2008-08-10[n年前へ]
■サンデー毎日で「金・出世・女」を読む
かつて、サンデー毎日の編集長が『ウチの雑誌には「金・出世・女」が詰まっていればいい』と言ったという。しかし、内容からすれば、それはSPA!あたりも、「マネー」や「モテ」に満ちているような気がする。…で、(女性雑誌はさておき)男性向け雑誌のほとんどは、結局その三つの割合が変わり、さらに「他の世界」が入ってくるだけなのじゃないだろうか、という話になった。
下の画像は、その時描いたホワイトボードのコピーの一枚である。横軸は「金・出世・女」の割合で、縦軸が年齢だ。SPA!・サンデー毎日・男の隠れ家・ラピュタといった雑誌名をこんな二次元マップ上に描いてみたわけである。
縦軸の上の方に行くと、「妄想」や「桃源郷」が増えてくる。増えてくる「金・出世・女」は「妄想」であるし、ラピュタなんかは「桃源郷」の世界になる。ちなみに、LEONなんかは、中央上部に位置するように思う。
とても大雑把な「雑誌マップ」であるけれど、比較的自然な地図であるようにも感じられてくる。この「大雑把」で「単純」というところが、「男性雑誌」の一番の特徴なのだろう。
2008-08-11[n年前へ]
■LEONは「ヅラ」でCanCamは「ウィッグ」か!?
右の図は、ホワイトボードに描かれた「決して理想的ではないデコボコな”私”」(左下)が読む、雑誌LEON(左上) と CanCam(右)の違いである。
この図が言わんとしていることは、誰しも理想的な姿や内面・経験を持ち合わせてはいないけれど、それに対して雑誌LEONやCanCamがどのようなソリューションを与えてくれるか、ということである。LEONはとりあえず「はい、コレがあれば実用的には多分大丈夫」という大雑把な外枠を与えてくれる。デコボコな自分とその外枠の間を埋める作業はテキトーで良いのである。一方、CanCamの場合には、理想的な姿・外枠が与えられたら、本来デコボコな自分をその外枠に合わせるための各種パテ・技法が説明されている、という風になる。
それをさらに一言でまとめてしまえば、「他の人からは不自然に見えても自分が満足できれば良い”ヅラ”」か「他の人から不自然には決して見えないように工夫する”ウィッグ”」の違いのように思えてくる。つまり、LEONは「ヅラ」で、CanCamは「ウィッグ」なのだ。
実際、右上の図はいかにも「不自然な”ヅラ”」と「ウィッグ」を描いたものに見える。……しかし、それを逆に言うなら、LEONやCanCamは「自然で緻密」か「不自然・大雑把」かという違いだけということもできる、のかもしれない。
2008-12-10[n年前へ]
■Office付属OCR機能で「板書画像を一発でPPTファイルにするRubyスクリプト」を作る
「ホワイトボード前で打ち合わせをして、打ち合わせ終了時にホワイトボードに書いた板書をプリントアウトして、後でパワーポイント資料を作り直す」といった作業をしたことがある人は多いと思います。あるいは、(印刷機能を持ったホワイトボードは高いですから)「ホワイトボードに板書した内容をデジカメやケータイで撮影しておいて、撮影画像をプリントアウトした後にパワーポイント資料を作ったり」、「撮影画像をモニタ上で眺めながらパワーポイントを作ったりした」ことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな人、そんな時のために、Office 2003以降に着いてくる"Microsoft Office Document Imaging"のOCR機能を使って(デフォルト設定ではインストールされないかもしれません)、「板書画像を一発でPPTファイルにするRubyスクリプト」を作ってみました。作ったもの一式をとりあえずここに置いておきます。
たとえばこんな手書きの板書があったら、
ruby imgOCRppt.rb rakugaki.jpgといったようにimgOCRppr.rbスクリプトを呼ぶと、rakugaki.pptというファイルができあがります。この例では私のラクガキ手書き文字が汚いせいで、ずいぶんと文字化けしていますが、達筆な人が描いた板書なら、きちんとしたパワーポイント(PPT)ファイルが(もしかしたら)生成されるかもしれません。
スクリプトの内容は、
