2009-05-13[n年前へ]
■「どうだろうねえ」
今週のSPA! 鴻上尚史の ドン・キホーテのピアス 715 「忌野清志郎 さんが亡くなってしまった・・・」より。
初めてお会いしたのは、もう25年ほど前です雑誌の対談の企画でした。・・・実体験を元に作詞するのなら、有名になってしまって、どうやって次の名作を生むのでしょうか、そんな質問をぶつけました。
清志郎さんは、「どうだろうねえ」とのらりくらりと僕の質問をかわし続けました。後から読めば、暑すぎるインタビュアーと決して本音を語らないアーティストの見事なぐらいすれ違ったインタビューになっていました。
清志郎さんは、そもそも本音を語るつもりがない、という感じでした。本人は口下手と言っていましたが、それより、「んなこと、熱く突っ込まれても、君にそもそも言う義理はないし」というような感じでした。
自分自身のスタイルを「のらりくらり」とすることで貫いている人はいいな、と思う。一見、器用のようで、実は不器用で「器」に填まらず、けれど「用」を為す、それはいいなと思わせる。
2009-05-18[n年前へ]
■「僕たちの好きだった革命
鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」 No.716 から、「僕たちの好きだった革命 」再演について。
1969年に行き、30年たって47歳で高校2年生として復学してくる中村雅俊さん演じる山崎は、行ってみればドン・キホーテです。
・・・「どうしてそんなにガンバルの?」と片瀬那奈ちゃん演じる未来(みく)は・・・聞きます。
山崎は答えます。「未来(みらい)を信じているからさ。」
未来は納得できません。「ほんとにいいい未来になる?」と思わず聞きます。山崎は驚いて返します。・・・
2009-05-19[n年前へ]
■金融資本主義という「システム」について
鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」 No.716 から、「僕たちの好きだった革命 」再演について。 から
それは、「私たちは、金融資本主義という失敗しつつあるシステムに生きていることはよくわかっている。かといって代わりにどんなシステムを提示したらいいのかわからない。けれど、今のままのシステムが間違っていることだけははっきりしている」という実感に生きる社会です。
2009-06-03[n年前へ]
■「微乳=美乳」の証明
毎週、鴻上尚史のエッセイを読むために、そしてまた、「今時の」映画や小説・コミックの紹介文が読みたくて、週刊SPA!を読んでいます。つまり、愛読書(愛読雑誌)なのです。
自分が読む雑誌を、一体どういう人たちがSPA!を作っていて、どういう読者層を想定して作っているのか、そして、その結果、どういう記事作りをするのかに、とても興味がありました。というわけで、週刊SPA!の記事作成に協力してみました。それが、今週発売されているSPA!の特集記事、「微乳=美乳」の証明です。
それにしても、記事紹介文からして「実に濃い」ですね。
・・・グラビアやAV業界に目を向けると、俄然盛り上がりを見せているのは「主張しないおっぱい」たち。その背景には何があるのか? ブームとなりつつある微乳の魅力とは何なのか? そもそも美しいおっぱいとは何カップなのか? それらを科学的なアプローチによって解明したのが本特集です。だんだん、SPA!は、電車の中で読みにくい色合いのページが増えているような気もしますが、何はともあれ、愛読誌を作っている人たちを見ることができたのは、貴重な体験でした。
「乳房はわたしの掌のかたちをしてゐる」(詩人・堀口大學)
乳房のためにある手のひら、手のひらのためにある乳房……“手のひらサイズ”のおっぱいの魅力を、あらためて考えてみてください。新たな価値観が生まれるかもしれませんよ。
2009-06-10[n年前へ]
■どうしようもならん”男のロマンとヒロイズム”
鴻上尚史の ドン・キホーテのピアス 719 「あの時代」は、「自分探し」の受け皿だった から。
学生運動をやっていた男性がある大きな選挙の候補になって、投票最終日に「男には負けると分かっていても戦わなければいけない時がある」と演説して、がっくりきたと上野さんは仰ってました。
その候補を上野さんは応援していたのですが、あまりの”男のロマンとヒロイズム”に、どうしようもならんなこれは、と溜め息が出たそうです。
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