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2000-08-24[n年前へ]

スクール水着の秘密 

腹の部分のデカイ穴 流体力学入門編2

 先日、「とあること」を知って、とてもビックリした。とてもびっくりしたあまり、「男と女の人の間には知らないことがいっぱいあって、そこには深くて暗〜い河が流れているんだなぁ。」とシミジミと考え込んでしまったくらいである。いや、誇張でなくて本当にそう思ったのである。

 今回出てくる話を私のように知らない人がいたならば、もしそれが男性であれば私のようにビックリして哲学的なことを考えてしまうだろう。そして、それがもしも女性であれば「自分が常識だと思っていたささいなこと」を知った男性が「どれほど驚愕するか」を知れば、やはり同じようにビックリするに違いない。私はこの「とあることから始まる真夏の哲学をぜひ多数の人に知って頂きたい」と思い、筆をとることにした次第である。

 一体、その「とあること」が何かと言うと、それは「女の子のスクール水着のお腹部分は実はセパレートになっていて、大きな穴が開いている」ということである。一応、簡単な絵を示しておこう。
 

スクール水着の概観図(多分)

 といっても、私が詳しく知っているわけはないので、もっと詳しいことは、

から辿って、を見ると判りやすいハズである。知らない男性はみなビックリすることだろう。子供の頃、女子が着ているスクール水着はワンピースだと疑いもせずに思いこんでいたが、どうやら(ものによっては)違ったらしい。少なくともお腹のあたりはセパレートだったのである。お腹のあたりに限って言うならば、スクール水着はビキニみたいなものだったのである。手が何本も入るような穴があったのである。いやぁ、ビックリした。

 何故、そこに「スクール水着の謎」の中で、

 あそこの部分は”前垂れ(まえだれ)”って言うんだよ 。あのね、あの前垂れはね、泳いでいる時に胸の谷間から入った水を泳いでいる方向から観て後方に 排出する為に有るの、あれが無いと胸の谷間から入った水が水着の中に溜まっちゃうのよ。 だから簡単に言うと前垂れは、排水口みたいな物なの。
という風に簡潔に説明されている。そう言われてみれば、そういうものなのかもしれない。しかし、ビックリである。ちょっと本当に驚いて、そして少し感動までしてしまった私は「スクール水着の前垂れ部分の水流の様子」を今回解析してみることにしたのである。

 まずは、こんな感じで泳いでいる女性がいたとしよう。
 

泳いでいる女性

 この画像では水着が見えないかもしれないが、この女性は当然水着を着ている。「心の清らかな人」にはちゃんと水着が見えるハズである。「邪な心の人」には水着が見えないかもしれないが、それは心に煩悩を抱えているせいである。ぜひ、悔い改めて欲しいと思う。まして、「コイツPoserの使い方が判らないんだろう?」などという言うような輩(ヤカラ)はもってのほかだ。

 さて、この下の画像のように女性の胸の辺りの水流を解析してみることにしよう。注目する領域はすなわち赤い線で囲んだ部分である。
 

女性の胸の辺りの水流を解析してみる

 上の画像で胸を消してあることが判るだろう。それは今回の解析は胸の谷間から水着の中に入っていく水流の解析をする、つまり胴体の中央部での水流の解析をするからである。胴体の中央部にバストがついている女性はそうそういないだろう。

 さて、その部分の拡大図を次に示そう。スクール水着に前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合、次の図のような感じで胸と水着の間にスペースができてしまう。
 

前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合

 一方、スクール水着に前垂れがあって、水着の中に入った水の逃げ場がある場合、次の図のようになる。胸と水着の間にスペースができることは同じであるが、そのスペースから水が排出されていく経路があるわけである。
 

前垂れがあって、水着の中に入った水の逃げ場がある場合

 さて、今回の流体解析も

の時と同じく、Nast2Dを適当に改造して簡単に解析を行ってみた。今回はReynolds数は100で計算してみたが、次に計算するときにはReynolds数の妥当な値を考慮してやってみたいと思う。残念ながら、今回は本当に適当に計算をしてみただけである。まぁ、最初の試しだからそんなものだ。

