2003-12-27[n年前へ]
■周期表から作るドラマティックな風景
d2003から、「周期表を3Dで表した美術展」という展示会を教えて頂いた。
各元素のさまざまな特徴——原子量やイオン化エネルギーなど——を図解した二次元の図表を作った。それから、できあがった図表を三次元グレースケールの等高地図に変え、その地形に合わせてフラクタルでドラマティックな風景を描き出した。という景色の話を聞くと、当然興味をそそられる。
どうやら、その展示の様子はVisual Elementsで見ることができるようだ。周期表から作られたという人工の景色は、(その由来を聞けば)なかなかに面白いし、化学好きな人にはその景色で作ったメッセージをPostcardsという形で送ることができる。
2004-02-06[n年前へ]
■PDLSバージョンアップ
PhotoshopのプラグインをC言語などで簡単に作成することのできる環境のPDLSをバージョンアップしてみました。今回の変更点は、
(1) 「作業過程を記録したマクロ」内で変数(定数)宣言を使うことができるようにし、マクロを関数(DLL作成関数と同様にパラメータを外部から指定することができる)として使うことができるようにした
(2) マクロからマクロ(関数化されたものも、あるいは、されていないものも)を呼び出せるようにした
(3) 関数化されたマクロをGUIから実行時する際にはパラメータ選択ダイアログを出して、マクロ内で定義された変数の値を実行時に自由に変えられるようにした。すなわち、DLLとして作成した機能拡張と同様にマクロで作成した機能拡張関数においてもユーザーインタフェースが使えるようになった
というところです。
Photoshopを使いつつ、画像処理のプログラミングを簡単にやってみたい方は使ってみるのも面白いかもしれません。また、比較的大きなサイズの二次元データ(画像)を扱う機会が多い方でしたら、とりあえず鳥瞰図プラグインやセル表示プラグインを使うためだけに使ってみても、意外に便利で重宝するんじゃないかと思います。
また、FilterFactoryなどとは違って、16bitのCMYKモードやLabモードでも使うことができるので、そういったモードで数式処理プラグインでも使って、FilterFactoryっぽく使ってみるのも意外に面白いかもしれません。
ちなみに、動作環境はPhotoshop6.0以降で、CS(8.0)でも動作確認済みです。
2004-05-09[n年前へ]
■MyClip クリック&Clipランキング相関グラフを生成するFlash
MyClip クリック&Clipランキング相関グラフを生成するFlash。二次元散布図で各記事を眺めることができる。Web設置についてのドキュメントに関する情報等はこちらにまとめられている。
2004-06-19[n年前へ]
■エンジニアの読む雑誌分析と性格分析
エンジニアが読む雑誌から判断する「現在の幸せ度×技術への自信度」と「ユングの性格分類」の分析。分析の中で挙げられている雑誌中で、私が読んでいるのはトランジスタ技術だけ。「技術に自信があるけど、今は不幸せ。そして、ユング的には思考型」になる。
二次元散布図とユング心理学だなんていう料理の仕方はとても面白く好きだ。ただ、その材料の雑誌は少し悪いような気も。「主に実務のために読む技術雑誌」に限る必要は無いようにも思う。ちなみに、Tech総研のURLの「利用」の仕組みは今ひとつ、かな。
2004-08-07[n年前へ]
■メモリ管理機能追加
Photoshopのプラグインを「通常のDLLを作るのと同じやりかた」で簡易に作成できるPDLSをバージョンアップ(9.6MB)しました。また、導入資料も少しだけ追記しました。添付プラグインも若干バージョンアップしたり、追加したりしています。右の画像はSurfaceplotGLプラグイン処理画面です。
今回のバージョンアップでの大きな変更点は「New」「Delete」プラグインを追加し、「メモリ管理機能」を追加したことです。処理対象画像のサイズをフィルタ内で変更しつつ処理をしたり、マクロ内(もしくはマクロで作成した関数内)のみで有効なローカルメモリを(元処理対象画像と組み合わせながら)確保し、画像処理対象をそのローカルメモリに変更したり、ということができるようになります。例えば、マクロで(もちろんGUIからでも)
Def{FrameFile=C:\hoege.bmp}New{ // 左上端から128,128ピクセルの位置を原点として // 256*256のサイズ1チャンネル分を流用しながら // 新たなチャンネルを1チャンネル作成して、処理対象 // とする}LoadFromFile{ SourceFile=FrameFile // 新しく作成したチャンネルにファイルを読み込む // プリクラ処理のフレームとして使う}Impose{ // チャンネル間で合成処理をおこなって、プリクラ風の // 処理をする}Delete{ //メモリ解放して、 // プリクラ処理のフレームとして使ったエリアを捨てる}なんていう風に使ったりできるわけです。GUIから自動作成されたマクロ内で自由にメモリを確保・解放できるため、DLLとしてC言語などから作成したDLLと同様に、マクロで作成した関数を「それのみで閉じた完結した処理」として再利用することが容易になります。
Photoshop等が仕事に欠かせなかったり、画像に限らず二次元の比較的大きなデータを処理したかったりする方はきっと重宝するのではないか、と思います。単にSurfaceplot等のプラグインを使ってみるだけでも良いでしょうし、C言語をほとんど知らない人でも、数分でPhotoshopのプラグインを量産できるのもお勧めなポイントです。ドキュメントが不足しているのはいつもの通りですが、使ってみたい方がある程度いるようでしたら、いっそのこと直接デモする説明会開催もアリですし。
ちなみに、Adobe Photoshop 6.0以降、 Photoshop Elements, PaintShop Proでの動作を確認しています。