hirax.net::Keywords::「ニュースサイト」のブログ



2000-02-21[n年前へ]

「私の心」の円グラフ 

私と好みが似てる人 その4

 これまで、「できるかな?」では

というようにHIRAX.NETのアクセスログを解析してきた。私の好みが端的に現れているHIRAX.NETに訪れる人は、「私と好みが似てる人」であると考え、それにより、「私と好みの似てる人」の解析を行ってきたのである。

 前回から半年以上の時間が経ったので、今回も、「私と好みが似てる人」の解析を行ってみたい。今回の着目点は次のようなことである。

 HIRAX.NETで記録されるreffer_logはHIRAX.NETへリンクが貼られているサイトのアドレスが記録されている。例えば、

http://umz.pos.to/Link/info.html -> /index.html
というものであれば、「果テシナク続ク複数ノ零 」(きっと、Think Difficultを読んでいたのだろう。)を読んだ後にHIRAX.NETに訪れた、ということがわかるし、
http://www.hirax.net/index.html -> /dekirukana/moire2/index.html
であれば、HIRAX.NET内の移動であることがわかる。また、
bookmarks -> /index.html
であれば、ブックマークを使うことで、HIRAX.NETへ訪れたことが判るわけである。
 また、実はリンクもブックマークでもなくて、「単に前にただ読んでいただけ(他のWindowで開かれているサイトでリンクが貼られていた場合など)」というものもたまには記録される。

 このようにして、「私と好みが似てる人」達がどんなサイトを読んでいるかがわかるのである。最後に書いたように、reffer_logに記録されるのは、HIRAX.NETへリンクを貼っているサイトだけではないので、訪れる前に読んでいたサイトが(ある程度だであるが)わかるのである。

 前回の、

では「HIRAX.NETへリンクを貼っているWEB作者を探る視点」から眺めた。今回は「私と好みが似てる人達がどんなサイトを読んでいるか」という視点から眺めてみたい。そして、「私と好みが似てる人」=「私」と考えて、私の好みを第三者的に考えてみたいのである。

 話が変わるように思えるかもしれないが、私は「結果が全て」であると考えている(少なくとも、今の瞬間は)。「心の中で思っていて」も、口に出さなければ「思っていない」のと同じである。「掌の中の答え」は掌を開いてみなければわからない。
 だから、他の人が自分に対して抱くイメージとは違う「ホントのオレ」があると主張してもしょうがない、と思うのである。「他の人が自分に対して抱くイメージ」=「ホントのオレ」であると思うのである。もちろん、「他の人が自分に対して抱くイメージ」をどう変えるかは自分次第だ。「掌の中の答え」は自分が決めるのだが、「掌の中の答え」を他の人に見せて、やっと「答え」になるのである。

 話が長くなったが、「自分の好みはこうだ」と自分で言うのもなんなので、第三者的に「自分の好み」を探ってみることにしたのである。その材料はHIRAX.NETを読んでいる方(つまり、あなた)の読んでいるサイトである。これを読んでいるあなた自身がリトマス紙なのである。「私の好み」は「あなた自身の好み」でもあるのだ。

 というわけで、今月前半のreffer_logよりHIRAX.NET外からリンクされた(あるいは移動してきた)、3276アクセスに対して解析を行った。reffer元を私が読んで、大雑把な分類をしてみた。用いた分類は、

  • 読み物
  • 検索
  • コンピュータ
  • 日記
  • 雑情報
  • エロ
  • ニュース
  • 画像
  • 音楽
  • ランキング
  • 科学
  • 深津絵里
  • 製品情報
  • イントラ内サイト
  • 自然
  • 文学
  • ゲーム
である。極めて大雑把な分類だし、私の主観に基づいたものである。自分でも、「読み物・コンピュータ・日記・科学」などは極めて分類が曖昧だと思う。しかし、「てきと〜」に私が決めてみた。
 例えば、
  • 読み物 今日の必ずトクする一言 etc.  
  • コンピュータ お笑いパソコン日誌 etc.
  • 雑情報 Fast & First etc.
と言った感じである。「日記」と「読み物」なんて区別があまりつかなかったのだが、「作者自身」を語る部分が多いものは「日記」と考えた。それでは、結果を示す。それらの分類がどのような割合を占めているかを解析したものだ。言うならば、「私と好みが似てる人」=「私」の好みである。私の心の中における、好みの円グラフである。これを、「私の心の円グラフ」と称することにしたい。
 
