2001-07-02[n年前へ]
■海賊
私はむしろ海賊になりたいです。性格的にはむしろバイキングに憧れていると言っても良いくらいです。なのに、その反対側のことを何年も続けてきたのは結構イヤだった、と。なので、「海賊屋」というのはうらやましいくらいです。
あっ、もしかしてそれはキャプテン・ハーロックのせいかも… なんてこったい…。ドラえもんとかキャプテン・ハーロックに憧れてどうすんねん、と自分にツッコミを入れておかねば。
2001-08-23[n年前へ]
■あの小判で何が買えたの?
「夏休みの自由研究」図書館で江戸時代の物価を調べてみた
夏休みも終り、また忙しい生活が始まった。忙しい生活をしていると、「あぁ昔のノンビリとした時代、例えば江戸時代に戻りた〜い」なんて思ってしまう。江戸時代のお気楽な町人かなんかに生まれ変わって、ぼぉ〜っとしてみたり、祭りや火事に興奮してみたり、たまには働いてみたり、そして時には近所の町娘と恋なんかして過ごしてみたりしたいなぁ、と思ってみたりするのである。それに、江戸時代と言えば大昔なのだから、きっと物価はものすごく安いに違いないのである。平均給料がいくらだか知らないが、きっと色々なモノが安く買えるに違いないのだ。
といっても、私は歴史にはとっても疎い(いや違った、「歴史も」だ)ので、本当のところ江戸時代がそんなノンビリとした時代だったかどうかは知らない。まぁ、知らないからこそ、適当にこんな風に楽観的に思ってしまったりするのである。
しかし、世の中には私のような「歴史知らず人間」だけでなくて、「歩く歴史」人間のような方々も多いのである。いや、こう書くといきなり誤解されてしまいそうだ。私は別に「歩く化石」人間が多いとか、「踊るシーラカンス」人間が多いとか言いたいわけではないのである。旧人類が満ち溢れていると言いたいわけではないのである。私は、単に世の中には「歴史大好き」人間が多い、ということを言いたいだけなのだ。そう、例えば歴史大好き人間、例えば時代劇大好き人間(*1)とか幕末野郎(*2)とか戦国野郎(*3)などはきっと誰の周りにもいるハズなのである。
(*1) 古くは「杉さまぁぁ〜」と黄色い声を上げる杉良太郎大好き・時代劇大好きおばちゃん(いや、違ったおねえさん…)、など。そんな「歩く歴史」人間の方々は私を、「江戸時代はきっと色々なモノが安く買えるんだ〜。いいなぁ〜。」などと無知にも憧れたりする素直な私を、必ずやバカにするに違いない。いや、バカにされるのは構わないのであるが、そうなると、そんな自分をちょっと情けなく思ってしまう。
(*2) 坂本竜馬に自分を例える武田鉄也、など。
(*3) 会社から外へ飛び出し、その退社時に「江戸城」という本を後輩に渡して行くようなカッコイイ人、など。
そこで、今回夏休みのぼ〜っとした気分からのリハビリも兼ねて、江戸時代と現代の物価について調べてみることにした。そして、夏休み過ぎの私が夢想する「江戸時代への憧れ」がトンチンカンなものなのか、あるいはそうでないのかを調べてみたい、と思う。つまり、今回は単に「夏休みの自由研究 図書館で江戸時代の物価を調べてみた」ということなのである。そして、「江戸時代はきっと色々なモノが安く買えるんだ〜。いいなぁ〜。」の是非を確かめることにしよう。
とはいっても、じゃぁ、すぐに江戸時代の物価と現代の物価を比べよう、といきなり始めるわけにはいかないだろう。なんと言っても、江戸時代は実に長い。何しろ、江戸時代と一言で言っても、260年もあるのだ。その長い江戸時代の間にお金の価値(物価)がものすごく変化していたとしたら、一体どれが「平均的」江戸時代なのか判らない。
そこで、まずは図書館に行って、「江戸物価辞典」を片手に江戸時代の間に米の価格がどの程度変化していたのかをグラフにしてみた。江戸時代の間に物価がどの程度変化していたかを見てみるわけだ。もちろん、何をもって物価の上昇具合が緩やかなのかあるいは急なのか、という基準が必要なわけで、第二次大戦後の米価格の変化も同じように示してみた。
