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2001-04-07[n年前へ]

私の恋愛価値 

リンク) 恋愛価値は 1130万5715 beau。「交換日記級」(20段階中14番目)。

総合評価
 hirabayashi さんは「包容力」の価値が最高値をつけました。包容力がある人は年下の彼氏彼女をつくるとピッタリとハマる傾向にあります。あなたはいわゆるオトナな人、優しい人です。大きな心に「呑気」が加わると一転して利用されかねませんが、しかし些細なことを気にせず相手を深く信頼できるタイプのあなたには安定した恋愛が常に期待できます

 全体的な数値ではhirabayashiさんはいたって平均値です。みんなが思い悩むことに悩み、それなりに欠点も抱え、恋愛が楽しいときもあるしほどほどに彼氏彼女もできるけど、どうもパッとしないと感じているのではないでしょうか。抜群の恋愛センスでもない、アブノーマルでもない、そんないたってフツーのあなたを羨む人だっているはずです。ほどほどに向上心を保ちつつ、ほどほどで満足しておきましょう

★恋愛要素ごとの評価★(S、A、B、C、D、Eの6段階評価)

恋人   評価「C」
結婚   評価「E」
環境   評価「D」
エッチ   評価「D」
ルックス   評価「E」
包容力   評価「A」
過去   評価「B」
テクニック   評価「E」

 ふ〜ん。私に「いいかげん大人になれ」と言う人がいても、私が大人だと言う人がいるとは思えないが。

2001-08-03[n年前へ]

今日の涙と大笑い 川原泉編 

 高校時代から大好き。本箸馨子も。大学院卒業と同時に「花とゆめ」は読まなくなったけど。
 〜 99年頃の、「コミック・ファン」という雑誌にあった 「川原泉特集」での筆記インタビューによると、 かーら教授のお父さんは教授が5歳のときに 病気のため亡くなられているそうです。 「あんまり記憶にはないけど優しい人だった」とコメント してたと思います。 「中国の壷」の冒頭部で、ヒロインが父と死に別れるシーンは実体験も含まれてるんかなと思ったり。〜 from 388
 「架空の森」大好きなんですけど、さっき読みかえしたら、 あのよーしゃべる少年が、えなりかずき君に思えてしょうがなかった。 from 518(リンク

2001-09-12[n年前へ]

オッパイ星人の力学 求む未来のヒロイン編 

タックルがおいっぱい。

 
 
  いつでも、正義の味方は人知れず戦い続ける。それが正義の味方だ。…ワタシもその例に漏れず、日夜オッパイ星人と戦い続けているのは周知の通りである。「継続は力なり」というが、はや一年以上もその苦しい戦いは続いている。戦況は必ずしも良いとは言えず苦戦をし続けているが、とにかくワタシはオッパイ星人と死闘の最中なのである。

 その苦しくも長いオッパイ星人達との死闘の歴史をちょっとばかり振り返ってみると、

  1. オッパイ星人の力学 - 胸のヤング率編- (2000.06.29)
  2. 続 オッパイ星人の力学 - 揺れる胸の動き編- (2000.07.02)
  3. 続々オッパイ星人の力学 - 胸を揺さぶるパラメータ励振編-(2000.12.01)
  4. オッパイ星人の力学 第四回- バスト曲線方程式編- (2001.01.13)
  5. オッパイ星人の力学 仏の手にも煩悩編- 時速60kmの風はおっぱいと同じ感触か? - (2001.01.27)
  6. オッパイ星人の力学 あなたのオッパイ星人度編- 擬似オッパイに関するhiraxの関係式 - (2001.05.20)
と言う感じで、もう大河ドラマのようになりつつある。

 しかし、そんな死闘を続けているのは何も私だけではない。確かに、オッパイ星人をはじめこの地球上には異星人達があふれている。いや、もしかしたら、オッパイ星人と戦う私のような正義の味方はヤツらより数は少ないかもしれない。が、決してワタシは孤独な戦いを続けているわけではないのである。数少ない正義の味方達は日本中の各地で日夜戦い続けているのだ。というわけで、今回はそんな正義の味方達の戦いを、これまでのワタシの戦いと重ね合わせながら紹介してみたい、と思う。
 

