2004-10-21[n年前へ]
■人の上に立つものは@勝海舟
少し眼に付きましたのは、亜米利加では、政府でも民間でも、およそ人の上に立つものは、みなその地位相応に怜悧で御座います。この点ばかりは、全く我国と反対のように思いまする。from 勝海舟「氷川清話」
2004-10-22[n年前へ]
■○○の時に○○を捻って
(女性の)私の顔の綺麗なのを慕ってか、多くの浮れ男が寄りついて参るので、金のありそうな奴には、心を許した風を見せ、○○の時に○○を捻ってこれを殺し…すると、医師が見ても屍体に傷がないから…という勝海舟の「氷川清話」の中に記されている三十才あまりの女性が語ったとされる一節。「○○の時に○○を捻って」って何を捻ったのだろう?傷がないって、一体○○ってドコ?誰か教えて…。
2009-01-18[n年前へ]
■「相場師」のケインズ
「相場ヒーロー伝説 -ケインズから怪人伊東ハンニまで」から。
「(ジョン・メイナード・ケインズ)彼が残した財産は総額四十五万ポンド。今なら二十億円を超す額だ。投機の決算は『大もうけ』だった」(中略)勝海舟が言っている。「経済のことは経済学者にはわからない。それは理屈一方から見るゆえだ。世の中はそう理屈通りいくものではない。人気というものがあって、何事も勢いだからね」(『氷川清話』)勝海舟は経済学者には経済はわからないと決め付けるが、どうして、どうしてケインズは「人気」も「勢い」もわかっていた。だからこそ投機という難事業に成功したのである。
お金というのは不思議なものです。・・・ほんのわずかな知識と、特別な経験の成果として、金は容易に(そして、文字通り不当にも)ころがり込んでくるものです。
ジョン・メイナード・ケインズ 「母にあてた手紙」
2009-11-23[n年前へ]
■人間は始終同じ事を繰り返して居るばかり
「今から古を見るのは、古から今を見るのと少しも変りはないサ」というのは、「現在から過去を眺めれば、現在から未来を眺めることと同じ」ということである。
時に古今の差なく、国に東西の別はない、観じ来れば、人間は始終同じ事を繰り返して居るばかりだ。今から古を見るのは、古から今を見るのと少しも変りはないサ。
「黙々静観」 勝海舟
2012-11-02[n年前へ]
■西郷隆盛という「制御器」
勝海舟の「氷川清話」を読み返していると、西郷隆盛という「制御器」が後に選ぶことになる道が必然にも見えてくる。ここで言う制御器は、「他者を信じるときは信じられないほど大胆に任せきり、そして他者を自身を介して増幅する時は大誠意(無限大の制御幅で忠実)に働く」という回路である。
坂本龍馬が、かつて俺(勝海舟)に「先生(勝海舟)が頻繁に西郷(隆盛)を賞賛するから、会いに行ってくるので紹介状を書け」というから、書いてやった。
その後、坂本(龍馬)が薩摩から帰って言うには、「なるほど、西郷(隆盛)というヤツは”わからぬヤツ”だ。少し叩けば少し響き、大きく叩けば大きく響く。もしもバカなら大きなバカで、けれど利口なら大きな利口だろう」と言ったが、坂本もなかなか人を見る目がある奴だ。
西郷に(自分も含めて誰もが)及ぶことができないのは、その大胆識と大誠意にあるのだ。
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