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1999-05-03[n年前へ]

「私と好みが似てる人」 その2 

ログ解析の6ヶ月点検

 本サイトが公に公開されるようになってから6ヶ月経った。新車でも購入してから半年経てば、6ヶ月点検があるのだから、本サイトについても6ヶ月点検を行ってみたい。

 まずは、週別のアクセス量変動を挙げてみる。

1998/12/13-1999/4/24の週別アクセス量
Overall Accesses

 アクセス数は割に順調に伸びているようである。1999/02下旬辺りにネットワーク不調とログ解析失敗などによるデータ欠損が見られるが、それ以外ではほぼ線形に増加している。1999/4上旬に増加の傾きが変化しているのはinfoseekにページを登録したことによるものと考えられる。

 次に、時間別アクセス量である。以下に示すのは、1999/4/18-24の時間別アクセス量である。
 これを見ると、深夜3時位にアクセス数がぐんと減ることがわかる。深夜3時位に眠りにつく人が多いのだろうか。
 そして、早朝5時過ぎからアクセス数が増えていくことがわかる。5時過ぎくらいから活動を始める人も多いようだ。そして、昼の12時辺りにひとつピークがある。これは、企業の昼休み時間にアクセスしている人達によるものだろう。次に15時位に大きなピークがある。これは、何だろうか?まさか、おやつの時間ではあるまい。企業ユーザーが一服しているのだろうか?小さい18時辺りのピークも、企業ユーザーの就業時間の終わりを示すものと思われる。
 そもそも、こういった昼間の時間別アクセス数から見えてくるユーザーというものは、時間に縛られる企業ユーザーになってしまうのだろう。

1999/4/18-24の時間別アクセス量

 さて、次はアクセス数のサイトランキングである。ただし、ここでのサイト=IPアドレスであり、ドメイン解析は行っていない。したがって、同じドメインからアクセスがあっても、IPアドレスが異なれば違うサイトとして計算している。そのため、proxyを使っているような所が、ランクインしやすいということになる。もちろん、proxyを使っていれば、実際よりアクセス数は少なくなるわけだが、今回の比較においては、明らかに同じサイトと判断される分有利なのである。
 それでは、最近4週間分のトップ10を示してみる。

1999/3/28-4/24のアクセス量における週別サイトランキング
Rank4/18-244/11-174/4-103/28-4/3
1KyotoPneTMeshNet厚木阪大レーザー核融合研KyotoPneT
2東大情報システム工学研キヤノン裾野Hewlett Packerdキヤノン裾野
3セイコーインスツルメンツオーイーシーキヤノン裾野千葉大情報数理
4Fermi-lab岡山理科大 電子工学ホンダエンジニアリングPSINet
5OCN北大 電子科学研究所ベッコアメ福岡シチズン
6アスキーNTT PC-Com 諏訪鹿児島大 情報工学東北大加齢医学研
7明治大学総合情報ネットワークワコーデジタルアーツ生協インターネット大阪
8RICOHIIJ4U藤沢インターネット九州大学医 耳鼻咽喉科
9WEB静岡龍谷大情報NetworkSystem通商産業省InfoPepper府中
10KansaiMultimediaServiceOCN千葉館山アレスネットDTI熊本

 トップ1に4回中2回も位置しているのはKyotoPneTである。このサイトは京都周りのネットワーク総合体のようだ。色々集まっている分、アクセス数が多いのだろう。
 それでは、週別にコメントをつけてみたい。
3/28-4/3 医学関係が2つランクインしている。おや、九州大学医学部耳鼻咽喉科と言えば、私の一番大好きな「今日の必ずトクする一言」で有名な「バーチャル耳鼻咽喉科」と同じサブドメインである。
4/4-10 通商産業省は公益機関のランクインが少ない中でなかなか健闘している。阪大レーザー核融合研究所はこの2週後のFermi研究所と関係あるのだろうか?
4/11-17 MeshNetの厚木からアクセスされている方が一位である。個人のアクセスというのは非常に嬉しい。この週は個人の方が多い。喜ばしいことだ。
4/18-24 常連だったキヤノン裾野が消え、RICOHがランクインしている。このあと、WEBページは会社の顔色- WEBページのカラーを考える 2 - (1999.04.26) でRICOHのWEBのデザインに苦言を呈しただけに、反応が気にかかるところである。おやおや、ASCIIもランクインしている。

 それでは、3ヶ月前に「私と好みが似てる人」 - analog Windows版用のサブドメイン解析ソフトを作る- (1999.01.24) の時に調べたドメインランキングとの比較をしてみる(こちらは、ドメインランキングであって、今回のサイトランキングとは異なる。今回の場合、同じ人がアクセスしても、IPアドレスが異なれば、違う人としてカウントしていることになる)。

1: canon.co.jp (キヤノン)
2: sony.co.jp (SONY)
3: atr.co.jp (株式会社国際電気通信基礎技術研究所)
4: infocom.co.jp (日商岩井)
5: waco.co.jp (ワコービジネス)
6: odn.ad.jp (オープンデータネットワーク)
7: nttpc.ne.jp (ISP事業者向けネットワーク提供サービス)
8: att.ne.jp (日本AT&T株式会社)
9: saitama-u.ac.jp (埼玉大学)
10: kokushikan.ac.jp (国士舘大学)

 今回と共通してトップ10入りしているのはキヤノンとワコーである。前回も今回も技術系のサイトばかりである。私が技術マニアであるからしょうがないか。それこそ、「私と好みが似てる人」達なのだろう。