 先日、素晴らしい論文(いや違う戦闘報告だ)を見つけた。それは日本人間工学会関西支部大会講演論文集Vol.2000Page. 112-115に掲載されている岡部氏らの「歩行に伴う乳房の振動分析」という報告である。内容は、

 着心地の良いブラジャーを設計するためには、乳房の形態を詳細に捉え、動的な挙動を明らかにする必要がある。そのため、歩行中の乳房の振動を、胸部土台の動きから分離・抽出し分析した。歩行中、乳房は複雑な振動を繰り返し、被験者により、また乳房の場所により異なる振動を示すことが判明した。特に、乳房の柔らかさによって振動の特性が大きく異なった。また、同じ乳房上でも柔らかさの違いが振幅と相関を示した。一方、場所が異なると振動に位相差が生じ、これが円運動・8の字型運動の発生につながることが判った。
というものである。この戦いの詳細はオリジナルの文献を読んでもらうことにして、私のこれまでのオッパイ星人との戦いと彼らの戦いはかなり似通ったところがあるので、それらを重ね合わせながら彼らの戦いを紹介したい、と思う。そして、それらの似たような過去の戦いを学ぶことで、さらなるオッパイ星人達との戦いに備えたいのだ。いわば、ちょっとした反省会をしてみたいのである。
 
岡部氏らによる「歩行に伴う乳房の振動分析」

 ワタシはこれまでオッパイ星人達と戦い続けてきた。しかし、その戦いの中で大きな悩みが一つだけあったのである。それは、ワタシが女性達を守るために戦っているにも関わらず、その女性達にワタシがどうも信用されていないフシがあることだった。「オレは味方だぁ」といくら力説しても、「ふぅ〜ん(どうだかねぇ)」と冷たい目でワタシを見る女性が多かったのである。いや、正直に言えばそうでない優しい眼差しを向けてくれる女性など皆無であったのだ。
 

 だから、、「オッパイ星人」達が目を常にロックインさせている「揺れ動くオッパイの動き」を調べようとしても、地球を守るための貴重な被験者になってくれる女性などいるわけもなく、ワタシの戦いはもっぱら計算上のモデルを主戦場としてきた。だから、そんなワタシの戦いを「机上の空論にすぎない」と言う方がいたり、「それって、単なるエッチな夢想ですか?」と言う人がいたり、はたまた「アナタは本当のオッパイを知らない」などと、ワタシは常に罵詈雑言を浴びせられてきたのである。「机の上がダメなら、どこの上なら良いんだぁ〜」とか、「想像力と好奇心が旺盛でどこが悪ぃ〜」とか、「余計なお世話だぁ〜」とか言いたくなるほど、世のため人のために戦い続ける正義の味方に世の中はとても冷たかったのである。

 そしてまた、FBIなどが犯罪者と戦う際によく用いる「おとり捜査」というような戦術も協力者がいないため、ワタシは遂行することができなかった。というわけで、「オッパイ星人」をワナにかけて退治しよう、なんていうことはとてもじゃないができなくて、ワタシの戦術はもっぱら専守防衛のみ、という状態だったのである。まるで、日本が誇るセルフ・ディフェンス・アーミーのような状態だったのだ。
 

 しかし、世の中にはそんなワタシのような情けない正義の味方だけではなくて、華やかな戦いを続けているグループもいるのであった。その良い例が先の素晴らしい論文(いや違う戦闘報告だ)を報告した岡部氏らのグループである。何しろ、彼らには年齢22〜23歳の成人女性12名が被験者として協力してくれているのである。仮面ライダーでさえ味方の女性はタックル一人しかいなかったし、五人もいるゴレンジャーの中でさえ仲間の女性はモモレンジャーただ一人しかいなかった。なのに、彼らには12人もの女性の協力者がいるのである。素晴らしくゴージャスなのである。人数で言えば、まるで「モーニング娘。」程のタックルがいるのだ。

