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2008-03-10[n年前へ]

ガソリン割引のヒミツ…というほどじゃなかった編 

 また、ガソリンの価格が高騰している。 当然、安いガソリンスタンドを探し、その店に行くことになる。 私が行く店は、一万円のプリペイドカードを買うと、ガソリン価格が1リットルあたり2円くらい安くなる、という仕組みになっている。 このシステムはガソリン価格が安い頃も、ガソリン価格がどんどん高かくなっている今も全く変わっていない。

 そんな「1リットルあたり2円引き」というキャッチコピーを見て、「ガソリンの仕入れ値も高騰しているだろうに、以前と同じディスカウントサービスを続けるなんて、苦しいだろうし大変だろうなぁ。エライなぁ…」などと感じたのだった。

 ガソリンを入れて、車を走らせてから気がついた。 1リットル100円のガソリンを2円安くするのと、1リットル150円のガソリンを2円安くするのでは、「1リットル150円のガソリンを2円安くする」方が、単純には、苦しさの程度は小さくなりそうだ。比率的には、「1リットル150円のガソリンを3円安くする」で、ようやく比率的には「1リットル100円のガソリンを2円安くする」と同じになる。

 ウサギとカメの徒歩競争や、カメやツルの足の数の計算であれば、小学校の勉強のせいか直感的にできるような気がする。けれど、こんな「ガソリン価格のディスカウントがどれだけ安いのか」といったことは、私の直感は外れまくる。

ガソリン価格






2008-04-03[n年前へ]

「九条の会・おおさか」のつどい 

 「九条の会・おおさか」のつどい

2009-02-12[n年前へ]

「豊かさって何ですか?」って聞かれても……困るよね。 

 以前、「豊かってどういうことでしょうか?どうしたら手に入るのでしょうか?」と、ある経済学者に聞いたことがある。あることをきっかけに、経済学に興味を持ち、まだプチバブルが続いていたように感じたその頃に、その経済学者に「豊か」って何でしょうか?と、知りたかったことを聞いてみたのだった。

 中村達也氏が書いた「読む―時代の風景342冊 」を読んだ。その中の、多辺田政弘氏の「コモンズの経済学 」に対する書評に目を惹かれた。

 あまりにまともな問いをあまりにも正面切って出されると、人は答えに窮してしまう。大概の経済学の辞典に「経済」とか「豊か」という項目がないのは、きっとそのせいかもしれない。
 そういえば、私が「豊か」って何でしょうか?と尋ねた経済学者、その先生も口を開くのにかなりの時間をかけて、つまりは、やはり少し答えることに窮していたように感じた。
 こういったまともな問いには、大概の経済学者は近寄らないというのが相場である。(中略)こういった問いには黙って目をつむり、自分自身の時間とエネルギーの効率化をはかるのが利口というものである。
 冒頭の問いを、私は(問うた相手の)経済学者の先生に、「個人の豊かさ」とか「グローバルな豊かさ」とか、さらには、「未来」といったことを、聞いてみたかったのである。今考えてみると、それは、あまりにまともな問いをあまりにも正面切って、聞いてしまったような気がする。

 私が冒頭の質問をした経済学者とは、この本の著者である、中村達也氏だったのである。

2009-02-15[n年前へ]

バブルと不況とフィードバック 

 一頃前は、本屋には株式の本が平積みされていた。そして、株で莫大な利益を出した人たちの本や、それに右へ倣(なら)えしたようなが並んでいた。

 そんな書店の話をしながら、「今、バブルですよね」「このバブル感・高景気感は異常だと思いませんか?」というようなことを、新橋で飲みながらよく話した。

 景気が良くなり、その高揚感がさらに消費や株への投資を増やしていく……そんな「バブル」な風景が、本屋に並んでいる書籍から見えていた。

 こういった現象、たとえば「景気が良くなると、消費が増えて、さらにもっと景気が良くなる」といった現象は、ポジティブ・フィードバックと呼ばれる。「ある方向に何かが動いたとき、さらにそれを強める方向に力が働く」ことをポジティブ・フィードバックというのである。

 ポジティブ・フィードバックと反対に、「ある方向に動いたとき、それと逆方向に力が働くこと」をネガティブ・フィードバックと呼ぶ。下に描いたように、谷底のボール(あるいは登山者)にはネガティブ・フィードバックが働くわけである。




 ポジティブ・フィードバックからは安定な状態は生まれない。上がり続けるか、下がり続けるかで、結局は「発散」してしまうことになる。

 次に平積みされる本が、もしも「節約ライフ」的な本だとしたら、景気にはまさにポジティブ・フィードバックが働いていることになる。それらの書籍は、不況への後押しをするポジティブ・フィードバックである。「ポジティブ」という名前が付けられた、しかし、それは同時に不況への案内図なのかもしれない。

バブルと不況とフィードバック






2009-05-16[n年前へ]

経済データが一目でわかる、グラフ作成・共有サイト「vizoo」  

 経済データが一目でわかる、グラフ作成・共有サイト「vizoo」

 フィルモア・アドバイザリーは13日、経済統計や企業決算などのグラフをブラウザ上で作成・共有できるサイト「vizoo(ビズー)」のベータ版を公開した。利用は無料。グラフを作成するにはアカウントの登録が必要となる。
 vizooでは、グラフの情報源として、上場企業の財務・IR情報、株価や為替などの市場データ、経済指標や業界団体統計などをあらかじめ用意。ユーザーは、これらの情報をもとに独自のグラフを作成できる。株価と財務データ、月次データと年次データなど、種類や頻度の異なるデータを同一グラフに表示することも可能だ。



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