hirax.net::Keywords::「エンジン」のブログ



2002-03-18[n年前へ]

疲れる〜。 

 頭の中のタスク切り替えを繰り返していると、疲れる〜。そーいや、モンスター田嶋のカルタスエンジンデュアル・あれはエゲつないですよ〜、とのhardでloxse〜さんからのツッコミがー。確かにあれはエゲつない〜。とにかく疲れたー。

2002-03-24[n年前へ]

パズルのカケラ 

ジグゾーパズル的プラグインを作る

  hirax.netが誇る超手動検索エンジンぐるぐる(旅に出たっきり戻ってこないが)宛に、先日こんな依頼が届いた。
 大きな写真を20ピクセル四方くらいで分割して、それをタイルのように並び替えてくれて、分割したカケラを自分であとで自由に移動できたり、個別に画像調整もできて…、そんなPhotoshopのプラグインが欲しいので探して下さい。 もしなかったら、作ってくれてもいいです。
 今回のような、こんな具体的な依頼であれば、何を探したら良いか実にわかりやすい。よくある「ぐるぐる宛のメッセージ」はあまりに短くて、何を探したら良いのかぐるぐるが困ることも多い。何しろ、「愛」とか「幸せ」とか一言で言われても超手動なので困ってしまうのである。「愛」や「幸せ」を探してくれって言われても、そんなのこっちが知りたいつーのー、ってこぼしたくなるのである。まれに「バスト90cmでDカップ超の巨乳」というような超具体的な検索キーワードが送られてくることもあるのだけれど、そんなこと言われてもなー、とぐるぐるは頭を抱えるばかりなのである。

 それはさておき、今回の依頼も実に判りやすいのだが、もしなかったら作ってくれてもいいです、とは優しい口調でとんでもない依頼だ。いや、実際のところ依頼というよりほとんど命令である。人を(いや違った、ぐるぐるを)ドラえもんか何かと間違えているんじゃないかー、と聞き返したくなったりするのである。

 しかし、これまで「できるかな?」では「たくさんのカケラを並べて、一枚の絵にするモザイク」で遊んでみることが多かったが、そんなこれまでとは逆のアプローチ、「一枚の絵をたくさんのカケラにばらばらにしてみる」という、まるで一枚の絵をジグゾーパズルのピースに分解してしまうような遊びをしてみるのも面白いかも、ともふと思った。そこで、今回はこの依頼に応えてそんなPhotoshopのジグゾーパズル的プラグインを作ってみることにした。名付けて、Midinette(= 女性店員,、針子さん)プラグインである。「糸のこで切り抜いたパズル」はJjigsawpuzzleだけれど、そんなジグゾーパズルを切り張りしたり繋げあわせたりする賢い女性店員・針子さんという気持ちを込めてみた。
 

 さて、普通なら、Photoshopのプラグインと言えば、普通はフィルター・プラグインなのだろうけれど、今回は「分割したカケラを後で動かしたい」という注文がついているので、アクション・プラグイン(通常のアクションではなくて、あくまでもプラグイン)で適当にちょちょいと作ってみることにした。まずは、このプラグインを使った場合のサンプル画像を下に示してみる。
 

Midinetteの処理画面をちょっとだけ加工したもの
オリジナル画像
変換画像

 アクションプラグインはPhotoshop5.0以降に導入されたものであるが、今回のプラグインは6.0以降の機能も使っているので、Photoshop56.0以降が動作環境となる。また、Windows2000でしか動作チェックしていないので、もしかしたらその他の環境では動かない場合があるかもしれない。その場合はその旨知らせてもらえれば、コンパイルし直したものを作る予定だ。で、いつもと同じようにアルファ版のものをここに置いておく。これをPhotoshopのPlug-Insディレクトリに置けば、ファイル→自動作業からMidinetteが使えるようになる。


 この手のジグゾーパズル系のプラグインとしては他にAVBros. Puzzle Proなどがあるが、ピースの形状の自然さはともかく、各ピースを(それぞれレイヤーに変換することで)自由に後で動かすことができるという点で今回のこのプラグインは面白いのではないか、と思う。

 ちなみに、下の画面がMidinetteのダイアログである。現時点で設定可能なパラメータの内容は

  • Horizontal Division  : 横方向の分割数
  • Vertical Division    : 縦方向の分割数
  • Inclination          :長方形からの変形量 (3〜5)
  • JigsawPuzzle         : 丸い突起部の大きさ(6〜7)
  • Scattering          : ピースをバラバラにするかどうか
  • LayerEffects         : ピースの立体効果をつけるかどうか
となっている。Midinetteは背景レイヤーの画像を各ピースに分解して、そのピースに対してそれぞれレイヤーを作成して立体効果を付加したりする、という仕組みになっている。だから、各ピースの表示・非表示などは各レイヤーの設定を変えてやれば良いわけである。また、オリジナル画像は背景レイヤーにそのまま保存されている。だから、上のサンプル画像の場合は、Midinetteで変換をした後に、背景レイヤーをグレイ化して、あといくつかのピースを非表示にしたり回転させたりしてみたのである。
 