 まずは「前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合」の水流の速度分布の計算結果を下に示してみよう。
 

水流の速度分布
( 前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合 )

 胸の谷間に水がたまったスペースの後ろ部分の水流がずいぶんと速くなっていることがわかるだろう。当然のごとく、胸の谷間に水がたまった部分では水は滞留してしまっている。

 一方、「前垂れがあって、水着の中に入った水の逃げ場がある場合」が次の図である。
 

水流の速度分布
( 前垂れがあって、水着の中に入った水の逃げ場がある場合 )

 胸の谷間を水がジェット気流のように速く抜けていくことがわかる。割にどの領域でも、水流の速度分布は割に等しくなっている。

 次に圧力分布と水流の速度分布を重ねてみたものを示してみよう。まずは、「前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合」である。
 

試しに計算してみた圧力分布と水流の速度分布
( 前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合 )

 胸の谷間に水がたまっている部分は圧力が高いが、その外側の部分は圧力が低くなっていることがわかるだろう。
 
 この圧力差により、次の図のような力が働いてしまう。
 

試しに計算してみた圧力分布と水流の速度分布
( 前垂れがなくて、水着の中に入った水の逃げ場がない場合 )

 こんな力が働いてしまうと、速く泳ぐ邪魔にもなってしまう。また、この力が大きくなると水着の締め付ける力を上回ってしまうだろうから、ますます水がたまるスペースが大きくなったり(つまり胸のスペースが広がってしまったり)、さらには水着を脱がす方向に働いてしまうことだろう(それはそれで良いぞ、という声も聞こえてきそうであるが)。

 一方、「前垂れがあって、水着の中に入った水の逃げ場がある場合」は次の図のような感じである。
 

試しに計算してみた圧力分布と水流の速度分布
( 前垂れがあって、水着の中に入った水の逃げ場がある場合 )

 圧力の不均衡もそんなに発生していないことが判るだろう。これなら速く泳ぐ邪魔にもならないし、水着もちゃんと体にフィットしたままである。

 このように、スクール水着に隠された「前垂れ」は実に役に立っていることが流体解析からも判るわけだ。いやぁ、本当にビックリだ。
 

 さて、私の周りの男性はやはりみな「スクール水着の秘密=前垂れ」を知らなかった。

「腹の部分にデカイ穴〜!? はぁ? スクール水着にそんなものあるわけないじゃないの。」
「オマエ、変な妄想でも見たんじゃないの〜」
とみな口を揃えて言うのである。もう、誰一人として素直に信じる人はいないのである。しかもこともあろうに、私をヘンタイ扱いまでするのである。いつの時代も真実を伝える者は受難の運命が待っているのである。実に嘆かわしいことである。

 しかし、それが「スクール水着の真実」を知ってしまった後は、どの人も

「えぇ〜!! 昔の俺達にそれを教えてやりたい〜!!」
「誰一人としてそんなこと教えてくれなかったぞぉ〜」
「俺達の青春を返せ!って気分になるなぁ〜」
と驚きのあまり興奮してしまうのである。しかも、みんな
「もっと早く教えてくれよぉ〜」
というニュアンスがアリアリと感じられるのである。さっきまで人をヘンタイ扱いしていたくせに、コロッと変わりすぎである。

 しかし、女性陣はと言えば、

「あぁ〜そう言えば、そんな風になってたような〜。」
「あそこの穴から空気を入れて遊んだ〜。」
「えぇ〜、知らないのぉ〜」
と実に淡々としたものなのである。男心を全然判っていないのだ。その証拠に、
「それにしても、何でそんなに驚くのか全然判りませ〜ん。」
と言う人までいるのである。「そりゃ、驚くぞ」と男なら判るはずなのだが、それが女性にはどうも伝わらないのだ。

 そういうわけで、「スクール水着の秘密」を通して私は「男と女の間の常識・意識のギャップ」を本当に真剣に考えさせられたのである。そのショックの余韻は今もまだ醒めやらぬままだが、とりあえず今回はここまでで終わりにしたい。

 あぁそれにしても、中学生の私に「スクール水着をじっくり見ろ」と一言だけでも教えてやりたい...
 