次は「できるかな」内の人気ランキングである。こうしてみると、

など、面白いものである。/dekirukana/java/を読んでいるのは「踊る大捜査線」をキーワードにして辿りついた方だろう。/dekirukana/snif/が人気があるのは、セキュリティー意識が高いせいか、あるいは好奇心が高いせいか、どちらだろうか?。
#reqs: %bytes:      last date: file-----: ------: --------------: ---- 4185: 18.07%: 99/05/15 07:49: /   13:  0.04%: 99/05/12 13:51:   /? 1855:  2.18%: 99/05/15 02:33: /dekirukana/java/ 1093:  1.24%: 99/05/15 07:38: /dekirukana/server/  839:  1.74%: 99/05/15 07:08: /dekirukana/snif/  789:  0.68%: 99/05/15 04:01: /dekirukana/dorae/  762:  0.58%: 99/05/15 02:36: /dekirukana/screensave/  633:  0.83%: 99/05/15 05:32: /dekirukana/photoshop/  623:  1.20%: 99/05/15 07:20: /dekirukana/whois/  577:  0.99%: 99/05/15 04:20: /dekirukana/1999/  543:  0.64%: 99/05/14 22:53: /dekirukana/tire/  501:  0.80%: 99/05/15 01:55: /dekirukana/digicame/  435:  0.52%: 99/05/15 00:51: /dekirukana/e55/  435:  1.22%: 99/05/15 02:23: /dekirukana/ufo/  427:  0.37%: 99/05/15 04:15: /dekirukana/ocilo/  392:  0.43%: 99/05/15 06:53: /dekirukana/screensave2/  373:  0.50%: 99/05/15 05:23: /dekirukana/fem2/  321:  0.63%: 99/05/15 02:49: /dekirukana/wavelet/  320:  0.56%: 99/05/15 05:28: /dekirukana/ekisyo2/  279:  0.32%: 99/05/14 22:30: /dekirukana/hamaphoto/  267:  0.37%: 99/05/14 23:25: /dekirukana/real97/  264:  0.36%: 99/05/15 02:28: /dekirukana/karaoke/  263:  0.16%: 99/05/15 02:25: /dekirukana/ocilo2/  260:  0.41%: 99/05/15 01:15: /dekirukana/moire3/  256:  0.81%: 99/05/14 21:07: /dekirukana/onkai2/  256:  0.44%: 99/05/15 01:48: /dekirukana/sacchan/  252:  0.29%: 99/05/15 05:52: /dekirukana/toolplus/  247:  0.24%: 99/05/15 03:02: /dekirukana/server2/  243:  0.63%: 99/05/15 00:17: /dekirukana/bunsukai/  216:  0.42%: 99/05/15 06:52: /dekirukana/haidi/  195:  0.06%: 99/05/15 00:24: /dekirukana/1999_2/  194:  0.41%: 99/05/15 04:05: /dekirukana/kamogawa/  186:  0.38%: 99/05/15 01:02: /dekirukana/bunpu/  185:  0.39%: 99/05/15 04:21: /dekirukana/ufo2/  185:  0.28%: 99/05/15 05:30: /dekirukana/ekisyo/  180:  0.38%: 99/05/15 07:42: /dekirukana/moire2/  171:  0.33%: 99/05/15 02:48: /dekirukana/wavelet2/  169:  0.17%: 99/05/14 20:48: /dekirukana/rocket/  164:  0.16%: 99/05/15 04:04: /dekirukana/dorae2/  160:  0.31%: 99/05/14 15:03: /dekirukana/probe/  155:  0.14%: 99/05/15 07:08: /dekirukana/tamago/  144:  0.20%: 99/05/14 21:53: /dekirukana/onkai/  141:  0.23%: 99/05/13 20:15: /dekirukana/  126:  0.26%: 99/05/15 01:34: /dekirukana/harddisk/  124:  0.18%: 99/05/15 02:03: /dekirukana/watari/  122:  0.29%: 99/05/14 20:49: /dekirukana/webcolor2/  121:  0.59%: 99/05/15 01:29: /dekirukana/moire/  118:  0.10%: 99/05/14 14:08: /dekirukana/hori/  118:  0.18%: 99/05/14 09:21: /dekirukana/bunsukai2/  116:  0.10%: 99/05/14 21:05: /daily/9904.html  105:  0.19%: 99/05/15 07:34: /dekirukana/favicon/  105:  0.24%: 99/05/15 06:29: /dekirukana/log9905/   99:  0.20%: 99/05/14 20:49: /dekirukana/webcolor/   98:  0.05%: 99/05/15 07:08: /dekirukana/photoshop2/   79:  0.38%: 99/05/14 09:58: /index_e.html   61:  0.01%: 99/05/13 18:27: /dekirukana/fem2/math/   46:  0.01%: 99/05/12 19:50: /dekirukana/fem2/math/indexlnk1.html   42:  0.07%: 99/05/12 19:53: /dekirukana/fem2/math/indexlnk4.html   37:  0.03%: 99/05/12 19:51: /dekirukana/fem2/math/indexlnk2.html   33:  0.08%: 99/05/13 18:28: /dekirukana/fem2/math/indexlnk3.html   32:  0.02%: 99/05/14 14:22: /dekirukana/toolplus/readme/readme.html   31:  0.05%: 99/05/12 19:54: /dekirukana/fem2/math/indexlnk5.html   25:  0.06%: 99/05/15 00:22: /dekirukana/harddisk/math/   21:  0.03%: 99/05/12 19:49: /dekirukana/onkai/math/ 4070: 55.84%: 99/05/15 05:52: [not listed: 34 files]
 こうしてみると、興味が発散している作者であることがよくわかる。
 次にログ解析をするのは、おそらく半年先だろう。 その時、健やかに育っているのだろうか?

