2002-09-26[n年前へ]
■オッパイ星人の力学 「胸の谷間」編
新兵器「巨乳ビジョンLight」
一見平和に見える島国でも色々な敵が潜入してくる。時には高速艇で日本海へ、そしてまた時には飛行機に乗ってディズニーランドへ、そして時には未確認飛行物体UFOに乗って色んな異星人達が日本へ潜入してくる。ワタシは、そんな異星人達の一派、オッパイ星人達と日夜戦っているのである。「オッパイ星人に狙われそうな可哀相な子羊(巨乳)」達をワタシはいち早く見つけだし、オッパイ星人達から可愛そうな子羊達を守るために、ワタシは日夜巨乳(あるいは微乳の)子羊達を見守っている。「オッパイ星人に狙われそうな巨乳はいないか~、揺れる胸はいないか~」と東北地方に住むナマハゲのように、人知れずパトロールを続けているのだ。
そんな毎日の戦いの中で、かつてワタシは「見るバスト全ての形を明らかにしてしまう恐るべき最終兵器- 巨乳ビジョン -」を開発したのだった。しかし、左右のステレオビジョンでターゲットにロックインして激写し、撮影された複数画像からステレオマッチング法でバストの形状を明らかにする巨乳ビジョンには大きな問題があったのである。二つのレンズが左右に並ぶ「巨乳ビジョン」の勇姿はどうみても異様なのであった。巨乳ビジョンを装着しfoたワタシの姿は明らかにヘンでアブナイやつなのである。恐るべき異星人-オッパイ星人-と日夜戦い続け、地球を守る正義の味方には決して見えないのであった。どうしたって「スケベな盗撮野郎」に間違えられてしまうのである。
世間で平和に暮らす愛すべき日本の人々がオッパイ星人の地球への襲来をちゃんと知っていて、日本全土に「オッパイ星人襲来」非常事態宣言でも流されていたとしたなら別なのであるけれど、一見平和に見える(実はそうでないのだが)この日本では「双眼レンズの異様なカメラ-巨乳ビジョン -」はなかなか使うことができないのであった。日夜地球を守る、人知れず人々の平和な生活を守るためには、つまりは人知れず「オッパイ星人に狙われそうな可哀相な子羊(巨乳)」達を見つけだすためには、異様な姿ではない巨乳ビジョンの新開発が欠かせなかったのである。決してヘンでアブナイやつ、ましてや「スケベな盗撮野郎」になんか間違えられたりしない「一見、普通のカメラ風の巨乳ビジョン」が必要なのであった。
そこで、ワタシが開発した「巨乳ビジョンの簡易バージョン、一見普通のデジタルカメラ風の巨乳ビジョン」が今回の話の主人公- 巨乳ビジョンLight - だ。画像処理ソフトPhotoshopに簡易バージョンPhotoshopLEがあるように、そしてモーニング娘。にプッチモニがあるように、最終兵器「巨乳ビジョン」の簡易バージョンが「巨乳ビジョンLight」なのである。双眼の異様な姿では決してなく、単なる普通のデジカメを使うことができる画像処理システム、それが「巨乳ビジョンLight」なのだ。
そもそも、初代「巨乳ビジョン」は左右の両眼視差を利用してバストの立体計測を行うメカニズムになっていた。「人間は両目で見ている画像の差を利用して、奥行き情報を知るわけであるが…」と前回の巨乳ビジョンの開発記で書いたように、角度を変えて配置した二つのカメラで撮影した二つの画像から、ステレオマッチング法を用いて奥行き情報(つまりはオッパイの高さ)を再構成していたのである。そのために「巨乳ビジョン」は双眼の異様な姿になってしまっていたのである。
しかし、考えてみれば人間が立体感を得る手がかりは両眼視差だけではないのである。立体感を得るためには、他にもいくつもの手がかりがある。そのいくつもある手がかりの一つが「陰影」である。女性の化粧が(男性の化粧においても)多くの場合鼻を高く見せたりするために、鼻周りの「陰影」を強調したりするように、「陰影」は立体情報を得るための大きな手段なのである。例えば、下の二つの図形、「陰影」がある場合と「陰影」がない場合を比べてみれば、どちらがハッキリと立体感を得られるかは明らかだろう。そう、左側の「陰影」がある場合は見事なまでの半円状のたわわな巨乳形状を感じとることができるのに対し、右側の「陰影」が無い場合ではそんな官能的な形状を感じ取ることはできず、むしろ真っ平らに見えるに違いないのである。実は全く同じ形状であるにもかかわらず、陰影の有り無しの違いだけで「巨乳」と「クレーター」の差になってしまうのである。
