2004-05-23[n年前へ]
■ビル・アトキンソン氏講演
5月14日に大阪・扇町のMebic扇町で開催されたmACademia(まかでみあ)でのビル・アトキンソンの講演のようす。コンピュータ好きな人であれば、必読。
「ダイアログの選択肢は当初"Cancel""Do It"だったが、"Do It"では"Dolt"(ドルト=まぬけ)と間違われて、ユーザが怒ってしまうので"OK"になった」なんていう話も。
2005-02-21[n年前へ]
■アラン・ケイ「科学とは、新しいアイデアを学ぶためのもの」
「科学も同様で、私たちは子供を数学者や科学者や技術者にしようと思っているのではありません。私たちが子供がそうした考えを理解する手助けをしたいと思うのは、科学が、異なる思考方法やパワフルな思考方法を体現しているからです。
芸術とは、私たちが作るものすべてを指しますが、同時に技術を記述する方法でもあるんですよ。ギリシャ人は技術と芸術を同じ言葉で表して育み、数学はもともと科学の一部として始まりました。
特にギリシャでは、geometry(幾何学)という言葉は「地球の測量」を意味していました。科学は、物質世界で起きていることを考えるための言語として使われたのです。だから、子供たちが科学を学ぶことが大事なのです」というアラン・ケイのインタビュー。
ここに引用した部分は、単にきっかけに過ぎず、必読の文章だと思う。 from 「地球の測量」を経て、Dog yearの中で暮らしている人の日記
2005-05-10[n年前へ]
■「新たな道を歩き始める人へ」
現在発売中のUNIXマガジンに掲載されている山口英氏による「新たな道を歩き始める人へ」は必読。「これは新人のために書くのではない」という言葉で始まり、以下のような章が続く。「出る杭は伸びる」「毎日が勉強」「コミュニケータたれ」「本当にわかること、本当にできること」「自分の手足になる道具を持つ」「もうひとつの言葉=プログラミング言語」「Googleに頼らない、Googleに頼る」
2005-06-06[n年前へ]
■どんな「腸内菌」になりたい?
走り書き2005から、「必読」シリーズを読む。森山氏の
で。僕はそれで食べて行かなくちゃいけないライターなわけだから「理系の人がどこを面白がっているかについて書く」ことが、どうすれば日銭に結びつくかを考えなければならない、ということですかね。という二年前の文章(及びその前後)に感銘を受ける。感銘のあまり、何回も繰り返し読んでみた。
そういえば、「2ちゃんねる研究」が終了した頃、「新聞のニュースインデックス」に関して、こんな感想を書いた。文体が気に入らないので、ちょっと変えてみるとこんな感じになる。
私は他人の褌は嫌いだ。他人が作ったニュースインデックスは少なくとも、他人のものに違いない。「他人の作ったニュースをたれ流しすることで商売したり」するのは実につまらないと思う。 もっとも、それが新聞社や記者のものかと問われれば、そもそも「そのニュースは誰のものか」ということを考えるべきだ、と思う。「他人の作った人生で商売をする」というのはどういうことなのか、もう少し考えて欲しい、と思う。 人間誰しも寄生虫なのだと思う。そんな寄生虫、あるいは、腸内菌にだって色々あるに違いない。どんな腸内菌になるかは、…その人次第だと思う。私は、話題の発端となったサイトは今回も読んでいない。だから、その、今日思ったことは、「『理系の人がどこを面白がっているかについて書く』ことが、どうすれば日銭に結びつくかを考えなければならない」という言葉から、「どんな腸内菌になるかは、その人次第」と思った時のことを思い出した、というだけである。
2008-12-05[n年前へ]
■西岡常一 「木のいのち木のこころ 天」
「木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)」(あるいは「木のいのち木のこころ〈天〉」)は本当に貴重な必読書だと思う。斑鳩大工の西岡常一が語った言葉を塩野米松が書いたこの本には、本当に色々な形の、それでいて重い言葉が詰まっている。
時代は科学第一になって、すべてが数字や学問で置き換えられました。教育もそれにしたがって、内容が変わりました。「個性」を大事にする時代になったといいますな。
しかし、私たち職人から見ましたら、みんな規格にはまった同じものの中で暮らしているようにしか見えませんのや。
近くの図書館の蔵書にこの本が入っていたならば、迷わず借りて読んでみるといいと思う。とても高い密度の真理が、きっとこの本には詰まっている、と思う。そして、折に触れてこの本に書かれている「たくさんのこと」を何度も何度も読み返したい、と思ったなら自分のものとして買ってみると良いと思う。
木そのものが精密やないんですから精密機械は無駄ですな。そのとき精密に削っても次の日には狂っていますやろ。
少なくとも、技術者になりたいと思っている人は、けれどこれまで読んだことがなかったというような人は、読んでみるといいと思う。絶対に、そう思う。