2006-04-13[n年前へ]
■実写動画でミニチュア・ムービー2
「実写動画でミニチュア・ムービーを作る」と同様な「実写から作成した(小さなオモチャの世界みたいな)ミニチュア・ムービー」 この動画を眺めるに、カメラでアオリを使って撮影したわけではなく、Affter EffectsやPremiere辺りで後処理を行い、それっぽい動画にしたように見える。手法はどうあれ、なかなか面白い。
この作品自体は第11回学生CGコンテストの動画部門の受賞作品であるが、第10回の一件があったため、「今度は、本城直季の写真を動画で焼き直したものか…」と少し冷めた気分で眺めに行った。しかし、時間軸に細工をしてあるせいもあり、(実写動画でミニチュア・ムービーを作る、もそうだったように)静止画と動画はやはり違っており、よりミニチュアな「箱庭の世界」の感じを楽しむことができた。 via おれはおまえのパパじゃない
2007-05-04[n年前へ]
■「現実世界」をコミック調にする
撮影映像のアニメーション化
実際の映像を、絵画・イラストレーション・コミック調に加工処理した映像がたまにあります。たとえば、古いところでは、A-haの「Take on me」のPVなどがありますし、最近では、キアヌ・リーブスが主演したアニメーション映画「A Scanner Darkly」などもそうです。好き嫌いがわかれそうですが、画像が単純化されたイラスト・マンガ風に映し出された世界にはやはり目が惹かれてしまう、という人も多いことでしょう。
かつては、カメラで撮影した映像を1コマごと手作業でなぞる(参考:ロトスコープ)ことも多かったと言いますが、A Scanner Darkly の場合などでは、ボブ・サビストンが開発した Rotoshop が、実写をアニメーション化する際に活用され、撮影・作業工程がいくぶん楽になったとも言われています。
デジカメで撮影した写真といった静止画像を各種イラストレーション調にするソフトウェアは数多くあります。また、動画処理ソフトウェアでも、ポスタリゼーション(減色処理)などの特殊効果を組み合わせれば、動画をイラスト風にすることができるものもいくつかあります。先日作成した、画像加工サービス Imagination You Make でも、各種絵画調に画像を変えるような処理が含まれていましたが、その中のイラストレーション調に画像を加工する部分などは、実は動画にも対応しています。Imagination You Make というWEBサービス 自体はJPEG画像のアップロード・加工にしか対応していないのですが、画像を処理・加工する部分に関しては動画の入出力(もちろん加工処理も)もできるようになっています。
「二次元レッシグ」を作る
Imagination You Make の「イラストレーション処理」の使用例は、たとえば次の2枚の画像です。
左の1枚目の写真が実際の画像で、それに対して「イラストレーション化」をかけたものが右の2枚目の画像です(*)。「イラストレーション化」処理は、「カラー版画化」処理などと違って、輪郭線強調の度合いが小さいので、コミック調という感じではありませんが、それなりにイラストレーション風になっているのがわかります。
動画映像に「イラストレーション化処理」をかけてみた時に、どのような映像に見えるか・映像に対してどのような印象を持つかを知るために、今回、スタンフォード大学ロー・スクールのレッシグ教授のインタビュー映像に対してイラストレーション化処理をかけてみました。右のGIF画像はその結果です。QuickTime形式の動画ファイルは le.mov (16MB) になります(*)。ほんの数秒のアニメーションですが、実際の映像よりもずいぶん単純化されて、実写とは異なった雰囲気を感じます。長時間眺めると目が疲れてしまうそうな気もしますが、たとえばCM映像のようなごく短時間の映像であれば、一種独特に抽象化された世界を味わうことができるかもしれません。
現実世界のコミック化
Podcast の音声部分をテキスト化するサービスはすでにあります。また、Imagination You Make のように、デジカメで撮影された画像中をコミック調にしたり、顔抽出を行い、適切な部分に吹き出しをつけることができるWEBサービスもすでにあります。こういった技術を組み合わせることで、Podcast などで配信されている実写映像をマンガ風・コミック調アニメーションにしたりするといったことは、ごく近いうちに実現できることでしょう。