 しかも、かの戦闘報告にはより詳細なタックル達の紹介文までついており、それによれば

  • Bカップの65 1人
  • Bカップの70 4人
  • Cカップの65 1人
  • Cカップの70 4人
  • Cカップの75 1人
  • Dカップの75 1人
というプロフィールまで紹介されている。う、うらやましい。そして、被験者タックル達のオッパイの柔らかさの測定もしているのである。ワタシだってそのデータが喉から手が出そうになるくらいに欲しいデータなのである。

 ちなみに、そのオッパイの柔らかさ測定に用いられた測定器は日本電産シンポ(株)製のデジタルフォースゲージである。 …ワタシも硬さの測定をたまに仕事でするので、フォースゲージを使うこともあるのだけれど、これまでこんな測定はしたことがない…。う、うらやましい。
 

デジタルフォースゲージ
( http://www.shimpo.com/shimpo/is/dfg/dfg.htm )
  1. 押付力、引張力など各種「力」の計測に対応
  2. 計測範囲 2N用〜490N用までシリーズ化 

 このフォースゲージを製造している日本電産シンポも - 各種「力」の計測に対応-と書いてみても、まさかオッパイの弾力の計測に使われるとは思うまい。まさか、異星人「オッパイ星人」との正義の戦いの武器に使われるとは思わなかっただろう。きっと、それを知れば日本電産シンポも正義の誇りに奮い立つハズなのである。

 もちろん、先の素晴らしい論文(いや違う戦闘報告だ)には、その正義の武器デジタルフォースゲージを用いた「オッパイの弾力の実測データ」も掲載されており、それが下のグラフだ。
 

オッパイの弾力の実測データ  う、うらやましい。

(赤文字はワタシが記入)

 横軸がフォースゲージをオッパイへ押し付ける「押し込み量」で、縦軸はその押し込んだプローブをオッパイが「押し返す力」である。このグラフから判るように、オッパイを押し込めば押し込むほど押し返す弾力は強くなるわけだ。もちろん、どんどん押し込めば土台としての肋骨があるハズなわけで、いずれ硬い肋骨にぶつかって「押し返す力」は限りなく大きくなってしまうハズである。その良い例がデータBであって、1cmもプローブを押し込めば土台としての肋骨に突き当たっているかのようである。

 しかし、片やデータAやCのようにその程度押し込んだだけではまだまだ押し返す弾力が強くならない、言い換えれば懐の深さ(それを単に巨乳といってはイケナイ)を感じさせるものも存在するのである。このようなデータを眺めるとき、我々は何が何でも構造解析をしてみたい、と思うのは至極当然のことであろう。
 

 また、面白いことに例えば前回考察した「走る車の窓から出した掌が受ける力とオッパイ一個あたりの重さ(g)を重ね合わせたグラフ」などとこのグラフを並べてみると、まぁまぁ良い感じで力のオーダーが一致していることがわかる。つまり、単なる前回考察したような数値、ワタシが苦しくも続けてきた戦い、は必ずしも「机上の空論」ではなくて、年齢22〜23歳の成人女性12人のタックル達の貴重なデータと割合良い一致し、無駄ではなかったことが確認できるのである。また、ワタシも彼らも「グラム重」を単位として採用していることも確認して頂きたい。
 

走る車の窓から出した掌が受ける力 ( g重換算 ) 
胸のカップ数とオッパイ一個あたりの重さ(g) 
を重ね合わせたもの

 そしてまた、彼らはタイトルにもある通り歩行時にタックル達のオッパイの揺れるさまも実測しており、ワタシが続オッパイ星人の力学 - 揺れる胸の動き編 -などで計算し続けてきた歩行時の女性のオッパイの動きとも比較することができるのである。

