hirax.net::Keywords::「井戸端会議」のブログ



2004-05-11[n年前へ]

今日の思い出し色眼鏡 

 イラクでの米軍の「捕虜(という取り扱いになるのかよく判らないが)」の取り扱いの写真を見ていると大学に入学した頃を思い出す。

 その頃の世の中はバブルに浮かれていた頃であるはずだ。それなのに、時代に取り残されたらしき大学のキャンパスの中では、中核派と革マル派の「陣地争い」が日々起きていた。つまらない、だけれどずいぶんと暴力的な陣取りゲーム(特にこの"sanae chan"はもういないの写真の教室の辺りはその主戦地だった)が飽きもせず毎日行われていたり、授業をしている教室脇の廊下で人が撲殺されたり、朝のキャンパスを血だらけの人が逃げていたり、あるいはイラクでの米軍の「捕虜」の取り扱いの写真とよく似たような風景が昼のキャンパスの中で繰り広げられていたりした。本当にイヤな景色だった。

 そして、正直に言えば、その風景はやはり少しショックだったような気がする。特に、今現在眺めている米軍の「捕虜」の取り扱いの写真とよく似たような風景や、あるいは、キャンパスの中で機動隊の盾が踊っている風景はとてもショックだったように思う。

 その景色を見てからは、それ以来どんなことであっても声大きく何かを言う人を苦手になった。声高に何かを力説する人を色眼鏡を通して眺めるようになった気がする。話される内容に関わらず苦手になったような気がする。そして、それが本人としては声高でないにせよ、苦手になったような気もする。

 そんなこんなで苦手・鬼門は、新聞・正論・声の大きい井戸端会議…。

2005-10-18[n年前へ]

「短い言葉」 

 スラッシュドットの「Xeroxプリンタの印刷物に追跡コード」を読んだり、はてなブックマークを読み、ふと「グーテンベルグ」と「ゼロックス」で始まる色んな言葉を思い出す。何だか街角の不正確な話を楽しげにする井戸端会議みたい。あぁ、半年前もそんなことをふと思っていたんだった。

Gutenberg made everyone a reader,Xerox made everyone a publisher.グーテンベルグ(印刷技術)は全ての人を読者に変えた。ゼロックス(コピー機)は全ての人を出版者に変えた。Marshall McLuhan
And, personal computers are making everyone an author.PCは全ての人を書き手に変えつつあり、Stewart Brand
And, the Internet has made everyone a commentator. そして、インターネットは人を「コメントをする人」にしてしまったChristian Science Monitor; June 19, 1995
コメント欄が溢れる各種ツールを使っていると、自分がすぐに「コメントをつけるだけの人」になってしまいそう。 jun hirabayash! 2005/04/11

2006-01-29[n年前へ]

「理系タイプの彼を口説く方法」と「過去のオトコを語るバトン」 

“理系タイプの彼”を口説く方法 - [恋愛]All About 「“理系タイプの彼”を口説く方法」 「書き手もこんなことを信じて書いてるわけではないだろう」こういった記事は、「話のネタ・オツマミ」にして楽しむことができるのが、何より一番素晴らしい存在価値なのかもしれないと思う。「私の場合はこう思う」なんていう話を、井戸端会議のようにアレコレはなす事ができるという、「○×バトン」と同じシステムと同じように楽しめるのが流行る理由なのかもしれません。この記事をスタート地点にして、「これは違うだろう」「そういえばこうだった」…なんていう話を気楽にすることができるのが、こういった記事が広まる・読まれる理由に思えます。例えてみるならば、女性にとっては「過去や現在のオトコを語るバトン」、そして男にとっては、「オレ語りバトン」と言えるのかもしれません。

ガイド記事一覧 - [恋愛]All About 「口説く方法シリーズ」は、その他にも“高学歴&高収入エリート”“ルックス抜群! ムリめな男前”“芸術肌オトコ”など色々あるようです。それだけあれば、色んな「過去や現在のオトコを語るバトン」ができそうですねぇ…。オトコにとっては…聞くのがツライ(だけど面白い?)バトンになるかもしれませんが…。

2006-07-17[n年前へ]

小さな庭でゴジラがノリノリ・ダンス 

 ここ何日か、Mac OS X 上でプログラミングをしている。Macintosh上でプログラミングをするのは、(「Macintoshプログラミング100の定石」を使っていた)10年振りくらいだ。7, 8年振りということは、名前は同じMacintoshでも、全くの別の世界だ。ソフトウェアの構造も全くわからないし、ユーザ像だって全然想像がつかない。それどころか、ファイルコピーの仕方すらわからない…。

ユビキタスの街角 一体、どうしたものかなぁ…?と悩んでいると、ちょうどmixi内のユーザ日記ページで「Macユーザの方に質問」というエントリが書かれていた。「平均的Macユーザはシェルなんか使わない」というような内容で、わきあいあいと意見を交わしている。なるほどね…と思いながら興味深く読んでいると、とんでもなく面白い出来事が始まった。わきあいの井戸端会議に、いきなりスーパー・ハッカーが混じっているのである。そして、「Terminalからirb(Rubyの対話処理コマンド)を起動しよう」「FireFoxのツールメニューから"JavaScriptコンソール"を起動しよう」と「全世界ハッカーになろう!」運動を始めていた…。まさに、「小さな庭で(超人)ゴジラがノリノリ・ダンス」状態だ。あぁ、なんて面白い世界なんだ。

2008-02-28[n年前へ]

風呂場の話題、ふたつ 

 久しぶりに、近くの銭湯に行く。一時間くらい浴槽に漬かっていると、浴場に響くエコーに乗って二つの話題が繰り返されていた。

 繰り返されていた話題の一つは、イージス艦と漁船の衝突事故の話題だった。浴場に来ている人の半分近くが、漁船に何十年も乗っている人たちだった。だから、暗礁ばかりの湾を「大きな船」とすれ違う時の話、そんな時にどちらが避けることが多いのか、といった日常の話題がされていた。あるいは、遭難者を探すときの、東西南北というだけでなく「下へ、上へ、そして、下へ」といった潮の流れの話、やはりこれも悲しいことに日常の話がされていた。実経験に基づいた、聞いていて重みのある井戸端話を聞いていた。

 そして、もう一つの話題はロス疑惑リバイバルの話だった。この話題では、熱い湯に漬かりつつ刺青と金のネックレスと共に聞くと、「向こうとこっちの拘置所の待遇の違いなど」やはり妙にリアルに響く。そんな井戸端会議を何だか面白く聞いていた。



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