2001-04-08[n年前へ]
■今日読んだメールから 「有害パラダイス」
「先日何気なく社内からまだ消してはいなかったwww.hirax.netのブックマークを選択すると...あれ?見える。あの忌まわしき画面は現れず、ちゃんと表示されるではありませんか。ああ、やっとwww.hirax.netの素晴らしさを理解してもらえたか...と安堵いたしました。しかし、ふと疑念が...何故?
そこで色々試してみることにしました。アングラ・アダルトサイトを中心にいくつかアクセスしてみると、全て見えるではありませんか!問題なく。なんと我が社ではWebSenseの使用を止めてしまったようです。」
なるほど、自動BCCシステムを導入した某社とは大違いですね。あれっ、と書きながら思ったがWebSenseにhirax.netが有害サイトと認定されたならそれはそれで問題だぁ。
2001-06-21[n年前へ]
■二十一世紀の「ミニスカートの幾何学」
可愛いAIBOはちょっぴりエッチ
「面白い記事がありましたが、読みましたか?ふふっ(笑)。」というメールが先日私に届いた。さてさて、一体どんな記事だろう?うむむ…?と見に行ってみると、それはZDNNのこんな記事だった。
- 「しつけ」られたAIBO——無線遠隔操作ソフトに,盗撮防止機能
- ( http://www.zdnet.co.jp/news/0106/08/aibo.html?0b06012410 )
しかし、しかし、である。これだけでは、先のメールの書き主が私にわざわざこのニュースを知らせてくれる理由がわけ判らないではないか。私はお茶ノ水博士のようなロボット博士でもなければ、TVチャンピオン常連のおもちゃオタクでもないのである。ましてや、先のメールの「ふふっ(笑)」は奇奇怪怪としか言いようが無い。もしかしたら、これは新手のAIBOの売り込みだろうか?あのSONYもついにSPAMを出すようになったか、あのSONYがなぁ、と思いつつ記事を読み進んでいくと、記事の終わり近くになってやっと疑問は氷解したのである。その部分を少し引用してみると、
今回,遠隔撮影を可能にするAIBO Navigator開発にあたって,ソニー社内でも盗撮問題が再浮上。AIBOを担当するエンターテインメントロボットカンパニー内に「倫理委員会」を設置するなど,盗撮問題に対して真面目に取り組んだという。ということだそうだ。なるほど、これはまさにである。理系学生の憧れナンバー1といえばソニーであるが、そのソニーの「真心」とも言うべきソニーの「倫理委員会」と私は同じような「研究」をしていたわけである。「女性のためのミニスカート理論の構築を目指していた」ミニスカートの幾何学はまさに「真心・倫理」を具現化した研究と言っても良いくらいであるが、やはり判る人には判るのである。先のメールの主は私に「あなたのレポートはまさに日本の倫理のために役立っているのですよ」と教えて下さっているに違いないのである。もっとも、残念なことに私はソニーの倫理委員会と違って「短いといわれているミニスカートの丈の長さを実際に定規で測って調べたり」する機会には恵まれなかったのである。
「AIBOのアタマが,ある角度以上に上を向くと,見てはいけないものが見えてしまう」(ソニー)ということで、倫理委員会では、まず盗撮される側のデータを収集。女性の平均身長の調査から始まり、短いといわれているミニスカートの丈の長さを実際に定規で測って調べ、AIBOの頭部カメラがどの角度までなら大丈夫かをさまざまな角度から調査。その結果、可動角度を最大20度とし、首の位置が20度以上動くようなモーションをしなくてはいけないときは、動画が止まる機構までも装備した
が、そんなことはさておき、「角度で20度までなら、見てはいけないものが見えない」というのは本当だろうか?それは、ミニスカートの幾何学で調べるとどういうことになるのだろうか?というわけで、このナゾについて少し考えてみたい、と思うのである。
