2006-07-21[n年前へ]
■品川・新橋
『行動経済学 経済は「感情」で動いている』の著者、友野典男 明治大学情報コミュニケーション学部教授にインタビュー。とりあえず、ラクガキのように書き取った板書は下記。「今日話した内容をまとめれば、一冊の本になるんじゃないか」と友野 教授が最後に言ったくらい、大盛りの内容を聞いた。しかし、「3500文字の文字数」と「難しいことは考えない"読者像"」という"決まり"フィルタを通る文章を作るとなると…。
夜景は、画像学会の懇親会中に撮った夜の品川。
2006-08-03[n年前へ]
■「行動経済学」@ホワイトボード
夜、新橋で「行動経済学 経済は「感情」で動いている」の友野典男さんへのインタビューのテープ起こし文章(2時間分でトータル A4 30ページ!)を元に、「行動経済学」@ホワイトボードを描く。ホワイトボード中に大きく登場している「幸福の科学」は、もちろん実在の団体とは関係ありません…よね。
ちなみに、記事公開は来月中旬予定です。原稿締め切りは来週だけど…。
「愛情はヒューリスティクスですか…」「そう」「愛情は経験則だったんですか」「愛情はね、経験則というか、 相手を決める手っ取り早い方法ですよ」
「ということは、明らかにメリットやデメリットが計算できるような人だったら、愛情の出番はないのかもしれないんでしょうか?」「そう。ないかもしれない」
2006-08-27[n年前へ]
■「エンジニアのための経済学講座」西村和雄教授への質問を考える
次々回の「エンジニアのための経済学講座」の講師は、西村和雄 京都大学経済研究所教授です。複雑系経済学や経済非線形動学理論が専門である西村和雄さんへの質問事項を、先週、編集者と一緒に考えてきました。決めた質問事項のうち、一つは「自由に色んな人が参加する場で、みんなの意見は本当に案外正しいの?(分数ができない大学生でも?)」といったようなことです。そして、もう一つは「人やモノの値段はどのように決まるのか?」ということにしようと思ってます。ネット界隈の現象を眺めながら、色々訊いてみたいことがあるのです。…もう一つ二つ他にする質問事項は、今まだ考えているところです。
これまで、話を聞きに行く先生は「私が話を聞きに行きたい人」ということで選んできました。例えば、「自分たち自身がどんな風に未来を選択するのか」を聞きたくて、"確率的思考 "小島寛之・帝京大学経済学部助教授に話を聞きに行ったり、「自分たに何かの選択をさせる感情」のことを聞いてみたくて、"経済は「感情」で動いている"友野典男 明治大学教授に話を聞きに行ったりしました。今回の(記事上は次々回の)インタビューで西村和雄さんに、「複雑系での全体(みんな)の選択や自分の選択」について聞いてみたいな、と思っています。
将来を決める公式などありません。未来のあなたを決めるのは、過去のあなたではなく、今のあなたがどういう選択をするか、です。1+1を、3や4にしてくれるのは、個人の力に加えて、ネットワークが働き始めたときです。つまり、経済学でいう複雑系が見られるときなのです。これは、あなた自身をも変えてゆく力になるのです。 西村和雄 「満員御礼!経済学なんでもお悩み相談所」
2006-09-06[n年前へ]
■西村経済学教授へのインタビューまとめ板書
先日行った、西村和雄 京都大学経済研究所教授へのインタビューの「まとめ」板書です。「選択と未来」「イノベーションのジレンマ」「(16才の頃)知っておきたかったこと」など、なかなか興味深い話が登場しています。
経済学インタビューは「全6回」ということで始まりました。全6回のうち、すでに3回文が公開されています。後は、すでにインタビューが終わっている第4回"感情で動いてる"友野先生、今回の第5回 西村和雄先生の次となる回でインタビュー自体を終えることになります(さらにもう一回だけ、まとめの回があります)。第2シーズンなんていうものもあったら良いな、と個人的には望んでいたりしますが、とりあえず、第6回目のインタビューはラストになるわけです。というわけで、最後は「希望学」の東大社会学研究所 玄田先生に話を聞きに行きたい、と思っています。
2006-09-09[n年前へ]
■ようやく納得「ヒューリスティクス」
「いかにして問題をとくか」を読んで、ようやく「ヒューリスティクス(発見的論法)」というものの意味がわかった気になりました。
この本は、発見的(heuristic)と呼ばれる研究に基づくものである。
論証的論法: AならばBであるとき、Bでなかった → Aは間違いである"経済は「感情」で動いている"友野典男 明治大学教授にお話を聞いた時、「ヒューリスティクス」という言葉が頻出しました。けれど、原稿にする際には、「ヒューリスティクス」という言葉は出さないことにしました。なぜかというと、インタビュー時および記事作成時に「ヒューリスティクス」という言葉を他の言葉で言い換えることができなかったからです。意味をはっきりさせられない言葉を使うのはちょっと…と感じ、「ヒューリスティクス」を削ってしまいました。だから、今の時点でインタビューと記事書きをやり直せば違う感じの言葉&話になったかもしれない、と少し残念に思いました。
発見的論法: AならばBであるとき、Bだった →Aは正しいらしい
ところで、次の「発見的(heuristic)」に関する60年前の言葉もなかなか面白いです。
この種の研究は今日ではあまり流行らないが、その過去は長いものであり、幾分かの将来性があるものといえよう。
"How to Solve It" George Polya@1945