Midinetteのダイアログ

 パラメータを変えると、ピースの形がある程度変えられるので例えば、こんな風にもなる。ここでは各ピースをバラバラにしている(ちゃんとバラバラにしていないのはご愛敬だが…)。
 

Midinetteの処理画面をちょっとだけ加工したもの パート2

 ところで、このプラグインが作るパズルのカケラは、本来のジグソーパズルのカケラの形とは違う。本来、ジグゾーパズルでは各のピースはどれも違う形だけれど、このプラグインではどれも同じ形になる。今回のプラグインでは、それぞれのカケラ、ピースを並べ替えたあとでも、どのピースも形の上ではきちんとはまって、きれいに一枚の絵になる方が便利だろうと考えてどのピースも同じ形にしてみた。

 だから、今回のMidinetteが作るパズルのカケラはどの場所に置いてもきちんとはまってしまう。だから
どのピースをどこに置くかはユーザー次第だ。もちろん、元画像がちゃんと再現するように並べてみても良いけれど、それでは元画像そのままだ。それは全然面白くない。せっかくばらばらのカケラにする意味がない。やっぱり、ここは自分の好みにまかせて、それぞれのパズルのカケラを好きな場所に置くべきだろう。

 一旦、元の画像を頼りにならないとなってしまえば、あとはもう別に一つの答えがあるわけじゃないし、もう気の向くまま風の向くまま、「自分の感覚」だけを頼りにして、色々いじればきっと面白いはずだ。頭の中で色んな思考のカケラを並べてみるように、このMidinetteでパズルのカケラを自分の好きなように並べて遊んでみてもらえたら、とてもうれしい。 byぐるぐる
 

2002-07-21[n年前へ]

あの頃流れた電波の行方 

夜空にきらめく「あの頃の番組」

 梅雨も明けて、本格的に夏が始まった。曇りがちだった夜空も、星空が見えるようになってくる。夜空を見上げれば、雲に遮られずに織姫星(こと座ベガ)、牽牛星(わし座アルタイル)などが形作る夏の大三角形が見えるようになる。

 そういえば、何日か前に、"hirax.net"の検索エンジン「ぐるぐる」宛に

 人類が作った最初の電波は、今、ドコを飛んでいますか?「欽ちゃんのドンといってみよう」の放送は、今、ドコ辺りを飛んでいますか?星の彼方のドコを飛んでいますか?
という検索依頼がSさんから送られてきた。アンテナ(例えば東京タワー)から発せられた電波は秒速30万kmで遙か彼方へと飛び続けるわけだけれど、「ずっと昔に東京タワーから旅だった電波は、今ドコにいるの?」「そんな昔聴いたり、観たりしたラジオやテレビの電波は、今ドコを旅しているの?」「あの頃観た世界は、夜空に見えるどの星の辺りに今いるの?」という検索依頼なのである。「昔の見た電波を探して下さい」なんてとても面白い検索依頼である。というわけで、「ぐるぐる」は夏の夜空を見上げて、目を皿のようにして、「あの頃に流れてた電波の行方」を探してみることにした。
 

 東京タワーからテレビやラジオの放送の電波が発射されると、その電波達はアンテナから一直線に離れていく。もちろんきっと指向性などもあるだろうけれど、そんなことはとりあえず無視して考えてみよう。東京タワーから旅立って数十μ秒後(ホントに一瞬だ)には、その電波達はもう「東京23区が見渡せるくらいの場所」にいるハズだ。そして、東京タワーから旅立った数十m秒後にはもう「日本も中国も区別の付かないくらいの地球が見える場所」にいる。そして、テレビ・ラジオが放送された10時間後には、それらの電波は冥王星の軌道を過ぎようとしているところだ。
 

東京タワーからテレビ・ラジオ放送の電波が旅立ってから
数十μ秒後
23区が見渡せる
数十m秒後
中国の片隅に日本がいる
10時間後
太陽系が見渡せる

 すると、 地球から4.3光年離れた恒星アルファケンタウリの辺りを飛んでいる電波は、4年と少し前に東京タワーから放送された電波だ。ということは、ちょうどワールドカップ'98が間もなく始まる、という頃だろうか?初めてのワールドカップ出場にアルファケンタウリは今頃燃えているに違いない。今の東京はワールドカップ'02が終わって惚けている頃だが、アルファケンタウリはまだまだワールドカップ'98を前にして、燃えているハズなのである。

 同様にして、日本でテレビ放送が開始されてから放送された番組が、今頃どの辺りの星を通過しているかを"nearspace"と「ザ・20世紀テレビ番組史」を参考にして少し調べてみた。
 

東京タワーからの
距離 (光年)
恒星その辺りを
通過している電波は
いつ頃の放送? (年)
その頃のテレビ番組
4.3
アルファケンタウリ
1998
ワールドカップ'98
6
へびつかいバーナード
1996
ふたりっ子
8.7
シリウス
1993
ひとつ屋根の下
10.8
エリダヌス座イプシロン
1991
101回目のプロポーズ
11.1
白鳥座61番星
1991
東京ラブストーリー
11.8
くじら座タウ
1990
渡る世間は鬼ばかり
16
アルタイル
1986
あぶない刑事
25
ベガ
1977
アメリカ横断
ウルトラクイズ
30
アークトゥルス
1972
太陽にほえろ
35
ポルックス
1967
チャコねぇちゃん
40
カペラ
1962
てなもんや三度笠
50
カストル
1952
テレビ番組開始