1999-12-04[n年前へ]

WEBの世界の「力の法則」 

「ReadMe!JAPAN」と「日記猿人」に見るWEBアクセス数分布

 以前、

の中で書いたように、「Webの成長のダイナミクスとトポロジは,物理学の世界のPower(累乗)Lawとして知られている法則に従っている」という面白い話が世の中にはある。これは、「ごく少数のWEBサイトへのアクセス、あるいはリンクが他を圧倒する程の割合を示す。」ということである。「インターネットのほとんどのアクセスというものは、ごく少数の特定のサイトへのものである。」ということだ。宇多田ヒカルの売り上げが演歌の総売上をはるかに超えるという話とよく似ている。実社会でもそういうことは実に多い。

 どうも、マイナー趣味である私には、Power(累乗) Lawというのはいま一つ面白くない話ではあるが、

といった所を眺めていくと、どうやら事実であるようだ。ここらへんのWEBはとても読んでいて面白い。そのせいか、似たようなことで遊んでみたくなった。そこで、今回はその"PowerLaw"、すなわち、「力の法則」について考えてみたい。ところで、本来ここでの意味は"Power"=「累乗の法則」となるが、ここでは「力の法則」としておく。

 まずは、考えるためのデータを採取してることにした。欲しいデータは色々なWEBサイトへのアクセス数である。もちろん、自分のWEBサイトへのアクセスではないのだから、何らかの公開データを探さなければならない。

 そこで、ReadMe!Japan(http://readmej.com/)と日記猿人(http://wafu.netgate.net/ne/)という二つのランキングシステムを用いてみた。ReadMe!Japanは日本語の「読み物」を主体としたWEBランキングである。また、日記猿人は名前の通り「日記」をターゲットとしたWEBランキングである。

 一見、同じように見えるReadMe!Japanと日記猿人のランキングであるが、かなり違ったシステムである。以下に、Readme!Japanと日記猿人のランキングシステムを示してみる。

  • Readme!Japan 登録したWEBページに、一日の間にアクセスしたIPアドレスの数。
  • 日記猿人 「投票」ボタンを押した人(ブラウザー)の数、一日の間に一人の人(ブラウザー)が同一の日記に対して複数回の投票は行うことが出来ない。
 したがって、Readme!Japanに対して、日記猿人は「投票ボタンを押す」という作業が余計に必要となる。単純に「読まれた数=得票」ではないのである。読者に「投票ボタンを押そう」という気持ちを生じさせることが必要とされるのである。
一方、Readme!JapanはIPアドレスベースであるから、同一のProxyなどを経由したアクセスの場合、何人からアクセスがあろうと1pointである。しかし、読者に「投票ボタンを押す」というような作業は要求されない。

それでは、日記猿人とReadMe!JAPANの得票ランキングの例を示してみる。横軸はランク(順位)であり、縦軸が得票数である。ここでは縦軸・横軸共に線形軸を用いている。

日記猿人とReadMe!JAPANの得票ランキングの例 (線形軸)

 なお、 Readme!Japanは11/30日のものであり、日記猿人は(ほぼ)11月分の得票数分である。
このグラフを眺めてみると、日記猿人とReadMe!JAPAN共によく似ている。なるほど、少しランクが下がっただけで、急激に得票数が少なくなっている。もう、縦軸で言うならば下に張りついてしまっている。「ごく少数のWEBサイトへのアクセス、あるいはリンクが他を圧倒する程の割合を示す。」という「WEBの世界の力(累乗)の法則」は日記猿人とReadMe!JAPANでも当てはまるようである。

 さて、ここまでランクに対して得票数が変化するとなると、グラフの軸は線形軸でなくて対数軸の方が良いだろう。そこで、グラフの軸を対数軸に変えたものを以下に示す。

日記猿人とReadMe!JAPANの得票ランキングの例 (対数軸)

 こうすると、日記猿人とReadMe!JAPANのどちらも、

  • 上位のランク(例えば、1位から1000位程度まで)では傾きがほぼ1である。すなわち、ランクが一桁下がると、アクセス数も一桁下がる。
というようなことがわかる。まさに、「力(累乗)の法則」である。確かに"Power"である。

 また、ReadMe!JAPANでは、ランクが極めて大きい所では得票数が0に近い。おそらく、その影響と考えられるが、ランクと得票数の関係が直線でなくなっている。

 それと同じことは日記猿人でも言えるだろう、ただし、「ランクとポイントの関係が直線でなくなる」のがReadMe!JAPANよりも早いような気がする。しかし、それは誤差かもしれない。参加数もかなり異なっているので、誤差の可能性が高いと思われる。

 さて、これまでは日記猿人とReadMe!JAPANのランキングの数字を直接用いてきたわけである。しかし、得票数の全く違うものをそのまま比較してもしょうがない。ある程度条件をそろえた上で比較をすべきであろう。そこで、縦軸を正規化して比較をしてみることにした。得票数の合計が1であるような単位に変換してみるのである。

