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2009-11-22[n年前へ]

NEWS今昔物語 「 科学の楽しみ」編 (初出2004年10月28日) 

 時間が矢のように過ぎ去る師走が近づいています。というわけで、何かを書くことができなかった日には、ずっと昔に書いた(リンク切れになっている)文章を書き写していくことにします(実際にはWikiで書いた文章を整形するスクレイピング用Rubyコードを書いただけです)。

 過去に書いたものは、今から振り返って見ると的外れなものも多いとは思いますが、意外に今から眺め返してみても新鮮なこと(不思議に現在や未来がわかりやすく見えてくること)もあるかもしれない、と思います。というわけで、シリーズ「今昔物語」を始めてみます。古い文章なので、リンク先は「リンク切れ」になっているものばかりだとは思いますが、ご容赦ください。

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 今は、今井功の直筆書き込みがされた本を、お借りして読んでいます。この記事を書いてから、今井功が病の中、病院で点滴されながら、点滴の落ち具合を観察して考察していた話など聞きました。毎日が、「物理の散歩道」だったのだろうかと、感じます。

(記事を書いた時の)ひとこと

 新潟の地震による被害はとても大きく、ネット上でも多くの募金が行われている。気軽に募金ができるのは不幸中の幸いだ。「人助けはまずお金から」、かも。

「ブラジャー・カステラ」と「学研まんが 下着のひみつ」

 これまで数々の奇妙奇天烈なブラジャー(プレスリリース)を発表してきたトリンプが先月22日ブラジャー・カステラを顧客に配布したという。横浜文明堂カステラの表面を「天使のブラ」デザインでデコレーションしたというスグレもの?だ。

 ブラジャー関連を「顧客に配布」と言えば、今年四月に学習研究社企画制作しワコール全面協力で発売された「まんがでよくわかるシリーズ 下着のひみつ」も、今夏にはワコールジュニア商品取り扱い店舗で限定配布されていたという。一般に女性の乳房は左右あわせて360~640mlの容積で500ml 入りのペットボトルを抱いているようなものなんていう役に立つ?知識も得ることができるようだ。これはちょっと読んでみたいかも…。

「国が育てる?サイエンスライター」と「理科大好きシンポジウム」

 先月10日、「国がサイエンスライターを育て、研究の成果を国民に分かりやすく解説し、日本全体の科学のレベルを上げるべき」という文部科学省の科学技術・学術審議会の骨子案がasahi.comの記事を発端として話題になった

 文部科学省は「科学技術離れ」「理科離れ」対策の「科学技術・理科大好きプラン」の一環として、今月6日から大阪・岡山・東京・金沢で理科大好きシンポジウム2004も開催する。「科学技術・理科大好き」な生徒の研究発表もあるというから、興味のある人は(期待を込めて)行ってみると面白いかも?

ロゲルギスト今井功氏が亡くなる

 先月24日、流体物理学者の今井功が亡くなった。今井功は覆面グループ・ロゲルギスト(近角聰信、磯部孝、近藤正夫、木下是雄高橋秀俊、大川章哉、今井功)の一人"I2氏"として、50年代から70年代にかけて科学随筆「物理の散歩道シリーズ」「新物理の散歩道シリーズ」を書き続け、数多くの理科・技術大好き人間を生み出した。

 もし、「物理の散歩道 」「新 物理の散歩道 」シリーズを読んだことがない人がいたならば,ぜひ探して読んでみてもらいたいと思う。きっと「科学技術・理科の楽しみ」に浸ることができるはずだ。ロゲルギストは間違いなく、日本の科学のレベルを上げてきたと思う。

2009-11-23[n年前へ]

NEWS今昔物語「毎日の記録と想い出の写真」編 (初出2004年10月28日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 今日も、シリーズ「今昔物語」です(古い文章なので、リンク先は「リンク切れ」になっているものばかりだとは思いますが、ご容赦ください)。たった5年前のものですが、時の流れは早いもの。温故知新の気持ちで、まずは、5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うことから先に書いてみます。

