hirax.net::Keywords::「ハードウェア」のブログ



2007-08-17[n年前へ]

「面白いこと」 

 暑い夏に考えたこと from n年前へ

自分にとって「面白い」か「否」か、「好き」か「どうでもいい」か、という軸で行動している理系な人々なら、よく見かけるかもしれません。
マンデルブロしか能がない専用のハードウェアを作ってしまいました。…と言うのは簡単なのですが、完成まで実に丸2年かかりました。
なまじ才能をひけらかしていると、天寿を全うできない。
「どのように手振れしたか」がわからないシステムの場合、「自然な画像とはどのようなものか」という理解が重要になります(多分)。
1914年のイギリスとドイツはクリスマスに一時休戦に入る。イギリス人将校とドイツ人将校はお互いの家族の写真を交換して見せ合う。他の兵士達はサッカーに興じている。
私はパンの耳で食いつなぐような貧乏学生だったので、人件費は労力でカバーが基本方針でした。ゆっくりと時間をかけて、とにかく楽しく設計した事を覚えています。
例えば、二次元キャラが写っている画像、あるいは、三次元の現実人間キャラが写っている画像…どんな画像かによって「自然で、あるべき姿」は異なります。
建築の材料には使えない曲がりくねっている木そんな役立たずの木は、切られることがなく天寿を全うする。

2007-12-27[n年前へ]

井上恭輔――電子工作より生まれし巫女萌えバイナリアン 

 井上恭輔――電子工作より生まれし巫女萌えバイナリアン

2008-03-18[n年前へ]

「ゆびピアノ ドレミくん」を分解してみよう 

 「メリーさんの羊」が演奏された後、さっそく「ゆびピアノ ドレミくん」を分解してみた。すると、これが実に面白い。

分解「ゆびピアノ ドレミくん」  まず、この「ゆびピアノ ドレミくん」には、5本のネジが使われている。電池ボックスに1本。その左右に2本、そしてマジックテープの影に2本のネジが隠れている。その5本のネジを外せば、が使われているのは、「ゆびピアノ ドレミくん」のケースは開く。逆に言えば、小さな本体のために、5本ものネジが使われている。さらに、5本の「指ユニット」に対して、それぞれ3本のネジが使われている。つまり、3*5+5=20本ものネジが ドラえもん「ゆびピアノ ドレミくん」には使われている。これら20本ものネジは、結構小さく、直径1.5mmほどであるし、それらの「指ユニット」にはシールまで一枚づつ貼られている。……これらは、どう見ても、手作業で作っているように見える。また、ネジや工程を減らすよりは、どれも単純な樹脂・部品を使うというやり方に見える。

分解「ゆびピアノ ドレミくん」  もちろん、「ゆびピアノ ドレミくん」は、ネジだけで作られているわけもない。そこには、小さなスピーカ・電源On/Offのためのスイッチ・電子音発生のための(タイマICだろうか?)チップが一つづつ使われていて、音スイッチ部分は全部「ゴム+導電スポンジ+基盤」になっている。また、ボタン電池x2個が、エネルギー源としてこの「ドラえもんの道具」を動かしている。

分解「ゆびピアノ ドレミくん」  アニメなどが入ったDVDもつき、ほとんどフルカラーの200ページで、こんな電子機器まで付いている「小学一年生」が「本体524円」で売られている。「ゆびピアノ ドレミくん」自体の原価は70円くらいだろうか?普通に売るなら、このおもちゃだけで300円くらいの値段をつけそうだ。

 それにつけても、どうやら、価値と価格というものは、イコールではないようだ。その残差は、なぜ生じ続けるのだろうか。

分解「ゆびピアノ ドレミくん」分解「ゆびピアノ ドレミくん」分解「ゆびピアノ ドレミくん」






2009-06-07[n年前へ]

電子工作の経験がなくても、誰でもハードウェアを自作できる時代が来ていた! 

 「電子工作の経験がなくても、誰でもハードウェアを自作できる時代が来ていた!

 Arduinoはどういうものかといいますと、
  • 完成品が3500円ぐらいで売られている。
  • プログラムはC言語ライクな独自言語で、C言語なみの高級言語(のように見えた)。
  • Arduino IDEというフリーのIDEを使って、Windows・OSX・LinuxでGUIでプログラムを書いて転送までが全部行える(!)。
  • これがほんと手軽で、「ソースコードを書いて、転送ボタンを押すだけ」。
  • ソケット通信ライブラリがあり、twitterクライアントライブラリがあるw HTTPクライアントライブラリは未確認。
  • Arduinoについている端子には、赤外線LEDや温度センサーなど、およそ電子工作的なものなら何でも接続可能で、プログラムから操作・状態の取得ができる。
  • ArduinoをPCに繋ぐと、USBシリアルデバイスとして認識される(Windows的にはCOMポートが追加される)。
...というものです。

2009-11-25[n年前へ]