私の心の円グラフ

reffer_logのreffer元がHIRAX.NETでない3276アクセスを分類したもの

 なるほど、「読み物(あぁ、なんて大雑把なくくりだ)」が三分の一を占め、以下「情報検索サイト(infoseekなど)」が1/5程を閉めている。そして、コンピュータ情報等だ。なるほど、それが「私の心の中の興味」と言われれば納得するものである。「科学」や「自然」がずいぶんと下位であるのが不思議なところであるが、まぁしょうがない。まぁ、こんなところだろう。

 が、問題は次である。何故か、「エロ」サイトが6位にいるのである。これは、「IO= アイオー」ではない。「エロ = えろ=すけべぇ」である。
 

何故か、「エロサイト」が6位に?

reffer_logのreffer元がHIRAX.NETでない3276アクセスを分類したもの

 これは、困った事態である。私としては、「オレはエロサイトよりニュースサイトの方をよく見るぞ!」と主張したいところである。いや、ホントに。しかし、先ほど

他の人が自分に対して抱くイメージとは違う「ホントのオレ」があると主張してもしょうがない
と書いた所でもあるし、黙って受け入れなければならないだろう。何か、最近「できるかな?ってあれでしょ。ミニスカートの研究をしているスケベサイトでしょ。」と言われてたりするような気がしてしょうがないのだ… それも、また受け入れなければならないのだろうが…少し、悩んでしまう。

 それとも、エロサイトを読んだ後に、心の清涼剤として「できるかな?」を読んでいるのだろうか?なるほど、それならわかる。納得だ。  うん、そういうことで納得しておきたい。

 というわけで、先のグラフがが「私=これを読んでいるあなたの心の円グラフ」である。私の悩み=あなたの悩みでもあるはずだ。あなたの心の中には「エロ」が堂々6位に登場しているハズである。あなたの心はニュースより「すけべぇ」が好きなのだ。がんばれ、「私と好みが似てる人」。せめて、「ニュース」の方が上位に来るようにしてくれ…
 

2001-03-25[n年前へ]

WEBページがキオスクになる日 前編 

東スポ・レイアウトでいこう

 以前、「WEBページを検索した時、その検索結果を小さな画像(サムネイル)で表示してくれるのって便利だと思わない?(というかやってみない?)」とアドバイスされたことがあった。目的のキーワードで検索をかけた結果が一覧で表示されても、そのテキストのみの結果からは全然イメージが湧かない、というのである。

 なるほどなぁ、と私は思いながらも、その「WEBページの検索結果をサムネイル表示する」というアイデアを簡単に実現するにはどうしたら良いかがなかなか思いつかなかった。どこかの検索エンジンを利用して検索を行って、その結果に対してさらにサムネイル表示を加えてみようなどとも挑戦してみたのだが、サムネイル表示のために利用しようとしたThumbnailsViewのThumbCtlを使ったプログラムが何故かWindows2000上では上手く動作しなかったりして、なかなか進まないままだった。

 もちろん、自分のサーバーでもあるhirax.netの中の全文検索結果にサムネイル表示を加えることは簡単にできるだろう。しかし、hirax.netにある「できるかな?」の各ページはあまりグラフィカルというわけではないのである。ほとんどのページで、少なくとも先頭近くはほぼ文章だけで占められている。すると、サムネイル表示すると下のような感じになってしまう。
 