こんな風に、「陰影」がある場合のたわわな巨乳形状を見れば一目瞭然なように、「陰影」による立体感が「オッパイの形状認識」に及ぼす影響はとても大きいのである。その代表的な例が「胸の陰影が描き出す胸の谷間」である。試しに「胸の谷間」でGoogle検索(おこちゃまは禁止)をして入手した典型的な「胸の谷間」画像を眺めてみれば、そんな「陰影」によるオッパイ形状認識に及ぼす影響の偉大さを感じ取ることができるハズだ。
実は、今回の主役「巨乳ビジョンLight」はこの「陰影」を手がかりにオッパイの形状認識を行うのである。「光」が描き出す胸の谷間の陰影、その「光=Light」による微妙な陰影を手がかりに「巨乳ビジョンLight」は見るバスト全ての形、特に胸の谷間の立体形状を明らかにするのである。そう、「巨乳ビジョンLight」はLightの力を利用するが故に、「巨乳ビジョンLight」であって、単なる廉価版「巨乳ビジョン」ではないのである。「巨乳ビジョンLight」の名は体を表してるのである。光があるところに陰がある。山があるところに、谷がある。もしそこに巨山があるならばやはり巨大な谷ができ、巨大な陰ができる。それすなわち「胸の谷間」なのである。だから、その陰影を「巨乳ビジョンLight」で解析してやるならば、山谷の立体形状を知ることができるのだ。
というわけで、実際のところ「巨乳ビジョンLight」は基本的に普通のデジカメで撮影された画像に対して立体解析を行う単なる画像処理システムである。ワタシはそのシステムのために、まずはPhotoshopとExcelのような表計算ソフトを連携させるプラグインCSVf(制作日記)を作成した。
これは画像の値を表計算方式のセルで表示させ、その表示されたデータをExcelでグラフにしたりすることができる。つまりは、画像データを解析して、色々な表示方式で立体化することが素晴らしくも簡単にできるようになるのだ。もちろん、フリーのソフトウェアでもScionImagePCやImage Toolなどで似たようなことはできるが、表計算方式のセルで表示という点において、このCSVfは使い勝手の点で勝っているハズである。
そして、先ほど入手した「胸の谷間」画像に対して、試しに画像解析を行ってみることにしよう。何はともあれ、単に「胸の谷間」画像を立体化してみた場合の結果を眺めてみることにしよう。まずは、単純に画像の明るさを「バストの高さ」に直して、等高面グラフにしてみるのである。ちなみに、右肩上方から胸の谷間を覗くような方向に視線を設定して、三次元グラフに表示してみることにする。三次元グラフは色々な方向から眺めることができるが、やはり「胸の谷間」を覗く視線ベクトルは「右肩上方から斜め下60度」であるべきなのだ。
とはいえ、この「胸の谷間(点線で囲った矩形領域)」を単純にCSVfで立体グラフに直しても、下のグラフのようなわけの判らないグラフになってしまう。それはもちろん当たり前である。単純に「画像の明るさ」=「バストの高さ」になるわけがないのである。ほんの少しだけ、実写真の「胸の谷間」の高さ分布と似たような形状になってはいるが、これでは全くの別物であることは間違いない。よほどの想像力豊かな人であれば別だと思うが、少なくともワタシはこのグラフからでは「胸の谷間」を想像することはできないのである。
実は、「胸の谷間」画像の陰影からその立体形状を再構成するためには、この「胸の谷間」画像中の各ピクセルの「明るさ=輝度」を積分してやらなければならないのだ。詳しくは、次回以降のオッパイ星人の力学 「胸の谷間」の法線ベクトル編でそのベクトル解析理論と解法アルゴリズムを述べることとして、今回はまずはそんな作業を実際にしてみた例を次に示してみることにしたい。
下のグラフが、「胸の谷間」画像の輝度をXY方向に積分し、胸の谷間を再構成してみた結果である。つまりは、先ほどの「胸の谷間」画像から新兵器「巨乳ビジョンLight」を使うことで得られる胸の谷間の立体形状なのである。先ほどの実写真と比べてみれば、驚くほどにその立体形状・胸の谷間の形状を再現・解析することができていることが判るだろう。しかもExcel上ではこのグラフをぐりぐりぐりぐり・ぐるぐるぐると色んな方向から眺めることだってできるのである。これが、「巨乳ビジョンLight」システムの恐るべき能力なのだ。
