hirax.net::Keywords::「アラン・ケイ」のブログ



2005-05-27[n年前へ]

大阪府立大学でマクルーハン 

 大阪府立大学で、印字(画像)出力市場の10年後、に関するシンポジウムを聴く。個人的には、アラン・ケイの言葉で話を締めくくった富士ゼロックスの深瀬氏の話と、マーシャル・マクルーハンの言葉で締めくくったリコーの平倉氏の話に興味を持った。もっとも、興味を持ったのはどういう人が・どういう言葉のひくかという点だった。
 「アラン・ケイの言葉で話を締めくくった深瀬氏の話」には、「未来を予想しよう」というシンポジウムと「未来を予測する最良の方法は、未来を創りだすことだ"The best way to predict future is to invent it."」というアラン・ケイの言葉とどう両立するのか、を聞いてみたくなった。また、「マクルーハンの言葉で話を締めくくった平倉氏の話」には、マクルーハンの言葉に繋がるフレーズを眺めると、フォーカスされるべきは出力技術自体ではないのでは?という質問をしてみたくなった。いずれも、その答えは(自分自身が出すべきことだと思ったので)結局質問はしないまま…。

Gutenberg made everyone a reader,Xerox made everyone a publisher.

Marshall McLuhan

And, personal computers are making everyone an author.

Stewart BrandAnd, the Internet has made everyone a commentator.
Christian Science Monitor;June 19,1995

大阪府立大学






2005-06-15[n年前へ]

今日書いたメイル 「アシタノアタシ」 

今日書いたメイル 「アシタノアタシ」
 一月くらい前、夢を見ました。アラン・ケイが「未来を眺めたいんだったら、未来を作ってみたいんだったら、なぜこっちへ来ないんだい?」と囁きかけてくる、という大それた夢です。「(未来を作るだなんて)そんなこと、私にはできませ〜ん」と思うままに答えると、「それができるかできないかは、おまえの(能力でなく)気持ちが決めるんだ」「未来を作って、眺めに行ってみたくはないのか?」と言うのです。その言葉を聞いた時には、もうちょうどお目覚めの時間になってしまいました。脚色無しの本当の話です。


 昔、夢だか現実だかよく覚えていないのですけれど、同じような言葉をよく聞きました。その時は、確かやはり踏ん切りがつかないまま、いつも朝が来てしまったような気がします。

 今日、その人の夢を見ました。「宇宙大学」の留学から帰ってきたその人が、『私は「宇宙パトロール」の仕事をしたいの』と言って地球を去ろうとしている、というワケわからない夢です。「仕事と私とどっちが大切なの?」という言葉はよく聞きます。けれど、「宇宙パトロール」が仕事だと言われたら…、「宇宙と私とどっちが大切?」なんて仮に訊ねたとしても、「それは宇宙の平和だよなぁ…やっぱり」と思いながらその言葉を聞いていました。そして、何だかブルーな気持ちで、またまたお目覚めの時間になってしまいました。このヘンな夢も、脚色無しの本当の話です。

 そういえば、宇宙へ高速で飛び立って行くことと、未来を眺めに行くことはよく似ているような気がします。宇宙を高速で旅した後に地球に戻ってきたら、地球の時間は旅をしてきた人の時間の遙かな先の未来になっています。(飛び立つ前に「現在」だった)「過去」の地球には戻れませんけれど、「未来」の地球を眺めることになります。だから、宇宙へ旅発つことと、未来の世界へ飛ぶことはやっぱり似てると思うのです。


 前に宇宙へ行けず地球に残った私は、未来を見に行くかを決める前に、また朝が来てしまいそうです。

jun hirabayashi


2005-12-15[n年前へ]

iPod with アラン・ケイの言葉 

UntitledUntitled iPodを買った。iPodの背面に刻んだ文字はアラン・ケイの言葉"The best way to predict the future is to invent it." 「未来を予測するなんて戯言を言う前に、そんなものは作っちまえばいいんだよ」という言葉を試しに刻んでみた。そして、とりあえず1950から2000年までの50年分のヒット曲を入れてみた。そうしてみると、50年分の過去の音楽を入れてみれば、50年分くらいの未来の音楽が聞こえてくるような気がしてくる。

 そんな音楽を聴いていると、何だかいつでも持ち歩きたくなってくる。…けれど、運動してるときに持ち歩くのはちょっとツライ。…だったら、いつも持ち歩くためのiPod nanoも別に買ってみよう。それには、他の何か違う言葉を刻んでみることにして。

2006-05-18[n年前へ]

新大阪のホテル 

inside out 去年の今頃、 新大阪に泊まって、「マーシャル・マクルーハンの言葉やアラン・ケイの言葉にまつわる話」を聞いていた。今年も聴きに行きたかったのだけれど、その時間を作ることができず、代わりに後輩に行ってもらうことにした。

inside out 「新大阪でいいホテルはないですか?」と後輩に聞かれ、去年泊まったホテルを進めた。一回にはコンビニがあるし、地下は居酒屋だし、安い割に部屋は広くて、高速インターネットもある…という具合で実に最高のホテルだったからだ。私は「絶対、あのホテルに泊まるといいよ。間違いないね」と薦めて仕事に戻った。しばらくすると、後輩が私を呼んで、黙ってPCの画面を指さしている。 ん?と思って眺めてみると、こんなページを眺めていた。…そう、私が泊まったヴィアイン新大阪ウエストは耐震強度偽装物件だったらしい。なるほどねぇ…。安い割に部屋は広くて、便利だったんだけれど…。なるほどねぇ…。うぅ。

2008-11-24[n年前へ]

「ブランド」だった「ノートPC」の物語 

 「ブランド」には必ずそのブランドを神格化する伝説があります。たとえば、それが車のロールス・ロイスなら、「砂漠の中でロールス・ロイスが故障した時、ロールス・ロイスはヘリコプターでその車を修理しにやって来て、その上で”ロールス・ロイスは故障しません”という言葉とともに去り、修理代金を請求することを拒否した」といった類の伝説が必ずあります。逆に言えば、そういった物語があって初めて消費商品はブランド品となるのです。

 ノートPCで「ブランド品」と(かつて)言えたものは、どのメーカのどのノートPCだろうか・・・と考えてみました。すると、それはかつての東芝のDynabookとIBMのThinkpadであるように思います。Dynabook(ダイナブック)には、Xeroxのパロアルト研究所にいたアラン・ケイが提唱した、個人が持つ・持ち運び可能なコンピュータ”ダイナブック”の名を受け継いでいる、という物語がありました。そしてまた、IBMのThinkpadには、それこそさまざまな伝説が作られていました。下の動画はそんな「伝説」のひとつです。

 今、「ブランド」と言えるようなノートPCはあるでしょうか。もしあるとしたなら、それはどのメーカのどのノートPCになるのでしょう?

 少し考えて思いつきそうなAppleのノートPCはとても魅力的です。けれど、ここでいう「ブランド」というよりは、「デザイナーブランド」というようなものに見えます。今現在、「ブランド」と呼べる伝説・物語を持つようなノートPCは今の時代に存在するのでしょうか?あるとしたら、一体それはどんな・どのノートPCなのでしょうか。



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