 ここで、横軸はランクのLog_10を用いている。本来、ランク(順位)も何らかの正規化の変換をすべきであろうが、今回はやり忘れた。きっと、頭が疲れているせいである。

 また、グラフを見ればわかると思うが、それぞれについて近似曲線を計算している。

日記猿人とReadMe!JAPANの得票ランキングの例
(得票数の合計が1であるような単位に変換したもの)

 次に、ここで得られた「ランクとポイントの関係」を示す近似関数

  • ReadMe!JAPAN  y = -0.001x^5 + 0.0119x^4 - 0.0534x^3 + 0.1186x^2 - 0.1355x+ 0.0683
  • 日記猿人 y = -0.0005x^5 + 0.0054x^4 - 0.0222x^3 + 0.0472x^2 - 0.0589x+ 0.0391
を重ねて示してみる。
ReadMe!JAPANと日記猿人の「ランクとポイントの関係」近似関数の比較

R eadMe!JAPANでも日記猿人でも横軸が2以上(すなわち100位以下)の場所などでは、ほとんどポイントはゼロみたいなものである。すなわち、100位より下のWEBのアクセス(本WEBへのアクセスも含めて)は誤差みたいなものなのだ。何しろ、一位(トップ)のポイントが0.07とか0.04とかなのだ。それは「一位のWEBサイトへのアクセスが全部のサイトへのアクセスの1割弱を占める」ということなのである。20位までのサイトへのアクセスを合計すると全アクセスの50%以上を占めてしまう。これが、恐るべきWEBの世界の"PowerLaw"、すなわち、「力(累乗)の法則」である。

 ところで、日記猿人では上位サイト(すなわち、横軸で0に近いところ)での関係式の傾きがReadMe!JAPANよりも小さい。すなわち、上位サイトの得票数が拮抗している。これは一体何故だろうか?
私はこの理由を、

  • 日記猿人の読者が割と似ている趣味を持っている
  • 日記猿人の参加WEBサイトが似たような内容を持っている
ということではないか、と考えている。

 日記猿人の参加WEBサイトが似ており、読者同士が割と似ている趣味を持っていれば(私も含めて)、得票数というのは当然横並びになるだろう。上位サイトにはほとんどの人が見に行き、そしてほとんどの人が「投票」ボタンを押せば、上位サイトはみな同じような得票数を示すことになる、と思うのである。
 それは、違う傾向を示すReadMe!JAPANの中でも、読者層も作者も似ている「Fast&First」と「今日の必ずトクする一言」はとても近い得票数を示している、ということがその根拠の一つである。

 それに対して、ReadMe!JAPANが比較的広いジャンルの「読み物」が集まっているのでそういう現象が見られないのだろう、と考えるのである。しかも、実際には「読み物」ですらないものも集まっているので、なおさらジャンルとしてはバラけている。だから、「WEBの世界の力(累乗)の法則」を素直に反映していると考えるのである。

 私としては、ごく一部のWEBサイトへの集中が生じるのはツマラナイと感じてしまうのであり、「WEBの世界の力(累乗)の法則」はキライである。だからといって、趣味が似た人ばかりというのもツマラナイように思う。うーん、どういうのがツマラナクナイのだろうか?
それはきっと、「色々な趣味の人が色々なWEBへアクセスする」というのが私の好みだ。実現は難しいのだろうけど...いや、そんなことはないか。

2000-03-02[n年前へ]

掌サイズのゲームセンター 

20年前をポケットに入れて

  前に

で - CASIOのE-55に「英語技術文献の日本語要約 」を入れて持ち歩こう - という話題を書いた。そして、そのラストは
 このボディーの中に1995-1999のScienceのアブストラクトが詰まっているのである。
 あと、ゲームも…
であった。

 今回は、同じくPalmsize-PCで「ゲーム」をして遊んでみたい。しかし、そんなことを言うと「ゲームをするだけなのに、何故そんなにエラそうな口調なんだ」、と突っ込む人もいるだろう。そう言われたら、言い返す言葉もない。「ハイ、その通りです」としか言いようがない。
 しかし、私はゲームをほとんどしない。いや、最近は全くしない、と言っても良い位だ。だから、ゲームをするのにも、覚悟がいるのである。

 そしてもう一つ、自分ではしないゲームをしようと思ったのには、ちゃんとした理由がある。簡単に言えば、Palmを見返したかったのである。つねづね、世の中でもてはやされるPalmを見るたびに口惜しかったわけだ。

 私の周りにはPalmを使う人が多い。その人達は、「Palmは沢山ソフトがあって良いよ。」とか、「Palmsize-PCってPalmのバッタもんちゃうの?」とか言うのである。もちろん私も、世の中の流れがPalmsize-PCでなくて、Palmに向かっていることも感じてはいる。しかし、私はアマノジャクなので、「みんなが持っているPalmを買うのは面白くない」と思い、Palmsize-PCを買っているわけだ。

 しかし、そんな私にPalmユーザーは「やっぱ、世の中多数派に限るよ。」とか言うわけだ。しかも、根っからのMacユーザー(&Palmユーザ)であるにも関わらずそんなことを言う人さえいるのである。いつもは、「WindowsユーザーってMacユーザーに冷たいよなぁ。」とか、「良いものは所詮、少数派なのさ。」と言い合っているのにも関わらず、そんなことを言うのである。「少数派の誇りはどうしたぁ」と言いたくなる。しかし、これまではじっと我慢の子であったのである。