2001-03-13[n年前へ]

Liberty Leading the People or Something Recharger 

 今日、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵が頭の中に急に浮かんで、目の前の景色と重なった。その瞬間に、そういえば"Liberty Leading the People"のLiberty leadingはThe woman in charging of othersなんだなぁ、と思ったけれどもちろんその時私は何も言わなかった。もう少しひねると、目の前の景色はLiberty charging the People in the chargerになるわけだ。
 そして、その後何時間も経ってから、野田秀樹の「20世紀最後の戯曲集」の中の「カノン」のモチーフに「民衆を導く自由の女神」が使われていたことを思い出した。残念ながら、私は「カノン」を観に行けなかったので、それは単に電車の中で読んだ脚本からだけの記憶にすぎない。
 そして、またしばらくしてから、そういえば「Scraps」でも「カノン」のことを話題にしたことがあったじゃないか、と思い出した。そう、"Canon Simplex"だ。あの話は、去年の春から毎日一年続いたマンツーマンの英語研修の最初の自己紹介の時に適当に話した内容がオリジナルだ。あのときは「カノン」が上演される前だから、「民衆を導く自由の女神」がモチーフにされていることなんか全然知らなかった。今はもちろんそれを知っているわけだけど、一年前の私はそんなことは知らなかった。けれど、一年後の今日は何故か「カノン」のモチーフは"Liberty Leading the People"だよなぁ、やっぱり、と思ったのである
 それにしてもDouble meaning wordばかりな文章だなぁ。(リンク)(リンク

2001-04-07[n年前へ]

スカートの力学 予習編 

風に吹かれるスカートは

 四月になって、春風が強く吹き始めた。春風と言えば聞こえは良いけれど、コンタクトレンズを使っていたりする人は強い風が吹くとゴミが入ったりしやすくて辛いだろうし、まして花粉症だったりすると涙が止まらなかったりしてきっと辛いことだろう。

 そんな辛い季節でも、たまにドキドキするような気持ちになる瞬間がある。もちろん、それは春風にスカートが舞い上がった瞬間だ。スカートが風に吹かれた瞬間に、私は理由もなく(いや理由はちゃんとあるのだが)心と体がドキドキする。それはもちろん私だけでなくて、男なら間違いなく誰しもがそんなドキドキを味わったことがあるはずだ。もっとも、そんな男心を理解しないヤカラはそんなドキドキを軽蔑するに違いないのだが、それが男というものなのだからしょうがないのである。

 とはいえ、男心は「男の心」という位だから、女性にはなかなか判りづらいことだろう。「女子高生なんかはどうせスカートの下に短パンを履いているのに、それでもドキドキするものなの?」などと言う女性も多い。しかし、「それでもドキドキしたりする」ものなのである。いや、もちろんスカートの下にジャージを履いてるなんてもっての他ではあるが、短パンくらいならドキドキ度は全然減らないものなのである。それが、つまりは男というものなのだ。

 そして、逆に「スクール水着の秘密」ではないが、女性には常識でも我々男には全然判らないことが世の中にはたくさんあるに違いない。ちなみに、私にとってはスカートもその一つである。何しろ、あまりスカートについて自分のこととして考える機会がなかったのである。いや、実際のところそんな機会は全然無かったのである。そこで、今回は「春風に吹かれるスカート」について考えてみることにした。(本題に入る前に一応書いて置くけれど、今回も「スクール水着の秘密」と同じく、女性から見たら「なんて当たり前のことを」とか「それちょっと違うんじゃないの」ということを書いている。そんな風に感じた方は是非、メールででも私に情報でも頂けたら、と思う次第である。)
 
 

 さて、本題である。

 この右の図のような「風に吹かれながら女性がスカートを押さえている風景」をよく見かける。もっとも、「よく」見かけるなんていうと、私がさぞそういう風景を探し求めているように聞こえるかもしれないが、そんなことはない。風が強い季節であれば、そんな風景は満ちあふれているのである。

 さて、この女性のスカートのように風に吹かれたスカートについてちょっと考えてみよう。
 
 

 

「風に吹かれながら
女性がスカートを押さえている風景」
(animeBODY)