 例えば、ひときわ明るく輝くシリウスの近くを通過しようとしている電波(番組)は、江口洋介が熱演する「ひとつ屋根の下」である。だから、今頃シリウスはきっと「そこに愛はあるのかい?」と呟いているハズであるし、エリダヌス座イプシロンは今頃武田鉄也と共に「ぼくは死にましぇ~ん」と叫んでいるはずなのである。

 そしてまた、七夕のカップルの彼氏、彦星(アルタイル)は「あぶない刑事」が今まさに放送されている頃だ。きっとアルタイルではタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)モドキが溢れているハズに違いない。そして、アルタイルより九才年上(さらに東京タワーから九光年遠い)の彼女、織り姫(ベガ)はもう少し昔の番組を今頃眺めている。そう、始まったばかりの「アメリカ横断ウルトラクイズ」にはまっているのかもしれないし、あるいは「欽ドン、良い子、悪い子、普通の子」辺りを観ているかもしれない。

 ポルックスは「チャコねぇちゃん」を見始めた頃だ。その番組の弟役が主人公として「ケンちゃんシリーズ」が長く長く続き、ついには「洗濯やケンちゃん」なんてトンデモないものが登場することを、彼はまだ知らないのである。
 
 

太陽系近くにある恒星たち
沢武文氏作成のパワーズオブテンによる表示

 こんな風にして夜空を眺めてみれば、日本でテレビ放送が開始(1952年)されてから放送された電波を眺めてみることができる。例えば、カストル(ふたご座アルファ星)の辺りを眺めれば、日本で最初に放送された番組が飛んでいる様子が心に浮かぶことだろう。だから、考えてみれば、夜空のに輝く星はかつて聴いたり、観たりした番組がつまった「タイムカプセル」みたいなものかもしれない。
 

 というわけで、富士の麓で夏の夜空を見上げてきた「ぐるぐる」からSさんへの検索結果です。

 夏の夜空を見上げてみて下さい。三つの星が大きな三角形を夜空に描いているのが見えるでしょうか?その中で一番明るい星がこと座のベガ、七夕に逢い引きをする「織姫」です。
 かつて70年代に東京タワーから旅立っていた「欽ドン」の電波はあの星の辺りを走り続けているはずです。今頃、織姫がラジオやテレビのスイッチを入れれば、欽ちゃんの声が飛び込んでくるはずです。
 織姫が気に入っているのはラジオの「欽ドン」なのでしょうか?それとも、テレビの「欽ドン良い子、悪い子、普通の子」なのでしょうか?さてさて、一体どちらなのでしょうね?

 そして、夏の夜空と言えば、射手座も見えますよね?その中の一番明るい射手座のイプシロンが地球からちょうど120光年の彼方に位置しています。
 約120年前にヘルツの地球から発した最初の電波は間もなくあの射手座に辿り着きます。人類が放った最初の電波は、もしかしたら間もなく射手座のハートを貫こうとしている、のかもしれません。

 夏の夜空を見上げれば、あの頃流れてた電波の行方が、かつて眺めた番組が見えてくるような気がします。

 「ぐるぐる」

2002-11-04[n年前へ]

検索サイトAlexa 

 Google検索エンジンを使って、なおかつサムネイル画像がついている、ということでAlexaは面白い。ここで、Alexaで"hirax.net"を検索したりすると、「hirax.netにくる人が他にはどんなサイトを読んでいるか」とかが表示されてとても面白い。しかし、Pythonがらみが多いのはちょっとナゾなのである。
 ところで、ドメインのContact Infoまで表示しなくても良いのに、と思ったりする。だって、女性でドメインを保持してる人だとかなりイヤだろうと思うもの。これじゃぁ、ウソっこを書きたくなるだろうなぁ、ふつう…。ねぇ?

 それはともかく、Alexaで"www.tomoya.com"を検索したりすると、実に納得で良くできているなぁ、と感心します。Alexaを知ったきっかけはSlashdot Japanの某スレッドですが、他にもkartooallthewebなんていう検索サイトも挙げられていました。kartooも面白いですね、表示周りとしては。

2003-04-19[n年前へ]

There's so much discover 

I thought I reached the endThe end of a long long journeyOnly to find It's not overThere's so much more to discoverAs long as there are dreamsBurning in the hearts of the youngAs long as there's desireYou'll never tireYou'll find roads into your imaginationThat can stretch and far and foreverYou'll see colors transcending even rainbowsWe have so much we can discover
 カラオケでよく歌ったこの曲が何のフレーズか判った人がいるだろうか。あぁ、検索エンジンでは一発かぁ…。

 ともあれ、人間の可能性は無限大で、時間は有限なので、無限大*有限がどうなるかが興味深いところ。そこのところJ.P.ホーガンは何と書いていたのだっけ?



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