2008-09-19[n年前へ]
■[読者年齢 vs. 購買額]と「着回し」
「雑誌DE流行マップ」を始めたわけですが、この雑誌DE流行マップを作った動機は、「見えにくいけれど実は当たり前のように存在していることを見えるようにしたい・・・そしてそれをどう思うかということを考えてみたい」という気持ちが一番大きいように思います。
たとえば、[読者年齢 vs. 購買額]散布図を使うとこんなことが見えてきます。まず、トップページで[読者年齢 vs. 購買額]散布図を眺めてみたのが右上の図です。大雑把には読者年齢が上昇するにしたがって、購買額が増える・・・という傾向になります。そこにはもちろん、大きなバラツキがあります。
そこで、バックナンバー検索ページから「着回し」を検索した結果が着回し(右図)になります(検索回数が多いキーワードは自動的にタグとして登録されます)。その「着回し」を含む雑誌の[読者年齢 vs. 購買額]を散布図にしたものが次の右の図になります。
「着回し」という言葉を含む雑誌が、右下の方に分布していることが一目でわかると思います。この図を一言で言い表せば、「着回し」を気にする読者はファッション購買額が全体平均より低い・・・という風になるように思えます。逆に家は、ファッション購買額が全体平均より高い読者層の雑誌には、「着回し」の記事など載っていないのです。
たとえば、これが「見えにくいけれど実は当たり前のように存在していることを見えるようにしたい・・・そしてそれをどう思うかということを考えてみたい」ということの示す題材の一つだと思います。
「」という3文字のキーワードから、ライフスタイルの違いが見えてきます。そういった見えにくいけれど実は当たり前のように存在していることを見えるようにしたい・・・そしてそれをどう思うかということを考えてみたい、というのが何よりも「雑誌DE流行マップ」を作った動機です。
2009-09-13[n年前へ]
■十の単位で十分なこと
杉浦日向子 「杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫) 」から。
数値は、風向きを知る予報であって、自分の健康の出来不出来ではないと思う。ことに、年齢、身長、体重、スリーサイズ。それらは、十の単位で認知していれば十分なことで、それなりに安定していればOKのはずだ。わたしたちが持つ、命の力は、たぶん数字では測れない。
2010-02-14[n年前へ]
■“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による「最適プロポーズ年齢計算機」
「結婚考えるべき時を割り出す方程式、豪大学教授が考案」という記事がありました。
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学で数学を教える教授が、バレンタインデーを前に、結婚を考えるのに最適な年齢を割り出すことができる方程式を発表した。
「Fiancee Formula」と名付けられたこの方程式は、長年のパートナーを探し始める年齢と、最も遅くていつまでに結婚するかを元に計算をするもので、当たる確率は37%だという。
それならば、というわけで、「“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による最適プロポーズ年齢計算機」を作ってみました。それが下に張り付けた計算フォームになります。
この「方程式」は特に目新しいというわけでなく、「10人の応募者から人を雇おうと面接をしていく時に、もしも面接をした瞬間に雇う・雇わないを決めなければならないとしたら、どういう判断をしたら確率的に最適になるか?」という問題(クイズ)とか、あるいは、その(まさに今回の記事と同じ題材の)「結婚バージョン問題」を単純化したものでしょう。
現実には、「年齢にしたがって変化するさまざまな重み関数」を適用してやらなければならないでしょうし、そして、その重み関数は時に応じて変化して行きそうです。人生は実に不確実なものです。・・そんな風に考えを進めていくと、この“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による「最適プロポーズ年齢」は一体どう変わるものなのでしょうか。
2014-04-10[n年前へ]
■いつだって「背中にランドセルを背負った人生一年生」なヤツらこそ最高だ!
十年数年くらい前に、お世話になったライターさんが「三十代前半は気をつけないといけない年齢だから」と言っていた。その後色々あって、その言葉にとても感銘を受けた。とはいえ、その数年後には、そのお世話になったライターさんから「四十代も気をつけないといけない年齢だから」という言葉をありがたくも承り、人生いつまでも「大変な年齢」なんだなぁ…と苦笑とともに気づかされた。
そのライターさんが教えてくれた他の名台詞に、「下ッパーず」というものがあった。底辺を形にしたような「シタッパ」の複数形である「三等兵」を表す言葉を聴きながら、とても感銘を受けた。…なぜかというと、私が尊敬していた人たちは、みんなそんな「下ッパーず」なベクトルを持つ人たちだったからだ。逆に言えば、手を動かさなくなって・成長しようと苦しくあがくことを止めてしまった瞬間に、何かしらの「年老い」を感じてしまったからだと思う。
三十代や四十代で(もちろん20代でも、50代でも、60代でも同じことだ)成長しようと苦しくあがくことを止めてしまう人がいる。そういう人の気持ちもわからないでもないけれど、そんな人を尊敬できない気持ちがあるのも本当だ。いつだって「背中にランドセルを背負った人生一年生」なヤツらこそ最高だ!と思う気持ちは、捨てられない。
2017-01-15[n年前へ]
■データで眺める誕生日、生まれる人が少ないのは「土日祝日と○月×日」
データで眺める誕生日、生まれる人が少ないのは「土日祝日と○月×日」を書いた。人が生まれる誕生日時は、平均的に眺めてみれば、比較的精度良くコントロールされているものだ。
データで眺めてみると、生まれる人が少ない「土日祝日と4月1日」と比べて、普通の平日は2割〜3割くらい生まれる人が多くなっています。誕生日はその年のカレンダーと連動しているので、誕生した人が多い日・少ない日は、年によって偏りが生まれます。ちなみに、休みとして月日がいつも決まっている祝日は、いつの年であっても「生まれた人は少ない」ということになるので、色々な年で平均してみてもやはり誕生日には偏りがあることになります。