 この後、「食べたものを淡々と記録するよ」は、結婚し食生活記録ログを停止した。この頃読んでいたWEB日記のうち、一体どれだけが今も続いているものだろうか。・・・どんな世界も、少しづつ少しづつ入れ替わりが進み、やがてすべてが入れ替わっていくのだろう。

 携帯電話は、これら過去の記事以降も、ますます高機能化が進んでいる。そのため、この後に、一眼レフデジカメを買ったのだが、今では持ち歩く頻度が減ってしまった。つまりは、持ち歩いている携帯電話のカメラで済ますことが増えてしまった。それどころか、携帯電話、いや、ケータイはもう腕の先にいつもある「体の一部」だという感覚の人も多いかもしれない。

 DVDは耐久性に劣るものも多く、私が持っている初期に記録したデータDVDなどは、すでに読めなくなっているものも多い。「ネガフィルムや写真を詰めた箱」と「想い出いっぱいのDVD」では、実は「ネガフィルムや写真を詰めた箱」の方が長い年月を経ても残るのかもしれない。

(記事を書いた時の)ひとこと

 一眼レフデジカメが欲しいのだが、先立つお金は無い。しょうがないから、カメラ付き携帯電話用のアタッチメントレンズをコンビニで買って、一眼レフ気分に浸ってる。というわけで、携帯電話・写真関連のニュースになった。

毎日続く「食べたものを淡々と記録するよ」

 「食べたものを淡々と記録するよ」というWEBログがある。その名の通り、毎日食べたものをただ淡々と記録(ログ)しているだけである。書き手は二十歳の学生さんで、「おにぎり・ラーメン・カレー」が多い典型的な若者の食生活を続けていた。

 ところが、10月23日の夕飯「ぶどうぱんとウィンナー」以降、彼の食べるものは一変する。その日の午後六時頃に新潟県中越地震が起き、そして彼は新潟県長岡市に住んでいたからだ。同じ「おにぎりラーメン」を食べていても、それ以前のものとはずいぶんと違っていて大変さが伝わってくる。それでも、彼は食べたものを淡々と記録する。そして彼の毎日は続く。

携帯電話は体の一部

 最近、携帯電話を通して何かをみる技術が増えている。例えば、先月およそ一月間にわたって実験が行われていた 携帯電話に音楽を聴かせると曲名を検索してくれるサービス などは「あれっ?この曲なんだっけ?」というような場合にとても重宝しそうだ。また、先月20日に発売開始された"カメラ付き携帯電話で色を識別を手助け"するケータイアプリ「なにいろ」は色識別に苦労していた人の手助けができるかもしれない。こうなってくると、携帯電話はもう私たちの体の一部だ。

 さらに、先月20日にデモされた携帯電話で顔認証を行う技術なんかを使えば、携帯電話をどこかに置き忘れたりしても 悪用されたりすることがないようになるかもししれない 。そして、PCで録画したテレビ番組を携帯電話で再生できるようにする変換ソフトも今月12日から発売されるという。私たちは携帯電話越しに今後どんなものを眺め、どのように助けられていくのだろうか?

家族の想い出が蘇る「フォトマイニングサービス」

 先月12日、富士写真フィルムは「ネガフィルムや写真を箱に詰めて送るだけで想い出いっぱいのDVDを作成してくれるフォトマイニングサービス」を始めた。撮影したフィルムや写真を箱に詰めて送るだけで「フィルム製造情報・写真の裏印字・撮影者が書いたコメント」などを手がかりに撮影年代を分類した上でDVDスライドショーにする」という。

 そういえば、1977年にヒットしたドラマ「岸辺のアルバム」のラストは洪水で流されていく家から「家族のアルバム」を持ち出そうとするシーンだった。未来の家族のアルバムはDVDディスクになるのかも。

SPAMを生み出す「女性の理想!?」

 SPAMには誰しも悩まされている(前回の「SPAMメールの震源地」参照)が、私のところに届くSPAMはほとんどがアメリカ発「バイアグラ・増毛・ペニス増大法」の広告である。そんなにアメリカ人はナニがナニで困っているのか??と思い、「平均ペニスサイズ」を調べると…「平均長は15.64 cm、平均周囲長は12.28 cm。最近のカリフォルニア大学サンフランシスコ校での調査では、平均長は13cmで周囲長は12.5cm。ブラジル人の調査では平均長は14.5cm 平均周囲長は11.9cm」だという。ホントに困っているのか?

