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2010-03-26[n年前へ]

科学万博が見せてくれた21世紀への夢や希望 

 「テーマ展 科学万博 - つくば’85-記念品と資料で振り返る25年前の祭典-」のチラシ(PDF)裏に書かれた言葉から。

 あの時、科学万博が見せてくれた21世紀への夢や希望を、現実の21世紀を生きる私たちが忘れずに引き継いでいけるよう、この展示会をご覧いただければ幸いです。

 そして、その1985年に発行された、(「グラフィケーション」で連載されていた(坂村健、渡辺茂、村上陽一郎、竹内啓ら19人による)対談11編が収録されている)グラフィケーション編集部編「科学技術を考える 」の冒頭に掲げられた言葉から。

万博会場の自動翻訳機を使って、エスキモーとケニア人が対話している。いまや、世界中が科学の力で結ばれている。ロボットにピアノを弾かせたり、似顔絵を描かせることが流行している。しかし、そんなことができたからといって、世界中に渦巻いている異民族間、異文化間の問題が何か一つでも解決したわけでもない。

1985年6月 グラフィケーション編集部

2010-04-12[n年前へ]

進歩した科学がろくなことをしていない側面がある 

 久世光彦 主催による「久世塾 」から、山元清多の言葉。「久世塾」は、「21世紀の向田邦子を作ろう」と開かれた、シナリオライター養成講座。

 僕はあまり楽観的に今の世界というものを考えていない。歴史というものが直線的に進歩して、よりよくなっていくんだというようには思っていまいところがあるのです。ときにどんどん悪くなることもある。
 皆さんは、ケータイができたり、メールができたり、ネットができたりして、「世の中、便利になったな」とか「科学は進歩するんだな」と思うけれど、進歩した科学がろくなことをしていない側面があるわけです。

2010-05-02[n年前へ]

女子学生の恋人選び方 ”あなたも挑戦してみよう”編 

 今日は、女子学生の恋人選び方 実験編でやってみた「これから20人が登場します。順々に人が登場します。といっても、登場するのは”あなたとの相性を数値で表したもの”だけです。あなたは、(順に出てくる相性数値を眺めながら)この人を恋人に選ぶ、と決めたところで、手を挙げてください。あなたは、手を挙げた瞬間の相手を選ぶことになりますから、すでに登場した前の人を選ぶことはできませんし、それ以降に登場する人を選ぶこともできません」というお題を、あなたも試してみる・体験してみることができるようにしてみました。

 下にあるのが、その道具(フォーム)です。JavaScriptの正規分布乱数関数を使い、20人分の「相性数値」をボタンを押すたびに順々に(1人分の数値づつ)出力します。出力される「相性数値」は数値が大きい方が「相性が良い」ということを示します。20人分まで出力すると、一旦止まり、また初期に戻ります。

 正規分布乱数の平均値と偏差は固定されています。だから、この記事のソースを眺めれば、どんな正規分布乱数であるかがわかってしまうことになります。つまり、どんな「人たち」が登場するのかを、おおよそ予想することができてしまいます。とはいえ、そんなカンニングはせずに、ぜひ、順に並ぶ数値群から、どんな人たち(数値群)が登場するのか想像してみてください。

そして、20人目まで(20人目を含む)の間で、「この人(数値)を選ぶ」と(相性数値が出た瞬間に)決めてみてください。そして、さらに、自分が選んだ数値が20個の数値の中で一体上から何番目に位置していたか、ということを調べてみてください。その結果が、あなたの「選び方能力」ということになります。

 「(コンピュータが用意した)20人の相手の中から相性数値がベスト3に入る相手を見事に選んだ」女子学生たちを、あなたは超えることができたでしょうか?それとも、全然ダメだったでしょうか…?

 ところで、登場する相性数値から平均値・分散を直感で刻々予想し、あなたが想像した予想平均値・分散の変化推移を眺め直してみても面白いかもしれません。そうすると、自分がどんな風に考え・予想をしていたかを、自分自身で改めて知ることができ、ちょっと不思議な気持ちになることでしょう。

2010-07-16[n年前へ]

人の心には「向き」がある 

 人の心には「向き」がある。向きをベクトルには方向がある。それを言い換えれば、ある座標(場所)から他の座標(場所)へと向かう量を定義するものだ。違う場所と違う二つの場所があって、重きを置く場所があって、そこから違う場所へと進もうとする「向き」がある、ということは面白いと思う。

 景色の良い場所で、遠くの青空と白い雲を見ながら、「生物と無生物」とか、「過去と未来」とか、とりとめのないことを話す。

 情緒と論理が過不足なく絶妙に混じり合い、不思議なほど心に小気味よく響くリズムで、江國香織は言葉を書く。

hirax.net::Keywords::「江國香織」のブログから。
 わかりやすく物事を説明できる人の話を聞いていると、多くの場合、その人たちが私たちにわかりやすく話をすることができる理由に気づかされます。それは、その人自身の中で、話題・議論の中身について「十分に物事が整理されている」ということです。そして、その人自身の中で「わかりやすい話」として十分な理解が必ずできている、ということです。つまり、「説明術」の根本にあるのは「理解術」なのです。

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 そういえば、「時間」というのものには、自然で必然な「ベクトル」があるのだったろうか・あるのだろうか?そんなことを、江國香織の言葉を反芻(はんすう)しながら、ふと思う。
 なるほど数学的思考をするひとだ、とすぐにわかった。言葉のひとつひとつに、必ず論理的必然性というか、原因と結果が備(そな)わっている。双六(すごろく)風に正確に一歩づつ先にすすめていく話し方だ。それも、聞き手がとりのこされないように丁寧に、きちんきちんと手順を踏んで。

  たゆまぬひと - 公文 公さん「十五歳の残像

2010-07-17[n年前へ]

21世紀の「ぼくらの時代」は 

 100%新しいことなんて存在しないのと同じように、完全に現代に通用しないということも、ほとんどありえない。
 古典に描かれたエッセンスは、とてつもなく普遍的であるのが普通だ。
 寺田寅彦の言葉を借りれば、たとえば、それは「歴史は繰り返す。法則は不変である。 それゆえ過去の記録はまた将来の予言である」といったような感じだろうか。

And now we watch RealTime,
3-D rendering show.
Now it's one global store
Forget all about who you really are.

 このswfファイルは、クリックすれば再生スタートする。フラッシュのファイルを、いつまで使うことができるかはわからないが、技術革新の歴史は実に普遍的な「無限ループ」が続いているように見える。



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