2008-11-21[n年前へ]
■「ニューシネマパラダイス完全版」と女と男
20年前に作られた映画「ニューシネマパラダイス」を、何度目になるのかわからないけれど見ました。見たのは、劇場版でした。エンディング近くでは、完全版で描かれた風景を思い浮かべながら、これも何度目かわからないくらいに泣いてしまいました。
この映画は本当に男性泣かせの映画だと思っています。どうして、男性泣かせだと感じるかというと、女性にはきっと「当たり前」のことが(特に完全版では)描かれていて、そんな当たり前のことが、私たち男にはわかりづらいからなのかもしれない、と想像しています。だから、その当たり前のことに泣くのかもしれない、とふと思います。
この映画は手に入れた者の映画ではない。手に入れることができなかった人間の映画だ。
しかし大多数の人間は何かを失って生きてきた。むしろその離別や喪失の後にその場所に固執せずに、いかに歩みを進めることができるかが、人の成長ではないか。この映画はそれを淡々とつづっているような気がする。
from ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション [DVD]
エンディングシーン、エンディングロール、そして、 その間にはさまれる"FINE"の文字は、劇場公開版と完全版では、ずいぶんと違う印象になります。エンディングシーン、エンディングロール、その間の"FINE"の文字、そのどれも強く否定のしようのないものに変わります。
もしも、20年前に映画館でニューシネマパラダイスを見た人がいたら、20年の時を経て、またもう一つ別の物語を完全版で見ると・・・また違うものが見えてくることと思います。ラストシーンでスクリーンに映し出されるフィルムと、そのフィルムを見る主人公の表情を見ながら、そんなことを考えたりします。
2009-02-05[n年前へ]
■「男子の小」と「女子の小」
酒井順子「入れたり出したり (角川文庫) 」を読み、目から鱗が落ちるように感じた数節。
液体だけの、男子の小。液体+紙の、女子の小。その両者を、同じ「小」レバーの水で流してしまっていいのか。・・・男子の小を流すことが基準になっているとしたら、果たして女子の小を流し切ることができるのか。
そんな不安を抱きつつ、思わず小の時も大の方へレバーを回してしまう女子が多いのではないかと思うのですが、いかがでしょう。女子の小を安心して流すために、「中」という選択肢があってもいいのになぁ、と私などは思うわけです。
2010-01-12[n年前へ]
■「クールビズ」と「大便所1個と小便所2個の法則」 (初出:2005年08月24日)
クールビズがエアコンの温度設定を28℃にしている理由は、ビル管法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)施行令 2条1項イ-4 に、室温を「17℃以上28℃以下になるように努めること」と定められていることだと言われています。つまり、もしも室温が28℃より高くなってしまうと、この条項に違反してしまうわけです。 それでは困るので、設定温度を条項が定める上限の28℃にした、ということです。この事務所衛生基準規則は他にも色々な決まりを定めています。面白いのが、「トイレ」に関する規定です。まずは、
- 男性用と女性用に分ける
なんていう風に決まっています。もちろん、それだけではなく数についても定められています。
- 男性用大便所 60人以内ごとに1個以上とする
- 男性用小便所 30人以内ごとに1個以上とする
- 女性用便所 20人以内ごとに1個以上とする
という具合です。つまり、人が男女それぞれ60人いたら、
- 男性用 大便所 1個
- 男性用 小便所 2個
- 女性用 便所 3個
を備えなければイケナイのです。ということは、男性について言えば、大便所1個に対して、小便所2個ということになります。 つまり、「大便所1個と小便所2個の法則」が定められている、ということです。そして、「大は小を兼ねる」ことを考えると、(この法律だけをとってみれば)ちょっと女性便所の方が男性便所より豊か、ということができそうです。
ちなみに、 (便器の性能表示の場合の)大便と小便の一日の回数試算は大便1回 / 日、小便4回 / 日だったりすることを考えると、さらに色々なことが浮かび上がってきそうです。クールビズの28℃設定から、男と女の違いのヒミツ、そして、トイレにおける大便と小便のナゾに迫るのも面白いかもしれません。
2010-01-13[n年前へ]
■便器の中の角氷の秘密 (初出:2006年05月23日)
「男性にはほとんど知られていないけれど、女性にとっては常識のこと」が世の中にはたくさんあります。例えば、(昔の話になりますが)「スクール水着の秘密」なんてその最たるものでしょう。しかし、同じ世の中には、その逆に「女性にはほとんど知られていないけれど、男性なら知っている人が多いこと」というものも、もちろんあるわけです。その一つが、今回紹介する「便器の中の角氷」です。喫茶店などの男性用トイレに入ると「小便器の中に角氷が詰まっている(ことがある)」というアノ話です。つまり、例えば「(男性にとっては見慣れた)こんな風景」や「こんな風景」の話です。男性ならこんな便器を眺めることは多いと思いますが、女性の方がこんな風景を眺めることはあまりないのではないでしょうか?
