hirax.net::Keywords::「西原理恵子」のブログ



2009-09-02[n年前へ]

次は、その悔しさを、上手に描いてごらんよ。 

 西原理恵子の「上京ものがたり 」第50話から。

 出版社で女の子が
わんわん わんわん 泣いていた。
 でも わるいのは あんただよ。
 あんたが つまんないから わるいんだよ。
 この くやしいの。
今度 上手に かいてごらんよ。

2009-09-21[n年前へ]

教育費と茄子の花は千に一つも徒はない 

 スラッシュドットでのコメントから知った、西原理恵子の言葉(毎日新聞の元記事)。
 西原理恵子の言葉だけをひきたいところだけれども、文脈背景の紹介上、林真理子の言葉も引用する。

林真理子> 独身のお金持ちの友人が電話してきて「私たちが払った税金をヤンキー(不良)の子に使われるのは嫌だ。民主党は何を考えているのか」と言っていた。

西原理恵子> 子どもが大きくなって年金を払い、高齢者を養うんですよ。ヤンキーが将来刑務所に行けば、もっとお金がかかる。人を人とするためには教育と職業が必要。それは国家が何よりも先にやらなければならないこと。議員の給料払うなら、ヤンキーの教育費に使え。

 教育・職業といったことは、西原理恵子のマンガ中で語られるリフレインのひとつだ。たとえば、「営業ものがたり 」なら「うつくしい のはら」あるいは、「朝日のあたる家」といったマンガ中に、繰り返し登場する。あるいは、対談でも時折口にする。

私はまいにち字をならいに行く。
字をおぼえましょう。
字がよめたら 世の中がわかる。
商売ができる。ごはんが買える。

「うつくしい のはら」冒頭

 「親の意見と茄子の花は千に一つも徒はない」ということわざがあるが、教育費もそういうものかもしれない。…うーん、そんなこともないか。

 教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているものである。

アルベルト・アインシュタイン

2009-11-26[n年前へ]

自分の中における人生の価値基準 

 「西原理恵子の人生一年生 (2号) 」から。

 抒情系のまんがって、一見軟弱そうに見えるけど、実はこう、ある程度自分の中における人生の価値基準とか、『こっから先は自分の中で崖だ』っていう一線が決まっていないと、本当にただドロドロ、甘々になってしまうという難しさがある気がするんです。

安野モヨコ 「西原理恵子の人生一年生 (2号)

2010-03-01[n年前へ]

だから、謝るのが僕の仕事なんです。 

 ダ・ヴィンチ 2009年 07月号 から、「毎日かあさん 」の編集もした志摩和生が、「毎日かあさん」の連載当初のことを振り返った言葉から。

 新聞って地方の真面目なお年寄りも読んでるから、とにかく最初は苦情の嵐。上司に毎日呼び出されて怒られっぱなし。
 ”サラリーマンは我慢するのが仕事なんです。僕のオヤジは一生我慢してきました。僕が一番尊敬してるのは僕のオヤジです。だから謝るのが僕の仕事なんです。”

2010-03-04[n年前へ]

「マンガ」や「物語」を作るワケ 

 ダ・ヴィンチ 2009年 07月号 から、「毎日かあさん 」の西原理恵子インタビューから、サイバラ漫画について。

 でも人間って欠損があれば、それを埋めるために何かするよね。家に人が居つかない家庭で育ったから、それをどうやって埋めたらいいのかっていうんで、物語をつくることがうまくなったのかもしれない。
 だから、出てくる子どもは全部、私です。情けなかったり、いじけてたりするのは全部。
 私の漫画は願いごとなんです。あの時誰も助けてくれなかったけど、本当はこういうふうに言ってほしかったっていう。
 やなせ先生(同じく高知出身のやなせたかし)が言ってたの。”人間何がつらいって、お腹すいてるのが一番つらい。それなのに、世界中のヒーローは餓(う)えを救っていません。だから僕は「アンパンマン」なんですよ”って。やなせ先生って南方戦線の生き残りで、周りはみんな飢え死にしていったんだって…。



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