 と思ったら,男性の「長さと太さ」と女性の「満足度」のグラフなんていうものがあった。「完璧・理想的」なのは長さ8.5インチ(21cm)で周長7インチ(18cm)って…。それじゃぁ、増大させたくもなるかもね。

2009-11-25[n年前へ]

NEWS今昔物語「浮かぶ・伝える・蘇る」編 (初出2004年09月30日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 ハードウェア・・・というより、(それがソフトウェアであったとしても)できあがっていくようすが見た目にわかるモノを作るというのは、その作業過程との辛さと楽しさがわかりやすいだろう、と思います。こうしたものの「わかりやすさ」、あるいは、そうでないものの「わかりにくさ」というのは、(想像力を備えた人でなければ)両方を体験・実感しないとわからないのではないか、と思うこともあります。どちらが優れているとか、どちらが劣っている、という話ではありません。ただ、どちらも、世の中には在り・必要とされている、というだけの話です。

 昔、ヘリウムネオンレーザと表面鏡と分解したスピーカ2つを組み合わせて、レーザースキャナを自作したことがあります。その時は、出力5mWのレーザでした。後に、出力15Wの切削用レーザを使う機会があった時、これで、レーザースキャナを動かしたら、夜空にレーザ・アニメーションを描けるのではないか、と楽しく想像した記憶があります。

 「手を繋ぐ」というインターフェースはとても大切だ、と思ってしまうのは、20世紀の感覚かもしれません。けれど、他の部を使うコネクションに比べても、「手を繋ぐ」というI/Fは重要に思えてしまう、のが不思議なくらい「近く」「繋がる」ように感じてしまうのが不思議なところです。人によっても、世代によっても、さまざまなことによって、この感覚はきっと違うことでしょう。

(記事を書いた時の)ひとこと

 最近ハードウェアをいじることが少なくなってしまったせいか、ピカピカ光ったり、グルグル回ったりする電子オモチャを作ってみたい今日この頃。そこで、電子工作関連のニュースを今回は集めてみた。

空に浮かぶ「イメージ」や「ゲーム」

 

 今年の夏休みの課題としてレーザープロジェクタを自作した人がいる近所のビル外壁にギコ猫をこっそり投射したりしていて、何だかとても楽しそうだ。

 光で走査してイメージを描くと言えば「LEDなどを空中で走査し、視覚の残像現象を利用して空中に画像や文字を描く装置」を「バーサライタ」というが、そんなバーサライタをレゴとプログラマブルICのPIC 16C84で作った人もいる。これも十分楽しげな電子工作だが、さらにスゴイのが「バーサライタで画面を空中に表示するバーチャル・ビデオゲーム(テトリステニスゲーム)」を作った人だ。空中にメッセージを浮かべてみたり、ゲームを浮かべてみたり、あなたの心にも何か面白い「イメージ」が浮かんでくるかもしれない。

FPGAで蘇る懐かしの「マイコン」

 先月の28日、NEC PC-8001が発売された1979年9月28日(NECパソコン博物館も参考になる)からちょうど25年経った。PC-8001が初めての「マイコン」だった人も多いと思うが、それをFPGA(Field Programmable Gate Array=プログラマブル集積回路)で作りあげてしまった人がいる。ちなみに、私の最初のマイコン(1981年発売のCOMMODOREのVIC-1001)もFPGAで再現されているしアーケード・ゲーム(スペースインベーダーパックマン)などもFPGA上で動いていて、古くからのコンピュータ・ファンならば思わず涙を流してしまうはずだ。

 ちなみに、10月29日(東京)と11月5日(大阪)に開催されるAltera PLD WORLD 2004ではアスキーらにより報告 FPGAを使ってMSX1レベルの機能を再現する試作機も報告される。FPGAユーザーはもちろん、懐かしの「マイコン」を振り返りたい人ならば要チェックだ。

