2002-01-08[n年前へ]
■風邪直らず
前日に同じ。で、熱のせいとアマノジャクなワタシは封印ネタをアップロード。そーいや、今週金曜の朝日新聞夕刊のコラム中でhirax.netが登場するかも、という話だが「巨乳ビジョン」じゃマズイか? しかし、風邪のせいで今だメールの返事も(Tさんゴメンなさいー)年賀状も書けず、と。
2002-11-23[n年前へ]
■プリント・お値段鑑定団
ポッキリ価格で「書式設定」
年末も近くなると、色々な報告を行う機会が多い。で、PowerPointなどのソフトウェアで適当に発表用の資料を作ることになる。最近だと、発表自体は液晶プロジェクターを使って行われることが多い。とはいえ、たいていの場合、紙の資料も一応配布されることになる。準備期間も十分にあるような報告会の場合だと、発表に使うPowerPointのファイルと配布用の資料は別々に作るわけだけれど、そんな準備時間が無い場合には、発表に使うPowerPointのファイルをそのまま配布用の資料として使ってしまうことが多くなってしまう。そして、報告会の前夜にその資料をひたすらプリントアウトすることになる。
ところが、発表資料の背景にカラフルなものを使ってしまうと、例えば上のようなPowerPointの発表資料を使ってしまうと大変なことになる。配布用の資料を印刷している最中に、「○×色のインクがもうほとんどありません」とか「○×色のトナーを補充して下さい」といったメッセージをプリンターが表示するようになるのだ。つまり、あっという間にインクやトナーが無くなってしまうのである。単にそんなメッセージを表示するだけならばいいのだけれど、もちろんインクやトナーの補充をしてやらなければならない。しかも、そんな消耗品はとても高いのである。本体が15万円位で、消耗品も15万円位なんていうものだってあるくらいなので、つまりはお金に翼が生えて飛んでいってしまうのである。
しかも、インクカートリッジには「5000枚印刷できます」なんて書いてあったとしても、何故かたいていの場合あっという間にインクなどが無くなってしまうのだ。で、不思議に思ってよく眺めてみると、小さく(画像比率5%の場合)なんて書いてあるわけである。上に挙げたような配付資料の場合、画像比率(紙の中のインクが使われる領域の割合)は5%どころでなくて、ほとんどの部分にインクが使われているわけで、それではあっという間にインクが無くなってしまうのは当たり前なのである。
とはいえ、これではまるでボッタクリバーのようではないだろうか。店の看板に「飲食料金1980円」と書いてあるくせに、実は小さく(小食・下戸の方の場合)なんて書いてあるようなものだ。いや、もちろん飲み食いした分だけ支払いをするのは当たり前なのだけれど、その料金の目安くらい先に教えて欲しいわけだ。支払いをする段になって、イキナリ「トータルで3万円になります」と言われても困るのである。それなら最初から、「ビール一本二千円、ポッキー一本二百円」とちゃんと書いて欲しいわけなのである。プリンターだって同じように、やはりプリント前に、「これを印刷するとこの位インクを使います。だから、○×円位になります。」と教えて欲しいわけだ。
というわけで、「プリント・お値段鑑定団」ソフトウェアというものを作ってみた。これは、画像ファイルを読み込んで、その画像を出力したときに、どの位インクを使うかを調べ、それを出力した時の大体の値段を計算してくれるものなのである。例えば、PowerPointからTIFFファイルに印刷結果を出力するTIFFプリントドライバーや、Bitmapファイルに印刷結果を出力するBitmapプリントドライバー、あるいは、PDFプリントドライバー+PDF2BMPのようなもので、前もって印刷画像を画像ファイルにしてみて、それを読み込んで、カタログに記載されているインクや紙の値段を設定すれば、「これを印刷するとお勘定はこの位になります」と教えてくれるわけなのである。
例えば下に示すように、左のPowerPointのファイルを出力してみると、右に示したように「どの位インクを使用するか」「この一枚で印刷のお値段はいくらになるか」を教えてくれるわけだ。ここでは、インクの使用量はトータルで110%(インクは重ねて使用されるから当然トータルでは100%を超える場合も多い)程で、ここではちょっと高めのカラーLBPの消耗品価格を使って計算してみた場合、一枚60円程になることが判る。資料が10ページだと×10で600円ナリ、それが20人分だとさらに×20で一万二千円ナリと判るわけだ。ムチャクチャ高いのである。
で、こんなお値段を意識してしまうと当然こんな書式で印刷なんかできなくなってしまう。というわけで、最近ではPowerPointで使う書式といえば、下に示すもちろん背景は白のこの書式になってしまったのである。ちなみに、この書式で計算してみると、印刷のお値段は「一枚で10円ほどナリ」ということで、×10ページ×20人でも二千円ナリで格安お値段に抑えられているのである。
