2003-12-05[n年前へ]
■いまだ下山せず!
二十年近く前に常念岳一ノ沢で遭難したパーティの捜索の記録をまとめた「いまだ下山せず!」という本がある。不謹慎な言い方にはなるが、思わず引きこまれてしまう本である。ドキュメンタリーとしても、あるいは登山小説としてもとても読み応えのある本だ。もしも、図書館や本屋にあるのであれば、読んでみると面白いと思う(不謹慎な言い方だが)。
この話の中で、遭難した三人のうちの二人は日産の社員で残りの一人は本田の社員だった。日産から派遣された捜索隊がホンダが行った捜索活動について、事後に社内で感嘆とともに報告した内容はとても興味深い。
彼ら(本田技研)は会社所有のジェットヘリで自社員の捜索を行った。驚くべき事は、そのような捜索活動が不文律のもとに行われたということである。
そのような文化・態度が彼らの中にあるということである。
2003-12-16[n年前へ]
■early apple
昨日、Powerbook G4を譲ってもらったので、ようやくMac OS Xビギナーになった。というわけで、眺める二十年近く前のappleのビデオを眺めたり、appleの情報を眺めたり。 from COULD
2003-12-29[n年前へ]
■十年経った「夏の日の1993」
休みの間にカラオケに行こう。リモコンに生年月日を入れて、懐メロを歌おう。十年前や二十年前の歌を、懐かしい歌詞を見ながら歌って、その頃の世界に戻ってみよう。なんてったって、十年なんてつい最近に感じる今日この頃、というわけで今日のBGMは「夏の日の1993」 from class
2004-01-15[n年前へ]
■四枚の好きな写真とその理由
デスクトップを整理していると、いつか作った英会話学校の宿題が出てきた。「自分の撮った写真の中から四枚好きな写真を選んで、その理由を説明して」という課題で作ったものだ。捨てる前に、その四枚の写真をここに貼り付けておこう。
一枚目。大学の頃、京都の黒谷寺で撮った写真。好きな理由は、木に結びつけられている「おみくじ」には「誰かが選ばなかった未来」が封じ込められているような気がするから。
次の一枚は、タイでロイクラトンの夜に撮った写真。本当は、空に浮かぶランタンを見に行きたかったのだけれど、残念ながらその時間はなくて、川に浮かぶランタンを見に行った夜に撮った写真。好きな理由は、木に結びつけられた「おみくじ」を好きな理由とやはり少し似ている。 …誰かが川に流して、水面を流れて行くランタンには一体何が乗っているのだろうか?と気になってしまうところだろうか。それとも、川を流れていくランタンと、道の上を流れていく人がとても似て見えるところだろうか。
そして、最後の写真は沼津港で撮った写真。まるで、道のない海の上を歩いている人がいるのだけれど、あの人には海の下の道が見えているのだろうか?と思いながらシャッターを押してみたそんな写真。
宿題は四枚の写真だったけれど、四枚目を貼り付けるにはここはあまりにも狭すぎるから、とりあえず三枚の写真をここに貼り付けておくことにしよう。というわけで、今日見た景色は「いつか見た景色」最初の一枚は銀塩カメラで、あと二枚はデジタルカメラで撮った写真。十年くらいの時間をおいて、撮った写真。
2004-01-29[n年前へ]
■11ぴきのネコ
演劇に興味を持ったのは、少し前。少し、と言ってもそれは二十年近く前のこと。春休み近くの高校で、演劇部が上演していた井上ひさしの「11ぴきのネコ」を見て、とても感動したのが演劇に興味を持つきっかけだったと思う。 いつも、合唱部やブラスバンド部の音楽に負けないくらい大きく、いつも屋上から「あめんぼ赤いな…」という声を響かせていた演劇部の上演会を観に行ったのだった。
北の空の大きな星あの星の下には幸せな場所があるそんな場所を11ぴきのネコが探しに行って…幸せな場所を見つけたその後は…、という話を見ていて、少し、いや正直に言えば、とても感動して少し泣きそうになったのだった。
その演劇部を(次の年に)率いていたのが、今ではGaucheの作者としても有名な川合さんだった。だから、私はGaucheという文字を見るたびに、あるいはSchemeという文字を見るたびに、高校時代に校舎の中で見た「11ぴきのネコ」を思い出して、なんだか少し切なくなってしまう。Gaucheという音を聞くと、一人何処かへ旅立った「11匹目のネコ」の姿が何故か目に浮かんでしまう。