上のグラフを眺めてみると、江戸時代(幕末期は除く)は緩やかな物価上昇は見られるが、それはごくごく緩やかなものであることが判る。何しろ200年も経っても、たかだか二倍程度にしか上昇していないのである。第二次大戦後の(すなわち、たった50年程度の間の)物価上昇に比べれば、もう物価上昇はほとんど無いといっても良いくらいである。少なくとも人生50年というような時間尺度で眺める限りは物価はほとんど変化していないのである。私の記憶(とても曖昧…)があるたった25年足らずの間に、駄菓子の価格がほとんど二倍(ガリガリ君を除く)になっているのとは大違いなのだ。ということは、少なくとも江戸時代の中期辺りの物価を眺めてみれば、それを「江戸時代」と言ってしまっても良さそうに思える。そこで、
の江戸時代中期の色々なモノの価格をグラフにして並べてみる。また、それらのモノが西暦2001年の現在、何円くらいであるかを私の主観によって判断し、同じようにグラフにしよう。そして、それぞれを比較して、- 今の方が安いモノ
- 昔の方が安かったモノ
とはいえ、もちろん江戸時代にあったが現在はもうほとんど存在しないというようなものも多い。そこで、そういうものは現在における相当品で、例えば
- 富くじ → 宝くじ
- 吉原高級遊女 → 銀座の高級?クラブの基本料金
- 町駕籠 → タクシーの初乗り料金
- 夜なきソバ → 近所のチャルメラ・ラーメン
- 絵本 → 写真集
- 貸し本 → レンタルビデオ
- 夜鷹 → ○×△■
また、モノの価格だけでなく「収入」の基準もやはり必要なわけで、それに対しては大工日当を用いた。つまり、収入の基準との大工日当に対して、色々なモノがいくらであるかを、江戸時代と現在とで比べてみることになる。というわけで、そのグラフが以下である。
このグラフを見ると、例えば大工日当を基準にすると、一両はほぼ十万円に相当することが判る。また、砂糖などは今のほうが江戸時代よりもよっぽど安い。だから、砂糖を基準にすれば、一両は千円にしかならない。逆に夜鷹を基準にしてしまうと、何と一両はおよそ百万円に相当するのである。それほどに江戸時代の夜鷹は安かったのだろう。大変な話だ…。
砂糖も含め、眼鏡とか町駕籠(タクシー)とか飛脚(宅急便)とか提灯(懐中電灯)とかの、いわゆる科学の力を有効活用したものは当然現代の方が安い。そして、わらじとか歌舞伎とかの現代においては希少価値の高いものは江戸時代の方が安かったのも当然である。じゃぁ、吉原高級遊女(銀座の高級?クラブの基本料金)と吉原中級遊女(銀座の大衆クラブ)の価格の違いはどう説明するのかいう疑問も当然湧いてくるわけではあるが、そういう話はどうでも良いのだ。
何はともあれ、タクシー(町駕籠)に乗って銀座のクラブ(吉原高級遊女)に遊びに行くのが大好きな人、しかも眼鏡をかけてて、甘いもの(砂糖)が大好きなんて人には江戸時代はどうも合いそうにない。そんな人たちはすごくお金持ちでないと、江戸時代はかなりツライ時代のようである。そんな人達は、江戸時代よりも2001年現在の方が幸せに違いない。そんな輩には江戸時代はマッチしないハズなのである(根拠薄弱)。
しかし、広い風呂(銭湯)が好きで、夜のチャルメラ・ラーメン(夜鳴きソバ)にロマンを感じ、写真集(絵本)が欲しいけど高くて買えないワタシのような人間にはやはり江戸時代がジャストフィットするに違いないのだ。チープにお気楽に生活できるかもしれないのである。やはり、「江戸時代はきっと色々なモノが安く買えるんだ〜。いいなぁ〜。」は合っていたのである(ウソ)。
よっしゃぁ、私に合う時代はやっぱり江戸時代なのだぁ、とここまでは思ったのだが、もう少し私の生活パターンを考慮して吟味し調べてみると(調べなくても判るだろうが…)、江戸時代には発泡酒はもちろんビールは日本では一般的ではなかったのである。これでは、ビール(だけどお金が無いから発泡酒に変わったが)大好き人間の私としては致命的にマズイのであった…。う〜ん、う〜ん、ちょっと残念なんだけどだなぁ…。
2001-08-31[n年前へ]
■モンロー・ウォークの伝説X
努力、天性、それともそれとも?
