2005-01-06[n年前へ]
■『グラフ計算機』の驚くべき開発秘話
現在販売されている全てのMacintoshに添付されている「グラフ計算機」は、失業中のプログラマ二人が、貯金で生活しながら、Apple社の警備をすり抜け、出勤してきた社員の後ろにぴったりついてApple社の敷地内に入り込み空き部屋で作業し、さらには自腹を切って下請けプログラマーを雇い、最後は、チェック担当と研究担当からなる開発チームに、自分のソフトウェアの改良を行なわせて開発したもの、 という話(オリジナルサイト)。
まるで「摩天楼はバラ色に(THE SECRET OF MY SUCCESS)」みたいな話。
2005-11-23[n年前へ]
■「ウォームビズ・カリキュレータ」
Tech総研に「エンジニア的超緻密計算☆ウォームビズって効果ある?」という特集記事を書きました。「できるかな?」番外編、という感じの記事です。小難しいところは読み飛ばしながらでも、楽しんで頂けたら幸いです。(この記事に関するTech総研ブログのエントリーはこちらです)
この記事の中ほどに「ウォームビズ・カリキュレータ」という「計算機」があります。これを使うと、「あなたの職場でウォームビズをすると、どのようにCO2排出量を削減することができるの!?」ということを調べることができます。この「カリキュレータ」をいじってみると、結構楽しめると思います。もちろん!?、計算が超緻密かどうかは…さておき、ですね。
ちなみに、「ウォームビズ」ということそれ自体に対する私の感想はここにあります。
2008-12-18[n年前へ]
■「トンデモ計算」を生む原因
何かの現象の計算をし、最適解を得ようとしたときに、とんでもない結果が出てしまうことがある。とんでもない結果といっても、決して計算機がおかしいわけでなく、計算機を使う人間が「必要な条件・制限」を考えに入れていないために、とんでもない答えが出てくることがある。あるいは、計算結果の点においては「最高」の結果を与えるが、その点から少しでもズレてしまうと、とたんに不安定になる答えが出てきてしまったりする。
ワッツ&ベイヒル「ベース「ボール」の科学―ボールから目を離すな (数理科学ライブラリ)」を読んでいると、そんな失敗をしないためのアドバイスが書かれていた。
科学的知識はわれわれの周りの世界に起こる出来事を説明し、多くの場合、物事のより良いやり方を予知するために用いられるが、それには問題意識と目標が十分に明確でなくてはならないのである。科学にとって興味のあるほとんどすべての問題は、互いに相反する要素を含むといってよい。互いに相反する要素の関係・効果を考えないと、トンデモな結果が出てしまう。それでは、相反する要素を見落とさないようにするにはどのようにしたら良いのだろう。
ワッツ&ベイヒル 「ベースボールの科学」
現象を一つ一つ注意深く眺めていくしかないのだろうか。
2009-04-11[n年前へ]
■「ミニスカートの幾何学」カリキュレータ
Mathematica のインタラクティブ・コンテンツ作成機能を使って、「ミニスカートの幾何学」カリキュレータを作ってみました。どういうものかというと、「ミニスカートの幾何学~32cmの攻防戦~」の計算をユーザがグラフィカル・ユーザーインターフェースを使って自由に行うことができるものです。具体的には、「階段の角度」や「スカートの長さ」を自由に変えて、ミニスカートの幾何学を勉強することができる、というものです。
「ミニスカートの幾何学」カリキュレータのファイルは、skirt_calculator.nbp (21kB)として置いておきます。実行には、 Mathematicaノートブック実行用の無料インタラクティブプレーヤー Mathematica Player が必要です(ダウンロードページ)。Windows 2000/NT/XP/Vista, Mac OS X 10.4以上, Linux 2.4以上で実行することができます。ちなみに、実行画面は下の動画のようになります。グラフの意味は、「ミニスカートの幾何学~32cmの攻防戦~」をご覧ください。
2010-02-14[n年前へ]
■“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による「最適プロポーズ年齢計算機」
「結婚考えるべき時を割り出す方程式、豪大学教授が考案」という記事がありました。
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学で数学を教える教授が、バレンタインデーを前に、結婚を考えるのに最適な年齢を割り出すことができる方程式を発表した。
「Fiancee Formula」と名付けられたこの方程式は、長年のパートナーを探し始める年齢と、最も遅くていつまでに結婚するかを元に計算をするもので、当たる確率は37%だという。
それならば、というわけで、「“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による最適プロポーズ年齢計算機」を作ってみました。それが下に張り付けた計算フォームになります。
この「方程式」は特に目新しいというわけでなく、「10人の応募者から人を雇おうと面接をしていく時に、もしも面接をした瞬間に雇う・雇わないを決めなければならないとしたら、どういう判断をしたら確率的に最適になるか?」という問題(クイズ)とか、あるいは、その(まさに今回の記事と同じ題材の)「結婚バージョン問題」を単純化したものでしょう。
現実には、「年齢にしたがって変化するさまざまな重み関数」を適用してやらなければならないでしょうし、そして、その重み関数は時に応じて変化して行きそうです。人生は実に不確実なものです。・・そんな風に考えを進めていくと、この“Fiancee Formula(婚約者の公式)”による「最適プロポーズ年齢」は一体どう変わるものなのでしょうか。