 例えば、その二つを並べたものが下の二つのグラフである。左が実測されたオッパイの揺れるさまであり、右がワタシが計算したGカップバストの女性のオッパイの動きである。
 

実測されたオッパイの揺れるさま(左)、

「机上の空論」のGカップバストを揺らす女性のオッパイの動き(右)
Gカップバストを揺らす女性のオッパイの動き 

 これらを並べてみると、実測値の方が比較的単純な動きであるのに対して、右側のワタシの計算値の方はずいぶんと複雑になっているが、これはワタシの考えではカップの大きさの違いとオッパイの振動の減衰の仕方が異なるせいだと考えている。比較的小ぶりなバストでは単純な動きですむのであるが、ワタシの試算ではバストが大きくなると動きは急激に複雑になるのである。また、ワタシの計算はオッパイを比較的単純な弾性体として取り扱っているが、本来柔らかいオッパイはそういうものではなくて、オッパイ星人の力学第四回 - バスト曲線方程式編-で挑戦し始めたような水風船モデルで取り扱い、さらにその中でエネルギーの減衰も組み込む必要があると思うのである。

 次に、歩く速さを変えたときの実測値と計算値を比較してみる。まずはゆっくり歩いた時のオッパイの振動のようすである。なお、実測値の方は水平方向と鉛直方向の揺れとが分離され表示されている。
 

ゆっくり歩いた時の乳房の振動(実測値)(左)と、「机上の空論」のGカップバストの軌跡(右)
Gカップバストの軌跡 (1秒で2歩の場合) 
横軸 : 左右(cm) 
縦軸 : 高さ(cm) 

 これを眺めると、実測値、計算値のいずれにおいても水平方向と鉛直方向にそれほど相関が無い複雑な動きをしていることがわかるだろう。何と言うか、言葉にはできないがアッチコッチアッチコッチぐるんぐるんな状態なのである。

 それに対して、速く歩いた場合には結構単純な揺れ方になってくる。それを示したのが下のグラフである。実測値では水平方向と鉛直方向の動きが比較的相関が高そうなことが見て取れるし、右の計算値では一目瞭然ユッサユッサと単純かつキレイな動きになっているのである。
 

速く歩いた時の乳房の振動(実測値)(左)と、「机上の空論」のGカップバストの軌跡(右)
Gカップバストの軌跡 (1秒で6歩の場合) 
横軸 : 左右(cm) 
縦軸 : 高さ(cm)

 このように素晴らしい実測データとワタシのこれまでの戦いを比較してくると、「ワタシの戦いも必ずしもムダではなかった」と思えてくるから不思議である。そして、見たいの地球を守るためにワタシはさらに戦い続けることを誓うのである。

 しかし、やはり実測があっての計算である。オッパイ星人を始めとする異星人達の攻撃にさらされている地球を確実に守るためには、ワタシのこれまでの「専守防衛」作戦だけではなくてもっと攻撃的な布陣や戦略を活用したいところだ。そのためには、ワタシと一緒に未来の地球を守るタックル達の結集を強く望む(自衛隊のポスター風に)次第であると一応書いておいて、今回の反省会を終了したいと思う。
  

2002-03-24[n年前へ]

パズルのカケラ 

ジグゾーパズル的プラグインを作る

  hirax.netが誇る超手動検索エンジンぐるぐる(旅に出たっきり戻ってこないが)宛に、先日こんな依頼が届いた。
 大きな写真を20ピクセル四方くらいで分割して、それをタイルのように並び替えてくれて、分割したカケラを自分であとで自由に移動できたり、個別に画像調整もできて…、そんなPhotoshopのプラグインが欲しいので探して下さい。 もしなかったら、作ってくれてもいいです。
 今回のような、こんな具体的な依頼であれば、何を探したら良いか実にわかりやすい。よくある「ぐるぐる宛のメッセージ」はあまりに短くて、何を探したら良いのかぐるぐるが困ることも多い。何しろ、「愛」とか「幸せ」とか一言で言われても超手動なので困ってしまうのである。「愛」や「幸せ」を探してくれって言われても、そんなのこっちが知りたいつーのー、ってこぼしたくなるのである。まれに「バスト90cmでDカップ超の巨乳」というような超具体的な検索キーワードが送られてくることもあるのだけれど、そんなこと言われてもなー、とぐるぐるは頭を抱えるばかりなのである。

