hirax.net::Logos::2009-05-30

2009-05-30[n年前へ]

主体的に「選択する」という自由 

 坂口孝則営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書) 」から。

 (江国香織 「冷静と情熱の間」で)理知的なあおいが、最後は非合理さに「賭ける」姿は印象的です。・・・あおいの選択は、間違っているかもしれないと思いながら、あえて選択したことに意味があった。そう私には感じられます。この主体性の存在が、非合理な選択を唯一救うものではないでしょうか。いつの間にか選ばされているのではなく、意識的に選ぶということのみが、自由を行使する条件だと私は思うからです。
 (p.213)おわりに