hirax.net::Logos::2010-05-19

2010-05-19[n年前へ]

空豆の中にはいつも何かが入ってる 

 西原理恵子の「パーマネント野はら」から。

最初に娘をみたとき、空豆の夢を見た。
どこともしらない空の上に空豆があって、
のぞくと、私の娘がはいっている。
私は、私の空豆をみつけることができて、
うれしくてしかたがない。

 また、こんな一節は、「営業ものがたり 」の「うつくしいのはら」から。

兵隊さんに土をかけたら、次の年、
そこから空豆の木がはえた。
青い空に空豆がきれい。
そして何年もして、その空豆は、
私のおなかにふってきた。
うつくしいのはら
あおい そらと そらまめ
あいしてる
 西原理恵子が描く空豆の中には、女性の大きなおなかのように、いつも赤ちゃんが入ってる。そんなものが入ってる。