よくある街並みを撮影した映像や、よく知っている人たちが写っている映像をコミック調・イラストレーション化したら、どのような世界が見えるのでしょうか。そんな世界を眺めたら、どう感じるのでしょうか。アニメーション・映画作成会社でない普通の人でも、「ちょっとアニメーションを作ってみる」ということができたら面白いかもしれません。ちょっと作ってみたたくさんのアニメーション中から、いくつかの新しいものが生まれてくるかもしれません。商業的な映像を作り上げることは難しいかもしれませんが、「ちょっとアニメーションを作ってみる」ということは、もう簡単にできるようになっているのかもしれません。
* 使った素材は、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]によるHIVE インタヴュー・シリーズ 01:ローレンス・レッシグ のインタビュー映像です。そのため、上記映像をもとに作成された3枚の画像、および、QuickTime 映像はクリエイティブ・コモンズ 非営利-継承ライセンス になります。
2010-01-15[n年前へ]
■「心の中が見える装置」 (初出:2005年08月26日)
少し前に、「(相手に)心の中が見える装置」を作ってみました。あるいは、「(相手に)心の中を伝える装置」といえるようなものを作ってみました。
人はなかなか思ったことを言葉にすることができなかったりします。どうしても上手く言葉を綴ることができなかったり、言葉が浮かんでもその言葉を口から出すことができなかったりします。逆に言えば、他の人の(人以外のものも)心の中はよくわかりません。だけど、知りたくなったりします。
そこで、私が作ってみたのはこんな装置です。薄いプラスティックの板とホワイトボード用のペン・セットを組み合わせて、漫画の「吹き出し」のようなものをリアルの世界に作ってみたのです。この吹き出しを、自分の顔の近くに持ってくれば、自分の心の中の気持ちを人にそのまま見せることができます。例えば、この装置を使うと「Mona OS」作者の頭の中を覗いてみたりすることができます。彼の頭の中に強く浮かび続けていること、なかなか言葉で聞くことができない、だけど素晴らしいものを眺めることができます(実はこの吹き出し"装置"は一枚の同じモノなのです)。
あるいは、自分のペットの口の前に持って行けば、人間の言葉を喋れないペット相手に会話をすることだってできます。こんな装置を持ち歩けば、旅先や日常生活で色んなものを喋らせてみることだってできます。あるいは、色んなものに心を伝えることができます。
疲れてなかなか言葉が浮かばないとき、心の中の言葉がどうしても口から出せないとき、時にはこんな装置を作って心の中をカタチにしてみるのもよいかもしれません。あなたなら、どんな言葉をこの吹き出しに書いてみますか?それを誰に見せたいと思いますか?
2010-01-21[n年前へ]
■世界最薄のG-SHOCKデジカメ「EXILIM G EX-G1」の実写画像
カシオ「EXILIM G EX-G1」、世界最薄のG-SHOCKデジカメの実写画像
(CASIO デジタルカメラ EXILIM-G は)耐衝撃、防水、防塵、耐低温性能を誇る、タフなコンパクトカメラだ。約2mからの落下に耐える構造で、水深3mまで使用可能。また、ホコリや低温(-10度)にも強い最強のコンパクトデジカメと言える。ウインタースポーツでも重宝するだろう。
撮像素子は、1210万画素の1/2.3型正方形画素CCD。画像処理エンジンには、EXILIMエンジン4.0を搭載する。レンズは、35mm判換算で38~114mm相当をカバーする光学3倍レンズ。開放F値は、F3.9(W)~F5.4(T)となっている。また、マクロモードでは広角端で約 10cmの撮影が可能だ。
2015-09-27[n年前へ]
■実写 進撃の巨人 後編のYahoo!映画ユーザ・レビュー点数を「投稿時間・点数」で散布図にしてみた
実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」のYahoo!映画ユーザ・レビューの点数が低い。ふと、ユーザー投稿時間がレビュー点数に影響を与える可能性があるだろうか?と考えて、640人分のレビューを「投稿時間・点数」で散布図にしてみました。点数は20,40,60,100点という20点おきだったので、散布点が見やすいように点数に若干のランダムノイズを加えてみました。
結果は、単純に夜3時から朝6時くらいまでは(点数に関わらず)投稿数が少ない…という普通の結果になりました。 深夜の投稿は(気分がハイになって)点数が高くなるとか(その逆に)低くなる…といった傾向はみられませんでした。
ちなみに、Yahoo!映画ユーザ・レビュー655人分を、日時順に並ぶ時系列で点数変化を眺めてみたのが下図になります。眺めていると、各レビュアーの行動パターンが感じられて面白いかもしれません。