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2004-01-06[n年前へ]

日本光学会 冬期講習会「デジタルカメラの設計・評価技術」 

 最近のデジカメの売れ行きときたら、もうビックリするくらい売れているわけです。そんな、デジタルカメラの使われ方・基礎的な知識から応用までを知りたい方は「デジタルカメラの設計・評価技術」は如何でしょう?という今日の宣伝です。

 雑誌のインタビューなんかと違ってある程度準備も時間がかかりますから、なかなか会社によっては難しいところもありますよねぇ…。

2004-01-15[n年前へ]

四枚の好きな写真とその理由 

 デスクトップを整理していると、いつか作った英会話学校の宿題が出てきた。「自分の撮った写真の中から四枚好きな写真を選んで、その理由を説明して」という課題で作ったものだ。捨てる前に、その四枚の写真をここに貼り付けておこう。

 一枚目。大学の頃、京都の黒谷寺で撮った写真。好きな理由は、木に結びつけられている「おみくじ」には「誰かが選ばなかった未来」が封じ込められているような気がするから。

 次の一枚は、タイでロイクラトンの夜に撮った写真。本当は、空に浮かぶランタンを見に行きたかったのだけれど、残念ながらその時間はなくて、川に浮かぶランタンを見に行った夜に撮った写真。好きな理由は、木に結びつけられた「おみくじ」を好きな理由とやはり少し似ている。 …誰かが川に流して、水面を流れて行くランタンには一体何が乗っているのだろうか?と気になってしまうところだろうか。それとも、川を流れていくランタンと、道の上を流れていく人がとても似て見えるところだろうか。

 そして、最後の写真は沼津港で撮った写真。まるで、道のない海の上を歩いている人がいるのだけれど、あの人には海の下の道が見えているのだろうか?と思いながらシャッターを押してみたそんな写真。

 宿題は四枚の写真だったけれど、四枚目を貼り付けるにはここはあまりにも狭すぎるから、とりあえず三枚の写真をここに貼り付けておくことにしよう。というわけで、今日見た景色は「いつか見た景色」最初の一枚は銀塩カメラで、あと二枚はデジタルカメラで撮った写真。十年くらいの時間をおいて、撮った写真。

四枚の好きな写真とその理由四枚の好きな写真とその理由四枚の好きな写真とその理由






2004-03-15[n年前へ]

巨乳ビジョン・シンドローム 

「人の視覚は7メガピクセル」編

 デジタルカメラの高画素化が急速に進んでいる。定価が数十万円ほどにもなるデジタルカメラであると、使われているイメージセンサの画素数は10メガピクセル(=一千万画素)近くになるし、定価が数万円の普及価格帯のデジタルカメラでも数メガピクセル(=数百万画素)であるのが普通である。そして、最近だと携帯電話に付属しているカメラでさえ2メガピクセル以上のイメージセンサを使っているものすらある。35mmの銀塩フィルムが40メガピクセル弱だから、ハイエンド・デジタルカメラの解像度はその数分の一にまで達しようとしている、ということになる。
 

 そんなふうに、デジタルカメラの高画素化は進んでいるわけだけれど、そもそも私たち自身の「目」というのは一体どの程度の画素数があるものだろうか?最近のデジタルカメラと比べると、私たちの目には一体どの位の画素があるのだろう?デジタルカメラと同じ、「メガピクセル」を単位にするならば、人間の「目」というのは何メガピクセルに相当するのだろうか?
 

 実は、人間の場合、デジタルカメラのイメージセンサの画素に相当するのが、目の中の網膜上の錐体(色を感じ、網膜の中心部に多くある)である。その数はおよそ700万個弱ほどもある。つまり、デジタルカメラと同じように言えば、人間の目は7メガピクセル相当ということになる。ということは、最近の数十万円のデジタル一眼レフカメラでさえ、やっと人間の目と同じ程度の画素数に達した程度なのである。普段生活をしている中では、人間の「目」の画素数なんて気にすることはそうそうないだろうけれど、人間の「目」はやっぱりスゴイのである。そして、そんな人間の「目」と同じレベルになりつつあるデジタルカメラもスゴイものなのだ。
 

 ところで、『普段の生活の中では、人間の「目」の画素数なんて気にすることはそうそうない』と書いた。確かに、人間の「目」の画素数や配置、つまり、人間の「目」の画素、網膜上の錐体の数や配置などを気にすることはまずないかもしれない。けれど、それを意識しなくても実は目にしている機会は多いのである。

 それは、例えばこんな縞模様を目にするときだ。片目をつぶって、もう片方の目だけでこの下の縞模様を眺めてみよう。すると、色の付いていないハズの白黒の縞模様の上に、うっすらと色の付いた縞模様が重なって見えてくるハズである。もしも、最初のうち判りにくいようであれば、片目をつぶったまま見る距離を変えてみれば判りやすいかもしれない。縞模様がウネウネと動く様子が見えると思う。

 これは、「Brewsterの色」と呼ばれる色模様で、網膜上にある「赤、青、緑」の各色を感じる錐体の配置と「白黒の縞模様」が干渉してモアレが発生することで知覚される偽色なのである。
 
 

Brewsterの色

 こんな模様というものは実は結構街中に溢れている。例えば、エスカレーターの階段部分やフェンスの金網、あるいは、マンガの効果線など、こういった規則的な模様を普段の生活の中で目にすることは実はとても多い。そんな時、私たちの目はカラフルな「Brewsterの色」を見ていることになる。見てはいるのだけれど、ただそれを意識しないことが多い、というだけである。逆にこんなモアレを意識してしまうようになると、私たちの7メガピクセルのイメージセンサが景色の中の縞模様と干渉して発生してしまうカラフルなモアレは本当に街中に満ちあふれていることに気づくのである。

