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2010-01-09[n年前へ]
■未来を考えるヒント
14年前、1996年にに出版された池内了「科学の考え方・学び方 (岩波ジュニア新書) 」のあとがきから。
本書は、21世紀を担うであろう若い君たちを主にイメージして書きました。…果たして、本当に励ましとなっているかどうか十分の自身はありませんが、君たちが未来を考える上で、少しでもヒントになれば幸いです。
この本の「はじめに」では、「理科系と文科系」というキーワードが入っている。この本を読み直していると、そんなキーワードをふと思い出した。また、途中、研究者にとっての研究費を得るための話が出てくる。その部分を読む際には、池内了の専門が天文学という”何に繋がるかが問われ、そのことを-確かに-考えているかを問われるはずの”学問であることを考えながら読まなければいけないのではないだろうか、と少し考えた。そして、もうひとつ、21世紀の現代は、すでにアーサー・C・クラークの3法則の3番目「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」時代になっているのではないか、ということがひとつ重要なキーワードなのではないか、という思いが一瞬頭の中に浮かんだような気がした。
そういえば、今日は、「宇宙に文明をもとめて」という話を、京都大学時計台で聞くことができたようだ。時間が許せば、こっそりと、ホールの片隅で、父が語る内容に耳を傾けてみたかったように思う。