2008-05-25[n年前へ]
■続々・『理系サラリーマン 専門家11人に「経済学」を聞く! 』
『理系サラリーマン 専門家11人に「経済学」を聞く! 』を出す際に、200人の人たちに「あなたが豊か・幸せになるために必要なものは何ですか?」と尋ねてみました。右に走り書きしたような「自由」「お金」「食べもの」「時間」といった選択肢を並べ見せながら、その人が豊か・幸せになるために必要なもの、を尋ねてみたのです。
そして、amazonで表示される「お勧め本」やはてなダイアリの「お勧めページ」を算出するのと同じように、つまりはその選択肢を選んだ人の重複度合いなどを計算し、クラスタ分析をした結果の樹形図が右のようになります。右の図ではA,B,C……などのように記号で書いたありますが、もちろん、本の中でもアルファベットが書いてあるわけではなく、「お金」「睡眠」「時間」といったものがクラスタ分析・表示されているわけです。つまりは、「クイズの答え」を知りたくなったら、本書を手にとりそのページを眺めてみて下さいね、ということになります。
「貨幣とは鋳造された自由である」というのはドストエフスキーの言葉ですが、クラスタ分析の結果は、見事なまでに「お金」と「自由」の距離や、「愛」や「希望」の距離を算出しています。右の図のA,B,C,D,……といった記号が「一体どんな言葉」なのか予想をしてみて、そして回答編を書店で眺め・楽しんで頂けたら幸いです。
2009-05-30[n年前へ]
■主体的に「選択する」という自由
坂口孝則 「営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書) 」から。
(江国香織 「冷静と情熱の間」で)理知的なあおいが、最後は非合理さに「賭ける」姿は印象的です。・・・あおいの選択は、間違っているかもしれないと思いながら、あえて選択したことに意味があった。そう私には感じられます。この主体性の存在が、非合理な選択を唯一救うものではないでしょうか。いつの間にか選ばされているのではなく、意識的に選ぶということのみが、自由を行使する条件だと私は思うからです。
(p.213)おわりに
2010-07-27[n年前へ]
■ここは天国じゃないんだ。かといって、地獄でもない。
あるニュースに対する解説を聴いているとき、ふと、THE BLUE HEARTSのTRAIN-TRAINの歌詞の一節を思い出した。
弱い者たちが、夕暮れ、さらに弱い者を叩く。
その音が響きわたれば、ブルースは加速していく。
ここは天国じゃないんだ。かといって、地獄でもない。
いいヤツばかりじゃないけど、わるいヤツばかりでもない。
見えない自由が欲しくて、見えない銃を撃ちまくる。
本当の声を聞かせておくれよ。
2012-02-05[n年前へ]
■「才能」と「孤独」
角田光代「これからはあるくのだ 」から。
私はもう才能なんて言葉を信じてはいない。ものごとに長けるということは、好きか、嫌いか、そのどちらかしかない。
「才能なんて」
不安も退屈も孤独とまるっきり関係がない。 郵便局と格安チケット屋くらい違う。
ではひとりの旅がまるっきり孤独とは無縁かというときっとそんなことはなくて、いわば、手に手を取り合って移動し続けている、そんな感じなんじゃないかと思う。ひとりでいるということ。それはときには興奮的で自由で、あまやかなことにもなりえる。
「孤独三種」
2012-09-23[n年前へ]
■ドラクロワ「民衆を導く自由」の「女神」を姿勢推定して立体的に眺めてみよう!?
ドラクロワの「民衆を導く自由(La Liberté guidant le peuple)」に描かれている民衆を導く女性を相手に、人体姿勢推定をしてみました(結果の空間は座標軸が反転してしまっているようですね)。民衆を導く「自由(女神)」の骨格を眺めてみると、力強い上半身とは裏腹に、下半身の方は内股だったりするのが意外です。
書いたコードが上手くないせいか、時折インド人もビックリの異常関節状態になっていたり、まるで1960年代に流行ったモンキーダンスに夢中になっているかのようにも見えますが、こんな風に有名絵画の世界を立体的に眺めてみるのも、少し面白いのではないでしょうか。