世の中には二種類の人間がいる。「オッパイ星人」と「ヒップ星人」だ。いやもちろん、そんな風に人間を二種類に分けられるハズもなくて、これは口からデマカセの大ウソである。とはいえ、そんなホラを吹く根拠が必ずしも無いわけでもない。
何故ならば、「オッパイ星人」シリーズの話を書くたびに、「胸のことなんかいいから、お尻のことを考えてるべきではないでしょうか?」というメールが届くのである。「私は揺れる(時には揺れない)胸よりも、プリプリ揺れるお尻にこそ断然目が引き寄せられます!」との意見も多いのだ。しかも、それが男性ばかりからというわけでもなくて、女性からも(もしかしたら、女性の方が多いかもしれない)そういったメールが届くのである。つまりは、男女を問わず、「お尻(ヒップ)星人= 」という異星人もまた地球上には生息しているらしいのである。
これまで、本「できるかな?」ではそんな異星人達を識別すべく、日夜戦いを続けてきた。ぼくの地球を守るべく、そんな異星人達の特徴を見つけ出してきたのである。例えば、オッパイ星人であれば、「オッパイ星人」達は「揺れ動くオッパイ」に目を常にロックインさせているという特徴を利用し、「視線が妙に上下・左右に揺れ動くエイリアン」達を見つけ出してきた。ブレードランナー(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)でアンドロイドを見つけ出す主人公さながらに、私は戦い続けてきたのである。そして、その主人公と全く同じく、最終的には私までもオッパイ星人であるかのような気さえするほどだったのだ。
私のことはさておき、それでは同じような戦法で「ヒップ星人」を識別できるものだろうか?「オッパイ星人」達は「揺れる胸の動き」に目をロックインさせていたが、「ヒップ星人」達はもちろん「揺れ動くヒップの動き」に目をロックインさせているハズだ。その揺れるくヒップの動きさえ調べてしまえば、「ヒップ星人」達特有の「奇妙に揺れ動く不自然な目」を見つけ出すことができるに違いないのである。結局は、揺れ動くヒップを調べさえすれば良いのである。
「ヒップ星人」達の憧れる「揺れ動くお尻」と言えば、それはもちろんマリリン・モンローに違いない。何しろ、お尻フリフリの象徴たるモンロー・ウォークの開発者なのだ(多分)。お尻フリフリ=マリリン・モンローと言っても良い位であるし、マリリン・モンローは「歩くお尻」と言っても良いくらいのハズなのである。
というわけで、今回は何はともあれモンロー・ウォークを調べてみることにした。まずは、下の写真が「有名なお尻フリフリのモンローウォーク」の後姿である。
もちろん、静止画ではその揺れ動くヒップを実感できるわけもない。なので、モンロー・ウォークのバイブルとも言われているらしい映画「ナイアガラ」の1シーンを抜き出してみた。上がそのままの速度で再生したモンロー・ウォークで、下が奇数・偶数フィールド分離処理をして、半分の再生速度に変換したものである。
何とも私には表現しづらいのだけれど、足の動きよりちょっと遅れてついてくる感じのお尻の動きが何とも言えずセクシーである。そのヒップの動きの素晴らしさ、じゃなかった不思議さをつらつらと考えてみたいのではあるけれど、それより先にちょっと不思議な話を考えてみる。まずは下調べ、とモンロー・ウォークで検索をかけると、例えばこんな情報がそこらかしこに見つかるのである。