触れて伝える「メッセージ」

 先月、USB接続のRFID開発キットが市販されるようになり、一般の人でも無線ICタグの開発を楽しむことができるようになった。そんな無線通信で遊ぶのも楽しそうだが、さらに楽しそうな「究極」の有線通信技術が実用化された。

 なんと、先月13日に松下電工が「人体を通信ケーブルの代わりに利用し、データ通信をおこなう」という「人体通信」技術を製品搭載したと発表した。指先を情報端末の電極に触れたり、あるいは手を触れあうだけで、その指や指を通してデータを転送するものである。通信速度もこれまで発表されていた1200bpsから3700bpsに高速化しており、人体経由の割には高速であることもビックリだ。触れて伝える「メッセージ」なんて、ちょっとドキドキしてきませんか?

「歌うハードディスク」や「歌う花」

 先月22日、活けた花をスピーカーにしてしまう「花スピーカー」を利用した「花に話しかけると花が答えてくれる-花とおしゃべり-」とハンズフリー電話「花・糸電話」が発表された。花が歌い出したり、花と語り合うのは何だか気持ち良さそうだ。しかし、花ならぬハードディスクがもしも耳慣れない音(Oliver@「スラッシュドット ジャパン」さんのHDDが壊れる直前、壊れる瞬間の音が参考になる)を奏で始めたら、冷汗ダラダラだろうか? 

 そんなクラッシュしてしまったハードディスクに音楽を奏でさせてしまった人がいる。「音楽アンプの出力をハードディスクのヘッド制御コイルに繋ぎ強制ドライブしまう」という「耳から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」というヤクザもビックリの強引な方法である。その音色を聴いてみると(例えばSTAR WARSのテーマ)、これがそれほど悪くない音質であることにもビックリするハズだ。

2009-11-26[n年前へ]

NEWS今昔物語「男と女と世界が動く」編 (初出2004年09月30日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 今年の(検索エンジンから本サイトへ辿りついた際に用いられた)検索ワード・トップ3を今眺めてみると、「スクール水着」「直江喜一」「モザイク」だ。「スクール水着」は、ここ十年近く不動の一位である。ちなみに、4位は「スク水」だ…。

 SPAMの世界も色々変わっていそうだが、最近はGmailのSPAM判定にすべてをまかせてしまっている。多分、きちんとしたメールなのにSPAMメールだと誤判定されてしまっているメールもあるだろうが、SPAMフォルダをチェックするのも面倒で、多分読んでいない連絡メールなどもあるに違いない。

(記事を書いた時の)ひとこと

 私のサイトは「水着 赤外線 透ける」で検索したりすると何故か上位に来てしまう。そのせいで、今年の夏はそんなキーワードを携えて検索エンジン経由で私のサイトに訪れる人々が多かった。困ったものだ。

「透けない?ごみ袋」と「透けない?水着」

 最近は、中身を確認することができる指定の半透明ゴミ袋でなければ使ってはいけない自治体が多くなった。それに伴って、中身が透けたゴミ袋がカラスに突き破かれ問題になっているという。そこで、先日15日、大倉工業が「黄色いゴミ袋」を開発した。今回開発された「ゴミ袋」は、人間には普通に中身が透けてみるためゴミ分別状況を確認できるが、カラスの色覚では袋の中身が見えないため、カラスに荒らされることが少ないという。

 今夏にはデサントが赤外線カメラの水着透過撮影による盗撮防止の素材を開発したというニュースが流れた。 従来の水着が「(人間には見えない)赤外線では透けて見えてしまっていた」ものを、(赤外線でも)透けないようにしたものだ。「ゴミ分別問題」と「盗撮問題」という全く別の問題に対する解決策が少し似ているのが、何だか面白い。

「男と女」のプログラミング・スタイルと100m走記録

  以前、視覚・感性・プログラミング・スタイルで眺めた「男と女のニュース」を書いたが、先月は「男と女の性的行動の違い」をプログラミングの例外処理で例えた「性的(≠静的)型付け言語(例外処理編)」という面白い解説が公開された。プログラマなら、男性でも女性もきっと楽しめると思う。

 ところで、「オリンピックの100m走の記録解析によれば西暦2056年には女性の記録(8秒079)が男性記録(8秒098)を越える」というビックリ研究結果Natureの先月30日号に掲載された。100mを8秒08で走る女性アスリートが出現する時代には、「男と女の違い」はどんなものになっているのだろうか?