require "win32GuiTest" img=ARGV[0] Win32GuiTest.img2PPTbyOCR( img.sub(/\.jpg$/i,'.ppt'), Win32GuiTest.bmp2texts(img), img.sub(/\..?$/i,'') )とい風で、"img2PPTbyOCR"と"bmp2texts"という2つのメソッドからできています。
ちなみに、画像からテキストを抽出するOCR部分("bmp2texts")のRubyソースは、次のようになっています。
def Win32GuiTest.bmp2texts(file) doc=WIN32OLE.new('MODI.Document') doc.Create(file) doc.OCR(17, false, false) # Japanese layout=doc.Images(0).Layout str=doc.Images(0).layout.Text doc.Close return str endそして、この後、 Win32GuiTest.img2PPTbyOCR で画像ファイル名をスライドのタイトルにして、画像ファイルからOCRで抽出されたテキストをスライドのコンテンツ・テキストとして入力・保存する、という内容になっています。
2008-12-11[n年前へ]
■「板書画像をベクタライズしPPTファイルにするRubyスクリプト」を作る
「Office付属OCR機能で「板書画像を一発でPPTファイルにするRubyスクリプト」を作る」で、板書画像を文字認識した上で、パワーポイントのファイルに変換するRubyスクリプトを作ってみたわけですが、あまりの悪筆で板書文字をろくに認識してくれなかったりすることも多いと思います。また、板書にイラスト・説明図を頻繁に描くような人も、おそらく少なからずいると思います。
そんな時、「板書画像を自動でベクタライズした上で、パワーポイント上でイラストを再編集することができたら便利だろう」というわけで、「板書画像をベクタライズしPPTファイルにするRubyスクリプト」を作ってみました。その例がjpg2ppt.rbです。
require "win32GuiTest" jpg=ARGV[0] Win32GuiTest.img2PPT( jpg.sub(/\.jpg$/i,'.ppt'), Win32GuiTest.jpg2wmf(jpg), true)という具合でいつものように、処理本体自体は win32GuiTest に(とりあえず)入れてあります。
スクリプトを置いたディレクトリに"apps"という名前のサブディレクトリを作り 、その中にここからダウンロードしたPotraceのバイナリ・ライブラリ類を置いて、さらに、JPG2BMP に入っているバイナリ・ライブラリ類をを置けば準備完了です(win32GuiTestの末尾当たりを見れば、その汚い実装や変更方法がわかると思います)。後は、
ruby jpg2ppt.rb rakugakiv.jpgとスクリプトを呼べば、こんんなパワーポイントファイルができあがります。
PPT(パワーポイント)ファイルに貼り付けられた画像はベタライズされた上で、Windows Meta File形式でスライド上に貼り付けられているので、グループ化を解除していけば、後でベクター部品に分解された板書の再編集が可能、ということになります。
2009-02-25[n年前へ]
■「液晶プロジェクタ+ホワイトボード」で修正イメージを整理する
以前、XGA(1024x768)の液晶プロジェクタを買った。買った当時は10万円以上したが、今では5万円程度
ほどになっている。電気製品の価格低下ぶりを眺めると、嬉しいような・悲しいような、複雑な気分になる。
液晶プロジェクタは、壁に張りつけたA1サイズのホワイトボードに向けて設置してあり、自サイト用WEBプログラムを書いた時の、動作イメージ作成・確認&修正点整理をする時に使っていた。動作画面に手書きでメモを(実に直感的に)書き込んだり、書き込みメモを消したりすることができると、気持ちよく作業ができる。その上、そのラクガキ付き画面をデジカメで撮影しておくだけで、次の自分がしなければいけない修正作業も「わかりやすく」なる。
最近では、Tablet PCを使うようになってしまったので、液晶プロジェクタは使わなくなってしまった。けれど、何人かで画面を見ながらディスカッションしたりするようなことがある人であれば、「液晶プロジェクタ+ホワイトボード」(+デジタルカメラ)という組み合わせは、(今のところ)最高だと思う。
いつか、PCなどのデジタル表示と手書きメモを自然に組み合わせることができる器具を、作ってみたいものである。