 そして、そんな私にPalmユーザーは楽しそうなゲームソフトなどを見せつけるのである。いや、もちろんPalmsize-PCにもそういうソフトはちゃんとあるわけであるが、どうも数から言うと負け気味だったのである(数えたことないけど)。

 そんなわけで、Palmsize-PCで沢山のゲームソフトが動く、というのが私の夢だったのである。そして、それをPalmユーザーに見せつけるのが、私の夢だったのだ(なんとも、小さい人間ではあるが…)。しかし、これまではそれは単なる夢だったのだ。

 しかし、最近

  • MameCE ( http://www.mamece.com/ )
が作られた。WindowsCE上で動くMAMEが出たわけである。そもそも、
  • MAME ( http://www.mame.net/ )
というのは、"MULTIPLE ARCADE MACHINE EMULATOR"の略であり、色々なアーケードゲームのエミュレーションを実現するソフトウェアである。簡単に言えば、スゴイソフトである。MAMEさえ動けば、数え切れない程のアーケードゲームを動かすことが出来るのだ。Palmsize-PCがPalmに一発逆転できるの可能性があるのだ(ゲームの数に関してだけ、そして、ROMがあればの話)。

 というわけで今回の話は、私の周りのPalmユーザーに捧げたい。「Palmsize-PCで数え切れないゲームを動かしてみる」という話なのである。「こんなにゲームが動いてしまって良いのかしら?」という話なのである。

 それでは、その画面を見せつけてみたい。私の好きだったゲームを動かしてみるのだ。掌サイズのゲームセンターを実現するのである。

 それが、以下の写真である。これはCASIO E-500でMameCEを動かしている画面である。まずは、シューティングゲームの両雄、「スペースインベーダーとギャラクシアン」である。
 

スペースインベーダー(左)とギャラクシアン(右)

 そして、次がパックマンと後の有名人マリオのデビュー作でもあるドンキーコングだ。パックマンの画面の面白さは実に素晴らしい。
 

パックマン(左)とドンキーコング(右)

 しかし、こうしてみると私が気に入っているゲームは実に古いゲームばかりだ。ROMに書かれている制作年を示すと、

  • スペースインベーダー 1978年
  • パックマン 1980年
  • ドンキーコング 1981年
  • ギャラクシアン 1981年
という感じである。懐かしのゲーム大特集だ。遙か20年も前のゲームばかりである。いや、たった20年前だろうか?何か、ポケットの中に20年前を入れているような気分になってくる。20年前に憧れたゲームセンターのゲームが掌の中で動いているのだ。

 こうしてみると、時の流れはなんて速いのだろう。ビックリしてしまう。いつの間にか、年をとってしまったのである。

 しかし、そうそう驚いているだけではマズイ。そんな「早い流れゆく時の中を、軽やかに駆けめぐりたい」と私は強く思うのである。「Palmユーザーと張り合っている場合ではない」のである。少し、後悔である。どうも、私は「後悔先に立たず」というのが多すぎなのである。

 というわけで、「流れゆく時の中を軽やかに駆けめぐりたい」という気持ちを示すために、1982年の作品である「タイムパイロット」を最後に示して終わりにしよう。時間の流れの中を飛行機で飛び回るのだ。BGMは10年経っても古さを感じさせない、そう「浪漫飛行」なんか良い感じだ。
 

タイムパイロット(BGMは浪漫飛行)
トランク一つだけで
浪漫飛行へIn The Sky
飛びまわれこのMy Heart
  
時が流れて…
 
 

 この画面の真ん中にいる飛行機 - 時を駆けめぐる飛行機 - を操縦する「タイムパイロット」がぼくらだ。そして、「タイムパイロット」は自由自在に時の中を駆けめぐるのである(もし、上手ければね。あぁ、また撃墜されたぁ…)。
 

2000-04-16[n年前へ]

透け透け水着の物理学 第二回 

水着の生地を手に入れろ


 「透け透け水着の物理学」である。前回、

で「透け透け水着」を調べるための「波長別透過計測システム」を作ってみた。予算は総額4000円である。私からすれば、「透け透け水着」は予算をかけた大プロジェクトであると言っても良い。

 となれば、次は色々な水着の生地における「透け透け度」を調べたくなるわけであるが、その実験がなかなかできなかった。忙しかったせいもあるが、大きな理由は、

  • 手頃な水着の生地が手に入らないので、実験ができない (材料の問題)
ということである。「透け透け水着の生地」をどうやって手に入れるか、という問題である。

 私の持っている水着はトランクスタイプで生地もかなり厚い。これでは、「透け透け」であるわけがない(それに、透け透けでは私も困るし、世間も困るだろう)。きっと、競泳用のビキニタイプのものであれば、薄い生地が使われているのであろう。しかし、私はビキニタイプの水着など持っていない。まして、レオタードなど持っているわけがない。

 もちろん、他の人に借りるという手もないわけではない。しかし、相手が男であれ、女であれ、

「君の水着を少しばかり貸してくれたまえ。」
「いや、変なことをするわけじゃないんだ。」
「ただ、透け透け度を調べてみたいだけだから、気にしないでくれたまえ。」
と言うのは少々危険である。誤解される恐れがなきにしあらずだ。もちろん、実験に協力してくれる方がいらっしゃるならば、私のところまで「透け透け水着」を送っていただけるとありがたい。そういう方がもしいらっしゃれば、メールを頂ければ幸いである。とは一応書いてはおくが、送ってくれる人などきっといないだろう。