ところで、なぜ小便器の中に角氷が入れられているのでしょう?ネットで検索してみると、やはりその疑問を論じているページがありました。ちなみに、そこでは「すこしづつ溶ける氷が便器の汚れを防止する」「小便が飛び散るのを幾何的に防いだり、冷気が臭気が気化して拡がるのを防ぐ」「氷が溶けるのが嬉しくて、男性がちゃんと便器中央を狙う(そのため汚れが少ない)」…などの仮説がいくつも書いてあります。いくつも仮説があるということから考えると、小便器の中に角氷を入れるメリットがたくさんあるということなのでしょう。とはいえ、「一番大きい理由はこれだ」というものは私も実は知りません(知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂けないでしょうか)。ちなみに、女性用の便器に角氷が入っていないのは、その便器が小便だけに使われるわけではないからでしょう。もし、女性も使う便器に氷をたくさん入れたらツンドラ地方のトイレみたいな悲惨な状態になってしまいます。
ところで、女性の方にはわからないと思いますが、男性の小便の飛沫がとても広い範囲に飛び散るモノです。ピストルの硝煙反応ではないですが、(よく観察してみれば)手首や腕近辺まで飛び散ったりするものです。よく男性がトイレに行った後、「手をちゃんと洗ったの?」と気にする女性がいますが、それは実に甘い考えです。「やんちゃな男」の硝煙反応は「男性の前面部分に広く残っている」ハズなのです。トイレに行った後の男性に抱きしめられたりしたら…それは小便器に抱きしめられているのとニアリー・イコールなのです。それがイヤなら、小便器の中に角氷でも入れてみることにしましょうか?
2010-03-17[n年前へ]
■「生まれ変わる自分」と「付き合う相手」と「理系と文系」
「理系と文系」といった分類については、多くの人が一度は考えてみることがある話だと思っていますし、あるいは、一度は考えなければいけない時期があるのかもしれないとも、思っています。さらには、そんな二択の選択肢のどちらかを、選ばなければいけないように見えるときも、あるのかもしれません。
とはいえ、多くの人は、そういう話題・時期からは離れ・いつの間にか卒業していくものだとも、思っています。それでも、たまには、そんな話題を思い出し考えることもあります。
「理系女子向けのコミュニティ雑誌」を手に取り読んでいると、「生まれ変わるなら、理系と文系のどちらを選ぶか?」「付き合う相手は、理系と文系のどちらが良いか?」を男性・女性/理系・文系の計4種類の人たちに聞いたアンケート結果がありました。そのアンケート結果が、とても興味深いものだったので、その記事を撮影してみました。それが、下のスナップ写真です。
このアンケート結果を眺めたとき、そこから見えてくるのは、理系と文系という二者選択が仮にあったとするのなら、そしてそこに自分の好みというものがないのだったとするならば、文系を選んだ方が良さそうだということです。”いわゆる”理系と文系の男女比率がどのようなものであるかに寄りますが、そのような「答え」が自然に思われます。
この話は、忘れなければ、もう少し続けようと思います。もちろん、適当に、時間をおいつつ、になるとは思いますが…。