というわけで、まずは「ミニスカートの幾何学」の復習をしよう。ミニスカートの内側の下着が見えるか、見えないかを考えるには次のような図を考えると判りやすい。ここでは女性の真下の地点を原点にとり、水平方向にX軸をとり、鉛直上向きにY軸をとっている。
スカートの内側の「見てはいけないもの」が見えてしまうのは、上の図で緑の線よりも下側に入って、その緑の線より上を見上げた場合である。そして、ここでその緑の線は
- 女性の下着の一番下の部分の位置
- ミニスカートの一番端の下の位置
それでは、その「限界角度」を調べるために、とっても簡単「ミニスカートの幾何学」を活用しよう。まずは、例えば女性のヒップ周りが88cmとしてみた場合に、スカート中央から端までの長さ(rcm)は、女性のヒップを円と近似すると、
2πr = 88cmであるから、スカート中央から端までの長さ(r cm)は
r = 14cmとなる。すると、図を見ればわかるように、緑の線 -> 「下着防衛ライン」はスカートの丈を未知数として、
y = - ((スカートの丈 - 25)/14) x + 股下長さという式で表すことができるわけだ。ここで、「AIBOがそれ以上上を向くと見てはいけないものが見えてしまう」という緑の線の角度は
ArcTan[ (スカートの丈 - 25)/14 ] / (2 π)*360で表されるから、それを計算してみて、「スカートの丈」に対する「見てはいけないものが見えてしまう」限界角度を計算してみると、その結果は次のグラフのようになる。
このグラフを見れば判るように、女性のスカートが長くなれば長くなるほど、「見てはいけないものが見えてしまう」限界角度は大きくなる。当り前である。長いスカートの中を覗こうとしたら、AIBOはそのスカートの中へ入り込んで、かなりの上を見上げなければならない。もちろん、スカートの丈が短くなればなるほど、スカートの中身は覗きやすくなる。そうすると、AIBOがそれほど上を見上げなくても、「見えてはいけないもの」が見えるようになってしまうのである。
さて、前回の「ミニスカートの幾何学」では女性達が履くスカートは短くても32cmまでであって、その長さであれば角度が30°ほどにもなる急な階段でも女性のスカートの中の「見えてはいけないもの」は見えることが無い、ということを明らかにした。というわけで、それを知ってか知らずか女性達の履くスカートは短くても32cmまでなのである。だとすれば、その32cmに対応する限界角度は「見てはいけないものが見えるための必要角度」ということになるわけである。
すると、このグラフを見れば一目瞭然、スカートの下限「見てはいけないものが見えてしまう」限界角度は20数度よりも大きいことが判るのだ。ということは、先の記事の通りに、AIBOの首の上限角度を20度にしておけば、もうどうやってもAIBOはスカートの中身を覗くことができなくて、AIBOが盗撮者の手先となってしまう危険は防ぐことができるのである。それより上を眺めれば、見たことのない映像が見ることができるハズなのではあるが、ロボット三原則に基づいて(大ウソ)、AIBOの首はそれより上には上がらないように設計されているわけである。
というわけで、こんな風にソニーの「倫理委員会」がうらやましいばかりの数々の実験を重ねて調べたことも、このミニスカートの幾何学から導き出すことができるのだ。あぁ、なんて社会の役に立つ研究なのだろう。こんな女性のため、社会正義のための幾何学がこの他にあるのだろうか…。しかし、そんな社会正義のための研究だったハズなのに、この「ミニスカートの幾何学」をきっかけにしてhirax.netが色モノサイト扱いされ、さらには有害サイト扱いされるようになるとは… 思いもしなかったなぁ… ふっ… (涙)…。
2001-07-25[n年前へ]
■キッズgoo
面白い。が、「未知の世界へのナビゲーター」というキャッチフレーズはどうか? 「子どもを有害サイトから守る会」については… う〜ん、ノーコメントとしておこう。接点は無い人達のことだし。うん。 from F&F掲示板(リンク)(リンク)
■遠い空のはて?