 例えば、規則正しい模様の服というようなものはとても多い。そして、そんな服の上でさえワタシのまなこ(心の眼かもしれないが)はBrewsterのモアレを見いだしてしまうのである。そして、規則正しい模様の服の上にさえBrewsterのモアレを見いだしてしまうようになってしまうと、これが何とも恐ろしい副作用がもれなくオマケで付いてくるのだ。それは、「巨乳ビジョン・シンドローム」という恐ろしいオマケなのである。
 

 その「巨乳ビジョン・シンドローム」の症状は、下の二枚の写真を見てみると判りやすいのではないか、と思う。まず、左は「規則正しい模様のある生地でできた服」を着ている女性である。そして、右の写真はそんな「規則正しい模様のある服」を眺めたときに、意図せずしてモアレが発生してしまった様子を示している。ほとんど同じ二枚の写真ではあるが、よ~く眺めてみれば服の部分にモアレが発生してしまっている様子がわかるハズだ。しかも、ある特定の一部分であることも判るだろう。
 

モアレが作り出すバストの等高線
「規則正しく糸が織りなした下着」
を着ている女性
左の女性を眺めたときに
モアレが発生すると…

 …そう、規則正しい模様の服を着ている人を眺めた場合には、凹凸の激しい部分で特に顕著にモアレが発生してしまうのだ。そして、そのモアレはその凹凸具合の等高線(と同じようなもの)を示してしまうのである。もっとハッキリ言ってしまうならば、規則正しい模様の服を着ている女性なんかを眺めた場合、胸の部分の凹凸具合の等高線が意図せずして見えてしまうのである*。日夜地図を作り続けている国土地理院もビックリのバスト地図(凸凹等高線入り)が幸か不幸か見えてしまうのだ。しかも、これは凹凸の激しい部分でのみ顕著に認識されたりするがために、巨乳の等高線は容易に見ることができるけれど、微乳の等高線はなかなか見ることができない、というまさに「巨乳ビジョン・シンドローム」なのである。
 

 残念ながら、私はオッパイ星人ではないので詳しいことは判らないけれど、真性のオッパイ星人達は生まれながらにしてこんな巨乳ビジョンのまなこ(眼)を身につけているに違いない。だからこそ、微乳の小胸さんではなくて、巨乳さんに引き寄せられていくのかもしれない。つまりは、オッパイ星人をオッパイ星人たらしめていたのは、こんな巨乳ビジョン・シンドロームだったのかもしれないのである。

 そして、おそらく彼らの視力は私たちヒトに比べて遙かに高いハズだ。だから、単に規則正しい絵柄の服だけではなくて、例えば規則正しく糸で織りなされた服、すなわち、それが布製であればどんな服の上からでもこんな等高線モアレを見いだしてしまうに違いないのである。そして、その服を着ているものの胸の凹凸の等高線(もちろんその部分だけではないが)を眺めることができるに違いないのだ。
 

 というわけで、最後に「オッパイ星人の視覚をシミュレートした画像」をでっち上げてみたのが下の動画である。これは、女性が着ている「服の持つ規則性=周期」を自動的に認識し、網膜の周期をその「服の持つ周期]近辺になるように変化させて、意図的にモアレを発生させてみたものだ。どんな模様であってもそれが「規則正しい模様を」である限りは、胸の凹凸の等高線がはっきりと見えてしまうことが実感できることだろう。
 

オッパイ星人の視覚をシミュレートした画像
 胸の凹凸等高線がハッキリと…

 というわけで、規則正しい模様の服を着ている女性は周りの視線(オッパイ星人や幸か不幸か「巨乳ビジョン・シンドローム」にかかってしまった人間)に要注意、というのが今日の結論なのだ。そして、邪悪な心を持つ技術者が、「巨乳ビジョン・シンドローム」と同じようなアルゴリズムで動く「巨乳ビジョン・カメラ」を開発しないことを、今はただただ祈るばかりなのである。

2004-12-26[n年前へ]

スミア防止の二重撮り 

合成写真二枚目の写真一枚目の写真 カメラ付き携帯電話で写真を撮ることが多い。あるいは、デジタルカメラを使うにせよ、小さくて安いものを使うことが多い。そして、普段の生活がら、昼の南の海や夕方の西の海の景色を撮影することが多い。すると、カメラ付き携帯電話や安いデジタルカメラでは「スミア」が派手に出てしまう。青い海の上の、青い空に輝く太陽の景色が、途端に陳腐な景色に変わってしまう。

 そこで、カメラを回転させて二回撮影を行い、その二枚の画像を合成することにした。例えば、(右に示す写真の左側二枚のような)二枚の写真を撮っておく(特許風に言えば、二枚に限るものではなく、むしろ三枚以上撮影した方が合成画像の画質は良くなるので好ましい)。それら二枚の写真はスミアの方向が異なるわけで、その二枚の画像を適当に合成してやればスミアの影響のない綺麗な画像ができあがる(一番右の写真)、というわけである。というわけで、そのための専用アプリケーションは適当に仕立てて、近日中にアップ予定。

2005-01-19[n年前へ]

コミュニケーションのための技術支援 

リハ工学研究室−コミュニケーション支援− さまざまな機器を操作しようとするとき、代替入力手段が欲しいと思ったりすることが多い。付属や市販の制御器では対応できないような目的や用途のための「コミュニケーションのための技術支援 」 「パソコン通信をひとつのスイッチでも利用可能にするシステム」や「呼気スイッチによるマウスエミュレータ」や「呼気スイッチでデジタルカメラを操作するコントローラ」やそんな色々なものを試作している。



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