フォント解析で政治が動く

 以前、「米国防省のイラクに関する文書から「検閲により消されてしまった文字」が、技術的に復元された」という記事を書いた。フォント解析が機密文書の秘密を暴露した、という話だ。

 今度は、米国大統領選の行方をまたもやフォント解析が握っているという。先月、ブッシュ大統領の徴兵回避工作の証拠としてCBSで公開された文書('70年台にIBMのタイプライターで作成されたものだという)が、フォント解析の結果によると、Microsoft WordでTimes New Romanというフォントで用いて作成されたものだ(日本語による記事)という。つまり、ブッシュ大統領に対するその疑惑文書は真っ赤なニセモノだったというわけだ。昔の文書は、電子文書化されていないが故に偽造が難しい…のである。

SPAMメールの震源地

 インターネット上でメールアドレスを公開していると、SPAM(迷惑)メールやウィルス・メールの大津波に日々襲われてしまう。そんな迷惑なメール津波の発信源を刻々描く世界地図がSPAM対策サービス会社のPostiniにより作成されている。

 その迷惑メール世界地図(Mapsタブから見ることができる)を見れば、中国・日本・韓国をはじめとする大震源地を知ることができる。知ってもどうにもならないかもしれない…けれど。

2009-11-27[n年前へ]

NEWS今昔物語「人と言葉」編 (初出2004年4月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 「人と人と間の理解」は容易に見える時もあれば、不可能に感じる時もあります。そんな人にはできない不可能なことは確かにある。けれど、それでも、「人の可能性」は無限大だと思います。この言葉は「矛盾」してしまっていますが、そんなことを思います。

顧客が本当に必要だったもの

 「顧客が本当に必要だったもの」という数コマの風刺絵がある。誰が最初に描いたのかはわからないが、顧客に依頼されたプロジェクトに誤解や間違いが溢れていく様子が、面白くも的確に描かれている。

 興味深いのが、古そうな版に描かれた内容と新しく描かれただろう版の内容の違いだ。かつて「顧客に納入したもの"AS INSTALLED AT THE USER SITE"」より現在の「実装された運用」の方がなぜか悲惨だったり、「営業」や「サポート」が増えることでさらに誤解が増えていたりもする。一体、どうしたら人は上手く理解し合うことができるのだろうか?

常識外れの人たちに出会いたい

 ラジコンで曲芸飛行をする人たちがいる。どの操縦の腕も人間業とは思えないが、特にAlan Szabo Jr.が操縦するラジコンヘリの動きには目を疑う。何が起こっているのかを最初は理解できないほどだ。

 「人間業とは思えない」といえば、Michael Angelo Batio(http://www.angelo.com/)のギターの速弾きもスゴかった。ギターを弾く(指ではなく!)腕の動きが早すぎて見えないのだから。こんな常識はずれの人たちに出会うと、人間が持つ能力の高さ・可能性を再認識できるはず。

好きな「ことば」でつくる砂時計

 忙しいこの時期、時間に追われたり言葉を並べることに疲れたりしたときには、好きな「ことば」で砂時計を作る「ことばの砂時計 / kotosuna」を眺めてみよう。まるで不思議なカレンダーのように、いろんな人たちが作った新しい砂時計が刻々と並んでいく。 「思いついたことば」や「他の誰かのことば」を、桜の花びらのように砂時計の中で散らせてみよう。長い言葉なら、ことばの山が積み上がる。短いことばなら、思いのとおりに並ぶかもしれない。そして、ときには思ってもみなかったもっと「少し素敵なことば」に変わるかもしれない。

 これを眺めた後は、時間をかけて言葉を並べる作業が、少しだけ楽しくなるような気がする。



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