地平線の向こうに手を伸ばせ
先日、富士山の五合目へ行った。と一言で言っても、富士山の五合目にも色々ある。何しろ上り口が、第一人気の「吉田口・河口湖口」、下りの「砂走り」で有名な「御殿場口」「須走口」、そして測候所の白ドームを目指し最短距離一直線の「富士宮口」と四種類もあるのだ。その色々ある五合目の中で、先日私が行ったのは富士宮口の五合目というところだ。富士山の太平洋側から富士山頂に向かう登山口の標高2400m地点ということになる。もしかしたら、表富士五合目と言う言い方のほうが有名なのかもしれない。
その表富士五合目から下を眺めると、ずいぶんと遠くまで見えることに本当に心からビックリした。雲が下のほうに広がっていて、そしてその向こうに海や山や地平線が見える。そして、気のせいか地平線がとても丸いような気がする。その五合目までは車で簡単に来ることができたのだけれど、さすが標高2400mは伊達ではなかった…。やっぱり富士山は日本一の山かもしれない…。そして、そんな景色を眺めているうちに、私は色々考えてしまった。
あぁ、下を眺めると遠くまで景色が本当にきれいだ。そういえば、眺めると言えば…これまで、私は急な階段の下から上を眺めたらスカートの内側の下着なんかを覗けるかどうかをジックリ考えてみたりしてきたなぁ。それに、SONYの誇る可愛いらしいAIBOの気持ちになって、やっぱり同じく低いAIBOの視点から上を見上げたらやっぱりスカートの内側が覗けるかどうかを考えてみたりしたなぁ。見上げてばっかりだなぁ、しかも、どれもスカートの内側かぁ…。
そういえば、透け透け水着もマズかったなぁ…。あれ、本当に仕事の話から始まったんだけどなぁ…。誰も信じてくれないし…。あぁ、だけど、やはりそんなことを考えていてはいけなかったんだ…。そんなことをしてたから、画像処理追求サイトを目指したハズだったのに、何時の間にか有害サイト認定されてしまったりしたに違いないんだ…。ついには、「こどもに見せられないページ」保証までされたりするしなぁ…
私は一体何処で間違えてしまったのだろう…? あぁ、それにしても地平線がきれいだ…。地平線が丸い…。 あぁ、地球はやっぱり丸いんだなぁ…。
と、まるで「生きる」で「ブランコに乗りながら人生を振り返る」志村喬のように、我が身を振り返っている内に、ふと「そういえば、地平線って一体どのくらい向こうにあるんだっけ?」と考えはじめてしまった。そもそも、地球が丸いからどうしてもある距離以上は見通すことができなくて、それが地平線なわけだけど、それは一体どのくらい先なのだったのだろうか?
おぼろげな記憶を辿ると、意外に地平線は自分の近くにあって、確かほんの数km先程度だった気がするのだけれど…。さて?あれ? はて… 果て…?
というわけで、地平線までの距離を計算してみた。まずは、そのために下図のように視点の高さYと地球の半径Rをとってやる。
「視点位置」と「地球中心」と「地平線」を結んだ三角形(グレーで塗りつぶした部分)がもう簡単なくらいに直角三角形なことに注目して解いてみると、「地平線までの距離」は「視点の高さY」の関数として
というような形になる(計算が合ってれば…)。これに、地球の半径R = 6400kmを代入してやれば、視点の高さYに応じた地平線までの距離が求められるわけだ。
そこで、まずは視点の高さが0〜3m位までの場合をグラフにしてみたのが次の図である。歩き始めて広い世界で暴れだすだろう頃の一才児の身長を緑○、そして、かつてはデカイの代名詞といえばコイツという存在だったアンドレ・ザ・ジャイアントの身長223cmを青○で記入してみた。
青:アンドレ・ザ・ジャイアントの身長 = 223cm |
このグラフを見ると、一才児の地平線はおよそ3km先にあって、アンドレ・ザ・ジャイアントの地平線は5〜6km先にあることがわかる。もちろん、その間の身長の人達の地平線はその中間、そう4km先くらいにあるわけだ。私たちの地平線はほんの4km先、なんと走ればほんの20分位のところ、歩いても一時間かからない程度の近くに地平線はあるのだった。地平線なんていうと、遥か遠くにあるように思えるけれど、手の届くほんのすぐ先にいるのである。
そして、歩き始めた子供の地平線と巨人アンドレ・ザ・ジャイアントの地平線がたいして変わらない、というところも面白いものだ。あれだけ背が高ければ、さぞかし広い世界を眺めているのだろう、と思ったりするがそういうわけでもないのである。