<モンローウォーク/「ナイアガラ」ヒールの秘密>何と、マリリン・モンローはンローウォークのために右のヒールの高さを左のヒールより低くしていた、というのである。"Herfamous sexy walk was said to be aided by wearing very high-heeled shoes,with one heel a quarter-inch lower than the other"とか"shesawed a quarter-inch off the right heel of all her shoes to create thatswivel-hipped walk"という風に、どうやらその話は有名な話らしい。1/4インチだから、6mm程度マリリン・モンローの右のヒールは左より低い、というわけか。しかもそれは、先の「ナイアガラ」の歩くシーンを眺めれば確認することができる、というのである。スクリーンで見るモンローの魅力のひとつにモンローウォークがあります。ちょっと赤ちゃんみたいにヨチヨチ歩く感じ。それとボディのきれいなラインと豊かなバストがちょっと揺れるアンバランス感が魅力的な歩き方。「ナイアガラ」のワンシーンで、永遠とつづく道を歩いていく後姿のロングショットで、よく見るとハイヒールの高さが左右ちょっとちがうんです。どっちかが擦り減ってるとかじゃなくて、ちゃんと演出されているんだと思うんです。だから、靴の片方にだけ中敷をいれればモンローウォークの真似ができると思いますよ。
そこで、目を皿にして、マリリン・モンローの揺れ動くお尻(じゃなかったヒール)に目をロックインさせてみたのではあるが、速いしブレるしで、全然判らないのである。そこで、その走査線の狭間に隠された真実を暴くべく、奇数フィールドと偶数フィールドを分離してみたりしたのではあるが、やっぱり判らないのである。ちなみに、下の画像がフィールド分離をした上での静止画例である。果たして、あなたは右と左のヒールの高さの違いが判るだろうか?右のヒールの方が左よりも短い、と断言できるだろうか?
少なくともこの写真からは、私にはマリリン・モンローの右のヒールの高さが低いとは判断できない。まぁ、そもそも6mm程度の短さというのは、この動画から判断するのは無理なような気がしないでもない。
そこで、他の判り易そうな画像をGoogleのImage Searchを使って調べてはみたが、やはり実際のところよく判らなかった。比較的判別しやすそうな下の写真を参考までに挙げておく。ぜひ、じっくり目をこらしてヒールの高さを判断してみてもらいたい。
ナイアガラなどのシーンを自分の目で眺めて、片方のヒールが短くカットしてあると判断した人は本当にいるのだろうか?巷にはモンローの片ヒールカットの伝説が溢れていて、「ナイアガラを見れば判る」とその伝説は言うのだけれど、本当のところその伝説を確かめた人がいるのだろうか?それはまさに幻の都市伝説なのではないだろうか?