 それはさておき、今回の依頼も実に判りやすいのだが、もしなかったら作ってくれてもいいです、とは優しい口調でとんでもない依頼だ。いや、実際のところ依頼というよりほとんど命令である。人を(いや違った、ぐるぐるを)ドラえもんか何かと間違えているんじゃないかー、と聞き返したくなったりするのである。

 しかし、これまで「できるかな?」では「たくさんのカケラを並べて、一枚の絵にするモザイク」で遊んでみることが多かったが、そんなこれまでとは逆のアプローチ、「一枚の絵をたくさんのカケラにばらばらにしてみる」という、まるで一枚の絵をジグゾーパズルのピースに分解してしまうような遊びをしてみるのも面白いかも、ともふと思った。そこで、今回はこの依頼に応えてそんなPhotoshopのジグゾーパズル的プラグインを作ってみることにした。名付けて、Midinette(= 女性店員,、針子さん)プラグインである。「糸のこで切り抜いたパズル」はJjigsawpuzzleだけれど、そんなジグゾーパズルを切り張りしたり繋げあわせたりする賢い女性店員・針子さんという気持ちを込めてみた。
 

 さて、普通なら、Photoshopのプラグインと言えば、普通はフィルター・プラグインなのだろうけれど、今回は「分割したカケラを後で動かしたい」という注文がついているので、アクション・プラグイン(通常のアクションではなくて、あくまでもプラグイン)で適当にちょちょいと作ってみることにした。まずは、このプラグインを使った場合のサンプル画像を下に示してみる。
 

Midinetteの処理画面をちょっとだけ加工したもの
オリジナル画像
変換画像

 アクションプラグインはPhotoshop5.0以降に導入されたものであるが、今回のプラグインは6.0以降の機能も使っているので、Photoshop56.0以降が動作環境となる。また、Windows2000でしか動作チェックしていないので、もしかしたらその他の環境では動かない場合があるかもしれない。その場合はその旨知らせてもらえれば、コンパイルし直したものを作る予定だ。で、いつもと同じようにアルファ版のものをここに置いておく。これをPhotoshopのPlug-Insディレクトリに置けば、ファイル→自動作業からMidinetteが使えるようになる。


 この手のジグゾーパズル系のプラグインとしては他にAVBros. Puzzle Proなどがあるが、ピースの形状の自然さはともかく、各ピースを(それぞれレイヤーに変換することで)自由に後で動かすことができるという点で今回のこのプラグインは面白いのではないか、と思う。

 ちなみに、下の画面がMidinetteのダイアログである。現時点で設定可能なパラメータの内容は

  • Horizontal Division  : 横方向の分割数
  • Vertical Division    : 縦方向の分割数
  • Inclination          :長方形からの変形量 (3〜5)
  • JigsawPuzzle         : 丸い突起部の大きさ(6〜7)
  • Scattering          : ピースをバラバラにするかどうか
  • LayerEffects         : ピースの立体効果をつけるかどうか
となっている。Midinetteは背景レイヤーの画像を各ピースに分解して、そのピースに対してそれぞれレイヤーを作成して立体効果を付加したりする、という仕組みになっている。だから、各ピースの表示・非表示などは各レイヤーの設定を変えてやれば良いわけである。また、オリジナル画像は背景レイヤーにそのまま保存されている。だから、上のサンプル画像の場合は、Midinetteで変換をした後に、背景レイヤーをグレイ化して、あといくつかのピースを非表示にしたり回転させたりしてみたのである。
 