じゃあ、もう少し高い場所に行くとどうか、ということで1000mまで視点の高さを上げてみたのが次のグラフである。東京タワーの特別展望台の250mを緑○で、あくまで計画中の秋葉原タワーの特別展望台の500mを青○で示してある。 ここまで上がると、250m地点で地平線は60km先になり、500m地点では80km程度先まで見通せることになる。東京駅の位置からの距離で言うと、60kmでは箱根くらい、80kmで三島くらいだろう。
青:計画中の秋葉原タワーの特別展望台 |
調子に乗って、さらに視点を高くしてみよう。先の表富士の五合目2400m地点では200km近く見渡せ、東京駅からの距離で言うと地平線は遠く浜名湖辺りまで離れていく。そして、さらにさらに視点を上昇させ、ジャンボジェット機の巡航高度地上10kmからであれば、なんと350kmほども見渡せるのである。350kmだと東京駅から京都くらいだろうか。東京-京都と言えば、そうちょうど東海道五十三次だ。江戸時代の人達が一月近くもかけて歩いたくらいの彼方まで地平線は後ろへ下がっていくわけだ。地平線は時が流れるにしたがって、遠くに広がっていくのだ。
青:ジャンボジェット機の巡航高度 |
そのジャンボジェット機から見える地平線は、かつては一月近くもかけて歩いたくらいの遠く、400kmも遠くなのだから、そこまで行くと地平線が「遥か遠く」に思える。一瞬そう思える、のだけれど実はそんなことはない。ジャンボジェット機の速度からすれば、そんな遥か彼方の地平線だって、やっぱり30分ちょい位のすぐ近くだ。私たちが普通に立っているときの地平線が4〜5kmくらいのすぐ近くにあって、歩いてみればやっぱり30分ちょいで行ける、というのとほとんど同じなのだ。
ジャンボジェット機から眺めた地平線(水平線)
五歳くらいの子供の地平線と、空を飛び回るジャンボジェット機の地平線を時間を距離の単位として比較してみれば実はほとんど同じ遠さだ、というのは何だかとても面白い。大地の果てと天とが接っする地平線はとっても近くにあって、そこまで行くのにかかる時間は小さな子供でも巨大なジャンボジェット機でも同じなのである。
「地平線」なんて言うと、まるで「手が届かないもの」の代名詞みたいに使われたり、あるいは「その先には何があるのかわからないもの」の代名詞に使われたりするけれど、ちょっと行こうとして見れば、片道30分ちょっとでその「地平線」まで辿りつくことができるわけだ。案外、遠くにあると思い込んでいるものも、手を伸ばしてみれば、もしかしたら手が届くものなのかもしれない。しかも、それは地平線まで辿り着く時間が小さな子供でも巨大なジャンボジェット機でも同じだったように、誰でもできたりするものなのかもしれない。
もちろん、かつての「地平線」だった場所まで辿り着いたとしても、新しい「地平線」は視界の向こうに下がって行くわけなのだけれど、そこまでだってやっぱり歩けばほんの30分だ。遠い空の果て、地平線の向こうは、すぐそこだ。
2001-09-30[n年前へ]
■「色んな心を集めたアルバム」
「心の姿」を見てみよう
ずっと前から、WEBの世界を一枚の絵にしてみたいと思っている。WEBの世界に散らばっている色んなもの、例えば画像、を使って、それらを組み合わせてパッチワークのに大きな絵を描いてみたい、と思っているのだ。もちろん、特にWEBの世界にこだわるつもりは全然なくて、(いわゆる電脳世界を含まないような)世界でももちろんそういうことはやってみたいのだけれど、とりあえずはリンクという網を土台として元々繋がっているWEBの世界を絵にする方がまだ楽かもしれない、という気がするだけのことである。
ずっと、そんな絵を描いてみたいとは思っているのだけれど、まずはそんな絵を描くためには絵の具がいる。色んな絵の具、すなわち色んな画像が必要なのだ。つまりは、沢山の画像を集めなければ、そんな絵を描くことはできないのである。
これまで、そんな絵を描く下準備として、9人の女神はピンク映画の夢を見るか?のようにWEBの画像の色分布を調べる際には大抵手作業で画像を集めていた。、しかし、手作業でWEBの海から画像を集めることにはかなり無理を感じていた。最近hirax.netに導入した新しい検索エンジン「手作業検索エンジンぐるぐる」もそうなのだが、やはりWEBの世界はだだっ広くて、とてもじゃないが手作業では画像やデータを集めることができないのである。
そうなると、絵を描くためには「画像収集ロボット」をまずは作らなければならないのかなぁ、だけどそれは結構大変そうだなぁ、と考えて困っていたのである。困ったまま、はや一年もの歳月が流れてしまったのである。
