれらは、フローとしてではなくストックとして社会に残り、あなたが豊かな生活を送るために大きく貢献する。(中略)豊かさはフローだけではなく、ストックも考慮して比較したほうが実態に近いと思われる。

 ふと、「理系サラリーマン 専門家11人に「経済学」を聞く! (Kobunsha Paperbacks Business 17) で感じた、いくつかの疑問を思い出した。

「フローとストックというのは、作業給と能力給の違いのようなものでしょうか?」
「技術者が勉強用に本を買ったりするのも、単にモノを買う消費ということになるのでしょうか?」



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