 まずは、体の前方から強い風が吹いているものとする。つまり、強い向かい風が吹いている状態である。ちょっとその女性にとってはツライ状態である。そこで、うすみどり色のスカートを履いている女性は、スカートがめくれ上がらないように、スカートの前部を両手で膝近くで押さえているわけだ。しかし、それでも風に吹かれてスカートの後ろは舞い上がってしまう。例えば、下の右図で女子高生の体の後ろでスカートがめくれ上がっている。それをもっと単純にしたのが左で、この図中ではスカートはCの位置まで上がってしまっている。
 

女性に強い向かい風が吹いている状態
M.H.Tさん画

 もちろん、男心からすればCどころではなくて、Aくらいまでスカートには高く高く舞い上がって欲しいわけであるが、女心からすればそれはとんでもない話だろう。

 さて、このスカートのめくれあがる位置Cは何で決まるだろうか?もちろん、流体力学・弾塑性体力学などを総動員して解かなければならないわけではあるが、それは次回以降のお楽しみということにしておいて、予習編の今回は単純にスカートがOC方向には曲がらないものとしてみよう。だとしたら、話は簡単だ。ただスカートの裾の広さでCBの長さは制限されるわけである。スカートの裾が広ければ、スカートの端は高くまでめくれあがってしまうし、スカートの裾が狭くなっていれば、スカートは比較的低いところまでしかめくれない。

 だから、この下の色々なスカートの中でプリーツ・スカートのようなフレアタイプの場合は、スカートは高隈でめくれ上がってしまうだろうし、タイトスカートのようなスカートの裾が狭いものであれば、強い風にも負けず、スカートはめくれ上がることはないだろう。
 

色々なスカート (http://www.onward.co.jp/

プリーツ・スカート

タイト・スカート
 
 

巻きスカート

ボックス・スカート
 
 

 しかし、しかしである、スカートの裾を狭くすれば春風にスカートが舞い上がってしまうことはなくなるかもしれない。だけど、スカートの裾の長さが制限するのはスカート自身だけでない。スカートを履いている女性の動き自体も制限してしまうのである。それではずいぶんと窮屈になってしまうことだろう。スカートの裾が狭いせいで歩幅も狭くなって、走り回ったりすることもできなくなるに違いない。だからこそ、脚を蹴り上げる藤原紀香のJ-PHONECMのスカートも、脚の動きが制限されないように、スカートの後ろに切れ目が入っているのだろう。

 ということは自由に駆け回ったりしようとすると、つまり、スカートが足枷にならないような裾の広いスカートを履いていると、そんなスカートは風に吹かれて舞い上がりやすいわけだ。そして、そんなスカートを履いていると春風に困らせられることになる。

 とはいえ、実際にスカートを履いたことがあるわけじゃないから、私には実際のところよく判らない。だから、女性の方々の「本当はこうなのだ」という教えでも請うしかないのである。結局、スカートの話は、スカートを履く人には常識きわまりない話だろうが、私はこれまで考えたこともなかったので全然よくわからない。これが、男と女の常識の違いなのかもしれない。いや、単に私の常識知らず、という可能性が一番大ではあるのだけれど…
 

 そういえば、辞書でskirtを引いてみると「女;女の子」なんていう風にも書いてあった。なるほど、風に吹かれるスカートも走り回るスカートも、確かにその女性そのものなのかもしれないなぁ、と少しばかり思ったりしたのである。だとしたら、風に吹かれるスカートは向かい風には負けないで欲しいな、と柄にもなく思ってみたりするのである。ホントに私の柄じゃないのだけれど。

2001-08-07[n年前へ]

恋愛小説 

 北村薫の恋愛がかった小説はどうしても読みづらくて読んでいなかった。のだけれど、今日新幹線の中で読んだ「水に眠る」の中の第一話「恋愛小説」は好き。この小説は「電話、運命、響き」の三題話でしょうか。 from 文春文庫 北村薫 「水に眠る」

2001-10-13[n年前へ]

今日見た景色 白いススキと青い海と空 

 とてもきれいな景色。日差しはとても強いです。暖かくて、秋のような春のような不思議な日です。(リンク



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