しかし、そんな時救世主Googleが現れた。少し前に、Googleがベータ版ではあるが、GoogleImage Searchという画像検索サービスを導入したのである。これは、WEB上の色んな画像をキーワード検索することができるものだ。例えば、GoogleImage Searchで"Video killed the radio star"を検索した結果の一部が下である。見事にBUGGLESのレコードのジャケット写真などが表示されていることが判るだろう。
しかし、このGoogle Image Searchを使えば色々な画像をWEBの世界から集めることができる。しかし、少数枚の画像を集めるのであれば、これで十分なのだが、大量に画像を集めようとする場合にはまだちょっと不十分なのだった。上のように表示されたページからやはり手作業で画像を保存してやらなければならないのである。
そこで、今回そこで、Google Image Searchを利用して、入力したキーワードに近い画像を集めるアプリケーションGuruguruImageを作成してみた。Guruguru Imageはhirax.net特製検索エンジン「ぐるぐる」ブランドのアプリケーション第一号である。ちなみに、GuruguruImageの動作画面は下のようになる。
とりあえず、
- Andキーワード
- Notキーワード
- proxy接続
- 日本語サイトのみから検索
- アダルト・フィルター
特に動作テストなどはしていないことはいつもと同じで、とりあえずここからダウンロードできるようにしておく。最初はアダルトフィルターのチェックは外せないバージョンのみ配布にしようかとも思ったのだが、「有害サイト」で「子供には見せられないサイト」認定されているここでそんな配慮をするのも馬鹿みたいなので、制限無しバージョン配布にしてみた。とりあえず、Googleのサーバーにあまり負担をかけない範囲で使って欲しいと思う次第である。
次回以降でさらに機能アップしたバージョンを作成する予定なので、何か要望などがあればjun@hirax.net宛てにメールして頂ければ幸いである。ただし、注意事項が一つある。それはGoogleの画像表示結果は元画像がGIF画像などであっても、出力結果はJPEG画像として表示することである。そのため、ダウンロードした結果のファイルで".GIF"などの拡張子が付いていたとしても、実は全てJPEGファイルなのである。そこで、AFNCなどのファイル名変換ツールを使って、".GIF"などのファイル名を全て".JPEG"に書き換えてやれば全てオッケーである。ここらへんの処理も次回は自動化する予定ではいる。
さて、やっと準備ができた。これで、私達はWEBの世界から色んなキーワードを元に沢山の画像を集めて眺めることができるのである。WEBの世界に広がっているもの達を「検索キーワード」を鍵に並べなおして、眺めることができるのだ。
じゃぁ、どんな画像を集めて眺めてみたら面白いだろう?どんなものを目にすることができたら、うれしいだろう?きっと、それは「見えるはずのないもの」だと私は思う。見えるはずのないものが目の前に浮かんでくることほど楽しいことはない、と私は思うのである。
そこで、私は一番最初に「心」すなわち"heart"と私は入力してみた。「心」という目には(一見)見えるはずがないように思えるものだって、もしかしたら世界中に広がっている「心」を集めて、そしてその集まってきたものを遠くから眺めてみれば、そんな見えないはずの「心」も目の前に浮かんでくるものかもしれない、と思ったのである。
というわけで、そんな「世界中の心」を集めた画像のごく一部が、下の画像である。題して、「色んな心を集めたアルバム」(部分)だ。
これが「色んな心を集めたアルバム」で、それはまた「色んな心の姿」でもある。上の検索結果は本当は「アダルトフィルター付き」の検索結果だから、もしかしたら「こども向けの心の姿」だけになってしまっているかもしれないけれど、そんなことはどうでも良い。私達はとにかく「心の姿」を眺めることができるのだ。
しかし、この「色んな心を集めたアルバム」を眺めている内にちょっと違う風に感じ始めた。「心の姿」を見たことがある人は誰もいないと思っていたけれど、もしかしたら本当は誰もがいつでもあらゆる場所で「心の姿」を眺めていたのかもしれないな、とふと思った。いや、きっとそうに違いない。そして、そんな空気のようにあまりに満ち溢れていてなかなか見えなかったものが、こんな風に一部分だけを切り取ると簡単に見えてくるように思えるのかもしれない、とふと思ったりもするのである。