このグラフを色々な角度から眺めれば眺めるほど、素晴らしく官能的な「胸の谷間」の立体形状を認識できていることがわかると思う。寄せて上げて胸の谷間がプレートテクトニクスのように作り出されているようす手に取るように実感できるハズだ。これが科学の力なのである。正義の武器廉価版「巨乳ビジョンLight」なのである。Pyramidパワー、ダウンジングGPS捜査、「思い込み」エネルギー、など他にも超科学の力で日夜戦いを続けている数多くの正義の味方達がいるが、ワタシもこの「巨乳ビジョンLight」を武器にオッパイ星人達との戦いを優位に進めたい、と思ったりするのである。
とはいえ、初代「巨乳ビジョン」が「バスト全ての形を明らかにしてしまう」というその恐るべき能力と、その異様な(ヘンな)姿を理由にワタシが人知れず封印してしまったように、実際のところこの「巨乳ビジョンLight」だって、見てくれは「単なるデジカメ+解析ソフトウェア」であるにしても、やってることは「スケベな盗撮野郎」と違うとは言い切れないのだ。いや、初代「巨乳ビジョン」の方はまだ少しは計測っぽい感じが残っていたけれど、単なるデジカメ画像で十分使用することができる今回の「巨乳ビジョンLight」ではもう全く持って盗撮野郎と同じなのである。いくら何でも、普通のデジカメで街行く女性のバストを(人知れず)撮影し、そのバストの形全てを(勝手に)明らかにしてしまうなんてことは、いかにワタシがオッパイ星人と戦う正義の味方といえども決して許されるわけはないのである。
というわけで、結局のところ「巨乳ビジョンLight」は実際に街中で使用できるわけもなく、オッパイ星人と日夜戦うhirax.netオッパイ戦隊の兵器庫にまたひとつ封印された禁断の武器が増えてしまったのである。今回のオッパイ星人対戦記はこんなふうにほろ哀しく終えるわけであるが、これに懲りずにこれからもワタシは強力兵器の開発を続けていくのである。それが、孤独な正義の戦いというものなのである。
2002-11-28[n年前へ]
■バストが飛び出す「イリュージョン・ブラ」
これでアナタもロケットバスト
人知れず地球に潜入し、人類(巨乳)の安全を脅かすオッパイ星人を撃退するために、ワタシは日夜彼らと戦い続けてきた。そして、オッパイ星人に狙われそうな子羊達(巨乳)をいち早く見つけ出し、ワタシのこの手で守るために、オッパイ形状を素早く認識する装置=「巨乳ビジョン」などの強力兵器を数多く開発してきたのである。例を挙げれば、
- 左右の立体視差を利用する双眼タイプの「巨乳ビジョン」
- 陰影を利用する単眼タイプの「巨乳ビジョン・ライト」
しかし、そんなワタシの戦いはどうも子羊達(巨乳)だけを守ろうとしているかのように見えるらしく、子羊達(微乳)からの抗議の声が時折ワタシのもとに届くのである。いや、実際のところ人知れず戦い続けているワタシのもとには応援メールなどは来ることもなくて、来るのはひたすらそんな抗議メールばかりなのである。
例えば「小さなバストの人のことをもっと考えて下さい」とか「あのね、巨乳なんて所詮オッパイ星人の幻想に過ぎないの!」とか「その研究成果をもっと有意義に活用してて、巨乳になるブラジャーでも作った方がいいんじゃないの。」というようなメールばかりが来るのである。ほとんど脅迫メールのようなものさえ来るわけなのである。
「巨乳になるブラジャー」なんか作成したら、本来安全が保証されている子羊達(微乳)が危険に襲われちゃうじゃないの、安全な子羊達(微乳)が何で好きこのんでそんな危険な子羊達(巨乳)になりたいの、とかワタシなどは思ってしまうわけではあるの。けれども、どんなご意見であったとしても、ご意見メールにはやはり素直に耳を傾けなければいけないのである。そういうわけで、今回はhirax.net特製の「小さなバストの人のために」「オッパイ星人の幻想を利用し」「誰でも簡単に巨乳に見せかけられるブラジャー」を作って、紹介してみたいと思う。
まずは、こんな格子模様のブラジャーがあったしよう。これは良くあるタイプの「ブラジャー」である。
巷に溢れる「寄せて上げるブラ」や「パッド付きブラ」であれば、バストを大きく見せかけたり、谷間を深く見せかけたりするために、背中のお肉までをも胸に寄せ集めてみたり、ウソっこパッドをブラジャーの中に入れて外見形状を「巨乳に見せかける」わけだ。
しかし、そんな「背中のお肉までをも胸に寄せ集める」なんてことをしようとすると、きつく体を締め付けないといけないわけで、体に負担がかかることは避けられない。そしてまた、「ウソっこパッドをブラジャーの中に入れる」というのは体に負担はかからないかもしれないけれども、心に負担がかかるに違いないのである。体を偽り体を締め付けてみたり、ココロを偽りココロに負担を掛けてみたりなんて心身共に良くないことのである。そもそも、そんな無理や負担は「バストの外見形状を偽る」ことで小さいバストを大きく見せようなんて無理なことをしたからなのだ。
