2003-06-30[n年前へ]
■ぼくんち@300円
西原理恵子の「ぼくんち」(全)を300円で古本屋で買う。2ページ1話で全114話だから、1話が1円硬貨にもならない値段。だけど、2ページの中に色んな世界が詰まってる。
ぼくのすんでいるところは 山と海しかないしずかな町で はしに行くとどんどん貧乏になる。 そのいちばんはしっこがぼくのうちだそんな1円以下のページをめくり続ける。
2003-08-05[n年前へ]
■今日見た景色
今日は「今日見た景色」に「上野公園で眺めた骨董品市の古本屋さん」や「バイト帰りに見えた葛西臨海公園の観覧車」、「何の変哲もないいつもの帰り道で眺めた景色」、「ビルの谷間」や「品川の空」や色んな景色を誰かが眺めています。
そんな、普段の生活の中で眺めている景色、何の変哲もないいつもの景色も、他の人から見るときっと初めて眺める不思議な景色だったりするに違いない、と私は思います。というわけで、p@hirax.net宛にそんな景色を送って頂けるとうれしいです。
2004-07-19[n年前へ]
■コピーの時代
昨日、四条河原町を歩いていると、古本屋のドアに貼られた「コピーの時代」と書かれたそのチラシにふと目を惹かれた。
「現代の私たちの日常生活には多種多様な『コピー』が満ち溢れています」という言葉は、新しくなくむしろ少し古くさい視点のようであるような、そんな風にも感じられるけれど、だけど、そのチラシが貼ってあるのが京都の古くさい古本屋のドアとなると、それは絶妙に素晴らしい。貼ってある場所に何だかとても似合っていて、それは何かを象徴しているようにすら感じられる。
そのコントラストがあまりに気に入ったので、琵琶湖近くにある滋賀県立近代美術館に行ってみた。ふと、(だけど強く)思ったことは、こんな「コピーの時代」という展示であれば、カメラ付き携帯も含めて、色んなカメラでの「写真撮り放題」を奨励しても良いのじゃないかな、ということ。撮影禁止ではなくて、禁「撮影禁止」であっても良いんじゃないのかな、ということ。
色んな人達の著作物の「コピー」をした著作物の価値を展示するのであれば、入館者達の「色んなコピー」を禁止するという行為は何だか自己否定のような感じがする。「色んなコピー」を逆に奨励したりした方が、そしてその「色んなコピー」と比較したりしてこそ、展示物の価値を再認識できるようにも、ふと感じてみたりする。
現代の私たちの日常生活には多種多様な「コピー」が満ち溢れています。昨今のめざましいコンピュータ技術の進歩により本物と寸分違わない精巧な写真や印刷物の複製が次々に生み出され、さらには遺伝子操作によりクローン羊が登場するなど、その勢いは今後ますます加速するように思われます。「コピーの時代」 滋賀県立近代美術館
2008-09-05[n年前へ]
■アンディ・ウォーホルと"work"
四条河原町を歩いていると、古本屋のドアに貼られた「コピーの時代」と書かれたそのチラシにふと目を惹かれた。あまりに気に入ったので、琵琶湖近くにある滋賀県立近代美術館に行ってみた。
その企画展の中には、もちろんアンディ・ウォーホルもいた。そんな、アンディ・ウォーホルの言葉を眺めていると、心に引っかかる言葉が多い。たとえば、そんなものの一つがこれだ。ポール・グレアムの「知っておきたかったこと」を読み、「好奇心を持っていると、努力が遊びになる」という一節に頷(うなづ)いた人は、きっとこんな言葉に頷(うなづ)くことだろう。
Work is playそして、同じ"work"という単語で繋がるこんな言葉に目を留める人もいると思う。そんな時、自分はどこに行きたいと思うのだろうか?そこに行きたいと思う理由は何なのだろうか?そして、一体何をしたいのだろう?というという「?」マークが湧いてくることもあると思う。
when it's something you like.
I'd like to work in Europe.
But I wolud'nt do the same things,
I'd do different things.
そんな疑問への答えは、「コピーの時代」のアンディ・ウォーホルは、どのように用意していたのだろうか。
...Making money is art
and working is art
and good business is the best art.
2009-06-10[n年前へ]
■「退色した本」の色を復活させる技術
ブックオフいわく、「表紙が退色している本は売れない」という。確かに、赤など退色しやすい色が消え、ほとんど黄色くなってしまった表紙の本は、確かに安っぽく見えてしまう。逆に言えば、タダ同然、つまり、売りものには見えないように感じてしまう。退色によって本に書かれている言葉・文章が消えてしなうわけではないのに、なぜか内容まで色あせてしまったような気さえする。
「退色した本の色を復活させる技術」というのがあったら、面白そうだ。色あせた本に魔法のスプレーを吹き付けると、まるで新刊そのままの色鮮やかな本に早変わりし、タダ同然に思えた本が、いきなり1000円くらいの新刊の価値を持つ(ように感じる)という新技術を作ってみたいものだ。そんな魔法の道具があれば、ブックオフの古書買い取り基準も変わるかもしれない。
もっとも、神田の古本屋街の「あの古臭さ」が良い、という人にとっては、「むしろ内容が良い技術」ということになるのかもしれないが。