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2009-10-19[n年前へ]
■ライフ・イズ・ノット・イージー
この先を読みたいと思いつつ、ゆっくりと頁(ページ)を読み進めていきたくなる本が、つまり、決して一日で読み終わってしまいたくないと感じる本がある。たとえば、「逆風満帆 」はそんな本だ。朝日新聞のbeに連載されていた記事の一部をまとめたこの本の頁は、丁寧にゆっくりと一文字一文字読み進めたい。
<ライフ・イズ・ノット・イージー> (人生は楽じゃない) ニューヨークに住む矢野から槇原に届いた手紙には、そう記されていた。(中略)槇原を思いやる言葉とともに、人のこころの「光と影」についての深い洞察が、手紙にはつづられていた。
…僕はまだ人の気持ちが全然わからないのに、なぜこの人にはわかるのだろう。こんなに優しい気持ちでいてくれる人に、なぜつらい思いをさせてしまったんだろう。
槇原に”謝罪”を迫る人はごまんといたが、心の底から素直に『ごめんなさい』と言えたこの瞬間を、彼は今も忘れない。
この記事は、連載時からメモ帳にメモしたり、張り付けたりした文章や言葉が、いくつももあった。
「人はさびしがりやであるべきだと思うよ。さびしくないように、相手のことを考えるから。多少は不安なほうがいいんだよ。そのほうが助けあえるからね」
この下で彼が歌う歌は、このインタビュー記事の一年ほど前に彼が作ったもの。
結局、僕はそんな事を何度も繰り返し。
最後には何も見つけられないまま、
ここまで来た道を振り返ってみたら。
それを見た時の気持ちが、
僕の探していたものだとわかった。
今までで一番素敵なものを、
僕はとうとう拾うことができた。
「僕が一番欲しかったもの」(EXPLORER )