NEWS今昔物語「浮かぶ・伝える・蘇る」編 (初出2004年09月30日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 ハードウェア・・・というより、(それがソフトウェアであったとしても)できあがっていくようすが見た目にわかるモノを作るというのは、その作業過程との辛さと楽しさがわかりやすいだろう、と思います。こうしたものの「わかりやすさ」、あるいは、そうでないものの「わかりにくさ」というのは、(想像力を備えた人でなければ)両方を体験・実感しないとわからないのではないか、と思うこともあります。どちらが優れているとか、どちらが劣っている、という話ではありません。ただ、どちらも、世の中には在り・必要とされている、というだけの話です。

 昔、ヘリウムネオンレーザと表面鏡と分解したスピーカ2つを組み合わせて、レーザースキャナを自作したことがあります。その時は、出力5mWのレーザでした。後に、出力15Wの切削用レーザを使う機会があった時、これで、レーザースキャナを動かしたら、夜空にレーザ・アニメーションを描けるのではないか、と楽しく想像した記憶があります。

 「手を繋ぐ」というインターフェースはとても大切だ、と思ってしまうのは、20世紀の感覚かもしれません。けれど、他の部を使うコネクションに比べても、「手を繋ぐ」というI/Fは重要に思えてしまう、のが不思議なくらい「近く」「繋がる」ように感じてしまうのが不思議なところです。人によっても、世代によっても、さまざまなことによって、この感覚はきっと違うことでしょう。

(記事を書いた時の)ひとこと

 最近ハードウェアをいじることが少なくなってしまったせいか、ピカピカ光ったり、グルグル回ったりする電子オモチャを作ってみたい今日この頃。そこで、電子工作関連のニュースを今回は集めてみた。

空に浮かぶ「イメージ」や「ゲーム」

 

 今年の夏休みの課題としてレーザープロジェクタを自作した人がいる近所のビル外壁にギコ猫をこっそり投射したりしていて、何だかとても楽しそうだ。

 光で走査してイメージを描くと言えば「LEDなどを空中で走査し、視覚の残像現象を利用して空中に画像や文字を描く装置」を「バーサライタ」というが、そんなバーサライタをレゴとプログラマブルICのPIC 16C84で作った人もいる。これも十分楽しげな電子工作だが、さらにスゴイのが「バーサライタで画面を空中に表示するバーチャル・ビデオゲーム(テトリステニスゲーム)」を作った人だ。空中にメッセージを浮かべてみたり、ゲームを浮かべてみたり、あなたの心にも何か面白い「イメージ」が浮かんでくるかもしれない。

FPGAで蘇る懐かしの「マイコン」

 先月の28日、NEC PC-8001が発売された1979年9月28日(NECパソコン博物館も参考になる)からちょうど25年経った。PC-8001が初めての「マイコン」だった人も多いと思うが、それをFPGA(Field Programmable Gate Array=プログラマブル集積回路)で作りあげてしまった人がいる。ちなみに、私の最初のマイコン(1981年発売のCOMMODOREのVIC-1001)もFPGAで再現されているしアーケード・ゲーム(スペースインベーダーパックマン)などもFPGA上で動いていて、古くからのコンピュータ・ファンならば思わず涙を流してしまうはずだ。

 ちなみに、10月29日(東京)と11月5日(大阪)に開催されるAltera PLD WORLD 2004ではアスキーらにより報告 FPGAを使ってMSX1レベルの機能を再現する試作機も報告される。FPGAユーザーはもちろん、懐かしの「マイコン」を振り返りたい人ならば要チェックだ。

触れて伝える「メッセージ」

 先月、USB接続のRFID開発キットが市販されるようになり、一般の人でも無線ICタグの開発を楽しむことができるようになった。そんな無線通信で遊ぶのも楽しそうだが、さらに楽しそうな「究極」の有線通信技術が実用化された。

 なんと、先月13日に松下電工が「人体を通信ケーブルの代わりに利用し、データ通信をおこなう」という「人体通信」技術を製品搭載したと発表した。指先を情報端末の電極に触れたり、あるいは手を触れあうだけで、その指や指を通してデータを転送するものである。通信速度もこれまで発表されていた1200bpsから3700bpsに高速化しており、人体経由の割には高速であることもビックリだ。触れて伝える「メッセージ」なんて、ちょっとドキドキしてきませんか?

「歌うハードディスク」や「歌う花」

 先月22日、活けた花をスピーカーにしてしまう「花スピーカー」を利用した「花に話しかけると花が答えてくれる-花とおしゃべり-」とハンズフリー電話「花・糸電話」が発表された。花が歌い出したり、花と語り合うのは何だか気持ち良さそうだ。しかし、花ならぬハードディスクがもしも耳慣れない音(Oliver@「スラッシュドット ジャパン」さんのHDDが壊れる直前、壊れる瞬間の音が参考になる)を奏で始めたら、冷汗ダラダラだろうか? 

 そんなクラッシュしてしまったハードディスクに音楽を奏でさせてしまった人がいる。「音楽アンプの出力をハードディスクのヘッド制御コイルに繋ぎ強制ドライブしまう」という「耳から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」というヤクザもビックリの強引な方法である。その音色を聴いてみると(例えばSTAR WARSのテーマ)、これがそれほど悪くない音質であることにもビックリするハズだ。



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