2007-05-20[n年前へ]
■Imageneratorで作った「画像処理ジェネレータ・サービス」サンプル集
「画像処理ジェネレータ・サービス」を作り出すサービス"Imagenerator"を使ったサンプル集リストです。
- 「古いポートレート」ジェネレータ
- 「美人三連打」
- 「イラスト写真作成サービス」
- 「Popular Science表紙ジェネレータ」
- 「POPULAR SCIENCE低画質版」
- ペンシル・イラスト・サンプル
- 魚眼レンズ写真・サンプル
- ジグソーパズル・サンプル
- イラスト吹き出し・サンプル
- カラー版画風サンプル
- Lomoカメラ風サンプル
- LOMOカメラ風サンプル2
- 顔合成ジェネレータサンプル
- 台詞吹き出し付き版画・サンプル
- 「燃える写真」
- 白黒版画
- 油絵風サンプル
- ミニチュア写真風加工
- 顔強調カラー版画
- 白黒スケッチ・サンプル
2008-02-03[n年前へ]
■「降る雪」と「後幕シンクロ」と「写真」
「こんなに綺麗な景色なのに、なぜ写真には写らないんだろう」と思うことは多い。夜空に上る月を見て、大きく見える月にレンズを向け、シャッターボタンを押してみても、写真に写る月はとても小さい。…あるいは、雪が舞い降りる景色を撮影してみても、写真の中の雪は小さな埃にしか見えない。
印象に近い「降る雪」を写そうとする時、よく使われるテクニックが日中シンクロ(ストロボの強制発光)だ。小さく見えにくい雪にストロボの光をあて、ボケ気味に明るく大きく写すことで、雪を印象的に映し出す技法である。目の前を過ぎていく近くの雪だけを明るく映し出し、それ以外の背景に対してはストロボの効果がないために、結果的に雪が背景に対して浮かび上がる。
とはいえ、シャッターを切った瞬間にストロボが光る「先幕シンクロ」のカメラだったりすると、下へ降るはずの雪が、上に浮かび上がってように見えてしまう。そんな時は、シャッターが閉じる直前にストロボが光る「後幕シンクロ」にするか、ストロボが光る時以外は雪が写らないようなシャッタースピードや感度に調整しなければならない。
見た印象をそのまま写すカメラはあるのだろうか。もしも、そんなカメラがあったとしたら、そのカメラで撮影したものは「写真」なのだろうか。
2008-09-07[n年前へ]
■ミニチュア写真風な景色
丘に登り街を眺めると、そこにはミニチュア写真のようにしか見えない景色が広がっていました。そのままの素の景色を自分の目で眺めているだけでも、小さなミニチュア模型の世界のようにしか見えない、不思議な世界が広がっていました。
あまりに、その不思議さが心地良かったので、ケータイを取り出して、ケータイのレンズをそのミニチュア風の景色に向けてみました。すると、一眼で覗き立体感が失われるせいか、ミニチュア模型の世界そのものになります。
そんな景色を眺めているうちに、ミニチュア撮影をする映画監督のような気分になってきました。そこで、ケータイで動画を撮りながら丘を降りてみました。まるでミニチュア世界、小さな惑星に宇宙船で着陸するするような気分を感じながら、そんな動画を撮ってみました。それが、下に貼り付けた動画です。
2008-09-10[n年前へ]
■エルビス・プレスリーが「11人いる!?」
アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)がモチーフに使った"Elvis"を高速でパタパタ切り替える動画のようなものを以前見たことがあります。動画といっても滑らかなものではなくて、拙いパラパラマンがのような、動いているエルビスが幾重にも重なり合うようなものでした。だからこそ、その何人もの違う瞬間のエルビスが重なり会うようすが、見ていてとても楽しかったように思います。色々な表層的なイメージだけがただ重なっていくようすに、ただただ興味を惹かれた感じでした。
長い時間をかけて、アンディ・ウォーホルの"Elvis 11 times"を見ました。2m×10mくらいの大きさの"Elvis 11 times"を眺めると、エルビス・プレスリーが少なくとも11人並んでいます。「少なくとも」というのは、見る方向で違うエルビスが見えてくるので、「11人」というような風に正確に数えることは難しかったのです。
どういうことかというと、エルビスを描き出す模様がついた編み目が重なっていて、その立体構造が「見え方」に指向性を持たせているのです。背景となる銀色と模様を作る黒色とが見る方向次第で、互いに色が逆転して見えたりするのです。立体構造のために、黒色が銀色に隠蔽され見え方が変わったり、視点位置によって鏡面反射光の強度が黒色部分より銀色部分の方が弱く、黒色と銀色の見え方が反転して見えたりするのです。そのため、同じ場所でも見る方向によって違うエルビスが見えてきます。だから、大雑把に言うと「エルビスが11人いる」のですが、そこには実はもっと多くのエルビスが描かれていて、見る方向によって違う姿のエルビスたちが見えるのです。レンチキュラーレンズを貼り付けた立体写真のように、見る方向によって見える画像が違ってくるのです。
"Elvis 11 times" はどこから見るかによってその姿を変えるのです。人がどんな場所に立ってどこを見るかによって、違った姿が見えるのです。だから、単純な2次元には収まらない"Elvis 11 times"は、単純に一枚の写真に写し取ることはできないわけです。写真のシャッターを押したとして、そこに写る映像は、本物とはひどく異なる姿になってしまうわけです。そんなことがとても面白くて、"Elvis 11 times"をとても時間をかけて眺めてみたのです。
2008-11-10[n年前へ]
■「ボールレンズ」のネックレス
たとえば、凸レンズの形を描いてみると、その形が球形のガラス玉とよく似ている形であることがわかります。つまりは、ガラス玉は一種の凸レンズです。球形の形をしたプラスチックやガラスは、ボールレンズという名前のレンズであるわけです。曲率が極めて高い凸レンズなのです。
ボールの直径に応じて拡大率が大きくなるので、大きなボールレンズを使えば、大きくものを拡大することができます。・・・といっても、もっとも、球面収差がとても大きいので、周辺部はボケてしまいます。
ちなみに、屈折率が2.0のもので作ったボールレンズが球面収差が一番小さくなります。ランタン系ガラス材料のS-LAH79は屈折率が2.003と2.0にとても近いので、球面収差が小さなボールレンズを作ることができます。
ところで、光学カタログを眺めていると、サファイヤやルビーで作られたボールレンズも載っています。サファイヤ/ルビーは屈折率は1.8弱なので、球面収差は小さくないのですが、その硬さからキズがつきにくいということで、商品化(つまりはよく使われている)されているのです。
サファイアで作ったボールレンズも、ルビーで作ったボールレンズあっても、どちらも直径1cm程度で七千円くらいです。拡大鏡・マイクロスコープを持ち歩く人も多いと思いますが、サファイア・ルビーで作ったボールレンズを持ち歩いてみるのはいかがでしょうか。透明なサファイアで作った「ボールレンズ」をネックレスにしてみたら・・・あるいは指輪にしてみたら・・・お洒落な光学技術者になれるかも?・・・それとも、単に変な光学技術者になってしまうかも?