 というわけで、なかなか実験をすることができないでいた。もちろん、水着と似てそうな生地を頭の上では探してはいた。しかし、「服の生地」という観点から離れられないでいた。そのため、手近なところでは見つからないでいたのだ。結局、

  • 服の生地を手に入れなければ、実験ができないだろう
というように私は思いこんでいたわけだ。

 しかし、数日前、怪しさ抜群の職場のK藤氏が私に囁いたのである。舞台は、夜の会議室だ。

K藤氏 「いやァ、hirabayashi君。透け透け水着の話なんだけどねェ。」
K藤氏 「ボクもやったことがあるんだけど、結構透ける生地ってあるんだよねェ」
私    「えっ、材料は何を使われました?」
K藤氏 「雨傘の布だよ、hirabayashi君。」
 なるほど、確かに雨傘の生地と水着の生地はよく似ている。水を防ぎ、風を防ぎ、ファッションを重視するのも全く同じだ。気づかなかった。気づかなかったのが恥ずかしい位である。もう、最後のK藤氏の
「雨傘の布だよ、hirabayashi君。」
というセリフなどは、まるでシャーロック・ホームズの
「自明だよ。ワトソン君。」
というセリフのようだ。むちゃくちゃ格好良すぎである。

 しかし、よく考えてみると、何やら変なシャーロック・ホームズである。何故、シャーロック・ホームズが「透け透け水着の物理学」を探求するのだ?(人のことは言えないが…)

私     「ちなみに、K藤さん、どこでその実験をされました?」
K藤氏  「夜、部屋でね。一人でカメラを片手にね。ひッひッひッ。」(誇張無し)
 なるほど、想像するだけでスゴイものがある。色々な意味でスゴイ人だ。拳法の使い手でもあり、実は火星人だというウワサもある位のスゴい人である。いや、もしかしたらヒトですらないかもしれない。
 そしてまた、この二人の会話に「何故、どんなことをするのか?」という疑問がないのが不思議と言えば、不思議である。そういったことは二人とも、不思議に思っていないようなのだ。

 それは、さておき、私もK藤氏のように、雨傘の生地を使ってみたいと思う。その雨傘の生地の赤外線の透過率を確認してみたいと思うのだ。傘なら家にはたくさんある。何しろ、私は傘を持って外出することがない。雨が降ったら、外出先で傘を買うのだ。だから、家には傘が何本もある。

 それでは実験を始めてみる。下の写真が家にあった傘である。どれも外出先で買ったものだ。
 

家にあった傘たち

 そして、前回使ったCCDボードであるが、元々は赤外光投光部が付いていた。前回はその部分をあえて使用しなかったのであるが、今回はそれを使用してみたいと思う。
 

使用するCCDボード(周囲に赤外LEDが付いている)

 それでは、このCCDボードを用いて赤外光を照射しながら撮影したものと、普通のCCDカメラで撮影したものでどの位「透け透け度」が違うものかを見てみたい。下に示す写真は左が普通のCCDカメラで撮影したものであり、右が今回のCCDボードを使って撮影したものである。雨傘の生地の向こうにある冊子(JAFMATE)の表紙の透け具合を見てもらいたい。
 

可視光と赤外光での「透け透け度」の違い
白色
白色
桃色
桃色
茶色
茶色
藍色
藍色
緑色
緑色

 白、桃、藍色の傘の生地は元々透け気味である。だから、普通のCCDカメラでも少し表紙が透けて見えた。しかし、緑色のものなどは普通のCCDカメラや人間の眼ではほとんど透けては見えない。しかし、赤外CCDカメラでは「透け透け」であった。また、茶色のものなども「透け透け度」が高かった。
 もし、こんな生地で出来ている水着を着ている人がいるのであれば、これはもう「裸の王様状態」である(赤外線に感度を持つ眼の生物からすれば)。パラダイスとしか言いようがない。いや、そんなことはないか。

 さて、「透け透け度」と色の相関は、色の波長を考えると、ある意味当然だろう。しかし、具体的な話は次回にしたい。生地の波長別の透過率を調べてから、ということにしておく。本来ならば、まずは先にそれをやらなければならない。白色光を用意して、雨傘の生地の波長別の透過率を調べなければならないところだ。

 しかし、今回はそれができなかった。何故なら、基準光としての白色光、いつも使用している太陽が今日は出ていないからである。平日の昼間は実験ができない。しかし、週末の昼間にもやはり実験はなかなかできない。というわけで、いつか天気が良くて暇な週末が来たら、必ず「雨傘の生地の波長別の透過率」、言い換えれば、「色んな生地の透け透け度」を調べてみたい。

 言うまでもないが、今回もまた「やましい気持ち」で動いているわけでない。私はただ「透け透け水着」に対する純真な好奇心(いや、科学的探求心と言い換えておこう)で動いているのみである。これから、夏に向けて「透け透け水着の物理学」はまだまだ進んでいく予定である。そして、水着を買う際の参考にして頂くことを切に切に望むのみである。
 

2000-07-27[n年前へ]

あなたと好みが似てるトコ 

私と好みが似てる人 その5

 
 

 もう暑い夏が始まったようだ。東京にいた頃は、夏ともなれば就職活動中の学生を数多く見かけたものであるが、引っ越してしまってからはそんな風物詩も見かけなくなってしまった。田舎に住んでいる私には判らないが、今でもリクルートスーツに身をくるんだ学生が街の中を歩いていることだろう。