だったら、例え扁平なバストであったとしても、例え真っ平らな谷間であったとしても、その外見形状はそのままに受け入れて、だけど見る人のココロだけを単に騙してしまえば良いのである。先のメールにあったようにそもそも「オッパイなんてそれを見る人の幻想なの!」と言う意見もあるわけで、「なるほど、ならその見る人の幻想を利用してやればいいじゃないの」というわけで作ってみたのが、下にある「できるかな?」特性の「イリュージョン・ブラ」なのだ。
これは認知心理学を利用し、というか単に「カフェウォール錯視」を利用することで、「どんな小さなバストでさえもマルマル飛び出す巨乳に見せてしまう」のである。実際のところ小さなバストどころか真っ平らな胸でさえも、ロケットのように飛び出して立体感を感じさせてしまう、というそれはもうオソロシイ「イリュージョン・ブラ」なのだ。
これを先程の格子模様の「ノーマルブラ」と比べてみれば、バスト部分がロケットみたいに飛び出して見えることが判るハズだ。ふくよかな膨らみをアナタのココロは感じ取るハズなのである。しかも、外見を無理に変えているわけではないので、この「イリュージョン・ブラ」を着用している女性の体にもココロにも何ら無理はかけていないのである。ただただ、それを眺めるもののココロにのみ訴えかけて、巨乳に見せるという魔法のブラジャーなのである。
というわけで、見る人のココロに直接訴えることで巨乳に見せかける「イリュージョン・ブラ」、バストが飛び出して見える「イリュージョン・ブラ」を着用すればワタシにご意見を下さる「微乳のアナタ」もロケットバストになるのである。もちろん、ブラジャーだけでなくてTシャツや何かにこの格子模様をプリントしたって良いのだ。格子模様のワイシャツなんてのも多いだろうから、そんなシャツにこの「イリュージョンブラ模様」をプリントしてみても良いだろう。そんな服が町中に溢れれば、もう街中に子羊(巨乳モドキ)が溢れるに違いないのである。
この「イリュージョン・ブラ」が巷に溢れた日には、街を歩く女性達は全てオッパイ星人の獲物と化すだろう。そして、オッパイ星人達はそんな大量の獲物に襲い来るに違いないのである。ワタシは単に守らねばならぬ子羊(巨乳)が増えてしまうだけで、これからの自分の戦いをますますと苦しくしてしまったのではないだろうかと考え始めたのではあるけれど、それはもうしょうがないのだ。どんな苦戦が続こうとも、ワタシは戦い続けるのである。それが、正義の見方味方というものなのである。日夜、子羊(巨乳)を見守り続けるのが正義の見方味方というものなのである。
2004-11-08[n年前へ]
■ OfficeFX
PowerPointのファイルをダイナミックなビジュアル・エフェクト・リアルな陰影処理・レンダリング等を備えた3Dアニメーションに変えてしまうというとんでもないOffice-FX。例えば、PowerPointファイルからこの動画で説明されているような派手プレゼン資料ができあがってしまう。プレゼンを再生するのに、「推奨GPU」があるのも楽しげだ。OfficeFXがあるとPowerPointが各種レンダラ+AfterEffectsという感じになりそう。これは要チェックかも。 from buchilog
2007-07-14[n年前へ]
■デッサン技術と画像処理プログラム
画像加工サービス "Imagination You Make"の中に含まれている「画像をイラストレーション風に加工するプログラム」は、割に時間をかけて作った。何しろ、Imagination You Make の1機能として、このイラストレーション化プログラムを作ったのではなく、イラストレーション化プログラム用のフロント・エンドとして、(Ruby on Railsの勉強がてら)Imagination You Makeを作ったのだった。Imagination You Makeが出力する解像度ではわからないが、イラストレーション加プログラムの出力はベクトル化処理もされていて、PostScriptとして出力を保存することもできたりする。…その後、Railsで動くサービス側に興味を惹かれたこともあって、「画像処理ジェネレータ・サービス」を作り出す"Imagenerator"を作ってみたりもしたけれど、やはり、本来の「画像をイラストレーション風に加工するプログラム」を作り直す作業は続けている。