Midinetteのダイアログ

 パラメータを変えると、ピースの形がある程度変えられるので例えば、こんな風にもなる。ここでは各ピースをバラバラにしている(ちゃんとバラバラにしていないのはご愛敬だが…)。
 

Midinetteの処理画面をちょっとだけ加工したもの パート2

 ところで、このプラグインが作るパズルのカケラは、本来のジグソーパズルのカケラの形とは違う。本来、ジグゾーパズルでは各のピースはどれも違う形だけれど、このプラグインではどれも同じ形になる。今回のプラグインでは、それぞれのカケラ、ピースを並べ替えたあとでも、どのピースも形の上ではきちんとはまって、きれいに一枚の絵になる方が便利だろうと考えてどのピースも同じ形にしてみた。

 だから、今回のMidinetteが作るパズルのカケラはどの場所に置いてもきちんとはまってしまう。だから
どのピースをどこに置くかはユーザー次第だ。もちろん、元画像がちゃんと再現するように並べてみても良いけれど、それでは元画像そのままだ。それは全然面白くない。せっかくばらばらのカケラにする意味がない。やっぱり、ここは自分の好みにまかせて、それぞれのパズルのカケラを好きな場所に置くべきだろう。

 一旦、元の画像を頼りにならないとなってしまえば、あとはもう別に一つの答えがあるわけじゃないし、もう気の向くまま風の向くまま、「自分の感覚」だけを頼りにして、色々いじればきっと面白いはずだ。頭の中で色んな思考のカケラを並べてみるように、このMidinetteでパズルのカケラを自分の好きなように並べて遊んでみてもらえたら、とてもうれしい。 byぐるぐる
 

2002-11-23[n年前へ]

プリント・お値段鑑定団 

ポッキリ価格で「書式設定」

 年末も近くなると、色々な報告を行う機会が多い。で、PowerPointなどのソフトウェアで適当に発表用の資料を作ることになる。最近だと、発表自体は液晶プロジェクターを使って行われることが多い。とはいえ、たいていの場合、紙の資料も一応配布されることになる。準備期間も十分にあるような報告会の場合だと、発表に使うPowerPointのファイルと配布用の資料は別々に作るわけだけれど、そんな準備時間が無い場合には、発表に使うPowerPointのファイルをそのまま配布用の資料として使ってしまうことが多くなってしまう。そして、報告会の前夜にその資料をひたすらプリントアウトすることになる。
 

発表に使うPowerPointのファイルをそのまま配布用の資料として使ってしまう

 ところが、発表資料の背景にカラフルなものを使ってしまうと、例えば上のようなPowerPointの発表資料を使ってしまうと大変なことになる。配布用の資料を印刷している最中に、「○×色のインクがもうほとんどありません」とか「○×色のトナーを補充して下さい」といったメッセージをプリンターが表示するようになるのだ。つまり、あっという間にインクやトナーが無くなってしまうのである。単にそんなメッセージを表示するだけならばいいのだけれど、もちろんインクやトナーの補充をしてやらなければならない。しかも、そんな消耗品はとても高いのである。本体が15万円位で、消耗品も15万円位なんていうものだってあるくらいなので、つまりはお金に翼が生えて飛んでいってしまうのである。

 しかも、インクカートリッジには「5000枚印刷できます」なんて書いてあったとしても、何故かたいていの場合あっという間にインクなどが無くなってしまうのだ。で、不思議に思ってよく眺めてみると、小さく(画像比率5%の場合)なんて書いてあるわけである。上に挙げたような配付資料の場合、画像比率(紙の中のインクが使われる領域の割合)は5%どころでなくて、ほとんどの部分にインクが使われているわけで、それではあっという間にインクが無くなってしまうのは当たり前なのである。

