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2008-03-23[n年前へ]

「カラオケの(迷った時の)あの頃検索」と「とりあえずビール」 

 私たちが乗った魔法の「ライブ・トレイン」の「ライブR35」が行われるきっかけになった音楽アルバム「R35」を聴くと、1990年前半の音楽が流れていた頃の匂い・空気を、なぜか新鮮に思い出します。そして、その頃のカラオケボックスの景色が蘇ってきます。

 通信カラオケが出始めた頃で、「通信カラオケ」という最先端の言葉が(性能はともかく)客寄せに使われていて、まだLaserDiskを使ったカラオケも現役で、ガチャコン・ガチャコンと小さな小さな家内制手工業のようにメカニカルな音を出していたような気がします。そんな時代がクルクルとブーメランのように、浮かび上がってきます。ちなみに、カラオケボックスの匂いは、昔も今も、相も変わらずタバコの匂いのような気がします。

 そういえば、カラオケ・ボックスに行くと、リモコンのメニューには「あの頃検索」といったものが表示されているのが普通になりました。しかも、そんな「あの頃検索」の前には、「迷った時の」なんていうキャッチフレーズまで付いています。それは、何だか「とりあえずビール」の「とりあえず」と同じような優柔不断と迷いの感があります。

 そんな「迷った時の」あの頃検索を使い、カラオケ・ボックスというタイム・マシーンで時の流れの中を行き来していると、いつの間にか、安くもない・けれど高くもない、多いのが少ないのかわからない程度のお金が消えていきます。それは、「とりあえずビール」でビールを飲んでいるうちに、高くもない・けれど安くもないお金が飛んでいくのに似ている…なんて、ふと妄想したりします。

 と徒然なるままに書きながら、「カラオケの(迷った時の)あの頃検索」と「とりあえずビール」は結構いいな、と感じます。だって、だって人間だもの(by 相田みつを)。

あの頃検索1990年頃






2008-05-02[n年前へ]

理科の教科書に出てくる「仕事」と「駅前で聴く音楽」 

 力積で考える「カミソリパンチ」と「ググゥーッと押し込む打撃」の「力積」は「力の大きさと力が働く時間を掛けあわせたもの」です。その一方、「力と変位を掛け合わせた(内積)もの」を、理科の教科書の中では「仕事」と呼びます。


ちなみに、AがBに「仕事」をすると、AからBにエネルギーが移ります。

 中学か高校の頃、理科か物理の教科書の中で「仕事」という言葉が出てきたときに、何だかその言葉の感覚と教科書の中での定義がズレていて首を捻ったような覚えがあります。たとえば、Wikipedia に「仕事とは呼ばない例」として挙げられているようなこと

 人が重い荷物を抱え・支えている状況では、荷物は静止していて、エネルギーは変わらない。つまり、この場合、人は荷物に対して仕事をしていない。
を聞きながら、それは仕事でないのかぁ……!?と悩んだわけです。「重い荷物を抱え・支えている状況」はとてもしんどそうなのになぁ……と感じました。それは「仕事」ではないかもしれないけれど、筋肉がパンパンにつく肉体改造・大成長状態だろうに……と思ったのです。
 私と同じように、理科の教科書を読みながら、頭の中に大きなハテナマークを浮かべた人はきっと多いと思います。

 先日、「手作り三次元グラフ」と"Life Work"「"複雑極まりない"複素平面」上に「仕事」と「趣味」を描くといったラクガキをしました。そのとき、”理科の教科書の中の「仕事」の説明を読みながら、頭に浮かんだハテナマーク”を思い出しました。
 あのラクガキ中の「他人の満足」という軸は、「その人がどれだけ他の人を満足させたか・その人の力で他の人(の心を)どれだけ動かしたか」という、まるで理科の教科書に出てくる「仕事」なのかもしれない、と感じたのでした。

 駅前で誰かが演奏している音楽を聴いて心が動かされたとき、「何だか心の中に豊かなエネルギーが入ってきたなぁ」と思ったりもします。それを、理科の教科書を思い出しながら言うならば、「あぁ誰かに仕事をされたんだなぁ」と感じたりするのです。

 「力積」と「仕事」はイコールではありません。もしも、「自らを脅かし・揺るがし、新たな出会いや発見がある」としたら、それは「仕事」よりは、力積に近いものなのだろうか、と思っています。

2008-07-04[n年前へ]

Pain is temporary. Film is forever. 