と、ここで終わってしまうといくら何でも私としても面白くないので、頭の整理も兼ねて、モンロー・ウォークの歩行模型を作ってみることにした。何しろ、映画の中にモンロー・ウォークのシーンがそれほどあるわけでもないし、それを眺めながらいろいろと考えるというわけにはいかないのである。ゆっくり動かしたり、色んな方向から眺めたりするには歩行模型を作るのが一番だろう。
となれば、人間の歩行模型と言えばやはりコイツだろうというわけで、Poserの歩行シミュレーションを使って、ちょっと遊んでみることにした。モデルのヒールの高さ(実際には足底の厚さ)を変えてみた場合と、普通の場合とを比べてみるのである。左が普通?の場合で、右が片ハイヒールカット(マリリンモンローの場合とは反対であるが左足)の場合である。
ふむふむ、確かに片ハイヒールカットの場合にはセクシー度がアップしているような気がする。なんと言うかプリップリップリップリッ…というか上品にオノマトペで言えば、プリップリップリップリッ…というか(全然変わってない)、
しかし、片ハイヒールカットをすればセクシーさが増すと言っても、実際のところマリリン・モンローのハイヒールの高さが左右不ぞろいになっているかは確認できていないのである。このままでは、砂上の楼閣ならぬ砂上のモンローウォークなのである。もしかしたら、マリリン・モンローの歩き方が特にセクシー度がアップしているのは他の原因があるのでは無いだろうか?果たして、他に可能性は無いのだろうか?それを少し考えてみることにしたい。
マリリン・モンローは比較的ぽっちゃり型であって、もともとお尻が少し大きいように私には思われる。言い換えれば、マリリン・モンローは安産型で骨盤が広いのである(多分)。腰の横幅が広いということは、どうしても左右の水平安定性に欠ける訳で、どうしても左右の腰の高さがユラユラとゆれてしまうのに違いないと私は思う。しかも、左右の腰自体の幅が長ければ、それが揺れたときの存在感もやはり大きいわけで、骨盤の長さが長くなると二つの独立した理由によりセクシー度がアップするハズなのである。ということは、骨盤の長さの二乗に比例してそのセクシー度はアップするハズなのだ。
そこで、そんな安産型の女性が普通に歩いた場合の後姿を同じくPoserで眺めてみることにしよう。ちなみにここでは腰の幅を10%程普通の場合よりも広くしてみた。すなわち10%アップの安産型お尻の場合である。
やはりお尻部分の横幅が10%アップしている分だけ揺れるお尻の存在感もアップしている。そして、さらにはお尻の動きが少し遅れているのか、こちらも方ヒールカットの場合と同じく、通常のフリッフリッフリッフリッ…に比べてセクシーなプリップリップリップリッ…のテイストを感じざるをえない。セクシー度は10%アップどころではなくて、30%くらいはアップしているような感覚さえ受けるのである。やはり、骨盤の長さの二乗に比例してそのセクシー度はアップする説は正しいに違いないのだ。
この歩行模型ではないけれど、マリリン・モンローの場合もやはり骨盤が通常よりも広く、ただでさえ歩くときに左右の腰の高さ、いやはっきり言えば左右のお尻の高さが大きく変わりやすく、通常のフリッフリッフリッフリッ…がセクシーなプリップリップリップリッ…に変化したのではないだろうか?方ヒール説も面白いが、この単に安産説だってとても自然だと思う。
ところで、もちろん先の片ハイヒールカット作戦をこの安産型プリップリップリップリッ…にさらに加えてやれば、もちろんもっと効果的なセクシー歩行になるわけで、それを実際に眺めて見たい!というわけでやってみたのが、次の比較である。何と言うか、普通の場合に対しても、さらには単なる片ハイヒールカットを行った場合よりも、安産型+片ハイヒールカットでセクシー度がますますアップしているように思われる。通常のフリッフリッフリッフリッ…が見事なまでに官能的なプリップリップリップリッ…に昇華していることが判ることだろう。
さらに 片ハイヒールカット を行った場合 |
本当のところ、今回映画や画像を眺めた範囲内では、マリリン・モンローの片ハイヒール伝説が本当なのかはよく判らなかった。「色々なことを考えている女性だった」というイメージにモンロー自身がしたかったり、あるいは周りがしたかったせいで生まれた伝説でないかとも思ったりする。もしかしたら、モンローは単にとっても安産型の女性だったせいで、あの歩き方になったのではないだろうか、とつまらなくも想像したりもする。
とはいえ、私も浪花節の好きな日本人であるので、単なる偶然のお話でなくて「そこに隠された物語」のある方を気に入ってしまうタイプである。なので、モンローは生まれ持った安産型の体型を、つまりモデルや女優にはウィークポイントになりがちな欠点を、苦悶の末に片ハイヒール作戦によって長所へと変えて、あの有名なモンロー・ウォークを開発したとプロジェクトX(もういいかげん止めて欲しいと切に願っているのだが)風に考えておくことにしたいと思う。あぁ、何てキレイなまとめ方だろう…。