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2010-04-02[n年前へ]

物質を豊富にかつ廉価に生産提供すること 

 週刊SPA! 城繁幸「第一次世代大戦」の「ユニクロ型デフレ」を読む。

 そう考えると、今更ながら、松下幸之助は凄い人だと思う。彼の経営理念は、以下の一文に凝縮されている。
 「水道の水は加工され価あるものであるが、通行人がこれを飲んでもとがめられない。それは量が多く、価格があまりにも安いからである。産業人の使命も水道の水のごとく物質を豊富にかつ廉価に生産提供することである」
(中略)日本人はもう一度、高度成長期以前の原点に立ち返る必要があるのではないか。
 この松下幸之助の言葉は、どの時代のどんな場所、あらゆる世界でも、頷くことができる言葉だろうか。日本だけを考えてみても、世界の中で、今の日本は高度成長期以前の日本ではないが、それでも、今でも「全面的に」通用する言葉だろうか?