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2009-10-22[n年前へ]

「漱石のマドンナ」と「こころ」 

 河内一郎「漱石のマドンナ 」から。

 楠緒子は保治に対し、学者としては立派だが、心を理解してくれない型物の夫として不満をつのらせていたのではないだろうか。
 漱石は人の模倣が大きらいで、独創性を宗としてきた人である。それにもかかわらず、楠緒子だけ唯一の例外で、いくつかまねをしている。