「できるかな?」のページの一部をThumbnailsViewでサムネイル表示してみたもの

 このような表示だと、テキストのみの検索結果に対して「結果からイメージを湧かせる」という点ではさほど優位に思われないのである。hirax.netは比較的画像を多く使っているサイトであるとは思うのだけれど、それでもやはりページの内容が文字主体であるため、サムネイル表示を上手く活用する方法が考えつかなかったのである。

 実際のところ、私が頻繁に見に行く他のサイトでも文字主体のところが多いので、自分自身の用途としてはなかなかWEBページのサムネイル表示は活用できそうになかった。
 

 しかし、周りを見わたして考えてみればそんなWEBサイトばかりではないのだった。もしかしたら、「文字主体の読み物」を読んでいる人は実は少数派で、そうじゃない人やそうじゃないサイトの方が圧倒的に多いのかもしれない。少なくとも、企業のWEBサイトは良くも悪くもグラフィカルなページの方が圧倒的に多い。そして、そんなサイトに対して「検索結果をサムネイルで表示する」ことでどんなに「結果からイメージが湧くか」を実感させてくれたのが、お笑いパソコン日誌経由で知ったgirafa(http://www.girafa.com/)である。実際の例を示してみると、化粧品(cosmetics)というキーワードで検索をかけた時

この二種類の結果から受けるイメージの違いはやはり大きい。

 girafaを使って化粧品をキーワードにして検索結果をサムネイル表示させた場合は、もう化粧品のパンフレットのような感じで文字なんか読まなくても、イメージが頭の中に入ってくるのである。言葉の壁もなんのその、文字を読む必要もないのである。なるほど、私のように文字主体のWEBサイトばかり読んでいるものには判らなかったが、ファッション関係のWEBサイトを検索する女性にとっては、「検索結果のサムネイル表示」はとても必要とされそうである。

 もちろん、それはコスメ用品を検索しまくる女性だけでない。エロ・エロ・キーワードを片手に検索をしまくるエロゾンビたる男性達にもとてもありがたいものとなるに違いない。例えば、こんな風にエロ・エロ・キーワードで検索をかけたりすると、その結果なんてもうイメージ湧きまくり状態になる。もちろん、この検索結果もここに張り付けて、その効果とイメージを共に分かち合いたいくらいなのであるが、そんなことをしたらこのページまで18禁扱いされないし、私を誤解する人も出てきそうなので、残念ながら止めておく。(いや、違った。全然残念ながらではないか。)

 このgirafaは検索結果をサムネイルで表示してくれるだけではなくて、InternetExplorerのサイドバーとして自分の好きなリンク集をサムネイル表示させておくこともできる。例えば、下の画面左に表示されているのがgirafaのサイドバーである。
 

girafaのサイドバー

 さて、冒頭で「文字主体のサイトではサムネイル表示では効果が少ないのではないか」と書いた。しかし、それは実はサムネイルの画像が粗い場合の話であって、実は文字主体のサイトでもサムネイル画像の情報量が多い場合には、それは必ずしも正しくない。実際、girafaの作成するサムネイル画像はかなり高品質なので、WEBページの頭に大きな文字があれば、それもちゃんと読むことができるのである。

 試しに、girafaとThumbnails Viewの作成するサムネイル画像の違いを並べてみると、下のようになる。
 

girafaのサムネイル画像は、記事のタイトルもちゃんと読める
girafaの作成するサムネイル画像
ThumbnailsViewのサムネイル画像

 この記事のタイトルが読めることの効果は非常に大きい。例えば、誰しも駅のキオスクで実際の新聞を買おうとする場合には、一面のトップの記事のタイトルを見て、どの新聞を買うかを決めるということも多いはずである。少なくとも、私の場合はそうだ。目を引く記事のタイトルがあれば、その新聞を買い、そうでなければ買わないというやり方である。

 それと同じで、girafaでニュースサイトのリンク集を表示させているような場合には、興味がある記事がトップにあればそのリンク先へ飛んで、そうでなければわざわざそのサイトへ飛んだりはしない、という風な使い方になってしまいそうなのである。つまり、girafaでサムネイル表示されているリンク集というのは、ほとんどキオスクで折り畳まれた新聞の一部が見えているだけの状態と非常に良く似ているのである。girafaのサイドバーとキオスクに並んでる新聞はとても感覚的に近いのだ。そういう感覚的な近さというのは、きっととても大事なことだとも思うのである。