 バック・トゥ・ザ・フューチャーを撮影する時に、マイケル・J・フォックスとロバート・ゼメキスが苦痛を伴うミステイクのたびに言い合ったという「痛みは一瞬。映画は永遠」は、1987年公開の青春コメディ映画「タイムリミットは午後3時」の中の台詞だという。この映画のストーリーは、全然イケてない主人公が、不良と決闘をする事になってしまう。そんな登校から放課後の決闘までのほんの数時間を音楽に合わせ軽快に描く、というものだ。この映画のレビューを眺めていると、こんな一節に出会った。

And on top of everything else, it teaches those savvy enough to seek it out a very important life lesson:

Pain is temporary. Film is forever.

 (長々と書いた)そんなことより何よりも、この映画は生き抜くためのコツを見つけるために大事なことを、こんな風に教えてくれる。

痛みは一瞬。映画は永遠。

Back to the Future いえば、第一作目の最後のセリフもとてもいい。(映画中で冗談の対象として使われた)ロナルド・レーガンが年初の一般教書演説で引用し語ったこの言葉はとてもいい。

As they said in the film Back to the Future, where we’re going, we don’t need roads.
映画"Back to the Future"のセリフのごとく、「私たちが行こうとする先に、道は必要ない」のです。

2008-09-12[n年前へ]

キャンパスを歩く新入生たち 

 「ウォーターボーイズ」を見るたび、いつもラストシーン近くで、あまりに眩しいせいか、その眩しさに涙が出そうになります。何回繰り返してみても、いつも泣きそうな気持ちになります。

 大学のキャンパスを歩いていると、学生が溢れています。新入生たちを迎えるために、学生が色々な催しをしています。そして、そんな先輩たちの中を若い新入生たちが歩いています。もちろん、若く見えない新入生もいるはずなのですが、そういった新入生は先輩や職員と見分けがつかないので、新入生だとわかる学生はみないかにも若さが満ちあふれている・・・ということになります。

 若さ溢れる新入生たちを眺めていると、やはりとても眩しくてとても素敵に見えてきます。「ウォーターボーイズ」で流れるシルビー・バルタン「あなたのとりこ」のレコードが頭の中のターンテーブル上で勝手に周りだし、レコード針がプツッと音を立ててそのレコード上をなぞりだします。そんな脳内音楽を背景に聞きながら目の前の景色を見ていると、やはりあまりに輝いていて、なぜか見とれてしまうのです。


キャンパスキャンパス






2008-10-26[n年前へ]

ニコンの超多機能ヘッドホン UP300x とUP300 

 ニコンが発表したヘッドマウントディスプレイ付きヘッドホン UP300x (UP300)が、さまざまな機能大盛りで凄い。何しろ、8GB(UP300は4GB)のフラッシュメモリを内蔵し、640×480画素の0.44 型 透過型LCDも備え、音楽も動画も再生可能なら、さらにはUSBは当然、無線LANも装備しているのである。

 そして、驚くことに、UP300xは(おそらく2軸の)加速度センサまで搭載しているのである。頭が上下左右に動くさまを認識するモーションセンサー付きで、電池込み385グラム、AV入力付き・・・ときたら、ハードウェア改造マニアの心を惹くこと間違いなしだと思う。

 改造用に何台も欲しい。しかし、販売価格は6万円代ナリ・・・というところが哀しいところだ。



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