hirax.net::inside out::2006年09月09日

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2006-09-09[n年前へ]

G.ポリア著「いかにして問題をとくか」 

TitleTitle G.ポリア著(柿内賢信訳)「いかにして問題をとくか」を読みました。数学の問題などを解く・答えを決定するために「どのように考えたら」よいかが、実例を示しながら簡潔に書かれていて、なかなか面白く読めました。そこで、そこに書かれていたことを、スライド1枚に(私なりの解釈で)まとめ直し、ここに貼り付けておきます。

 読みながら、「わからないことは何なのか?」がちゃんとわかれば、つまり、「求めたいものを他の言葉で説明すること」ができさえすれば、問題を解くことは(多くの場合)できるのかもしれない、と思ったのです。

ようやく納得「ヒューリスティクス」 

 「いかにして問題をとくか」を読んで、ようやく「ヒューリスティクス(発見的論法)」というものの意味がわかった気になりました。

 この本は、発見的(heuristic)と呼ばれる研究に基づくものである。
論証的論法: AならばBであるとき、Bでなかった  → Aは間違いである
発見的論法: AならばBであるとき、Bだった  →Aは正しいらしい
 "経済は「感情」で動いている"友野典男 明治大学教授にお話を聞いた時、「ヒューリスティクス」という言葉が頻出しました。けれど、原稿にする際には、「ヒューリスティクス」という言葉は出さないことにしました。なぜかというと、インタビュー時および記事作成時に「ヒューリスティクス」という言葉を他の言葉で言い換えることができなかったからです。意味をはっきりさせられない言葉を使うのはちょっと…と感じ、「ヒューリスティクス」を削ってしまいました。だから、今の時点でインタビューと記事書きをやり直せば違う感じの言葉&話になったかもしれない、と少し残念に思いました。

 ところで、次の「発見的(heuristic)」に関する60年前の言葉もなかなか面白いです。
 この種の研究は今日ではあまり流行らないが、その過去は長いものであり、幾分かの将来性があるものといえよう。

"How to Solve It" George Polya@1945