 HIRAX.NETにも様々な学校からのアクセスがある。その中には今年就職活動をしている学生や、数年後に就職を控えた学生もきっといるのではないだろうか?そこで、今回は就職を控えた学生のためにHIRAX.NETへのアクセス数が多い会社を調べて、「あなたと好みが似ている会社」を調べてみたい、と思う。また、いつもと同じく*.ac.jpからのアクセス順位も調べてみることで、大学入試を控えた学生・その他の人のために「あなたと好みが似ている学校」も調べてみることにしたいと思う。

 そう、今回は題して「あなたと好みが似てるトコ」である。さて、前回HIRAX.NETへのアクセス元を解析してみた

の時は、*.co.jpドメインのトップ11は
%PAGE %Bytes
1205: 1.51%: SONY.CO.JP (ソニー株式会社)
 794: 1.99%: NEC.CO.JP (日本電気株式会社)
 607: 0.12%: SQUARE.CO.JP (株式会社スクウェア)
 600: 1.09%: ADVANTEST.CO.JP (株式会社アドバンテスト)
 548: 0.75%: HITACHI.CO.JP (株式会社日立製作所)
 410: 0.66%: CANON.CO.JP (キヤノン株式会社)
 395: 0.42%: FUJITSU.CO.JP (富士通株式会社)
 313: 0.68%: FUJIXEROX.CO.JP (富士ゼロックス株式会社)
 279: 0.54%: TOSHIBA.CO.JP (株式会社東芝)
 267: 0.34%: SHARP.CO.JP (シャープ株式会社)
 234: 0.30%: RICOH.CO.JP (株式会社リコー)
となっていたし、*.ac.jpドメインは
%PAGE %Bytes
 761: 1.16%: U-TOKYO.AC.JP (東京大学)
 672: 1.92%: KYUSHU-U.AC.JP (九州大学)
 425: 1.09%: CHITOSE.AC.JP(千歳科学技術大学)
 330: 0.45%: KYOTO-U.AC.JP (京都大学)
 329: 0.32%: WASEDA.AC.JP (早稲田大学)
 265: 0.39%: OSAKA-U.AC.JP (大阪大学)
 230: 0.30%: HOKUDAI.AC.JP (北海道大学)
 205: 0.39%: CHIBA-U.AC.JP (千葉大学)
 168: 0.23%: HIROSHIMA-U.AC.JP (広島大学)
 164: 0.80%: TSUKUBA.AC.JP (筑波大学)
 163: 0.53%: TITECH.AC.JP (東京工業大学)
となっていた。つまり、1999年度の「あなたと好みが似てるトコ」ベスト1はソニー株式会社であったし、「あなたと好みが似てる学校」は東京大学であった。それでは、最近はどうなっているのだろうか?

 先月の2000/06の一ヶ月の間にHIRAX.NETへは計174,914ページのページ・アクセスがあった。そして、アクセス数が多いアクセス元はこんな感じになる。電気OA機器メーカーからのアクセスが多いのが本サイトの特徴でもある。といっても、技術系サイトであればそれはどこも同じなのだろう。なお、おそらく有限会社回路設計サービスに関してはロボットだと想像している。

 こうしてみるとアクセス数の多いところは、前回とそれほど変わっていないことがわかる。ただし、前回のダントツ一位(そして技術系学生には人気No.1)のSONYが少し落ちてきているのが残念である。

 #reqs: %bytes: domain
------: ------: ------
162873: 87.13%: .jp (Japan)
 89828: 41.35%:   ne.jp (日本のネットワークサービス)
 31709: 20.72%:   co.jp (日本の企業(または営利法人))
  1577:  1.72%:     nec.co.jp (日本電気)
  1520:  3.02%:     cds.co.jp (有限会社回路設計サービス)
   764:  0.57%:     hitachi.co.jp(株式会社日立製作所)
   726:  1.65%:     canon.co.jp(キヤノン)
   670:  0.33%:     toshiba.co.jp(東芝)
   588:  0.33%:     sony.co.jp(SONY)
   539:  0.31%:     fujitsu.co.jp(富士通)
   385:  0.04%:     square.co.jp(square.co.jp)
   370:  0.20%:     fujixerox.co.jp(富士ゼロックス株式会社)
   369:  0.18%:     mei.co.jp(松下電器産業株式会社)
   304:  0.22%:     sharp.co.jp(シャープ 株式会社)
   244:  0.13%:     ricoh.co.jp(リコー)
   218:  0.16%:     ibm.co.jp(IBM Japan)
   211:  0.27%:     ntt.co.jp(NTT)
   152:  0.09%:     epson.co.jp(Epson)
 ......

 13997:  8.46%:   ac.jp (日本の教育および学術機関)
  2740:  0.70%:     KYOTO-U.AC.JP(京都大学)
   941:  0.68%:     U-TOKYO.AC.JP(東京大学)
   592:  1.13%:     BUNKYO.AC.JP(文教大学)
   536:  0.14%:     HOKUDAI.AC.JP(北海道大学)
   395:  0.16%:     NAGAOKAUT.AC.JP(長岡技術科学大学)
   358:  0.29%:     KYUSHU-U.AC.JP(九州大学)
   352:  0.12%:     JAIST.AC.JP(北陸先端科学技術大学院大学)
   318:  0.20%:     OSAKA-U.AC.JP(大阪大学)
   295:  0.32%:     TITECH.AC.JP(東京工業大学)
   256:  0.24%:     TOHOKU.AC.JP(東北大学)
 .......