 とはいえ、これではまるでボッタクリバーのようではないだろうか。店の看板に「飲食料金1980円」と書いてあるくせに、実は小さく(小食・下戸の方の場合)なんて書いてあるようなものだ。いや、もちろん飲み食いした分だけ支払いをするのは当たり前なのだけれど、その料金の目安くらい先に教えて欲しいわけだ。支払いをする段になって、イキナリ「トータルで3万円になります」と言われても困るのである。それなら最初から、「ビール一本二千円、ポッキー一本二百円」とちゃんと書いて欲しいわけなのである。プリンターだって同じように、やはりプリント前に、「これを印刷するとこの位インクを使います。だから、○×円位になります。」と教えて欲しいわけだ。
 

 というわけで、「プリント・お値段鑑定団」ソフトウェアというものを作ってみた。これは、画像ファイルを読み込んで、その画像を出力したときに、どの位インクを使うかを調べ、それを出力した時の大体の値段を計算してくれるものなのである。例えば、PowerPointからTIFFファイルに印刷結果を出力するTIFFプリントドライバーや、Bitmapファイルに印刷結果を出力するBitmapプリントドライバー、あるいは、PDFプリントドライバー+PDF2BMPのようなもので、前もって印刷画像を画像ファイルにしてみて、それを読み込んで、カタログに記載されているインクや紙の値段を設定すれば、「これを印刷するとお勘定はこの位になります」と教えてくれるわけなのである。
 

「プリント・お値段鑑定団」ソフトウェア

 例えば下に示すように、左のPowerPointのファイルを出力してみると、右に示したように「どの位インクを使用するか」「この一枚で印刷のお値段はいくらになるか」を教えてくれるわけだ。ここでは、インクの使用量はトータルで110%(インクは重ねて使用されるから当然トータルでは100%を超える場合も多い)程で、ここではちょっと高めのカラーLBPの消耗品価格を使って計算してみた場合、一枚60円程になることが判る。資料が10ページだと×10で600円ナリ、それが20人分だとさらに×20で一万二千円ナリと判るわけだ。ムチャクチャ高いのである。
 

左のPowerPointファイルを出力すると、右のようなインク使用量とお値段になる。

 で、こんなお値段を意識してしまうと当然こんな書式で印刷なんかできなくなってしまう。というわけで、最近ではPowerPointで使う書式といえば、下に示すもちろん背景は白のこの書式になってしまったのである。ちなみに、この書式で計算してみると、印刷のお値段は「一枚で10円ほどナリ」ということで、×10ページ×20人でも二千円ナリで格安お値段に抑えられているのである。
 

これはとっても財布に優しい、安上がりな書式

 「PowerPointは書式は後で変えることができる」と言っても実はその機能は不十分なので、実際には一度作ってしまった資料の書式を変えることは難しい。だから、PowerPointで資料を作る際には、もう最初からこの「この書式は印刷すると、この程度のお値段になります」というのを見ながら書式を選んでみるのも良いのではないだろうか。

 下に二つほど例を示したように、「目に優しかったり」「一見エコロジー風」な書式が、財布にはあまり優しくなかったり、ほとんどボッタクリバーのようなお値段設定になっていたりするので、ぜひぜひこれからのPowerPointにはこの「書式・お値段プロパティ」も実装して欲しいと思うのである。ポッキリ価格で「書式設定」をできるようにして欲しいものなのである。
 
 

目に優しい日本風な色使いだが、財布にはあまり優しくない
何しろ、一枚70円弱
一見エコロジー風な色使いのテンプレートだが、ほとんどボッタクリ書式である
おっとビックリの一枚80円弱

 さて、年末が近づくと、年賀状をせっせとプリンターで印刷する人も多いに違いない。そんな人は、印刷するといくらぐらいかかるかをこの「プリント・お値段鑑定団」ソフトウェアでも使って大雑把にでも計算してみるのも面白いと思う。最近では、自分でデザインした年賀状をとても安い値段で印刷してくれるサービスもあるし、年賀状作成からポストへの投函までも全部やってくれるサービスもある。さてさて、いつまで自分の家でプリンターを使って年賀状を印刷する人たちがいるのだろうか。そこら辺のことはとても知りたいところなのである。



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