「PowerPointは書式は後で変えることができる」と言っても実はその機能は不十分なので、実際には一度作ってしまった資料の書式を変えることは難しい。だから、PowerPointで資料を作る際には、もう最初からこの「この書式は印刷すると、この程度のお値段になります」というのを見ながら書式を選んでみるのも良いのではないだろうか。
下に二つほど例を示したように、「目に優しかったり」「一見エコロジー風」な書式が、財布にはあまり優しくなかったり、ほとんどボッタクリバーのようなお値段設定になっていたりするので、ぜひぜひこれからのPowerPointにはこの「書式・お値段プロパティ」も実装して欲しいと思うのである。ポッキリ価格で「書式設定」をできるようにして欲しいものなのである。
さて、年末が近づくと、年賀状をせっせとプリンターで印刷する人も多いに違いない。そんな人は、印刷するといくらぐらいかかるかをこの「プリント・お値段鑑定団」ソフトウェアでも使って大雑把にでも計算してみるのも面白いと思う。最近では、自分でデザインした年賀状をとても安い値段で印刷してくれるサービスもあるし、年賀状作成からポストへの投函までも全部やってくれるサービスもある。さてさて、いつまで自分の家でプリンターを使って年賀状を印刷する人たちがいるのだろうか。そこら辺のことはとても知りたいところなのである。
2003-12-16[n年前へ]
■プリントゴッコで浮世絵年賀状
とても面白い「プリントゴッコで年賀状 浮世絵」 from 和の心に酔いしれろ
2004-07-31[n年前へ]
■自動販売機芸術 nikita po isuca
先月、誕生日の頃に匿名氏から「タバコの自動販売機で芸術作品を売ろう買おう」「タバコ箱大という小さな空間に一体何が入るだろう?」という自動販売機芸術で買ったという小さな芸術が送られてきた。
送られてきた封筒の中には、タバコ箱の大きさのものが二つ入っていて、その一つが今日のこの小さな芸術だった。三枚のスライド状のものを好きなように重ねて眺めるという"nikita po isuca"は、光に透かして眺める芸術品だ。第2シリーズということで、全6種類の内の一つらしい。なかなかキレイだ。
立体的に浮かび上がる作品なので、せっかくだから立体写真を撮ってみた。下の二枚の写真を平行法で眺めると、立体的な小さな"nikita po isuca"を眺めることができると思う。"The world in a palm"というフレーズが付けられたこの作品を立体的に味わうことができると思う。
というわけで、この場を借りて匿名氏へ一回目のお礼の言葉を書かせて頂きます。この自動販売機芸術を作った方への感謝も含めて、ありがとうございました。以前、まx氏よりリアル年賀状を頂いたとき以来の面白いビックリでした。もうひとつの自動販売機芸術の作品紹介はまた近いうちに、ということで。
2004-09-24[n年前へ]
■人事評価基準でクイズ・ミレオニア
「職種/部門別課業一覧表」というものがある。「この位の仕事はこの位難しいよ」「だから、この位給料を上げるね」という基準の色んなジャンルの会社における実例集である。これが、読んでみると結構面白く楽しめる。
例えば、こんな感じである。「コピーをとれる」という仕事は「難易度A, 新入社員級」になる。なるほど、確かにそういうものかもしれない。それでは、これはどうだろう。「社長や重要な客にお茶を出す」 …、これはナント「難易度E、部課長級」である…。千利休もビックリ?かもしれない。ちなみに、単なる「お茶だし」は「難易度A, 新入社員級」だったりするのである。何事も相手次第なのである。
そして、「部長会への出席」は「難易度F、部長級」である。とりあえず、出席すれば良いのである。…「部長会」が開催されるのは、エベレストの頂上だったりするのだろうか?出席すること自体が難易度Fというのも間違ってはいないのかもしれないが、スゴイ話である。ちなみに、職種研修への出席は「難易度A, 新入社員級」だったりする…。きっと、場所が違うのである。
さらにスゴイのが、「新年会・忘年会の起案をする」これも「難易度E、部課長級」だったりする…。「おい、今年もそろそろ忘年会やるか?」というこの何気ない言葉は、「忘年会の起案」だから「難易度E、部課長級」であるわけだ。「ものは言いよう」である。さらに、「業者の選定をする」「指示に従う」は「難易度A, 新入社員級」なので、「じゃぁ、新人のオマエ新年会・忘年会の幹事やれ」と指示された若者はもちろん、「難易度A, 新入社員級」だ。哀しくも笑える?泣ける?話である。
というわけで、今日は人事評価基準でクイズ・ミレオニアをやってみた。「年賀状の手配」と「年間行事表の作成」のどっちがエライ?とか、「社長室の掃除」と「共有スペースの掃除・管理」はどんな等級?とか…。色々やってるうちに規則性が見えてくるし。
(参考までにミレオニアの答は「年賀状の手配」は「難易度A, 新入社員級」で、「年間行事表の作成」は「難易度F、部長級」だそうである。 似ているけれど、大きく違うところが面白いというか何というか)