 13811:  8.23%:   or.jp (日本の団体)
 11156:  7.23%:   ad.jp (日本のJPNIC会員ネットワーク)
   761:  0.48%:   go.jp (日本国政府機関)
  480:  0.10%:   gr.jp (日本の法人格を有しない団体)
 10662:  6.80%: [unresolved numerical addresses]
  4294:  2.19%: .net (Network)
  3855:  2.25%: .com (Commercial)
  3685:  0.11%: .org (Non-Profit Making Organisations)
  2321:  0.72%: [domain not given]
   192:  0.19%: .edu (USA Educational)
    82:  0.17%: .gov (USA Government)
    61:  0.04%: .be (Belgium)
    45:  0.03%: .fr (France)
    44:  0.04%: .de (Germany)
    38:  0.02%: .to (Tonga)
    34:  0.03%: .my (Malaysia)
    22:  0.03%: .arpa (Old style Arpanet)
    22:  0.02%: .uk (United Kingdom)
    20:  0.02%: .ca (Canada)
    20:  0.02%: .br (Brazil)
  .......

 ただ、こうしてしまうとどうしても人数の多いトコロはアクセス数が増えてしまう。もちろん、人数が多いところはProxyのキャッシュなども結構あるので、見かけ上のアクセス数はかなり減るだろう。ただ、それにしても人数の多いトコロはどうしてもアクセス数が増えざるをえない。

 そこで、アクセス数上位の企業の従業員数を調べて、「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」を調べてみた。それが次の表である。
 

従業員一人あたりのアクセスページ数の順位を調べてみると...
ページアクセス数順位会社名ページアクセス数従業員数従業員一人あたりのアクセスページ数従業員一人あたりのアクセスページ数の順位
1NEC1577370780.042532
2回路設計サービス1520???
3日立製作所764596920.012807
4キヤノン726210230.034533
5東芝670567460.0118110
6SONY588191870.030654
7富士通539436270.012359
8SQUARE3856860.561221
9富士ゼロックス370152580.024255
10松下電器3692759620.0013413
11シャープ304238000.012778
12リコー244673000.0036312
13IBM Japan218214010.0101911
14NTT211???
15Epson152110000.013826

 ただし、

  • 有限会社回路設計サービス
  • NTT (こちらは私が調べるのを面倒くさがっただけ)
に関しては人数がよくわからなかったので、「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」からは外している。ただ、技術系の人にとっては、有限会社回路設計サービスといったサイトを通して、知らない人はいないことと思う。おそらく、「回路設計サービス」からのアクセス数の殆どがロボットだとしても、そんなことはどうでもいいのである。

 さて、結局「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」で一位となったのは、SQUAREでなんと従業員一人あたり、0.56ページ/月を見ていることになる。おやおや、これはおかしい。かなり、多すぎる。こりゃ、SQUAREも更新チェック用のロボットかな。それ以外の企業の場合だと「従業員一人あたりのアクセスページ数」は大体0.0*ページ/月である。平均すると、100人いたらその内の数人が一回見に来たことがある、という感じか。まぁ、実際にはもっと少ないだろうが。

 前回、アクセス数一位だったSONYはアクセス数では6位にランクを落とし、「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」ではそれでも4位と健闘しているが、それでも苦戦していると言えるだろう。いやいや、これはもしかしたら先月の「できるかな?」のコンテンツ

  • オッパイ星人の力学 - 胸のヤング率編 - (2000.06.29)
  • カラープリンターの選手宣誓 - ICCファイルを眺めてみよう その2 - (2000.06.28)
  • 「色っぽい声」の秘密 - キャバクラ嬢は英語が上手い!? - (2000.06.24)
  • プリクラの中の物語 - プリクラもどきソフトを作ろう 第一回 - (2000.06.19)
  • ヘルメットの色空間分布 - 学生運動の色空間とグラフ配置 - (2000.06.16)
  • [Scraps]コンクリートの隙間に - 足元にあるカメラオブスクラ - (2000.06.13)
  • 毛髪力のガウスの法則 - ハゲの物理学 「第五の力」編 - (2000.06.07)
  • WEBページの迷路の中で - 未来の地図を手に持って - (2000.06.04)
の傾向に技術のSONY魂がそっぽを向いてしまったのかもしれない。これはマズイ。確かに、ここ最近ちょっとマズイ。二年ほど前の「できるかな?」が始まった頃の初々しい内容から少し、いやかなりズレてしまっている。いや、本当にマズイ。

 うーん、この場を借りて言っておきたいのだが、先月の6月後半から今月に至るまでのコンテンツについては、ある事情により「私の趣味」とはかなり異なるものが多い。それを強くここに断っておきたい。いや、本当に本当なのです。

 ちなみに*.ac.jpドメインに関しては、新顔「文教大学」が登場している以外は定番どころが集まっている。ちょっと不思議なのが、慶応大学・早稲田大学のような人数も多いマンモス校が11位、14位とトップ10に入っていないことである。何故だろう?

 とりあえず、今回の結論は「あなたと好みが似てるトコ」ベスト1は学校で言えば京都大学で、企業で言うとSQUARE(とりあえず)ということになる。また、大学に関しては人数比率からすれば文教大学もお薦めかもしれない。なお、念のために書いておくが、本サイトはその真偽については保証しないの。念のため。
 



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