 このgirafaみたいな便利なモノはきっと普及することだろう。girafaがベータ版でなくなって、ちゃんと動作するようになれば普及しないわけがない。そして、誰もがそんなサムネイル表示された新聞社のWEBサイトを見るようになった暁には、新聞社のWEBページは絶対東スポ方式にすべきだと私は思う。サムネイル画像には大きく、「川崎麻世・カイヤ、離婚」という文字が見えるのだが、それをクリックしてそのページに飛ぶと、その下に「回避」という文字があって、実は「川崎麻世・カイヤ、離婚回避」という記事だったというようなやり方だ。あまりやりすぎるとオオカミ少年になってしまう恐れもあるが、まぁそんな新聞WEB記事も面白くていいんじゃないのかな、と思ったりするのである。二十一世紀は東スポスタイルが大流行するハズなのだ。

 しかし、ホントのところ二十一世紀になってもやっぱり東スポや噂の真相ってあるんだなぁ。当たり前かもしれないけど、鉄腕アトムの時代もやっぱり東スポや噂の真相ってあるんだなぁ。ちょっと不思議な感覚だなぁ。
 

2001-09-27[n年前へ]

ネットトラフィックの洪水の中で 

 事件後にニュースサイトのウェブマスター達がしたこと。必見。from お笑いパソコン日誌。
 別にヒーローを大量生産したいわけでは毛頭無くて、このウェブマスター達が
「そうして作られたページは、もしその会社のロゴが入っていなければ、パソコン初心者が作ったといっても信じてしまうくらいに素っ気無いものである。そしてウェブマスターはそんなページをダウン状態のサーバーに順次アップしていった。 」
という作業をしていた時の気持ちは「でも、少なくとも、今の仕事をきちんとこなしていく、それに尽きるなあ、なんて感じています。それがどんな地味な、力作業のような仕事であっても、です。だって今の私にできる、それがベストですもの。」というような感じだったのかな、とふと思った。埃にまみれたり、泥だらけになっていても、そんな時の人はきっと輝いてる、と思うのだけれど。(リンク

2001-10-31[n年前へ]

web archive 

 あの日のニュースサイト、September 11を眺めていた時は、重要そうなサイトだけをピックアップしたのね、なんて思っていたけど、そうじゃなかったのかぁ…。誰もが欲しいと思ってて、だけどできなかったサイトを立ち上げるところがエライなぁ…。そういえば、ふと思い出したfj news archiveはどうなったんだっけ?
 でもって、もうずっと昔に404になった、だけど「とても大好きだったサイトがいたころ」を眺めてみた。だけど、欲を言えば、表示の色をセピアにしたりして欲しいと思うのは私だけか…。

2002-10-17[n年前へ]

次の「個人サイト」ってどんなの? 

 「個人サイトは日記サイトだ」って言われたのは二年くらい前?頻繁に更新されるような「個人からの情報」はたかがしれてる、というような論調だったっけ?その頃のreadmej.comは確かに日記サイトばかりだったような。そーいや、週刊アスキーに日記サイトとしてhirax.netが紹介されたのは何時だったっけ?
 最近だと「個人サイトとしてニュースサイトが取り上げられる」ことが多いような。確かに、最近のreadmej.comはニュースサイトばかりだ。
 で、最近のhirax.netへのアクセスはかなりの割合がTopページを経由しない、ニュースサイトからのリンクによるものだ。indexのトップページなんかもしかしたらいらないのかしらん?ふと、試しの実験で三話分のコンテンツページにreadmejの画像を貼り付けてみるとreadmejの順位も大幅に変わった。面白いものだなぁ。
 来年の「個人サイト」ってどんなだろう?



■Powered by yagm.net