hirax.net::Keywords::「後味」のブログ



2001-11-01[n年前へ]

日曜日の雨天決行 

 今日の「月曜日の水玉模様」。それまでの登場人物達が、選手として「審判」として応援団として、全員集合する最終話「日曜日の雨天決行」なんか良いなぁ。小説の中でまで後味を悪くはしたくない、ってのが加納朋子の甘い味だもの。
 審判を交代する時の「一言二言親しげに言葉を交わして」なんて、あっさりがまた良いなぁ。こういうところをまさか読み飛ばしたりする人はいないとは思うが…。

2005-05-06[n年前へ]

「水粒子プログラム」と「タマ転がし」 

 ある掲示板で知ったことなのが、(そのWEBサイトの持ち主、情報の書き手の双方ともに)おそらく「この件でリンクされることは好まないだろう」と想像するので、(この件では)リンクは張らないのでおこうと思う。リンクを張るのであれば、後味が悪くなりがちなこの手の話ではなく、もっと違った大域照明(Global illumination)レンダラなどの面白い話題にしたい。

金子氏の「水粒子サンプル・プログラム」佳作受賞作品「タマ転がし」 CGプログラムやゲーム・プログラム、あるいは、シミュレーション・プログラムに興味がある人、特にそんなプログラムを自作してみたい、と一度でも考えたことがある人であれば、第10回学生CGコンテストインタラクティブ部門の佳作受賞作品「タマ転がし」(本文章の横に貼り付けた画像のうち、左の画像)を見れば、それが金子勇さんの「水粒子サンプル・プログラム」の動作画面(本文章の横に貼り付けた画像のうち、右の画像)だと一瞬でわかることだろう。もちろん、この両方を初めて見る人であっても、受賞作品の動画と金子さんの水粒子サンプル・プログラム(定数をいくつか変えた上で、コンパイルしたもの)の動作画面 (Balls.mov 5.6MB)を眺めてみれば、一目瞭然同じものであることがわかるはずだ。金子さんの水粒子サンプル・プログラムの定数を変えたものの動作画面を撮影したものが、インタラクティブ部門の佳作受賞作品「タマ転がし」である(もちろん、応募学生は金子氏ではない)。
 コンテストの主催者曰く、「(受賞者の指導教員によると)金子氏に許可を得ている」ということではあるが、「制作過程の論理性・技術力・審美性・オリジナリティなどから、いかに新しい表現を追求しているかを評価基準とする」という謳い文句は…少し浮いてしまっているようにも思える。

Water2第10回学生CGコンテスト受賞作品|審査委員会第10回学生CGコンテスト受賞作品|インタラクティブ部門 話は少し変わる。当時の金子氏(47氏)が学生からの質問メールに誠実に対応されていたことに驚く。Winny裁判を(開発者として)抱え、また、他にも処理すべきメールが数多く溢れていただろうに、よくきちんと対応できるものだ。メールになかなか対応できていない自分を振り返ると、…感心してしまう。プログラムを書く速度だけでなく、メールを書く速度も天才的に速いのだろうか。才能もお金も、世の中のありとあらゆるものは同じモノどうしでの引力が強い、と考えれば納得できる。天は二物も三物も与えるし、お金はあるところに集まる。そして、電気オタクは秋葉原に集まる…とか?

2008-01-22[n年前へ]

落語に「オチ」がある理由 

 サゲ(オチ)…というものは一種のぶちこわし作業なのです。さまざまのテクニックを使って本当らしく喋り、サゲでどんでん返しをくらわせて「これは嘘ですよ、おどけ話ですよ」という形をとるのが落語なのです。

 三代目 桂米朝「落語と私」
 「落語の言語学」(野村雅昭 平凡社選書)を読み、一番新鮮に感じたのが「落語にはなぜオチがあるのか」という章だった。それまでに語られた話がストンと落ちて、その瞬間「語(かた)り」が実は「騙(かた)り」であることが明らかにされる「オチ(サゲ)」が存在しなければならない理由に、不思議に魅力を感じた。
 「(落語の原名である)落とし噺」は本来おろかものや弱者の話である。おろかな言動や弱者ゆえの行為を、普通の人間が高所からながめることでワライが成立する。だから、そのままで終わったのでは後味が悪い。そこで、それがウソであったというタネアカシが必要となる。

  野村雅昭 「落語の言語学」

2014-04-03[n年前へ]

「オイスターリーフ」は本当に牡蠣の後味がする! 

 電気学会誌に掲載されていた「ビール飲料」を苦味と酸味の2軸で分類してみた2次元マップが面白かったことをキッカケに、その2次元マップを提供していた「味と香り戦略研究所」に教えを請いに行ってみた。そこで意外なほど新鮮で面白かったのが、初めて知った「オイスターリーフ」。葉っぱをかじってみると、その名前の通り、(後味が)まさに「牡蠣」だった。

 それはともかく、味と香り戦略研究所が作り出した「コーヒーチェーン店が提供する淹れたてコーヒーの苦味と酸味の2次元味分布」も面白い。コーヒー好きな人ならば、苦味と酸味の2次元空間に自分の好みをマッピングすることができるのかも!?

 そしてさらには、ビールもコーヒーの両者とも苦味と酸味でマッピングしてあることを踏まえて眺めてみると、マクドナルドはアサヒスーパードライで、スターバックスがエビスビールみたいな感じになるのかも!?



■Powered by yagm.net