「画像をイラストレーション風に加工するプログラム」の画像処理アルゴリズムを作るために、さまざまな試行錯誤を繰り返した。それと同時に、デッサンやイラストレーションや油絵や似顔絵書きなど、絵画に関するテキストを結構読んだ。「イラストレーション風に加工する」するために、「イラストレーション」がどういうもので、どういう風にすれば描けるようになるかをたくさんのテキストから学ぼうとした。
いろいろ実験してみて、普通 人物画や肖像画を描くときは、写真撮影ではないのですから、陰影とか明暗といったようなことは、あまり考えないでいいと気づきました。 安野光雅 「絵の教室」そういう絵画の教科書を読んでみた結果、試行錯誤の結果として作られた画像処理アルゴリズムが、デッサンやイラストのテキストに載っている「描き方」と瓜二つになっていることも多かった。これが、とても新鮮だった。処理アルゴリズムに正解なんてないだろうが、「そう悪くない答え」をプログラミングすることができたように感じ、楽しく気持ちの良い感覚だった。
2010-03-05[n年前へ]
■誰でも「必ず」巨乳になるブラのヒミツ!? (初出:2006年03月03日)
以前、「寄せて上げるブラ」と「飛び出すブラ」に関する記事を書いた際、「今日の必ずトクする一言」のヤマモトさんからこんな提案&質問が寄せられていました。(ちなみに右上の書籍は、「ブラジャー研究家」青山まりの最近の著書です)
以前作成したイリュージョンブラですが、光線の影を加えたらどうなるのでしょう? 地上では、必ず上から照らされるものですし(昔から、舞台では山の上側に白いファンデ、谷間にブラウンのファンデを塗るそうです)。
以前からの疑問ですが、hirax.netではブラネタが非常に多い割に、美人ネタでは微乳な仲間さんがでてくるのが疑問です。とすると、あるいは平林さんの脳内には二次元キャラと三次元オブジェクトが葛藤しているのかな?と思った次第です。
二年ほど前、”乳形状計測デジカメ”による「巨乳ビジョン」を考えた頃、 「グラデーション・セーター」という服(記事)が書かれていました。「グラデーション・セーター」の特徴を一言で言ってしまえば、「(上から光が当たっていることを考慮して)胸の下部にウソっこ陰影を描いている」ということです。
それはまさに、ヤマモトさんがご指摘されているような効果を狙った服ということになります。 実際、物体の凹凸を判断するときには、私たちは物体の陰影情報に頼るものです。その結果、陰影が強くついていれば凹凸が激しい、と私たちは判断します。例えば、下の半球を描いた二枚の画像の立体感を比べれば、右の半球の方が明らかに出っ張って見えるわけです。
そのため、女性は自分の顔をキャンバスとして、偽の陰影を化粧で描くことで鼻を高く見せ、顔の形状をすっきりさせます。
その一方で、男性は(女性の)胸の陰影から胸の大小を判断する(騙される)わけです。ちなみに、そんな「(女性の)胸の陰影から胸の大小を判断する」という現象を科学技術で再現したのが、私が以前作成した「巨乳ビジョンLight」 です。
そういうわけで、ヤマモトさんご指摘の”誰でも巨乳になるイリュージョンブラ”を考える際には、「光線の影を付加」というのは必要不可欠な技術要素だと考えています。
そういうこともあり、昨年の夏、深夜テレビで「誰でも必ず巨乳になるブラ」 を試作した際には「錯視効果+陰影効果+α」というような合わせ技ブラジャーにしました。それが下のブラジャーの型紙になります。実際に試作してみると、陰影効果による巨乳化現象は無視できないほど効果が大きいことがわかります。どんなことであっても、実際に作ってみなければわからないことが多い、ものなのです。
こういった「錯視効果+陰影効果」デザインは、(あまり人に見せる状況が無い)下着の場合には役に立ちません。しかし、たとえば、ビキニ水着のような場合には、意外に役に立つデザインになるように思います。
というわけで、服飾メーカのみなさま、我がhirax.netはいつでも、こうしたイリュージョン・ブラジャーに関する商品提案をすることができます。また、「見せる技術」だけでなく、「計測・探索」する技術に関しても多くの技術提案をできるかと思います。お役にたてれば、幸いです…!?